画像生成AIのしくみと著作権を学べるマンガ本が完成したので、その内容やメイキング的なことを話しました。
■マンガで学ぶ画像生成AIのしくみと著作権
Amazon Kindleで無料で読むことができますのでぜひ
https://amzn.to/3uTz2CU
=== 目次 ===
画像生成AIを学ぶマンガを描きました
本編マンガのほかQ&Aマンガも
反AIの人になるべく怒られないように
変化が早いので早く電子化した
AIで生成した絵を使った箇所も
絵を描く参考にAI生成画像を利用
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00:01
画像生成AIを学ぶマンガがついに完成しました。
2024年2月25日のコミティア147という同人誌即売会で販売しました。
ちなみに、皆さん、こういう同人誌即売会で、本やグッズを売ることを「販布する」と言っています。
業界用語的なものだと思うんですが、販布というと無料で配るようなイメージがありますが、この界隈の用語としては販布という言葉を使っています。
会場ではそんなにたくさん売れたわけではないですが、電子版としてKindle無料マンガで皆さんに読んでもらえるようにしたいと考えています。
このポッドキャストが公開されるときには、すでにKindle版としてAmazonで読めるようになっている予定です。
最初この漫画の企画を考えたときに、ミッドジャーニーが画像生成AIとして話題になって、その後ステーブルディフュージョンがオープンソースとして登場するという画期的な出来事があり、その後画像生成AIの動きが色々あって、次にチャットGPTの登場と。
生成AIについての最近の歴史的なものを紹介しつつ、生成AIの仕組み的な部分の解説と、学習データの著作権的な話とか、生成されたものの著作権的な話をまとめたいと考えていました。
でもそれだとボリュームが大きくなりすぎるんじゃないかなと思って、まずは画像生成AI編にして、ともかく完成させることを優先しようと思いました。
最初からページ数を決めてしまわずに考えていったんですが、画像生成AIの仕組みの部分と、学習データの著作権的な話を一通り説明して、14ページの漫画になりました。
で、そこでは紹介しきれなかった内容をQ&Aとして、1ページに1つのQ&Aで、6ページ6つのQ&Aを漫画にしました。
本編の漫画には入れられなかった画像生成AIで生成した画像の著作権についてとか、話を簡単にするためにあえて触れなかったイメージとイメージ、画像をもとに画像を生成する技術に関連する話とかをQ&Aの方に入れました。
03:22
なるべく反AIの人、AIを否定している人にも言ってる内容的にはある程度わかるよねと、あんまり怒られないような内容にしたいなとは気をつけたつもりです。
ただ、同人誌として紙の本として販布するだけだったら、これが自分の意見ですと。自分はこう思うというのを前面に出してもよかったのかもしれませんが、今回は最終的に電子書籍としてKindle版で多くの人に見てもらいたいと思ったので、いろいろ気を使った感じになっています。
著作権的なことも含め、画像生成AIに関しては非常に世間の風当たりが強いというか、反対派の声が大きくなってきているので、今後どんどんその傾向が強くなっていくだろうなといった状況の変化やテクノロジー自体の変化とか新しい機能やツールもどんどん出てくるだろうということで
早く電子版も出しちゃった方がいいなと思いました。せっかくコミティアで買ってくれた人がいるので、ちょっと寝かせてから電子版は出したいとも思っていましたが、やっぱり早く出した方がいいなという結論になりつつあります。
画像生成AIに関する漫画を書いたと言うと、画像生成AIを使いこなすためのプロンプトの書き方とか、そういう内容かと思われるかもしれないんですが、そういう要素は全く入れていません。
あと画像生成AIで書いたのかと思われることもありますが、そうでもないです。ただし一部画像生成AIで生成した画像イラストをそのまま使っている箇所があります。
ただそれはわからないようにこっそり使っているわけではなくて、画像生成AIで書いた絵ですよということで使ってるんですね。これ芥川翔を取った九段烈さんの小説東京と道場島と同じですよね。
06:01
九段烈さんがこの小説の中で5%くらいAIで生成した文章をそのまま使っていると言ったことで大騒ぎになったことがありましたよね。でも実際は小説の中にチャットAIみたいなものが出てきて、
そのAIが生成した言葉としてチャットGPTで生成された文章がそのまま使われた箇所があるということでみんな納得したような感じになりましたね。
私の場合絵が下手くそなのでそこに突然AIの書いた上手い絵が混じると違和感が出るでしょうし、そんなに書くのに時間がかかる絵ではないので画像生成AIを使って望みの絵が出るまで何度も試行錯誤するよりも書いた方が早いということになるので
今回のような使い方、画像生成AIで書いた絵ですよという形での使い方になったという面はあります。ただ絵を書くときの参考として画像生成AIを利用しました。
漫画の中で画像生成AIをロボットとして描いてるんですが、このロボットのキャラクターデザインはアドビファイアフライという画像生成AIで作りました。
私は01の作業、新しくキャラクターを生み出すとかそういう作業があまり得意ではないのでそこをAIに手伝ってもらえるのはすごく便利だと思います。
全く画的なものみたいなのはAIは苦手だと思うんですがありがちなこんな感じのロボットみたいなものは得意なので今回のケースではそういうデザインが欲しかったのでちょうど良かったです。
絵を書くときの参考としてはGoogleの画像検索だったりインターレストだったり画像素材のサイトだったりで探すことがこれまで多かったです。
その時には参考にする画像とそっくりそのまま書いてしまうと著作権的に問題がある場合があるので複数の画像を参考にするなど参考にした写真やイラストと同じにならないように注意しています。
今回はそれにプラスして画像生成AIで生成した画像を参考にして絵を描くというのをいくつかやってみました。
09:05
画像生成AIでいちいち生成させるよりも画像検索で探した方が早いというケースは多いんですがビジュアルのイメージをあまり持ってなくてこんな感じのものを書きたいんだけどと。
例えばデータベースの中から画像を探しているロボットとかそういうものは画像生成AIに作ってもらって参考にしたりしました。
この辺の話はメイキング漫画の中にも書いています。
ということで、Kindleの無料漫画で公開している画像生成AIの仕組みと著作権を学べる漫画本作者アシカガコウジ。カタカナですね。
この本をぜひアマゾンで読んでいただけると嬉しいです。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
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