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UXtools.coというサイトがあって、そこで毎年デザインツールの投票を行っています。
先日、2020年度版の結果が発表されていました。
今年は世界から4000人以上が回答していました。
主に回答しているのはアメリカの人です。
4000人中1000人がアメリカの人という感じですね。
そして答えているのはデザイナーなんですが、
主にWebアプリ、Webサイト、モバイルアプリなどを作っているような人たちですね。
そういったデザイナーの人たちが作業をしていく上でのワークフローに沿って、
それぞれの段階でどういうツールを使っているかというのをアンケートしてるんですね。
毎年楽しみに私はこのアンケートの結果を見てるんですが、
今年はとても大きな変化がある年になりました。
全部で8つの分野に分かれてるんですが、
今回そのうち6つの分野でフィグマが1位になりました。
去年まではスケッチというツールが多くの分野で1位だったんですが、
今回初めてフィグマが1位になったと。歴史的な年になりました。
フィグマというデザインツールは、
ウェブサイトだったりアプリだったりのユーザーインターフェースを作るというところが得意なツールなんですが、
写真に文字を入れるとか、SNS用の画像を作ったりとかにも使えるツールです。
そしてなんと無料で使うことができます。
アプリをインストールしなくてもブラウザ上で使うことができます。
そして共同作業で同時に複数の人が同じファイルをいじるってことができるんですね。
その辺のオンラインでコラボレーションできるというところが、今のコロナ禍の状況にマッチしたという面はあると思います。
無料でブラウザ上で気軽に使うことができるので、デザイナーの人と非デザイナーの人が一緒にコラボレーションで作業するということもできますし、
デザイナーじゃない人にもぜひ使ってもらいたいツールだと思います。
プロトタイプを作るという機能もあって、ここのボタンを押したらこのページに移動するとか、
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サイトやアプリの動きを見るデモンストレーション版みたいなものを作れるんですね。
なのでデザイナーの人がプログラムとかの知識がなくても動きのあるものをとりあえず作っておいて、
その次の段階のプログラムを作る人に対する指示書的なものにすることもできるんですね。
デザイナーじゃない人でもページの構成からここを押したらこう行く、こう動くという動きのあるところまで全部作ることもできるので、
デザイナーのためだけじゃないツールだと思いますし、非常に幅広い人に幅広い用途で使ってもらえるツールだなと思ってますし、
私は結構最近フィグマ派ですね。フィグマはそういう幅広く使えるツールなんですが、
このアンケートの中では一番最初のブレインストーミングという分野では1位になっていません。
で、この分野で1位になったのがこれまた私が最近お勧めしているMiroというツールでした。
これもやっぱりブレインストーミングの段階で同じ場所に人が集まってやるということがコロナ禍で減ったので、
オンラインで同時にみんなでアクセスして使えるMiroが人気だったんだろうなと思います。
この分野ではフィグマは2位でした。
そしてもう一つフィグマが1位じゃないのがユーザーテストという段階で、
これはサイトだったりアプリだったりを実際に人に使ってもらって問題点とかを見つけるという段階ですね。
ここはZoomが1位でした。MiroもZoomも今年初めて1位になっています。
やっぱりコロナの影響が大きいですね。
なお日本ではかなり人気が高くなってきている気がするAdobe XDですが、
いくつかのジャンルで3番手4番手クラインにはつけているので、それなりに健闘はしているようです。
あと脱アドビのツールとして話題になっていたアフィニティシリーズですが、
アフィニティデザイナーがUIデザインの分野にのみランクインしていました。
順位としては下の方だったんですが、ユーザーの満足度というところでは非常にポイントは高かったですね。
ほぼフィグマの紹介になってしまいましたが、今回は以上です。