1. アシカガCAST
  2. 無断転載キュレーションはやっ..
2022-11-14 11:43

無断転載キュレーションはやったもん勝ちなのか?(第597回)

spotify apple_podcasts youtube

「企業分析インフルエンサー」を名乗りTwitterフォロワー6万人の人が、NewsPicksの「若者のロールモデル」の賞を受賞したけどのちに取り消されました。テレビ画面を撮影した画像をネタ元を表記せず載せるなど、著作権侵害といえる投稿が多かったことを指摘されたからです。この件について話しました。

=== 目次 ===
企業分析インフルエンサーに著作権侵害の疑い
若者のロールモデルの賞は取り消しに
「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」を思い出す
受け手が誤解する可能性がある投稿の仕方がズルい
やったもん勝ちなことは否定できない
-------
#アシカガCAST
デジタル活用のヒントをスキマ時間で。
話題のサービス、注目のソフトウェアの紹介、デジタルツールの活用術など、テック系情報をわかりやすくお届けします。
月〜水 朝8時に更新

■Twitterアカウント
https://twitter.com/ashikagacast

Apple Podcast、Spotify、Google Podcastなどでも配信しています。
■アシカガCAST on アシカガノオト
http://bit.ly/ashikagacast_notion

■アシカガノオト
http://bit.ly/ashikaganote

00:00
アシカガゲスト。
企業分析インフルエンサーを名乗り、
Twitterでフォロワー6万人の人が、
ニュースピックスから若者のロールモデルとして表彰されました。
でも、その人のTwitterのアカウントでは、
テレビの画面を撮影したものや、書籍のページを撮影したものを、
テレビ番組や本のタイトルなど、出典元、ネタ元を明らかにせずに、
バンバン載せていたらしいんですね。
テレビ番組で紹介された内容を、ただテキストにしているだけで、
企業分析というには、稚拙な内容も多かったようです。
この辺のことについて、あるスタートアップ界隈のための
アンテナニュースサイトのアカウントが問題提起していました。
企業分析インフルエンサーの人、個人を批判するというより、
そんな人を持ち上げて、若者のロールモデルとして
賞を与えたニュースピックスがおかしいんじゃないかと。
そしてこの方は、あるスタートアップ企業の社員なんですが、
個人として情報発信しているとはいえ、
どこの企業に所属しているかは、分かる人には分かっている状況で、
そこの会社のCEOが、この人の情報発信に対して
お墨付きを与えているような状態だったので、
著作権侵害を繰り返す投稿に、
注意とかアドバイスしなかったのは、
企業側にも問題があるんじゃないかというところで非難していたんですね。
この話題を知って、私は昔話題になった
キュレーションメディアの問題と似てるなと思い、興味を持ちました。
結局ニュースピックス側は、その人を取り上げた記事を削除して、
若者のロールモデルとしてのショーも取り消しました。
理由は、ツイッターアカウントに掲載されていた画像に
著作権侵害の疑いがあることが分かったからだと書いています。
その人を取り上げた記事の中に、ツイッターの投稿を埋め込んでいたようなんですが、
その投稿はワールドビジネスサテライトの画面キャプチャーが使われていたんですね。
それなのに、記事を掲載するときには、テレビ画面のキャプチャーを番組名も書かずに載せていることに
誰も疑問を感じなかったのかなと、ちょっと不思議に感じました。
03:00
問題提起をした人にとっては、主張が認められてめでたしいめでたしかというと、
そう単純でもないように感じます。
この問題の本人は、非を認めていないですし、むしろ被害者意識を持っている様子らしいです。
意識高い系の頑張っている人たちに対して横槍を入れてくる人いるよねという風に捉えられているみたいです。
この騒動で私は、死ぬまでに生きたい世界の絶景というフェイスブックページのことを思い出しました。
56万いいねを獲得して書籍化されたんですね。
そして作者の人が女子マーケターとしてウェブメディアで取り上げられたことで、当時私はこの存在を知りました。
2013年の話で、当時フェイスブックが人気でタラシェア系が流行っていた頃ですね。
タラシェアというのは、何々したらシェアとフェイスブックの投稿をみんなシェアしてねと言って、
ネットで拾ってきたような写真を載せて、かわいいと思ったらシェアとか言って拡散させる、
人のふんどしで相撲をとっているフェイスブックページが当時タラシェア系と言っていっぱいあったんですね。
で、死ぬまでに生きたい世界の絶景のフェイスブックページなんですが、
掲載している世界の絶景の写真は無断転載しているものばかりだったんですね。
タラシェア系とやっていることは同じだったんですが、ただちゃんと元の転載した写真へのリンクは入れていたんですね。
フリッカーという当時まだ人気だった写真共有サイトの写真を多く使っていたんですが、
ライセンスが自由に使っていいものではなく、オールライツリザーブドの写真を平気で使っていたので、
私は疑問に思ったんですが、多くのこのフェイスブックページを見ている人はそんなこと気にしないでしょうし、
本人もわざと無断転載しているというより、著作権の意識がなかったんでしょうね。
死ぬまでに生きたい世界の絶景で紹介されたある写真のフリッカーのコメント欄に、このフェイスブックから来ましたと。
06:02
コメントをした人がいて、写真の所有者の人が閲覧数が増えた理由がわかってすっきりしましたと。
コメントを返すというやりとりを当時見つけたので、個別に写真の使用許可を得ているという線はないなと確信しました。
企業分析マーケターも世界の絶景も、どちらも情報収集をした上で、その人がセレクトした良い情報を広めるという、
キュレーションと言える行為ですよね。
そのこと自体は悪いことではないし、多くの人がやっています。
何だったら無断天才と言えるものも、多かれ少なかれみんなやっていると思います。
なので結局はやっぱりモラルの問題だと思います。
投稿している人が自分が考えた分析であったり、自分が撮った写真のように受け手が誤解する可能性のある投稿の仕方をしているのがずるいですよね。
出典元をはっきりさせて、昨日のテレビ東京のワールドビジネスサテライトでやっていたんですが、
オリエンタルランドの新戦略がすごいですねと。
書くんだったらテレビ画面のキャプチャーを載せても、まあ多めに見てもらえるレベルだと一般的には考えられると思います。
法律的にも出典元を明記すれば引用として認められる可能性も出てくるので、ネタ元は何かを明記することが重要ですし、最低限の礼儀、モラル、リスペクトですよね。
ネタ元の名前を載せる、リンクを載せるみたいなことは、そのネタを提供しているところの宣伝、PRにもなるので、うまくいけばWin-Winの両方得する関係になれる可能性があるわけですよね。
それを人様が労力をかけて取材したりだとかして集めた情報をネタ元を明かさず自分のものかのように発表するのはフリーライドだと、ただのりだと批判されて叱るべきですよね。
とはいえ、やったもん勝ち、勝てば官軍的なところは否定できないんじゃないかと思っています。
フリーライドだろうが人気が出たもん勝ちみたいなことですね。
死ぬまでに生きたい世界の絶景の作者の人は、その後9冊の本を出版し、他に監修した本もいくつかあります。
09:12
今でもご活躍されているようで、2022年、今年ですね、世界の絶景に行ってみたという本を出版していました。
10年かかって死ぬまでに生きたいから行ってみたになったんですね。
著作権無視で無断転載をしていたフェイスブックページをやってなければ、世界の絶景に行ってみたには繋がらなかったわけなので、やっぱりやったもん勝ちな例ですよね。
スティーブ・ジョブスがスティーブ・ウォズニアックと最初に作ったのが電話をただでかけるための機械だというのも有名な話ですよね。
厳密に違法なのかどうかはわからないですが、グレーゾーンないけないものであることは確かですよね。
マーク・ザッカーバーグがハーバード大学でフェイスブックの前に作ったのが、女性を見た目で格付けするサービスだったという話も有名ですね。
これは違法ではないですが、褒められたものでもないですよね。
スティーブ・ジョブスとマーク・ザッカーバーグの話は、やったもん勝ちというより、その後に繋がるやんちゃエピソードっていう感じですね。
クリームシチューの上田信也が売れるきっかけになったのがうんちく芸だったんですが、これは知禅という雑学の本の内容をほぼそのままパクってるというのも結構有名な話です。
今はもううんちく芸というかうんちく話を売りにしてるわけじゃないですし、本人の話術とか努力とかがもちろんあると思いますが、売れたもん勝ちとも言えますよね。
企業分析インフルエンサーの人も6.3万人のフォロワーを獲得できていて、今回のことで多少は減るかもしれないですが、多くのフォロワーの人はこの騒動のことも知らないでしょうし、ほとぼりが冷めたらまた情報発信していくのかなと思ったりしています。
今回は以上です。
11:43

コメント

スクロール