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この番組は、毎回一冊の邦訳アメコミを取り上げて、その内容を紹介する番組です。
今回取り上げるのは、デッドプール・キラストレイテッド
自らがコミックスの登場人物と気づいたデッドプール
終わりなき戦いを終わらせるため、ヒーローの物語を生み出す想像力の源
古典文学の世界に侵入し、殺戮を始める
三十四、ドラケラ、ネモ船長、次々と倒れていく古典文学の英雄たち
そんなデッドプールの陰謀に、あの名探偵シャーロック・ホームズが気づくのであった
キラストレイテッドとキルズ・デッドプールという二本立ての本
デッドプール・キルズ・マーベル・ユニバースというお話から出てきている
続きものですね。三部作ですね。キルロジーなんて呼ばれてますね。
おしゃれな言い方だよね。キルロジー。
というわけで三作目のうちの後ろ二つが今回取り上げた二作ですね。
ストーリーとしては先ほどお話しした通り、コミックスの登場人物であることに
デッドプールがうんざりしてしまって、もうやってられんと。
次々と敵キャラが現れて、仲間が殺され、自分が殺され、そしてまた新しいヒーローが現れると。
やってられるか?といって
マーベル・ユニバースの登場人物を殺していくのが三部作のうち最初になる
デッドプール・キルズ・マーベル・ユニバースという作品ですね。
キルズ・マーベル・ユニバースというのは最初はパニッシャーが
1995年にパニッシャー・キルズ・マーベル・ユニバースというお話でやったことで
元ネタというかそれがあっての回答ですね。
すごいよね。そのユニバースのヒーローもピラムも皆殺しにするっていう
ちょっと思い切った。
文字通り全員皆殺しにしてこの作品は終わるんですよね。
デッドプール・キルズ・マーベル・ユニバースと。
パニッシャー・キルズ・マーベル・ユニバースも。
パニッシャーのやつすごく面白くないですか?
この三部作の差に元ネタになってるやつですね。
これすごい素晴らしい作品。名作ですよね。
名作ですよね。本当にデアデビルとパニッシャーの関係性もすごくいいし
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ヒーロー同士の戦いに巻き込まれてサイシを失うんだよね。
パニッシャー・サイシを失って復讐に。
同じくヒーローの戦いに巻き込まれていろいろ被害を受けた人たちと団結というか
協力を得てヒーローに立ち向かうと。
全員一般人がヒーローと戦うという話になってるんですよね。
特殊な能力があるわけじゃなくてね。
ガッツと根性があるだけだよ。
そうね。最後もちょっとビターな終わり方して。
これいいですよね。ハードボイルド。
ハードボイルドですごくいい。私スパイダーマン好きなんですけど
その次ぐらいにマーベル・ヒーローだとデアデビルが好きですね。
弁護士?
弁護士。いいですよね。
映画にもなってましたよね。デアデビル。
そう。あとレンドラもやってますよ。
そうなんだ。それ知らなかった。
じゃあちょっとデッドブールっていうね。
どういうキャラクターなのかっていう話からちょっとね。
映画見ました?
見ました。なんかいいキャラしてますよね。
逆連発でね。
饒舌な傭兵っていう二つ名があるから。
やっぱすごいおしゃべりでね。
なるほど。
あと、傭兵なので敵にも味方にもなる的なね。
いいね。いいキャラだね。
結構自由なキャラクターですね。
コミックの話をしますと、
ヒーリングファクターって超回復力ですね。
ウルガリンとか持ってる。
あれを持ってるっていうのと、
それからサノス。分かります?
映画にも出てきたんですけど。
指バッチンした人ですよね。
宇宙の半分の命を奪ったっていうアイツいるじゃないですか。
このサノスが宇宙の半分の命を奪うっていうのは、
もちろんコミックスにも同じ展開があるんだけど、
理由がちょっと違って。
デスっていう死の女神がいるんですよ。
サノスはこの人のことが好き。
恋愛感情的な好きが。
その捧げるために半分を殺す。
デス的には嬉しいプレゼントなんですかね。
デスはめっちゃ冷たかった。
インフィニティガントレット、インフィニティガントレットっていうお話。
これ翻訳もされてるんですけど、
映画だとアベンジャーズがみんな頑張って立ち向かったじゃないですか。
でもコミックの方だと、
概念、超存在コズミックビーニングが戦う話だって。
スケールのデカさに驚愕するんで、ぜひ今度気が向いたら。
そんな話だったんだ。
解決の仕方も、
サノスのメンタル的な部分に訴えかけるっていう解決の仕方。
心弱めの。
意外と人間臭いところがあるサノスなんですけど。
実はヘーリングファクターももちろんあるんですけど、
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不死、不死身なんですよ。
超回復プラス不死。
なんで不死身になったかっていうと、
サノスが好きなデスとデッドプールは仲が良くて。
デスは死の神だから、死んじゃうと会っちゃうじゃん。
だからサノスは会わせないためにデッドプールを。
サノスそういう奴なんだね。
割と映画のイメージと変わりましたね。
映画だとすごい崇高な。
志を持ってる人かなと思ったんですけど。
そういう多面性もアメコミの良さなんじゃないですか。
恋愛的、恋愛好き的な。
だからこの辺のとてもおしゃべりで、なかなか死なないっていうのがデッドプール。
そういう背景があったんですね。
デッドプールといえば、第四の壁を破壊するとか、
第四の壁を超えることができるっていうのがね。
映画でもね、観客に喋ってましたもんね。
ご存知だと思うんですけど、第四の壁っていうのはね、
舞台と観客を仕切ってる、見えない壁のことですけども。
コミックにおいてはですね、読者に向かって話しかけてきたりとかね、
そういうことができるということで。
そういう結構尖ったというか、美味しい特徴が。
美味しいですよね。
美味しい特徴がいっぱいあるんで、そういう意味で人気キャラなのかな。
だって好き放題創作できますもんね。
確かに読者に話しかけられる能力かなり強いですよね。
死なないし。
ツッコミキャラとしては最高ですよね。
キャラクターの上に出してツッコミ入れられるっていうね、いいじゃないですか。
そうなんですよ。
今回取り上げる三部作の最初の作品、デッドプールキルズマーベルユニバースでは、
まず最初にサイコマンというヴィランがデッドプールを洗脳して支配しようとするんですね。
自分の手駒にしようとするんですが、精神攻撃が失敗してしまいまして、
結果としてデッドプールは自分が創作物であるという世界の真実に気づいてしまうんですよね。
なんか自分の中にもう一人新しい人格ができちゃうんですね。
世界の真実を知っている人格ができてしまって。
結局自分たちキャラクターというものが搾取されているということに気づくんですよね。
自由意志なんてものはなくて、何かを成し遂げてもすぐにそれに対する邪魔が入って、
終わりなき戦い、仲間との別れ、憎しんの死、ベンおじさんなんか何回死んでんだって話ですからね。
それを繰り返されるのはもうおかしいということで、デッドプールはキャラクターを解放してあげようとするんですよね。
この終わりのなき世界から。
その手段として彼が選んだのは、ヴィランもヒーローも皆殺しの殺しだということで。
アメコミは特に終わりがないじゃないですか、実質。
ずっと続きますもんね。
09:00
なるほどね。
そのための方法として、いろいろ工夫をこなした殺し玉が描かれていて、
それは見どころかなと思いますよね、このキルズマーベルユニバースの。
そうですね、皆さん特殊能力持ちだったりすることが多いんで。
単に戦って勝っている相手ではなかなかないんですよね。
デッドプール、超回復と不死の力があったとしてもなかなか勝てないので、
それぞれにあった殺し方をね。
私ウルバリンが、ウルバリン今回のお話ちょっと2回殺されるんですけど。
ウルバリンもね、ヒーリングファクター、回復、超回復力持ちなんで。
最初アベンジャーズのタワー、基地みたいなところで、
アベンジャーズ殺されるところにウルバリンいて。
堂席してますね。
殺されたかと思ったら、次息子と娘がいるところに来て、そこで2回目殺されるんですけど。
その時にデッドプールはセリフが好きで。
セリフが好きで。
おめえの力は再生じゃねえ。人気さ。
いいっすね。
これやっぱりね、第4の壁壊してますね。
やっぱりウルバリンが人気キャラであるってことをね。
だからこそ、蘇るんだということですよね。
あと格好、ウルバリンと2回目に戦う時、
同じくXメンのビーストの剣を被って、
マタギだって言うんですよね。
ほんとだ。
これ言語でもマタギって言ってんのかな?
侍マタギって名乗ってますもんね。
マタギってどうなんだろう?日本でもそんなに使わない言葉だけどね。
翻訳の言葉遊びとして入れたんですよね。
侍ハンターとか言ってんのかな?
ありそう。
どうですか?どの殺され方が好きですか?
結構いい殺され方が多いですけど、
蘇の殺され方とかやっぱり面白ですよね。
でっかくなったハンマーで、
ムジュルニアで潰すっていうね。
いいよね、相手の力を。
ピムルーシュを使って蘇のハンマーをでかくして、
それをぶつけて押し潰してしまうっていう。
血を殺した殺し方なんじゃないですかね。
ハルクの殺し方なんですけど、
ブルースバナーっていうか、
普通の人に戻った時に殺すっていう。
寝込みを襲うやり方なんですね。
パニッシャーキルズマーベルユニバースの方でも
同じ殺し方だったよね。
確かに言われてみれば。
抵抗法で殺すのは難しいんだよね、ハルクってのはね。
ハルクの弱点があるっていうのが魅力ですよね。
そうね。
あとコスミックビングというか、
宇宙規模の敵キャラたち。
12:01
そうそうそうそう。
皆殺しにするんですよね。
パニッシャーキルズマーベルユニバースの方では
なかったというか。
使われてないんですよね。
ギャラクタスとかは出てなかったと思うな。
ギャラクタスもきっちり生きの根を止めて。
今回はね。
生きの根を止めて。
結構、それありなのかよという殺し方でしたけどね。
パフェットマスターですね。
彼は人形を使いというキャラクターで、
人形を使ってその人形を支配できる。
人形になっているキャラクターを支配できる。
というキャラクターですかね。
無敵じゃん。
で、ギャラクタスの人形を使って
皆を殺しましたっていうオチなんですが、
これすごいいいですよね。
これできるならもう別に
お前が手を下す必要なんもないだろうっていう。
全員これでやれる。
そんな面白い殺し方も魅力ですよね。
そうですね。
とはいえこんな風に殺しを続けていても、
当然スパイダーバースでもお扱いはありましたが、
無限にマーベルの世界とは広がり続けているので、
キリがないわけですよね。
彼は宇宙を越えながら次々と
キャラクターを殺していくんですが、
終わりはない。
じゃあどうするか。
じゃあこういったヒーローたちの
生まれる源は何なのか。
アイデアバースがあるんだってことに
たどり着くんですよね。
そのアイデアバースというのが
古典文学の世界であった。
っていうところからキラストレイティとは
スタート、ストーリーが始まる。
第二部が始まっていくというわけですね。
古典文学のキャラクターを殺すと、
その影響を受けている
そのマーベルヒーローも
マーベルのキャラクターたちも消えていくっていうのが、
今回のデッドプールの作戦ですね。
例えばピノキオを殺すと
ビジョン、アンドロイドですね。
人間が作った物に心が宿る
的な物語を背負っているキャラクターが
すべて消えていってしまう。
そういう感じね。
だからそうやって古典文学を殺せば
マーベルのキャラクターたちを真の意味で
存在を抹消することができるだろうという話ですね。
結構いろんな古典文学のキャラクターたちと戦っていくんですけど
これは面白いですよね。
有名な作品ばかり。
ドラクラとか。
ドラクラを殺すと
ブレイドがいなくなる。
そうだよね。
ドラクラを殺したら
ドラクラは死ぬ。
吸血鬼キャラクターはみんな消えていく。
あとスリーピーホロー。
スリーピーホロー、クミナシーのキャラクター。
スリーピーホローを殺すと
ゴーストライダーとか。
これすごい面白いですよね。
面白い面白い。
アイツを殺したらアイツが消えるだろう
っていうのを結構考えちゃう。
15:00
あと面白いなと思ったのは
若草物語。
若草物語の
4姉妹の話ですよね。
若草物語はアニメかな?
本を読んだことあったかな?
確か私の記憶では
お父さんが戦争に行っちゃって
姉妹が成長していくお話。
頑張って生きていくみたいなお話ですよね。
今回デッドブールと4姉妹が戦うんだけど
めちゃくちゃ強いんだけど若草。
肉弾戦で戦うんですよ。
指切断してるし。
しかも若草物語は
このお話の中だと
女性キャラクターの厳選になってる。
女性ヒーロー全ての始まりだと。
そうなんだね。
そうなんじゃない?
なんかあれだよね。若草物語って
結婚に反対されるんだけど
自分の意思を貫くみたいなエピソードだったりするから
強い女性というかそんなことなんですかね。
かもしれないですね。
そういう関連か。
残念ながら若草物語の4姉妹もみんな
デッドブールに爆殺されてしまうんだけど
そうやってデッドブール次々と
古典文学のキャラクターを殺していくんだけど
今回デッドブール以外で
マーベルコミックのキャラクターは
後半全然出てこないんだよね。
そうだね。
誰がデッドブールを止めるのかっていうと
名探偵シャーロック・ホームズが
気づくわけですよね。
これも素晴らしい展開だと個人的に思ってて
シャーロック・ホームズでしょ。
古典文学の世界で
このデッドブールの殺戮ですよね。
大量虐殺ですよ。
これを止められるのは誰か。
そりゃホームズでしょ。
ということでホームズ動き出します。
どうやらおかしな事態が起こっているらしいと。
私たちの生きているこの世界で。
ホームズすごいのは
この世界がマルチバースであるということにも
即座に気づいて
隣の世界の奴らも殺されているらしい。
やばい。彼はどうしたのか。
ジョージ・ウェルズ
タイムマシンの作者ですよね。
彼に頼んで
次元転移マシンを作ってもらって
他所の古典文学のキャラクターたちを
19世紀のイギリス・ロンドンに集めるんですね。
アッセンブル
古典文学アベンジャーズが生まれます。
メンバー言っていいですか。
怪物殺しベオウルフ
追跡者ナッティ・バンポー
投資ファ・ムーラン
我が親愛なるドクター・ワトソン
かの有名なベオウルフ
ナッティ・バンポーですからね。
最強のメンバーですよ。
すみません。私の教養がないからだと思うんですけど
18:02
当然ワトソンは
あとムーランも
ディズニーがアニメ化してくれたおかげで
知ってるんですけど
ベオウルフなんとなく名前聞いたことある感じがするんですけど
ナッティ・バンポーに至ったら
ごめんなさい。全く
初めまして。
追跡者ナッティ・バンポーですよ。
有名?
全く私も知りませんでした。
やっぱりこの辺文化の差なんですかね。
アメリカ古典あるあるなんですかね。
正直
他にも馴染みのないキャラクターいっぱい
古典文学も有名な作品多いってさっき言ったんですが
有名じゃないって
日本人には馴染みの薄い作品も結構ありましてね。
ターザン?ジャングルブック?
ジャングルブックだね。
日本人にあんまり馴染みのない文学作品としてはあんまりピンとこないから。
でもこれ人魚姫とか
ジャングルブックはディズニーのおかげで
ディズニーつながりってことなのかな。
なんかね。
ムーランさ。
話脱線するんだけどムーランの話していい?
どうぞどうぞ。
実写映画化が決まってたんですよ。
いいじゃん。
それはですね。この世の中の情勢の影響でですね。
公開延期に次ぐ延期だったんですけど
ついに劇場公開はなくなりました。
ディズニープラスっていう
サブスクの配信で
ディズニーハイシンサービス。
のみやると。
すごい映画館で見れるの楽しみにしてたんですよ。
サブスクで見れるならまあよくない。
いやいやいや。劇場のいい音響で
大画面で見たかった。
ムーランの活躍を。
女将軍ですよね。ムーランって確か。
お父さんか何かの代わりにね。
戦場に活躍してっていう話ですよね。
ムーラン強かったよね。
強かった。ムーランね。強いんですよ。
レッドブールも当然次元を渡る力を持ってるんですけど
装置を持ってるんでね。
次元転移装置をね。
手首につけてこれを使うと
よその物語に飛んでいけるというのがあったんですが
これを腕ごとムーランが
逃げ道をなくすという大活躍をしましたね。
本物は結局デッドブールを追い詰めるんですよね。
次々とデッドブールはキャラクターを殺していくんですが
最終的に一つの大きな敵として現れるのが
30死。
アトス、アラミス、ポルトス、ダルタニャン。
一人はみんなのために。
オルホワン。
40死というか30死の4人はすぐ殺されてしまうんですが
その結果どうなるかというと
なんとヒーローのチームものというコンセプトが
なくなってしまう。
これすごいよね。
30死の死体のすぐ隣に大量のマーベルヒーローの死体が並ぶという。
だってファンタスティック4をはじめ
Xメン、アベンジャーズね。
21:00
みんなチームもの。
ほとんどチームに入ってますもんね。
そうそう。
でもそれがなくなってしまうんですが
ちょうどそこへやってくるのがホームズの集めた
コテンブルーがアベンジャーズ。
コテンブルーがアベンジャーズ。
これは戦いになるんですが
いいシーンと個人的には思っていて
ウーランの活躍もすごくかっこいいですし
追跡者はなんでしたっけ?
追跡者もベオウルも
バンポー。
みんなそれぞれの特技を生かした戦い方をしてるんだと思いますよ。
きっとね。
あんまりピンとこなくてごめんなさい。
ちょっとコテンブルーが読めない。
勉強しなくちゃですね。
最後にホームズが言う
私の名はイシュメルっていう
これ白ゲーの冒頭の一文らしいんだけど
有名なセリフらしいですよね。
これ他のアメコミでも
バットマンとかでも
あってこのフレーズが。
だから多分向こうの人にとっては
日本で言う
メロスは激突したとか
そこは雪国だったとか
そういう
あるあるみたいな
本当にすごく有名なフレーズなのかなって
ぐっとくるセリフ
この白ゲーっていうのはね
いろいろイメージが生まれる言葉なのかもしれないですね。
なるほど。
私この白ゲー
ラストシーンすごく好きで
白ゲーのセリフを言う我が名は
確かにアイシュメルって
この作品最後どうなるかっていうと
ネタバレを知ってしまうと
アイデアバースのキャラクターを次々殺していって
このチームのコンセプトまで殺してしまったので
ほぼ全滅と
いうことになりまして
アイデアバースが崩壊するんですね。
で
ホームズがただ一人アイデアバースに残されて
デッドプールもアイデアバースの
海の底にというか
何もなくなった世界へ消えていき
たった一人残されたシャアロック・ホームズが
古典文学を思い出そうとするんですよね。
はいはい。
たった一人でアイデアバースを
復活させようとして
その時のセリフがこの
私の名はイシュメール
いろんな文学作品の
冒頭を
引っ張ってくるんですよね。
歌詞451っていう
ブラッドベリーの小説
みたいに
文章本が全て燃やされる時代に
人間が頑張って覚えていく
一人一冊ずつ本を覚えるっていう
あれもラストでしたね。
確かに似てますね。
ホームズともなるとあれなんですかね
本当にいろんな本の
全部覚えてるんですよね。
一応ホームズも
時代的には白芸読んでておかしくないんですよね。
ちょうど最新刊から
読めたんじゃないのかな。
同じぐらいの時代なのかな。
白芸って私この
デッドプール・キルズじゃなくて
キラストレイテッドで
ひとつテーマなのかなと思ってて。
最初に出てくるのも
24:00
物語の冒頭デッドプールが戦うのも
まさに白芸
名前のないこの大きいクジラ
モビー・ディックが
モビー・ディックと戦うシーンから始まるんですよね。
この白芸っていう小説
どんな小説かっていうと
イシュメールってあくまで語り手なんですよね。
キラストレイテッドっても出てくるんですけど
エイハブっていう
船長が
この白芸
クジラとの戦いを
耳を通していく様を
そばにいたイシュメールが記録していくっていうのが
白芸という小説の
大きな構造で
ラストシーンこれどうなるかっていうと
ご存知ですか?
白芸のラストシーン
白芸と
3回か4回かな
戦うんですけど
最終的に彼らが乗っている船
ピーコードっていう船なんですけど
これ沈みます。
白芸にやられて沈んでしまって
エイハブ船長も
大した山場もなくすぐ死ぬんですよね。
他の乗組員も死んでいく。
って終わるんですよ。
なるほど。
非常に孤独な終わり方で
その意味ではホームズの終わり方も
似たものを感じるところは
ありますよね。
最後残った一人が
語り。
語りとして残していく。
白芸ってもう一個面白いことが特徴があって
よくアメリカ文学批評とかでも
言われることなんですけど
エイハブ船長って
結構アメリカでは
英雄として重要されてるんですよ。
巨大な敵と戦った
英雄エイハブ船長ってあるんですけど
実際の原作では全然
そんなことはないわけですよ。
そんなことはないって言うと
語弊があるんですけど
戦闘シーン、バトルシーンというか
英雄的な活躍してないんですよ。
事故みたいな感じで
死んじゃうんですよ最後。
でもすごく英雄みたいな
教授のされ方してて。
それも理由としては
映画版がすごくヒットして
グレゴリーキック主演で
そのイメージで
たぶん後々まで影響を
与えてるんですよね。
古典文学が現代に影響を与えて
これ言い方を変えれば
物語の語り方によって
英雄って生まれてくるわけじゃないですか。
語りによって英雄が生まれるのかなと思っていて
じゃあシャーロック・ホームズの
私の名はイシュメール
彼は語り手になったわけじゃないですか。
ホームズはラストで
彼の語った物語は一体どんな
アイデアバーストになって
いくのかというところで
デッドプール・キルズ・デッドプール
三部作ラストにつながっていく
前振りがこの私の名は
イシュメールなのかなと
私は思いました。
というわけで
キルロジー三部作の
ラスト
デッドプール・キルズ・デッドプール
いよいよ始まりますね。
主人公交代です。
キルズ・マーベルユニバースでは
マーベルヒーローたちを
27:01
殺しまくったデッドプール
続編キラストレイテッドでは
古典文学のキャラクターを殺しまくったデッドプール
殺しまくりました。
これは同じデッドプールが主役だったんですけど
キルズ・デッドプール・キルズ・デッドプールでは
アース616にですね
舞台が映ります。
覚えてますか616って
リアルバースでしたっけ
いわゆる
いつものマーベルユニバースで
本編が連載されている世界に
舞台を映してですね。
そこのデッドプールが主役になります。
616のね。
本物のデッドプール
本物っていう言い方がまた難しいですね。
いわゆるデッドプール
みんなが知っているデッドプールが
出てきますね。
デッドプールが
一人
敵を倒してるんですけど
そこにデッドプールの顔した
宇宙船ベア・アーサー号が
飛び込んできてですね。
そこから出てきたのが
デッドプールコア
デッドプールコア
異次元のデッドプールたち
平行世界の
デッドプールたちが
ドックプール
キットプール
レディーD
ガスマスクのガスプールに
ハルプヒーローのデッドプール
あの
なんて言うんですかね
そうですね。
デッドプールはいい
デッドプールコアは結構私好きですね。
ちなみにこの人たちは
ポットではなくて
デッドプールコアは一応
他の
時にもあったキャラですね。
厚みのあるキャラクターなんですね。
真っ黒いデッドプールが
襲いかかってきて
デッドプールvsデッドプールと
デッドプール同士の戦いが始まっているので
アース616のあなたも手伝えと
スカウトに来たわけですよね。
ちょっと
スパイダーバース思い出すような
思い出すような展開です。
今回は敵もデッドプールってところがね。
そうかそうか。
多分だけど
ほとんどは
初出のデッドプールだと思うんですね。
使い捨てデッドプールというか
敵側のデッドプールたち
ハチヒゲ
ヒゲ
デッドプールって
ハチはビーのハチですよね。
洋法所のおじさんとかがたまにやる
一発芸ですよね。
これよく見る。
とかね。
いろんなデッドプールが出てくるわけですけど
ひどい。
パンダプールとか
パンダプールも仲間にいるって
いいキャラなんですよね。
パンダなんですよね。
そのままパンダのデッドプールという。
白い部分が赤くなって
白くするだけで
デッドプールになるんだな。
デッドプールがパンダに似てるのかな。
あとウルバリンみたいなデッドプールとか
ウルバリンみたいなデッドプールとか
あとギャラクタス
プール
30:01
超巨大デッドプール
とか
悪ふざけ
すごいですね。
お祭り感があっていいですね。
でもなんか
アメコミでよくある展開かもしれない。
デッドプールがこの宇宙の
源だから
デッドプールを源にしない限りは
デッドプールの物語は終わらない。
ということで戦争が始まってるんですよね。
ラスボスが
今まで出てきた
キリアストレイテッド
キルズマーベルユニバース
1部2部で主人公だったデッドプールが
ラスボスとして出てくるわけですけど
デッドプールの源を獲得するわけですよね。
キリアストレイテッドから引き続いて
時空転移装置を
ムーラーに切られた片腕デッドプールとして
ムーラーに切られた腕切られたまんまなんですよね。
これやっぱいいですよね。
私結構好きだと思うんですね。
再生能力は使わないんだと
デッドプールを源が目的だから
自分自身の再生能力は使わない。
戦争をしていくわけですよね。
このデッドプール軍対デッドプール軍の戦いは
面白いですよね。
いいですね。
ほとんどの戦いが一コマで詰まられるんですよね。
そうなんです。
次々と倒れていくデッドプール軍。
パンダプールは地味にずっと生き残って
一緒に戦ってくれるんですけど
これなんか一コマで
ついに死んでしまいます。
感動的なパンダプールの死です。
絶対そういう見方を変わってたかなんだかわからないけど
しょうもない死に方していくんですよね。
しょうもなさはいいなと思っていて
アース616のデッドプールはすごく明るくていいですよね。
キャラクターが死んでも悲しんだりは多少はするけど
基本明るくて元気に敵を目指していくっていうのは
すごく魅力だなと思いますよね。
そうですね。
ボロボロになっている1,2部の主人公だったデッドプールに対して
616のデッドプールはいつも元気というか
5体満足というか
スーツも既に新品なんですよね。
中でも突っ込まれてますけど。
後ろからチェーンソーでぶつかされるシーンがあるんだけど
お前服も戻ってるみたいな話とかされてますね。
前2作の主人公、今作のラストボス
このキルズの主人公だったデッドプール
可哀想だなと思って。
うーん、そうだね。
彼は善意だったわけじゃん。皆殺ししたのも。
みんなを解放してやろうとね。
作種からね。
制作者の作種から
制作者の作種?
から解放してあげようって善意だったんだよね。
なのにさ、最後さ
33:01
どこかで見たようなデッドプールばっかり出てくるお話?
そうか、そうだね。
これがさ、本来の彼が一番避けたかったことなんじゃないの?
そうか、そうだよね。
ね。
無償無償のデッドプール軍の人たちさ
大体どういうキャラかなって思うんだけど
そうだね。
知らないけど知ってるキャラ、どこかで見たけどな。
こいつ絶対弓矢上手いなとか。
そう。
こいつはたぶんパンチで戦うなとかね。
なんかそういうね。
知った物語にね。
やめ込みの古典的なキャラクターが出てくるんですよね。
そうそうそうそう。
古典文学からデッドプール軍のキャラクターが出てくる。
だから古典文学からマーベルヒーローたちが生まれたのであれば
彼が最後味方にしているこのデッドプール軍っていうのはさ
マーベルヒーローから作られたデッドプールっていうかさ。
そういうことか、マーベルヒーローから作られたデッドプールたちってことか。
だからこそ似たようなね、軍隊になっちゃってるのか。
なるほどね、そういうことか。
どっかで見たね。
悲劇だなって。
悲しいよね。結局デッドプール、前2部の敵役だって。主人公だった。
サイサムの敵となるデッドプールも最後自分の軍勢も自分で皆殺しにしてるんですよね。
よく知ったデッドプールたちも。
見たことのあるデッドプールたちも皆殺しにしてしまって。
いや孤独ですよね。
彼の孤独は深いですよね。
しかも割とさっくり殺されてしまって。
悲しい。
まあいい、デッドプール最後の生き残り、よっ大統領とか言ってすげえ明るくね。
デッドプール的な終わり方で。
してしまう。
悲しいな。
まあ確かにね、どう終わらせればいいかってのは難しいから。
難しいですよね。確かにこの終わり方しかないのかもしれないですけどね。
ちょっとこう、しんみり。
作品の明るさと反して、私は少ししんみりした。
前2部で追ってきた分。
ちょっとね、かわいそうだなって。
ラストシーン、続編を匂わせる終わり方っていう非常に皮肉の効いた。
そうね、終わらない物語っていろんな意味で、
そうか、負けちゃったんだね。
負けちゃったんだと思いますね。
前作の主役のデッドプールはね、終わらない物語を終わらせようとして。
終わらなかった。
終わらなかったことですね。
というわけで、デッドプール・キルズ・マーベルユニバース・デッドプール・キラストレイテッド・デッドプール・キルズ・デッドプールでした。
36:00
デッドプール・キルズ・マーベルユニバース・アゲインっていうのが、これも翻訳されてまして。
なるほど。
このね、今日は使ったキルロジー3部作とは直接的な繋がりはない感じだと私読んでないんですけど、なるかなと思うんですけど。
まあだから、キルズ・マーベルユニバースね、最初はパニッシャーでね。
パニッシャー・キルズ・マーベルユニバースで、一人のヒーローがユニバースの全ヒーロー、全ヴィランを倒すっていう一発ネタですよね。
うん、確かに。
なんだけど、まあだから、このネタすごくファンの間ではずっと印象に残ってたんだと思うんだ。
はあ、なるほどね。
なんか強さ議論すれみたいな感じなんですか。
誰が一番強いか、あるある。
言うのでも、パニッシャーは一回全員倒したことあるよね。
なるほど。一番強いじゃん。
全員倒したぐらいだから、印象的な作品なんだと思うんだけど、キルズ・マーベルユニバースって。
で、そのパニッシャー主人公だったのを、デッドプールに置き換えたのが、デッドプール・キルズ・マーベルユニバースじゃないですか。
結構こう、露悪的っていうか、ヒーローたちをね、無残に殺していくっていうようなお話だったんだけど。
やっぱ、ライオンの壁を越えられるっていうさ、デッドプールの唯一無二の個性があるおかげで、古典の作品を殺しに行くとかっていう。
お話が広がっていったよね。
全然違和感なくね、読めますもんね。
で、アメコミ永遠に終わりなき戦いを繰り返す。一人殺しても別のユニバースからどんどん出てくるとかっていう、すごく自己言及的な物語になって、面白かったですね。
確かに。アース616のデッドプールもね、ラストシーンで、あれもしかしてこいつが正しかったんじゃないのかっていう風に考えだしますもんね。
もしかしたら、俺も創作物の一部なんじゃないのかって。
まるで古典文学がね、私たちの心に残って、次の創作物に影響を与えるように、この死んだデッドプールたちの意志も、アース616のデッドプールの中にひっそりと生きていくのかもしれないですね。
なるほど。
ほらねえな。
違うな。
では、また次回。さよなら。
さよなら。
いや、でもいい解釈だと思うよ。
いや、これはねえな。