1. 邦訳アメコミ雨あられ【毎週土曜深夜更新】
  2. #063 シルバーサーファー:ブラ..
2021-09-11 43:47

#063 シルバーサーファー:ブラック

壮大なSF作品でした。
 番組への感想やリクエストなどがあれば「#邦訳雨あられ」をつけてTwitterに投稿するか、amecomiamearare@gmail.comまでお願いします。
00:04
この番組では、毎回一冊の邦訳アメコミを取り上げて、それについて二人で語っております。
今回のテーマは、シルバーサーファーブラック。
シルバーサーファーブラック!
宇宙戦隊、シルバーサーファーのブラックですよ。
なるほど、シルバーサーファーレッドとか。
シルバーサーファーシルバーとかそういうのがいるんだね。
追加戦士ですね。
6人目。
面白いんだけど、緑と黒が一緒にいる戦隊ってすごく少なくて。
ライブマン、ゴーオンジャー、キョウリュウソウジャー、キュウレンジャー、意外といるな。
あいまいたら全部実在する戦隊の人たち。
なんか、緑と黒があんまり画質が良くないテレビにおいては似たような、映えないっていうか。
ああ、差がはっきりしなくなっちゃうんだ。
使わないっていう噂を聞いたような気がして、ここでしゃぶりに当たって裏取っておこうかなと思ってね。
戦隊、緑、黒って調べたんだけど、特に出てこなかった。
私の妄想かもしれないですね。
実はマーベルのコミックスの中には公約もされてるんだけど、スパイダーマンブルーとか、デアデビルイエローとか。
本当に戦隊の名前みたいだね。
戦隊のヒーローっぽいね。
カラーシリーズっていう一連の作品があったんで、これも名前的にその流れなのかなと思ったんだけど、どうやらそういうわけでもないみたいですね。
偶然色の名前が付いたってこと?そんな偶然あるのか。
始まってからここまでで、有益な話まだ何もしてない。
簡単にあらすじをお話しますと、戦いの中で時空…タキオン粒子?
とにかく時間の歪みに飲み込まれて、シルバーサーファーが宇宙の黎明、時間の始まり?
この宇宙の始まりの時に飛ばされてしまう。
そこでシルバーサーファーは自分自身と向き合っていくというようなストーリーですね。
なかなか哲学的試作的な。
結構ガチガチのSF作品っていう感じの印象でしたね。
結構壮大なSF感。読み終わった後の満足度というか、お腹いっぱいな感じというか。
なかなかスケールの大きさがありましたね。
本当に宇宙の始まりから宇宙の終わりまでを描いたような大きな作品でした。
ライターはドニー・ケイツ。
我々のラジオで言うとサノス・ウィンズのライターでしたね。
あれもサノスが、あれは未来か。時間の終わりになるのかな。世界の終わりにタイムスリップするっていう話でしたが。
今回とはちょうど逆になるのかな。
言われてみればそうですね。両方とも時間の移動を扱った作品ではありますが。
03:03
今回の作品の方がよりSF感は強かったかな。
確かに。サノス・ウィンズの方がちょっと哲学的なというか試作的な内容だったかもしれない。
サノス・ウィンズはね、タイムパラドックスなんかを最終的に利用していく感じになってるんだけど。
このシルバーサーファーブラックはなんかもっと壮大な宇宙規模の話になってきますね。
そういう意味でなかなか面白かったんじゃないかなと思いますし。
ドニー・ケイツは多分来年あたりに翻訳されるんじゃないかなと思うんですけど。
シンビオート、ベノムですね。今回の作品にも出てくるヌル。
寄生生物みたいなやつら。
の関わる一大イベント、キング・インブラックって言ったかな。
キング・インブラック。
っていう大きなイベントのメインライターになっているので。
まさに今の新進期へのマーベルのライターと。
じゃあこれからマーベルの大きな流れを作っていくライターになっていくと。
覚えておいて損はないのではないでしょうか。
予習ですね。これ読んでおくのは。
シルバーサーファーっていうのはどうですかね。知名度的には。
知ってた?知ってたっていうか、それは知ってただろうけど。いつ知った?
キャラクター自体はシルバーサーファーはファミコンのゲームがあったんですよね。
この流れ結構よくあるよね。
前も何かお話しあったかもしれないんだけど、そのゲームすごい有名なゲームで、ファミコンなのにすごく音源がいいと。
ファミコンでこんな音を作れるゲームがあったんだってことですごく話題になったゲームで、
その知識で私は知ってた。キャラクター自体はあんまりよく知らなかったけど。
じゃあシルバーサーファーっていうキャラクターがいるのは知ってたけど、アメコミのキャラクターだってことは分かってなかった?
その当時は知らなかったね。
そのラジオを始めて、こいつってただの銀色のサーファーの人じゃないんだと。
マーベルユニバースのキャラクターだったんだって初めて知った感じですね。
私はファンタスティック4の映画の2作目がシルバーサーファーが出てくる。
ギャラクタスが地球に来るっていうお話だったので、それで知った感じですかね。
私の持っている知識としては、星々を滅ぼすギャラクタスの古文というか、先駆けとして。
ギャラクタスの先だって、その惑星に行くやつっていうイメージなんですが、おむねその認識であってますかね。
そうだね。でももうとっくにその人からは解放されて、独立したヒーローとしてね。
確かにこれを読み始めたらギャラクタスとは全然絶縁状態みたいな感じがしますね。
そうですね。ギャラクタスを裏切って地球を救うためにギャラクタスを裏切ったので、地球から出れなくなってしまうんですよね。
それをファンタスティック4が助けてくれて、コズミック系のヒーローとして活躍している感じですかね。
06:06
なるほどね。
今回また後でお話すると思うんですけど、スタン・リーとメビウスっていう有名なバオ・デシルのアーティストが書いたシルバーサファーのお話がありまして。
シルバーサファーパラブルって言うんだけど、すごくいい話なんですよ。
シルバーサファーの高潔さみたいなのを感じられるいいお話で。
だからやっぱりシルバーサファーって結構そういう高潔な精神の持ち主なのかなっていう印象ですね。
あんまりでも今まで我々が読んできた作品にガッツリ出てくることってなかった?
サノス・ウィンズでちょっと開発役してくれたかなっていう感じであったけど。
サノス・ウィンズでは真っ黒になってましたね。
フォールン・ワンって呼ばれて、ムジュルニアを持ってサノスを倒しに来る役所でしたね。
やっぱりムジュルニアがモテるってことは高潔な精神の持ち主のことなんだ。
特別な高潔さがないとあれはモテないって話でしたもんね。
なのでそういう意味でシルバーサファーはそういうなんだろうな。
ただコズミックパワーがあって強いっていうだけじゃなくて、精神性の部分も彼のキャラクターには追い込まれてるんじゃないかなって思います。
というわけでシルバーサファーブラックやっていきましょう。
ストーリーはもちろん面白いんだけど、やっぱ印象的なのはこのドニー・ケイツじゃなくてドラッド・ブーバーの絵ですよね。
アートすごいっすね。
アートがすごいんですよ。
まずちょっとパッと検索して、わかんない人は表紙だけでも見てもらいたいんだけど、
シルバーサファーの左腕がラデン・ザイクのように。
ラデン・ザイクのような模様が入って黒になってるっていうね。
シルバーサファーブラックっていうタイトルだけにね、黒の使い方ね。
あーそうね。黒色という色を印象的に使ってますよね。
宇宙空間がね、舞台のお話なので黒を出すことはたくさんできると思うんだけど、
それだけじゃなくて今回敵が暗闇の王、暗黒神なので。
暗黒の神。
この黒がやっぱ印象的に使われてるなーっていう感じがしますね。
あー確かに。私逆にこのカラフルというかもうほとんどサイケデリックに近いような色使いがすごく印象的でしたね。
そうですね。カラフルというかなんというか。
宇宙を舞台にした作品で、スーパーパワーを持った暗黒神とシルバーサファーが戦うって言った時に、
やっぱりなかなか派手に見せるのって難しいと思うんですよ。
シルバーサファーって言うと人間と同じサイズの銀色の人じゃないですか。
09:02
その人が例えばこの惑星とか、あるいはこの暗黒神の体もめちゃくちゃでかいわけですよ。
あるいはこの惑星イドも出てきますよね。生きる惑星。
そういったキャラクターの中でこのシルバーサファーをどう見せるかっていうのが一つ難しさというか大事なところになってくると思うんですけど、
今回はその色使い、サイケデリックな色使いを使って、この派手さというかさ。
そうですね。画面をもうなんて言うんだろう。厚。
画面の厚。厚。ページごとの密度。
ページごとの色の密度がすごいんですね。
すごいことになってますね。確かにその1ページに使われている色の数の多さっていうのはまたちょっとすごいものがありますね。
なかなか他の漫画では味わえないような、アメコミならではなのかもしれないですよね。色んな色が使えるっていうのも。
確かに。結構精神世界の話というか。
自分の過去を内面と向き合うところが多いですね。
そういうところの表現は本当にアーティスティックで、もうキュビズムの絵画ですよね。
そうだね。キュビズムを意識したようなページとかもありまして、正面の顔と横顔が同時に描かれているみたいな。
うまく言葉できないなこれ。説明難しいな。
やっぱ我々ちょっとね、絵を語る言葉が少ないんでね。
なんでこなかったね。弱みが出ちゃってますね。
出ちゃってますけど、一見して普通とは違うなっていうのはありますよね。
直線が少ない。
確かに。面白い、確かに。
感じはしますね。人間の体にしろ建物にしろ。
暗黒心のデザインにしろ。全体的にフォルムは丸っこいですよね。
丸っこいフォルムですね。丸っこいって言ってもゆるキャラ的な丸っこさじゃなく、
その曲線で構成されていると言えばいいのかな。
画面の中が曲線で構成されてますよね。
そうですね。なんかでもやっぱこの色使いとこの直線のないこのウニャウニャした感じは
すごく現実感のなさというか、悪い夢というか。
以前我々のラジオで扱ったこのマリファナマンの幸福とさせる。
綺麗なマリファナマンと言ったらいいかな。
マリファナマンの悪口も言うのもあれなんですけど。
マリファナマンが目指していたものはきっとこういうものだったんじゃないのかなって思ったかな。
マリファナマンもね、意識が結合するっていうかさ。
マリファナをテーマにした作品なのでそういうシーンが多かったんですが。
まあそういうね確かに内面世界の描写という意味では近しいものがあるかもしれないですね。
というわけでまあそういうアート系に興味がある人ももしかしたら満足できる。
私たち以上に多くの発見ができる作品だと思いますね。
作品なのかもしれませんね。
12:01
さっきからたびたび話して申し訳ないんですけど、メビウスが描いたシルバーサファーパラブルも
巨匠メビウスが描いただけあってすごくいい感じのアートなんですよ。
ただやっぱこれとは全然違って、どちらかといえば落ち着いた水彩画っぽいトーンって言えばいいんですよね。
淡い感じの。
淡い感じの。それでも色使いはちょっと紫がかってるというか、まあわかんないけどね。
あれもあれですごくいいんだけど、そういう意味でアメコミの幅みたいなものを感じましたね。
シルバーサファーを通じて。
シルバーサファーを通じて。
同じキャラクターの冒険というかね、戦いを描いててもこんなに表現変えていいんだっていうね。
やっぱでも今回読んでて思ったけど、日本の漫画とはやっぱ根本的に違うよね。
わかる、わかります。
コマ割りの概念というか、作る理屈、どう漫画を成り立たせているかっていう理屈がさ、違うよね。
読者の目線を誘導していくのが漫画の一つの表現技法だと思うんですけど、その誘導の仕方とかはやっぱり日本の漫画とは全然違いますよね。
違うね。
コマの配置、あるいは絵の描き方っていったり、コマの中の配置とかも含めて。
なんかその、絵の情報量で言ったらやっぱり一コマに籠める量がすごいよな。
複数のコマで一連の動きを表現しようっていう感じじゃないよね。
そうだね、確かに。
バチッと決まる印象的なシーンを。
その一瞬を描いていくという印象はありますね。
この辺りとかも突き詰めていくとなかなか、比較文化論的に面白いんじゃないかなと。
いろいろ面白い発見が、比較すると面白いんだろうね。
面白いんじゃないかな。
ぜひね、そういうアート系の勉強されている方とかいたら、メールとか教えてほしいですね。
これはこうなんですよとか。
お前ら何バカなこと言ってるんだとかね。
いろいろ学ばせていただきたいですね。
もちろんアメコミにも漫画にも例外はあると思うんだけど。
こういう差も一つ楽しみですね。
さっきもちょっと話したんだけど、シルバーサーファーはギャラクタスの先ぶれとして知られます。
ギャラクタスっていうのはハラペコ魔人ですね。
超巨大なハラペコ魔人で、主食が星です。
迷惑な食いしん坊ですね。
まず、先ぶれてあるシルバーサーファーは美味しそうな星を探すわけですね。
ああ、そういう仕事なんだ。
だからシルバーサーファーが来ると、その後にギャラクタスが来ることになるんで。
今回作品の中でもシルバーサーファーは死だと。
15:06
自分は死であると言ってましたね。
だからシルバーサーファーが来たら死の運命がというようなことなんですね。
シルバーサーファーはギャラクタスと別れるまでこの仕事をこなしてきた。
たくさんの星々がギャラクタスに食われるところをただただ見てたんだということですね。
今はそのことに対して後悔をしているというような感じですかね。
彼のオリジンを知った上で、これが最初の数ページで語られるわけなんですが。
オリジンが説明されておりますね。
そして現在、ちょっとどういう状況だかわからないんですが。
とんでもない宇宙規模の危機に巻き込まれ。
解説によるとサノスが死んで、そのサノスの元部下がヒーローたちを復讐なんですかね。
ヒーローたちを襲ったと。
まとめて次元の狭間のようなところに入れたのかな。
またここにいるヒーローたちもちょっとなんだろうな。コズミックゴーストライダーですか?
これ多分コズミックゴーストライダーですね。このラジオでも以前扱った。
あとはベータレイビルですね。
初めましてでしたが。
ゲイ人なんだけど、ソウと同じような力を持っているキャラクターですね。
まあいいや、そういうコズミック系ヒーローたちと一緒に危機に陥ったシルバーサーファーは、自らの命を犠牲にして彼らを救ってあげると。
これまでずっと死を眺めるだけだったシルバーサーファーが仲間のヒーローたちの命を救ってあげると。
時空の狭間みたいなところに残されてしまったシルバーサーファーは、どんどん暗い暗い奥の方に落ちていくと。
ここの絵もまたすごいですよね。
花みたいになっていくんですけど。
そうね、花のつぼみに包まれていくような感じですね。
やっぱり結構そういう象徴っていうか、比喩的な表現を使われているよね。
そうだね、花はまた後で出てくる。
そんな風にシルバーサーファーは深い深い底の方に沈んでいくと。
そして目を覚ますと暗黒の世界にいたわけですね。
これが時の暁じゃなくて黎明。
この宇宙が始まる前の世界ですね。
過去に遡っていたといったところでしょうか。
18:00
そこで出会うのが今回のヴィランでもあるヌル。
暗黒神。
暗黒神ヌルですね。
これは原作というか、もう出てきているキャラクターである。
私、ヌルって最近出てきたキャラクターだなと思ってたんですけど、
解説によると2018年デビューらしいですね。
最近か。
最近出てきて、ヴィランとして活躍してるやつって感じなんですかね。
そうですね。
結構上位存在ですよね。
神ですからね。
神ですからね。
暗黒神ですからね。
なかなかいい名前をもらってますね。
ギャラクタスにシルバーサーファーはコズミックパワーを与えられていたので、
光勢を作っていますね。
小さい光勢を作って、
暗黒神は光が弱点なんですかね。
暗黒から光明へと言っているけど、
その光勢を作った明かり、宇宙を照らす明かりを作ったことで、
シルバーサーファーは体の一部が黒くなっていくんですけど、
光明けを失っていくっていうお話になってきますよね、この後。
ヌールとの戦いを通じてシルバーサーファーは次々と体の輝きを失っていく。
さあ果たしてどうなるっていう感じですよね。
結構あるな、こういう話。
あれあるよね。
なんかこういうゲームない?
敵を倒していくと自分がどんどん汚れていってさ。
あるね、確かに。
なんていうゲームだっけ?
そういう演出あるゲーム。
無駄な摂傷とか重ねていくと体が黒くなるみたいなね。
あるよね。
あるある。
そんな感じですか?
そんな感じですかね。
まあまあ無駄なというか、力を使うと、
この回の場合はその光の輝きを失っていくといった感じですかね。
そうですね。
なんでシルバーサーファー体の色が黒くなってくるかっていうと、
その理由は直接的には言われてないんだよね。
しかも解説書によると、この法薬盆が作られている時点で、
まだ本国の方でも明らかになってないってことなんで。
これから扱われるテーマになるのかな。
じゃないかな。
まあいいよね。
やっぱりドニーケツ、これから先を追っていくには。
一つのキーワードになるかもしれないですね。
カラーチェンジ。
そんなわけで、暗黒神ヌールと戦っているシルバーサーファーなんですが、
いかんせんやっぱり強いんですよね。
さすが時の黎明に生まれた神。
シルバーサーファーはなかなか勝てないということで、
苦戦を強いられるのですが、そこでシルバーサーファーを呼ぶ声が聞こえる。
誰を呼んでいるのかというと、先ほど話題にも出た惑星エゴ。
意志のある惑星なのかな。
エゴだもんね。
ガーディオン・オブ・ザ・ギャラクシーで出てきたキャラだよね。
出てきた!
あいつかな!
私はあんまりよく知らないキャラだったんだけど、映画に出ていたのであいつかなってちょろっと思った。
解説書によるとちょっといろんな悪いこととかもしつつ。
21:02
倫理観が人間と違うってね。
惑星なので人間の倫理観とは違って。
それはそうだよね。
人間の倫理観を適用するのはおかしいよね。
人間の倫理観が間違っている可能性もあるしな。
しかもまたこのエゴのアートがすごいんだよな。
すごいんですよ。
星に顔が描いてあるんだよね。
目鼻口があるんですが。
目も一見目に見えるんだけど、実はその目に見えるような形で衛星が回っているみたいな形になってるんですよね。
これもうまく説明できないんですが、なかなか異次元のアートワークというとこやつなんですよね。
帯に書いてありますもんね。異次元のアートワーク。
エゴがヌールとの戦いに力を貸してくれるということになるんですが、
このエピソードはエゴとのやり取りが好きで、
シルバーサーファーのさっき言ってくれた高潔さみたいなのが出ているのかなと思って。
エゴが助けてくれたんですが、今後どうするか相談しようという時に、
私の着陸してもいいかってシルバーサーファーがエゴに聞くんですよね。
ちゃんと相手の顔ですからね。
顔を土足で踏むっていうのはやっぱり良くないことだと思うので、
シルバーサーファーはちゃんと許可を取ってから、着陸してもいいですかって聞いてから、
ちゃんとそのエゴの星に降り立つと。
なんて高潔な育ちがいいですね。
なんかドラゴンボールの歌の歌詞にそんなんなかったっけ?
顔を蹴飛ばしたら地球が怒ってみたいな歌詞なかったっけ?
あーマジで。
あれ?嘘?有名じゃない?
私ドラゴンボールあんまり知らないかもしれない。
まあいいや、じゃあ先行こう。
そんな高潔さを見せつつ、
ヌールと何とかして戦いましょうよなんて相談をしていると、
エゴがやはりまた苦しみ出すんですね。
どうやらエゴは病気を抱えているらしい。
ウイルスみたいなやつが体の中にいるんだと。
だからもう私は長生きできないかもしれないってことを言うと、
シルバーサーファーさすが高潔ですね。
助けてあげるわけですよ。
地中奥深くに潜り込んで治療してやると。
でもやっぱり高潔だからあたあたに助けるわけじゃないんですね。
苦境につけ込みたくはないが確認させてくれ。
あなたを治療したら私の戦いに加勢してくれるか?
ちゃんと事前に同意を得た上で治療をするし、
ちゃんと同意を得た上で一緒に戦おうって。
まあ真面目だなって思いましたね。
真面目な性格ですよね。
この辺が人気キャラのゆえなんでしょうか。
かもしれないですね。
まあ高潔さは感じますよね。
さて、エゴの奥深くに潜り込んでいくシルバーサーファー。
その先に何を見つけたかと言いますと、
なんと四角い巨大な宇宙船があります。
命のゆりかご。
なんだそれ。
ギャラクタスの保育器だったんですね。
ギャラクタスを見つけたんです。
ギャラクタスになる前の姿って言ったらいいんでしょうか。
この設定は元からあったっていうことなんですけど、
24:01
私は知らんかったんですが。
このマーベルユニバースはビッグバンとビッグクランチだけ。
宇宙の始まりと宇宙の終わりを何度も繰り返しているらしい。
我々が読んでいるこのお話は7回目の宇宙であるということらしいんですが、
ギャラクタスはその前の宇宙。
6番目の宇宙の最後の生き残りなのかな。
なんですって。
その最後の生き残りであるギャラクタスが乗った宇宙船が惑星エゴの中にあったと。
これがウイルスというか異物としてエゴを苦しめていたというわけですね。
じゃあこのギャラクタスになる前の宇宙船をどうするかっていうのが一つの大きな問題になってくるわけですよね。
先ほどもお話しした通り、ギャラクタスの先ぶれヘラルドとして
シルバーサーファー、そういう行動をとっていた時の自分のことをあまりよく思っていないのでですね。
間違ったことをしていたと後悔してるんですよね。
ここでギャラクタスを消せば、めぐりめぐって自分がシルバーサーファーになることはなく、
多くの星々が滅ぼされることもなく、
ということですね。
みんなが幸せな世界を生きられるんじゃないのか。
まあ筋は通ってる?タイムパラドックス的なものがあるのか?
まあまあタイムパラドックスは起こるけど。
でもまあそうだよね。
苦しむ自分自身はなくすことができるということですね。
まあそんなわけでシルバーサーファーはギャラクタスになる前の宇宙の命のよりかごを壊そうとするんですが、
そこに現れるのがウォッチャーですね。
たまに出てくるキャラクターでしたよね。
そうですね。
マーベルの世界を外側から見ている人。
超存在でしたね。
超存在。
まあでも非干渉っていうね。
まあ読者ですね。
基本的に文句は言わない読者のはずなんですが、
まあシルバーサーファーに干渉してくると。
まあやめろと。ギャラクタスを滅ぼすのはやめろ。
まあなんでダメかっていうと、この宇宙の均衡を保つために必要なんだということですね。
なるほど。
この宇宙ってのは光と闇の均衡によって成り立っている。
だからギャラクタスを滅ぼしてしまうと、その均衡が崩れてしまうんだっていう理屈なのかな。
そうですね。
ちょっと抽象的な説明にもなってるんですが。
まあでもなんかさ、前にさ、
未来予知ができる人とスーパーマンの小説の話を研修してたじゃないですか。
確かにそのなんつうんだろうな。
全くストレスがないとか、全く課題というか壁がない世界っていうのがあったとしたら、
それは良いか悪いかってのは分からないもんね。
ああ、難しい問題ですね。
27:01
壁がない世界、課題がない世界、障害のない世界。
障害がない状態が幸せというか、幸福な状態っていうのがそもそも壁があるから認識できるところもあるかもしれないしね。
ああ、そうですね。
失って初めて気づくとかね。
多分多くの芸術とかっていうのはさ、壁というか何というか、辛いことというかさ、そういうのがなかったらきっとないよね。
平日の苦しい仕事があるから休日の休みが嬉しいっていうことですかね。
ちょっと違うんだよな。
それはまた違うか。
不便があるからこそ人は向上しようとするというかさ。
映画マトリックスでもさ、最初は人間たちに幸福な世界を見させてたんだけど。
ああ、完璧な世界を見せていたんだけれども。
そうすると人間の脳があんまり活発に動かないから。
うまくいかなかったって言ってましたね。
21世紀の。
ちょっと不便ぐらいの時代で多少苦しみのある世界を見せるんだっていうのがマトリックスですね。
そういうことなんじゃないか。
人間の進歩あるいは宇宙の進歩のためには光と闇が必要なんだと。ギャラクタスも必要なんだ。
あるいはギャラクタスが滅ぼした星の中にギャラクタスよりももっとひどい悪の目があったりとか。
あとはその人というか生命が減らないことによる弊害とかもあったりとか。
問題は非常に難しい問題ですよね。
そうなんだよ。
結局我々は全知全能じゃないから一つの行動の結果がどの時点でどういうふうに作用するかってのはわからないよね。
評価を下すことはできないんですよね。
そうですよ。
そういう意味ではウォッチャーが言うってことは多分正しいのかな。
ウォッチャーもウォッチャーズ。
たくさんのウォッチャーたちで話し合った結果宇宙の均衡っていうことを決めたって言ってるからそうなんでしょうね。
ウォッチャーの中にも意見の対立があったんでしょうね。
読者としてはギャラクタスのような魅力的なキャラクターが今後いなくなるのは惜しいもんな。
確かに。
そんなわけでギャラクタスになる前の、なんだっけ名前。
ギャラン。
ギャランとね。
宇宙刑事みたいですね。
宇宙刑事っぽいですね。ギャランとシルバーサーファーが会話をするという話の展開になっていきます。
なるほど。
ギャランも結構話がわかるやつなんですよね。
そうですね。自分の運命について理解してるような節がありますね。
自分が遠からず変貌し、上を募らせるだろうと。
そうだね。自分がいずれ非常に強大な物事を滅ぼす存在になるんじゃないのかっていうのをある程度自覚しているんですよね。
で、シルバーサーファーは彼を殺そうとするわけなんですが、ギャランが一言を言うんですね。
30:04
ただし終末を見た経験者として、宇宙の均衡について一つだけ言っておく。闇を倒すことは不可能だ。
シルバーサーファーもギャランも自分の故郷を失ってるんですよね。
シルバーサーファーは自分の生まれた出身のゼンラという惑星が滅ぼされてシルバーサーファーになったし、ギャランも。
ギャランの場合は自分が住んでいた宇宙そのものがビッグクランチによって滅ぼんでしまって、最後の生き残りという状態になったわけで。
そんなわけですが、多少説得力というか共感するところもあったのかもしれないですよね。
闇を倒すことはできないんだと。
それを言ったシルバーサーファーは確かにそうだなと思うんですが、確かに闇を倒すことはできないかもしれないが、それでも希望はあるんだ。
ギャランを見逃すというか生かすんですよね。
元々の歴史に沿った場所に送り届けてあげますね。
つまりギャラクタスは生まれるし、惑星ゼンラは滅ぼされるし、他の星々も何十億人と殺される未来を生み出すわけですね。
ちょっと一個訂正しておいていい?
ゼンラを滅ぼさないでくれって頼むためにシルバーサーファーになったんで、ギャラクタスはゼンラを滅ぼしていない。
あ、そうなんだ。
それとは別にゼンラは滅ぼされていない。
別件になったのか。私の認識違いですね。
ただシルバーサーファーは光があるんだということで、希望はあるんだということで、彼が何をやるかと言いますと、惑星エゴの力を借りて全宇宙の生命の趣旨を受け取る。
ここもちょっと壮大すぎて。
壮大すぎてあんまピンとこないんですけど、あらゆる生命体の生命の元を集めるんですよね。
元みたいなものを。光と闇の均衡が必要だってことでね。
過去は変えられないし闇に勝つこともできないと。
けれども、その自分の胸の中にある光を周囲に分け渡ることによって、自分の胸にある虚無あるいは闇っていうものを打ち勝つことができるかもしれない。
いやーここすごくいいんですよね。
いいとこですよね。
言葉だけで説明するとちょっと抽象度が高すぎてあれなんだけど。
そもそもだから、資源の宇宙は闇なんですよね。
最初は何もなかったんですよね。
だって暗黒の神の名前ヌルだよ。
ヌルだもんね。
ドイツ語でゼロですよ。
エクセルでヌルって出てきたら。
空白って意味だもんね。
そこにコズミックパワーを持った光の使者ですね。
シルバーサーファーが命を巻く。
命をばら撒くわけですね。
ちょっと今回ラジオで取り扱ってなかったんですけど、
惑星ゼンラが滅びる直前の話が収録されてまして、
シルバーサーファーが、シルバーサーファーに当時はなっていないので、なる前のノリンですね。
33:04
ノリンが自分のパートナーのシャラバルっていう人と、
自分の子供について話しているシーンがあるんですよね。
子供を作ろうかどうしようかなんてのをしている時に、
パートナーのシャラバルに、
いや、世界は暗黒よ。
でもシルバーサーファーことノリンは、ならば光を灯そう。
っていうセリフを言ってるんですが、
その直後に惑星が破壊されてしまって、
結局シルバーサーファーは子供を作ることはなく、
結局彼が光を灯すことはできなかったっていう話が入ってるんですよね。
それを踏まえて最後見ると、
惑星エゴの力を借りて、
宇宙の命の源を自分が受け取るわけですね。
そして適当な星に行き、
そこに種々をまき、花を咲かせ。
自分の命を犠牲にその花を咲かせて、
宇宙、全宇宙にその命のもとをばらまくっていうね。
いやー、これ話で伝わってんのかな。
この良さが伝わってるでしょうか、私って。
つまりこの第7番目の…7番目だっけ?
7番目だね。
宇宙における命の源になったんだよね。
自分の力をそこに捧げたわけだよね。
思った自分の全ての力を使って、
この宇宙に命を撒いていったと。
だから時間が延間してですね。
ぐるっと一周回ってる感じなんですかね。
そうですね。
今まで見殺しにしてきた星々も、
この時の始まりでシルバーサーファーが命の種をまきたから生まれたんだっていうことが語られるわけですね。
過去は一切何も変えてないってことなんですよね。
一周回っただけなんですよね。
そのできたばかりの生命を見てですね、
シルバーサーファーが言いますね。
ここにいたのがゼンラ。
いいですね。
ゼンラという惑星自身ももちろんシルバーサーファーが生み出していたということなんですよね。
これちゃんと伏線があって、銀色の神を讃えている星っていうのがね。
出てきましたね。
序盤に出てくるんでね。
なんで彼らが銀の神を崇拝していたか、理由をようやく理解した。
すごいよな。
シルバーサーファーが生み出したからだったんだ。
シルバーサーファーの食材をね、まさかこんなスケールで。
スケール、宇宙一周してますもんね。
すごいよね。
さて、自分の命を犠牲に命の花を咲かせたシルバーサーファーなんですが、当然それでは終わりません。
宇宙に命の元をばら撒いたその命の元の中には当然自分自身の命も含まれていた。
ということで、宇宙の始まりから長い年月をかけて自分の体を再構成していき、
36:00
そしてシルバーサーファーとなり、すごいよねこれ。
もう一回シルバーサーファーになったわけだもんね。
そうですね。宇宙中に散らばった生命エネルギーみたいなのが、少しずつ少しずつまたシルバーサーファーを形作っていき、
戻ってくるわけですね。
戻ってくるわけですね。なので、行き、行きって言えばいいのかな。
時の黎明、始まりには敵の罠によって無理やり送られたんだけど、そこから長い年月をかけて帰ってくる。
自分の力で帰ってくる。
お話ですね。
帰ってきた時に自分の姿はなぜか黒色になっていたと。
そうですね。
これラストの1ページ見ると後ろに、何だっけこれ、ストームブレイカーだっけ。
ベータレイビューのハンマーね。
ハンマーが出ているので、おそらくこの他のみんなを次元の狭間から救った直後に戻ってきてるって感じなんですかね。
そうですね。まさにこのお話の冒頭のところに帰ってくるんですね。
シルバーサーファーブラックとなって。
すげえや。
すげえSFだわ。
とんでもねえお話だわ。
ほぼ神になったってことですもんね。
そうね。神のお話ですね。
これもうシルバーサーファーのキャラクターとしての架空めちゃくちゃ上がってますよね。
確かに。だって強さとかそういうレベルじゃなくなってるもんね。
もうこの宇宙の生命の祖になってますからね。
すげえ。
はい、というわけでシルバーサーファーブラックでした。
後書きにあるんですけど、ドニー・ケイツの後書きにあるんですが、
彼がこの作品を書いてる間にですね、なんとですね、スタン・リーの不法がなくなってしまったということですね。
ちょうどその時期に解散ですね。
それでですね、ドニー・ケイツはふさわしいものにするためにこの作品の構想を一から書き直したってことなんですけど、
ご存知の通りスタン・リーはね、マーベルの編集者として、ライターとして数々の人気キャラクターたちを生み出した伝説的な男ですけれども、
そういう意味で、それを踏まえてこの作品を読み返すとまたちょっと、ああっていうところがありますね。
確かに。
作品の中で、先ほどから何回か言っているメビウスとスタン・リーの共作、
シルバーサーファーパラブルのセリフが引用されたりとか、勝ち目が薄いからといって戦いに背を向けるような勇気はどこにある?
これ良いセリフですよね。
良いセリフですよね。勇気はどこにある?
ただ、翻訳されているシルバーサーファーパラブルだと、勇気をどこで震えばいいっていう。
ああ、なるほど。
翻訳の違いがありますね。
またちょっと印象変わる感じはありますが。
まあ置いといて。
39:00
良いですよね。つまり生命の趣旨を巻いて。
全宇宙にばらまく。
そういうのがスタン・リーの偉業と重なるところがありますよね。
素晴らしいオマージュというか。
本当に捧げる作品としては文句なしなんじゃないですか。
最後フォースタン、スタンに捧ぐってね。
世界を光で満たしたわけですから、スタン・リーによってね。
やっぱりマーベル、アイディアの方向だっけ。
アイディアの方向。
そうですよ。直接マーベルのコミックに関わってなかったとしても、
小さい頃にマーベルを読んだ人たちが何か新しいものを生み出したりとかさ。
あるだろうね。いろんな文化に影響を与えているだろうしね。
あるよね。
例えばDCコミックスの発展だって、フライバル会社のマーベルがなかったら少し違ったものになっただろうし。
確かにさっき言ってた障害があることによってね。光沢の均衡が進歩には必要なんだよね。
そういうこともあるだろうしね。
現在進行形でやっぱりMCUの映画を見ていろいろ受け取っている人は。
SF面白いなって思う人もいるだろうし。
やっぱり正しく生きようって思う人もいるかもしれないしさ。
正しく生きることが大切だってね。何よりも一番大切なことだもんね。
そういうわけですね。すごくメッセージ性に富んだ良い作品だったと思う。
背景とか全然知らずに一本読んでもSFとして質が高いし、スタンリードの関連性、スタンリードに捧げられた作品なんだって思って読むとまた違った感動が味わえる。
そちらによりアートワークもすごく面白い。
そうですね。いろんな見どころがある作品でしたね。
確かに。読むたびに感想も変わってくるかもしれません。
皆さん、私もそうですけど、家と職場の往復で特に最近はのんびりもいけず、ちょっとつまらない日々を送っているかと思うので、たまには壮大な世界に行ってみるのもいいんじゃないですか。
家と職場からはたり離れた話ですからね。
そうですね。
仕事しているときに時の始まりとか考えることあんまりないもんね。
いいね。
修行時間のことしか考えない。8時間のことしか考えない。8時間プラス残業のことしか考えないから。
やっぱりこういうところでね、宇宙の果て、時間の始まりに思いを馳せるのもいいかもしれません。
光と闇の均衡、こういうのについて思いを馳せるのも確かにいいんじゃないでしょうか。
そうですね。
ということで、いつものあれを。
我々、法約アメアラレでは、いつでも感想を募集しております。
皆さんの感想が励みになっております。
そうですね。
番組へのご意見、ご感想あれば、Twitterハッシュタグ、法約アメアラレをつけてツイートしていただくか、メールをお待ちしております。
42:00
メールアドレスは、
アメコミのコミがcomiです。
語って欲しいアメコミのリクエスト、あるいは映画、他のコミックスの感想等々を送っていただければ幸いです。
そうですね。
前半でも言いましたけど、絵に詳しい人。
そうですね。特に今回も含めて、全体的に我々は絵について何も語れないというのが。
なんかやっぱりいつもと違うなとか、これすごいなとかって思うことがあるんだけど。
こまわり面白いとかね。
なかなかこう、何と言っていいか。
具体的な分析というか批評というか評価の言葉を持たないですよね。
そうね。どうしてはいいなとかすごいなって思うのかっていうところがやっぱりちょっと。
理屈理論ともっと知りたいですよね。
そうですね。ちょっとそういうことを教えてくれる人がいたら嬉しいなと思います。
ありがたいです。よろしくお願いいたします。
はい。それではまた次回。
また次回。
バイビーン。
さよなら。
感動的な作品でしたね。
そうですね。シルバーサーファーパラブルと合わせてシルバーサーファーの作品。2冊目だと思うんですけど。
両方ともすごく面白くて。
なんかやっぱりシルバーサーファー当たりだなっていうか。
また次シルバーサーファーのお話が出たら是非読みたいなって思いましたね。
ただシルバーサーファーのお話を読んでると一個だけ気になることがあって。
出身の惑星?ゼンだってな。
そうね。
43:47

コメント

スクロール