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2024-01-30 09:59

iPhoneは技術的には日本のメーカーも作れた?(第721回)

iPhoneを日本のメーカーが作れなかったのはなぜかといった話題が出るのは、ガラケーが世界的に先を行ってたからでしょう。ガラケーからiPhoneへ移行する時代の思い出などを話しました。

=== 目次 ===
iPhoneを日本メーカーが作れなかった理由は?
独自の進化を遂げた日本の携帯電話
iPhoneに負けてないと考えていた日本メーカー
日本の携帯電話に勢いがあった時代
ストレスを感じていたガラケー時代
成功例はあまり当てにならない
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00:01
結構前の話になるんですが、Xツイッター上でこんな投稿が話題になっていました。
それは、iPhoneを日本のメーカーが作れなかったのはなぜかみたいな話を見ていると、
だいたいハードウェアの話ばっかりなんだけど、決定的な差別的な要因は、
OSやSDKを含むソフトウェアだと思うんだけど、というものです。
それに対して、いろんな人がいろんな意見をそう思うとか違うとか言って盛り上がっていました。
この手のネタはいろんな意見が出て盛り上がりやすいですよね。
これについては、私もソフトウェア的な部分は大きいと思うんですが、
むしろその人がその後書いていた、別に日本のメーカーだけが作れなかったんじゃなくて、
アメリカのマイクロソフトだってできなかったし、ヨーロッパのノキアでも無理だったし、
Apple以外ダメだっただけと、そして成功例はあまり当てにならないと書いていたことに賛同しますね。
そもそもパソコンもiPodも日本は生み出せてないんだから、スマホも生み出せないよねと思うんですが、
じゃあなんで日本がiPhone的なものを生み出せたかもという幻想を抱く理由は、
今ガラケーと呼ばれる携帯電話が世界的に先を行ってたからですよね。
携帯電話上でアプリが動くというのも、ドコモのiモードのiアプリが最初だと思うんですが、
世界的にも先を行っていて、Appleも参考にしたらしいとか言われていますよね。
ただ世界的に先を行ってたんだけども、独自の進化を遂げすぎて、
世界中がスマホ、iPhoneとなった時に日本だけ独自進化の国産の携帯電話が使われていたので、
独自進化を遂げたガラッパゴス島の動物みたいだということで、ガラッパゴス携帯、ガラケーと呼ばれるようになったわけですね。
で、iPhoneが出たての頃、日本の携帯電話のメーカーは機能的には負けてないという主張をしていた記憶があります。
写真のピクセル数とか画面の解像度とか、スペック的な面で語っていたんですね。
03:06
でもiPhoneは快適に操作ができることを優先して、あえて写真のサイズとかをそこまで大きなものにしてなかったんですね。
その辺のバランスの取り方がいつもAppleは上手いんですね。
スペック的に優れてるとか機能が豊富とかいうことよりも快適に使えることの方が重要だという、ある意味当たり前なようなことが日本の携帯電話メーカーには分かってなかったんですね。
当時というかガラケー前世時代、もちろんその前世時代にはガラケーとは呼ばれてないですが、その頃は日本の携帯電話メーカー各社がしのぎを削っていて、勢いがあったことは覚えています。
NEC、パナソニック、富士通、三菱電機、ソニー、シャープ、キョーセラとかが携帯電話端末を作っていて、2つ折りにできる携帯が出てきたり、スライド式になったり、
ソニーはジョグダイヤルというくるくる回すインターフェースをつけてきたりと、開発競争がすごかったんですね。次々と新機種が出て、新機種が出るたびに何かしら他社と差別化するような新機能が搭載されてたんですね。
ただ、その競争が激しくなっていくと、新機能として搭載されて、機能としては実現はできているけど、実際の使用には難しい。すごい重たいとか、時間がかかるとか、使いにくいとか、使い方がわかりにくいとか、そんなお飾りの機能が多かった印象があります。
新しい機種が出るたびに、ベータ版の機器の実験をユーザーがさせられているみたいだなぁと私は思ったりしていました。ちゃんと入念にテストしてからリリースしたのかよみたいな機能も結構あったんですね。
なので、そもそもスペックを競う競争に各社が疲弊していたときにiPhoneが出てきたという見方もできるのかなと思います。そもそも各社、スペックもOSもバラバラですし、iPhoneという黒船に対して日本のメーカーが束になって戦うみたいなこともできませんし、
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ボタンの方が操作しやすいよねとか、変化を拒む人、今の携帯で快適だからそのままでいいよという人たちが使い続ける。気づいたら若い人を中心にみんなスマホ、iPhoneになっていたというようなことかなと思います。
私はガラケーを使っていた時代に便利になればなるほど、例えばiモード用のiアプリのブラウザーのアプリでGmailが使えるようになって、これは便利だと思って使っていたんですが、やっぱりキーボード入力が携帯の点キーで、特にアルファベットを打つのがめちゃくちゃ面倒ということで、
パソコンでやればすぐなのに携帯でやったら時間がかかるなぁと常にストレスを感じながら使っていた記憶があります。
で、iPhoneを使うようになって、特にやっぱりキー入力が大きいですね。画面上で英語のキーボードを出してアルファベットの入力がしやすくなって、やっとでパソコンの代わりにしょうがなく使っているという感覚がなくなったと感じました。
ちなみに私はiモードが出る前から情報を仕入れて期待していて、iモードのサービス開始と同時にiモードに対応したフジツーの携帯電話端末に機種変えしたんですね。で、電車に乗ってiモードでニュースを見て優越感を感じていました。
で、じゃあiPhoneがなんでこんなに日本で普及したんだろうなと考えると、これも成功例はあまり当てにならない。成功した事例というのは再現性があるとも限らないし、たまたまな要因も強いんじゃないかなと言えると思います。
ソフトバンクの孫さんがAppleに掛け合って、スティーブ・ジョブスに掛け合って絵文字をiPhoneに入れたという逸話がありますが、本当かどうかは分かりませんが、それもある意味大きかったのかもしれませんね。
日本でのiPhoneの普及に関してソフトバンクの功績は大きいと思います。
で、結局のところAndroid端末ですら日本のメーカーは苦戦して撤退したところが多いですし、やっぱりガラパゴス的な進化で止まってしまってというか、別な戦い方にうまく乗り換えられなくて、今の状況になってしまってるんだなと思います。
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テーマがあって、それの答えみたいな話にはなりませんでしたが、ガラ系からiPhoneに移行する頃のことをリアルに体験していない人も、うちの娘とかもそうですが、だんだん増えてくると思うので、
その頃こういう感じだったよということを記録として残しておくことは意味がありそうだなと思って今回話したという意味合いもあります。
今回は以上です。アシカガコウジがお届けしました。
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