今回取り上げるテーマは、「次期OSでビジョンプロは貸せるデバイスになるのか?」です。
最初に言っておく必要があると思うんですが、私はApple Vision Proを持っていません。使ったこともありません。
新宿のマルインにあるAppleストアで現物を間近で見て触ったことはあります。
ただ、ビジョンプロについてはかなり興味があって、発売される前にいろいろ研究していました。
アシカガキャストでも3回連続でビジョンプロについて話しました。発売前に。
発売前なら誰も持っていないので、持ってないのに語るなよとは言われないですからね。
ビジョンプロとはどういうものかというのが意外とわかりにくい、伝わりにくいと思ったので、4コマ漫画で紹介することを考えて、
それをAmazonのフリップトゥーンという無料で読める漫画として出したりもしています。
じゃあなんで購入してないかというとやっぱり金額ですよね。約60万円。
日本での発売が開始されてからちょうど1年くらい経つんですが、最近は話題になることも少ないですよね、ビジョンプロ。
あまり話題にならないのは残念な気もしますが、ちょっとほっとしているような心境でもあります。
現時点ではどうせ買えないからですね。では本題のゲストモード、共有して使う機能の紹介です。
ビジョンプロはゴーグルを覗き込んで使って、視線で目の動きで操作したりするんですね。
なのでそれが確実にできるように、一人一人の目の状態に合わせてキャリブレーション的な設定を最初にする必要があります。
左右の動向の中心間の距離を測ったり、画面に表示されるドットを目で追いかけることで、実際の視線の動きとセンサーが検出する情報のズレを補正するキャリブレーションとかが行われるそうです。
あと手でハンドサインで操作するということで空間上での手の動き、ジェスチャーがこれも人によっての個体差があるんでしょうね。そのへんのキャリブレーションも行われると。
で、そういう情報を個々人のiPhoneに保存できるようになるので、そのiPhone中に保存された情報とVision Proと連携することで、共有で使うVision Proや人のVision Proを使わせてもらうときに、いちいち設定しなくていい。自分の設定がすぐに反映されるということです。
各デバイスに保存されるのではなく、自分のiPhoneに保存されるというところが考えられてていいですね。キャリブレーションだけではなく、アクセシビリティの設定とか文字の大きさみたいなそういう設定も保存されるそうです。
今の現時点のVision Proではゲストのそういう設定情報、ゲストプロファイルは30日間保存されるらしいです。なので家族で同じVision Proを使うとかいう場合でも、毎回キャリブレーションの設定をしなくても30日間は保存されるという仕様だったんですね。
この機能はチームデバイス共有機能と言われてるみたいなので、企業向けの機能という意味合いが強そうです。
でも説明文にはチームの共有デバイスや友人のVision Proをゲストユーザーとしてすぐに使えるとあったので、友達のVision Proを借りるというのもターゲットに入ってるようです。
なぜか家族のデバイスをという説明はなかったんですが、家族間での共有というのはよく使われるケースだと思います。
基本的にはiPhoneと同じで1人1台というデバイスではあるんですが、60万円×家族の人数分買うみたいなのはなかなかきついと思うので、せっかくなら1台を家族みんなで使いたいですよね。
なお企業向けで組織の持ってるデバイスをチームメンバーで共有するという方向性なら、ユーザー切り替えできたらいいのになと思ったんですが、専門家によるとそういうマルチユーザー機能がVision Proにつく可能性は低いと言っているようです。
iPadにもマルチユーザー機能はないですからね。iPadもユーザー切り替えして使えたらいいのになと私は思っています。
私はVision Pro用のApple Pencilみたいなものがいつか登場すると思っていたんですが、Appleは何でも自分のところでやるのではなく、サードパーティーと連携する戦略のようで、
ロジテックからロジテックミューズペンというVision Pro向けの空間入力スタイラス、ペン状のデバイスが発表されました。空間に絵を描いたり字を書いたりするデバイスです。筆圧に対応しているらしいです。
本体にいくつかボタンがあってボタン操作もできるし、ジェスチャー操作にも対応しているそうです。Vision Proで使うということで立体的なもの、3Dの設計とかそういうのに便利という打ち出し方なんでしょうね。
3D空間内のホワイトボードに絵を描くみたいなことにも使われるデバイスです。ロジテックミューズ for Apple Vision Proというのが正式な名前みたいなんですが、2025年末までに発売予定ということです。
あと、ソニーのプレイステーションVR2用のモーションコントローラー、左右の手に持つスティック状のコントローラーをApple Vision Proが公式サポートするそうです。
VRデバイスといえば、輪っかに棒がついたようなものを両手に持って操作するイメージですよね。メタクエストもコントローラーがついてますね。
Vision Proはコントローラーを使わずに手の動きで操作するというものなんですが、ゲームなど細かいコントロールが必要なものはやっぱりコントローラーがあった方がいいということで、プレイステーションVRのコントローラーに対応しました。
ゲームにも力を入れていきたいということのようです。
ちなみにプレイステーションのVRじゃない普通のゲームのコントローラー、あれにもVision Proは対応していて、というかAppleのデバイスは全部iPhone、iPad、Mac、Apple TVはプレイステーションのゲームコントローラーに対応してるんですね。
Appleのデバイスでゲームをやるときにはプレイステーションのコントローラーが使えますよということは意外と知らない人も多いかもしれません。
そしてこれもサードパーティーとうまく連携していこうという戦略になるかと思いますが、360度カメラとか180度カメラで撮影された映像をそのままVision Proで再生できるようになるそうです。
インスタ360、GoPro、Canonと連携するそうです。
これまでも変換して見られるみたいな話は聞いたことあるんですが、カメラで撮影した画像や動画を写真アプリなどで開いてすぐに見られるのはすごくいいと思います。
そういう素材をウェブサイトに埋め込んでそこから即見たりできるらしいですし、サードパーティーのアプリにそういう素材を再生する機能を使えるそうです。
Vision Pro自体にカメラ機能があって3Dの静止画動画を撮影できます。
でもいろんなシーンでVision Proで撮影するのはなかなか難しいので、GoProとかインスタ360とかの360度カメラ、180度カメラで撮った映像をVision Proで臨場感、没入感を楽しめるというのはニーズが高そうだと思いました。
他にもウィジットを空間に配置できる機能というのが、これは結構見た目的にわかりやすい機能でインパクトもあるので結構話題になってたんですが、部屋の中の壁に時計だったりカレンダーだったりのウィジットを配置できるんですね。
壁から立体的にくっついているみたいにもできるし、壁に埋め込んだような表現もできるのでちょっと面白いです。
で、この壁に何が配置されているみたいな情報を全部保存してあるので、次にまたVision Proをつけて部屋を見ると、そのARの空間の中に常に時計とかカレンダーがいつも配置されているという機能です。
あと、Personaという自分の分身、Vision Proをつけてビデオ会議に参加した時に表示される3Dで表現された自分の映像がグレードアップしてかなりリアルな人間に近いものになりました。
あと最後に地味な機能ですが、Vision Proを装着したままiPhoneのロックを解除できるようになります。Vision ProをつけたままiPhoneにかかってきた電話に出たり電話をかけたりもできるようになります。
ということで、Apple Vision Proのゲストモードが強化された話を中心にApple Vision Proの新機能について紹介しました。
家族間で一台のVision Proを使い回したり、友達にちょっと使ってもらったりということが簡単になりそうですね。
他にもロジテックから登場するVision Pro用のペン型のデバイスも気になりますね。
皆さんは気になったVision Proの新機能などありますでしょうか。
全くの余談ですが、私は昔取材でVRコンテンツをMetaQuestで見せてもらったことがあるんですが、その場所に行くときにその取材先の会社の社長さんの車に乗せてもらって移動したんですが、
車が苦手なのに取材メモを取りながら移動したので、車余裕をしてその上でVRコンテンツで3D余裕をして帰りまた車で送ってくれるというところで、
途中で気持ち悪くなりすぎて、ちょっと止めてくださいと言って車から降りてその後のことは話しませんが大変な目に遭ったと。
Vision Proとは関係ないですが、VR余裕、3D余裕の話でした。
ご意見ご感想があればという話をするはずが余談を挟んでしまいましたが、ご意見ご感想などあれば、
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また次回お会いしましょう。アシカガコウジでした。