00:15
こんにちは、あきです。
今日もパリで学んだブレない自分の作り方の時間がやってまいりました。
さゆみさん、今日もよろしくお願いいたします。
よろしくお願いします。
さゆみさんがフランスの雑誌でデビューしたという話を、今日はしたいと思います。
計らずもね。
計らずも。
この雑誌は、なんていう雑誌ですか?
Avantageっていう、もともとはイギリス側オリジンの雑誌らしいんですけど、
これのフランス版の雑誌。
マリークレールとかの雑誌の同じ会社、同じグループの女性誌の雑誌です。
ちょうどクリスマスシーズンの時に、今回取り上げられたのはどういう人?
それはね、数年前なんですけど、私がフランスの旧貴族の方にフランス式のマナーを習うっていう機会があって、
それで彼女に何日かな、3回か4回くらい習ったことがあるんですよ。
その方が、どうやらこの雑誌の編集者が外国人、特に日本人でそういうマナーを習った経験があるとかそういう人に出てほしいということで、
その方からの紹介で出ろと言われ、出てしまいました。
それはマナーに関する取材を受けたって感じなんですか?
そうですね、マナーとか、人間関係とか、仕事でもそうなんですけども、個人的なお付き合いとか、
人を招いたり招かれたりっていう時のことをどういうふうにしますかっていう特集があったんですね。
それで話してほしいっていう。
外国人としてフランスに住んでいる外国人としてどういうふうにマナーを捉えているかっていうことを語ってほしいと言われて。
その裏話を聞きたいんですけど、取材はどんな感じだったの?
取材はね、編集者とはメールと電話。
ああ、そうなんだ。
メール、電話、スカイプ。
じゃあ直接会って…
何度か話はしてるんですよ。だけどフォトグラファーはそっちに行くからって言われて、彼女はうちに来て。
じゃあそのフォトグラファーの人だけが直接会って、後の編集者っていうか取材する人はスカイプとかでやってたんだ。
スカイプと電話と、メールでやり取り。
03:02
じゃあそこで質問を受けて答えたりとかしたんですか?
電話とかでね。
電話取材みたいな感じだったんだ。
電話とメールと。
フランスで初めての取材ですよね。
そうですね。フランスのメディアだったら…
どんな感じですか?日本の感じとまた違うとかありますね。
日本で私もメディア対応してたので、プレスの仕事とかもしてたので、かなり大雑把かなと思いました。
フランスの方が?
はい。
例えば?なんか感じたことあります?
実はそこに載ってる文章、私チェックしてない。
私がオッケーってチェックした文章ではないものが載ってて。
一体じゃあその確認のチェックのテキストが来たんですね。
来たんですよ。
これでいきますみたいな。
でも、こういう説明をもうちょっと加えてほしいってお願いしたら、
スペースがとても小さいスペースなので入れられないからこれだけにするって言われて、
私の紹介してくださった先生にも、こういうことを編集者が言ってますけど大丈夫?
じゃあ私もその編集者と話すって言ってたんですけど、
その後返事がなく、最初のままでいくのねってみんな理解してたんですよ。
そしたら出てみたら、あれすごいページが大きくなってて、全然文章が長くなってる。
文章加えられてたってことですか?
すごい加えてるんですよ。
その3分の1ぐらいしかなかったんですよ。
そうなんだ。確かにね。
びっくり。
それもさっき聞いてびっくりしたんですけど、
全然違うとこから雑誌が発売された話を聞いたってことですよね。
そうですね。私の一番下の息子が小学校に行ってるんですけども、
小学校の先生に朝だったか夕方だったかちょっと覚えてないですけども、
あなたの出てる雑誌を見たわよ、読んだわよって。
高読者に出会ってしまった。
先生に言われて、え?って。
それに先生が読んでたみたいな。
サボアフェフ、フランスのマナーについて、
あなたはしっかり身につけたのね、素晴らしいわ、なんて先生に言われて。
読んでません、まだ、みたいな。
私まだ読んでないの、みたいな。
編集者から。
来てないの、普通送られてくると思うんですけど。
連絡もないんだ。
そういうのでちょっとびっくりですね。
さすが、さすがっていう感じですよね。
その辺は適当感が。
ある感じですよね。
なるほどね。
今回の経験どうでしたか?
今後の何て言うんだろう、役に立つかなと思いました。
06:03
もしね、将来またそういうことがあった時に、
もうこういうもんだっていう風に分かっておけば、心の準備もね、できて。
日本のメディアとかとは全然違うんですか?
違う、違いますよ。
だって日本のメディア一期一休、構成とかも全部全部全部出してくれますよ。
チェックしたものを反映してもらえますからね、基本編集者の方もね。
文字チェックをして、私ほら編集者は短かったけどあったじゃないですか、編集者時代が。
その担当の人に見せて文章が変わった状態で、本人に見せずに出すってことはまあないですよね。
びっくりです。だから一応チェックがあったから、それをチェックでね。
オッケーってしてたら全然違う文章が出てるんで、あれ私が書いてた、オッケー出してた文章と違うみたいな。
フランスあるあるなんですかね、これは。
だと思います。
なるほどね、この辺の大雑把さはフランスっぽいですね。
でも結構うるさい人もいると思うんですけどね、多分こういう取材を受けて。
おそらく企業とかもっと厳しいと思いますよね。
企業じゃないからその辺は、個人ですからね、個人だからやっちゃったみたいなとかあるんですかね。
まあね、あるんでしょうね。
減らすんじゃなくて増やしたからいいでしょ、みたいな。
まあね、せっかくなので、フランスにいないと見れないですよね、この雑誌は確かにね。
たぶんね、これの日本版ってないと思いますから。
もしフランスにこの時期お立ち寄りの方はよかったら。
キオスクとかで売ってるみたいですよ、雑誌は。
これはいっぱい置いてあるのよく見てるので、あると思いますので、よかったら覗いていただきたいなと思います。
それでは本編スタートです。
はい、今月はインタビューで、今回はチョコレートバイヤーの札谷かなこさんにお話を伺っています。
彼女はチョコレートバイヤーとしてチョコレートを輸入したり、
実際生産地まで足を運んだりしている結構パワフルな女性なので、ぜひ聞いてください。
こんにちは、秋です。
今日も素敵なゲストの方に来ていただいています。
チョコレートバイヤーの札谷かなこさんです。
かなさん、今日よろしくお願いいたします。
お願いします。
私はかなさんってずっと呼んでるので、かなこさんじゃなくてかなさんって呼ばせていただきますけれども、
かなさんはチョコレートバイヤーということで、
09:00
今回はパリに来ていただいているんですけれども、今回のご予定は?
今回は毎年この時期にサロン・ド・ショコラがポリトリヴェルサイウで開催されていて、
そこの中でインターネショナルカカーアワードというアワードがあるので、
そのアワードのセレモニーに参加するというのと、
あとその後、今回サロン・ド・ショコラにも出ているブランドでショコラトリーモランというところがあるんですけれども、
そこのモランが南仏の方のドンゼールというところにありまして、
そちらの方に行って、ちょっと面白いハーブとチョコレートを合わせたものが今度新作で出るんですけど、
それに使われているハーブが本当に力があるというかすごいなと思って、
ハーブ畑を直接見てからお客様に紹介したいと思って、
そのハーブの農家の方のところに一緒に行かせてもらうことになっています。
今回は何日くらいですか?
今回はすごい短いです。
おかしくて本当は来れないかなと思ったんですけど、何日かな?
パリに4日。
で、彼が帰ってくるのを待つのを待って、8日間くらいですね。
8日間くらい。
もう、かなさんのイメージって世界飛び回ってるってイメージが…
いろんな人に似てますよね。
似てますよね。
年間のうちどれくらい?
でも、そんなに言ってるわけじゃないんですけど、
例えば南米とかに行くと、行くだけでも結構時間がかかるので、
3週間くらい向こうにいるとかってなったりするので、
そういうときはちょっと長く行ってて、
家に1週間もいないみたいなこともありますし、
バラエタイの時期は逆に日本の方に紹介するために日本にいるんですけど、
家にはいなくて、東京に行けたり、
私大阪なんで東京に出張で行ったりとかしてるんで、
結局家にあんまりいないっていう…
なるほどね。
日本の中でも飛び回ってるって感じですね。
結局国で言うと何カ国くらい行ったりしてますか?
数えたことがないんですけど…
あ、なかったんですけど。
前、私世界中見たいなって思って、
世界って何カ国あるのかなって思って、
196カ国くらいあるんですよ。
国として認めるってことですね。
その中で、自分が行ったことある国を羅列していったら、
まだ26カ国とかそういうものがあったので、
大したことないなって思って、
何カ国も同じところに行けるわけなので、
国の中のいろんな箇所とかがあるから、
出かけてはいるんですけど、
まだまだ…
私もまだまだやらないといけない感じですけどね。
なるほどね。
やっぱり方面的には南米とかにあるケースとかも多いんですか?
最初はチョコレートを作っている国なんで、
主にヨーロッパの中が多かったんですけど、
何年か前からカカオからチョコレートまで作っている
ビン・トゥ・バーと呼ばれるものを紹介しているんですけど、
それをカカオ生産国でやっている人が増えてきていて、
しかもクオリティが上がってきているので、
実際に国に行くようになってきて、
12:02
それで南米とかに行くことが増えたりとか、
あとベトナムでカカオをやっているチョコレート屋の人がいて、
ベトナムの産地ツアーみたいなカカオ産地ツアーを…
ベトナムにもあるんですか?
あります。
カカオ産地ツアーを3年前くらいから毎年やっています。
じゃあベトナムにも行けるんですか?
そうですね。毎年行きますね。
例えば、プロなので分かると思うんですけど、
私の素人に教えてほしいのは、
例えば産地によって豆って全然違うと思うんですよ。
その違いを、例えば南米の方とかアフリカの方とか、
ベトナムも含めてだけど、
カカオを生産している国によっての特徴っていうのを簡単に教えてもらっていいですか?
そうですね。国だけじゃなくて、
国の中でもエリアとかによっても全然違うんですけど、
チョコレートの味って決め手になる要素がすごいたくさんあるんですね。
それはカカオ、豆を作るまでの工程と、
カカオからチョコレートになる部分までにいくつもステップがあって、
それによって違うんですよ。
大きく要因として、最初にカカオの品種の違いっていうのがあって、
その次にカカオが育つ環境、風土ですよね、ケロワールがあって、
それによっての違いがあって、
その後お味噌とか、皆さん手前味噌って言ったりすると思うんですけど、
カカオも発酵させてて、
その発酵のさせ方が違うと味が違うんですよ。
同じ豆でもカカオが違うと味が変わる。
その後乾燥も違っても味が変わる。
その後チョコレート作る時に、
コーヒーで浅入りとか深入りっていうのがあるのと一緒で、
カカオも一緒で、
賠償した温度がどれくらいの温度で賠償したかとかでも違うし、
アジアティー関しては本当に多種多様って感じなんですよ。
一般的に日本で作られているチョコレートは、
去年のカカオの輸入量が一番多いのがガーナのカカオで、
ガーナってアフリカのカカオなんですけど、
アフリカに渡ったカカオっていうのが、
しっかりしたボディがあって、
苦味とかも結構あるカカオのタイプのものが多いんです。
それだけじゃないんですけど、
カフェオレを作るみたいに、
ボディがしっかりあって苦味があるので、
ミルクと合わせると相性がいいようなカカオが多いです。
そういうチョコレートがありますし、
例えば中南米っていうのは、
カカオの原種があった場所って言われているんですけど、
すごくカカオの味が繊細で、
品種でも発酵とかもあるので酸味があります。
フルーツを食べているみたいな風味があるので、
口の中に入れて溶かしていくと、
例えばグレープフルーツみたいな味がするとか、
15:01
レモンみたいな味があるとか、
フラウみたいなブドウ系のフルーツの味があったり、
味が多彩なんですけど、
その多彩さが面白くて、
次はどんな味があるのかで、
食べてみたくなるような感じがします。
中米、アジアもすごく頑張っているんですけど、
私たちから一番近い国だと、
今すごく注目のカカオ、台湾のカカオとか、
今までもそこでは取れないと言われていた台湾のカカオもあるし、
あとベトナムは本当によく行くんですけど、
ベトナムのカカオに魅了された最初の理由は、
チョコレートを食べているって何も入ってないのに、
シナモンのような風味と、
りんごみたいな酸味があったので、
アップルパイを食べているみたいな味なんですよ。
チョコレートなのに。
チョコレートなのに。
本当にカカオだけでこんだけ味があるんだみたいなのが、
やっぱりすごい食べてみないとわからない世界なんですけど、
めちゃくちゃ面白いと思うんですね。
そんな風に、
チョコレートバイヤーの活動ってどれくらいやってらっしゃるんですか?
チョコレートバイヤー、実際にチョコレートを輸入して、
日本に紹介するっていうことをやり始めたのは2013年です。
なるほどね。
その前から、
花譜さんはチョコレート大好きだったんですか?
チョコレートは好きじゃないです。
全然好きじゃなくて。
チョコレートとの出会いはどこからだったんですか?
チョコレートとの出会いは、
さかのぼるともう20年くらい前になっちゃうんですけど、
元々は、
すごい元々から話すと、
バンドをやっていて、音楽をやっていて、
田舎から大阪なんですけど、
大阪に出なきゃいけなくて、
交通費がないなと思って、
交通費が出るとこないかなって探していたら、
はちみつ屋さんの仕事があって、
そのはちみつ屋に入れば、
正社員になれば、
交通費が、定期貸が出るから、
私スタジオに行けるじゃんみたいなのを思って、
やり始めて。
そこで仕事の楽しさを覚えて、
はちみつ屋さんは何をやっていたんですか?
はちみつ屋さんは売ってました。
売ってた。
販売をした人だね。
パテンで販売してたんです。
そしたらそこで、
グロッサリーというジャンルになるんですけど、
ビンス目とか缶詰のコーナーですね。
お茶屋さんが隣にあって、
紅茶屋さんが隣にあって、
はちみつってそんなに忙しくないので、
お客様が横の紅茶に来てたら、
ご案内したいなとかって思って、
紅茶を飲んだり勉強したりとかをし始めたら、
すごく面白くなってきて、
紅茶の仕事がしたいなって思ってたら、
そのお店の人に、
うちの会社に来たら紅茶売れるから、
うちの会社に入るなよって言われて、
そこでスタートされちゃって。
そうなんです。
そうだなって思って、
はちみつを辞めて、
紅茶屋さんに行こうとして。
それが発券会社みたいなところだったんですけど、
いろんな食材を使っていて、
そこがチョコレートのブランドも持っていて、
私は紅茶屋さんに配足されると思ってたのに、
チョコ屋さんになったんですね。
チョコレート屋さんに配足されちゃったんですね。
18:01
その当時はチョコレートなんて
食べていない生活の中に全くないという感じで、
普通にコンビニのチョコとかを食べたりとかはあったんですけど、
特別なものではなかったんですよね。
一粒そのところで売ってたチョコレートが300円くらいしてて、
一粒300円もするチョコを
食う人が世の中にいるのかみたいな感じで、
それを自分がこれから売るってなった時に、
どうやってこれが300円もするものだって
満足して買ってもらったらいいんだろうと思ったところがきっかけで、
勉強し始めて。
それは輸入したんですか?
私は輸入してないんですけど、
輸入商社の中でいくつかブランドが持っている会社で、
その中の一つのところに店長さんが辞めるってなって、
誰も入れる人がいなくて、
そこが当時日本で一番売れる場所だったので、
やっぱり責任も重くて。
その時って会社入ってどれくらい経ってたの?
まだ半年とかあるんですよ。
本当に配属されてすぐだったの?
それでチョコレートの著文字も知らないで、
大騒ぎして、
帰る前に1ヶ月休みが欲しいって言って、
私は紅茶が当時も好きだったので、
紅茶の本もたくさん読んでたし、
もともとイギリスがすごい好きで、
イギリスに行きたいというこじつけもあったんですけど、
イギリスに行くのと、
ベルギーのチョコレートの文化を勉強してから、
入ってもいいなら入りますとか言ったら、
1ヶ月休みをあげるか、
行ってこいと言われて、
帰ってきて入りました、そこに。
なるほど。
そこで一応簡単ではあるけど、
ベルギー的なチョコの知識を入れて、
そうですね。
その時はチョコレートを食べる文化が
日本に醸成されていないと思っていて、
それがしっかり醸成されている
ベルギーとかフランスという国で、
どういう風にお客様が食べているのかとか、
買われているのかとか、
あとはディスプレイだったり、
文化として根付いているものを
自分の中に取り込んで、
それを日本で表現できたらいいなと思ったので、
それを知りたいという理由を
こじつけていかなかっただけだと思うんですけど、
でも行ったらやっぱり、
何見ても感動で、
ディスプレイの素敵さだったり、
そのワクワク感だったり、
やっぱり行かなければ入ってこなかったかなって思います。
本当にチョコが好きで入っていったというよりは、
ある意味なりゆきというか、
もうなりゆきです。
帰ってきてから店長になったって?
そこで急に責任者になって、
それまでの前職の方がすごく有能な方で、
日本一の売り上げをずっと作ってこられていたから、
私になったから差があるとかって、
ちょっと嫌だっていうのがあって、
それはやっぱり、
その地位は進出したいし、
やっぱり画前にやる気が出てきちゃって、
21:01
日々店頭に立っていると、
そんな日本一の売り場といえど、
例えば夏場とかに全然たくさん来なくて、
観光通りに来たんですけど、
他の時期も食べてもらうにはどうしたらいいかなとか、
そういうことを考え始めて、
それが楽しむためには、
例えばマリアージュというチョコとペアリングするとか、
この時期だったらこのチョコがおすすめなんじゃないかとか、
そういうのを自分なりに考えて、
おすすめポイントを作ろうっていうのをやったりとか、
自分でもすごい食べるようになって、
あとその周辺で売っているチョコ屋さんのチョコは、
全部食べ尽くして、
お給料をもらった分は全部チョコ大のチョコの価値で、
それが一生マーケティングだよね、
好きで食べているというよりは、
知りたいという一心で食べていたのと、
あまり何も考えずに食べていましたけど、
でも食べていくうちに、
量が質に添加していくっていうのは、
やっぱり食べていくことで、
味がわかってくるっていうのがあって、
1回や2回ちょっと食べたからって、
わかるものではなくて、
フランスってワインを若い時から飲んで、
その味を自分で表現できないと、
大人として一言前じゃないよみたいなのはありません?
ありますよね。
それで飲んでアウトプットするっていうのが、
若い頃から訓練されているんじゃないですか。
それと同じことをやっぱりチョコでもあって、
テイスティングして、
どんな味がどういう味かっていう表現をするっていうのがアウトプットなので、
アウトプットすると思わずに、
満善と食べているとわからない。
なんとなくチョコだったって終わっちゃうんで。
そういうことをずっと繰り返していたので、
だんだんチョコレートの味もよくわかってきて、
あそこのはこうだなとかこれはこうだなとか。
アウトプットはどうやってやってたんですか?
お客様に日々接客するので、
そこの中にスタイルアップしてたり。
例えば、すごい変な実験をその当時はしてて、
何度の温度で持ち歩いたらどうなるのかとか。
本当に例えば25度超えたらチョコレートは溶け始めるのかとか。
あと賞味期限って毎日伝えてるけど、
賞味期限が切れたらどうなるのか、
どんな味になるのかなと思って。
チャレンジしてみたり。
3年ぐらい後にコーペランを食べたらどうなるかなとか。
そういうのをやってみたりとか。
いろいろ。
いろんなことをその当時できることは、
全部やってましたね。
そこからどれくらいいらっしゃったの?
私自体は仕事がすごくハードで、
ちょっと体調を壊しちゃったりとかもあったので、
実質そこにそんなに迷惑なくて、
3〜4年ぐらいですかね。
一旦退職して、
また別のチョコレートメーカーさんとかに行くんですけど、
何社かお世話になったりして。
そこでチョコレート系を渡り歩いたり。
24:00
渡るほどの量ではないんですけど、
そこともう一つの会社と全然違うスタイルの会社だったので、
そこで学んだこともいっぱいあって。
そこから?
そこから、次は自分の中で、
派遣会社で働いているに登録して、
そこで店長っていうことをやってるんですけど、
自分の職域の中でやれることっていうのをやり尽くした気がして、
ここで本当はチョコレートのことに関してもっとやりたいんだけど、
自分に与えられた仕事の枠の中でできることは、
ここまでだなって思ったら、
やっぱりもう次のステージに行かなきゃいけない。
どうしようかなって思ったんですね。
その時辞めるってことは決めて、
でもチョコレートのことを勉強するときに、
エドガー・ケイシーの料理の中でカカオバターが出てきたんですよ。
エドガー・ケイシー?
そうなんです。
カカオバターを使ってマッサージとかをするっていうのが出てきて、
それを見たときに、
カカオっていうドメインはそのままで美容の方にいけるんじゃないかって、
その時もう浅はかだなと思うんですけどって思って、
エステー・サロンとかに出すような専売の化粧品を作っている会社があって、
そこに入って、社内ベンチャーじゃないけど、
カカオバターの美容クリームを作るっていうのをやろうって言って、
試作品とかも今大手のところにお願いして作ってもらったりしてたんですけど、
実際にはそれがすごくお金がかかるってなって、
最初はいいよって言ってもらってたんですけど、
突然その話がなくなったんですよ。
どうしようって思って、
明日からどうやって生きていくみたいな感じになってて、
そうなった時に、
カカオって言って思ったけど、
同じ職種っていうのはやっぱり辞めた後に失礼だなって思ってたので、
どうかなって思ったんですけど、
そうしたらある商社の方が、
チョコレートのバイヤーの仕事を手伝ってみませんかって言ってくださって、
でもこんな自分でも必要としてもらえるならやってみようかなと思って、
今まで販売だけをしてきたので、
例えば輸入の知識とかあるわけじゃないので、
輸入する時にチョコレートのメーカーさんとどういう話をしなきゃいけないのかとか、
何をちゃんと聞いておかなきゃいけないのかとか、
手続きがどうやるのかとか、
書類はどうやって作るのかとか、
そういうことを勉強させてもらおうと思って、
約2年くらい勉強させていただいて、
そこの会社の一員って言ったら変ですけど、
別に会社でおトイレもらったりとかして行ってるわけじゃなくて、
ただその方について行って、
とにかくついて回ってたんですか?
27:01
ついて回ったんです。
私が開拓したチョコレートをその会社の商品として扱うんだけど、
その売上とかが決まれば、
それはあなたの仕事ですよ、
その仕事はまるっと私がやるということで、
本当に勉強させてもらったんだと思うんですけど、
当然それだけでは生きていけないので、
その間にアルバイトで、
派遣というか契約社員みたいな感じでやれる、
携帯会社の、
全然違う?
全然違う仕事が、
家の近くにあったんで、
それを9時、5時みたいな仕事のやつで、
それは生活のために?
生活のためにというか、
2年くらいそこに対して、
開催者がそこに登録してやりつつ、
ガチで輸入の話をスタートしたんですけど、
でも今考えると、
輸入を自分でやろうと思った時に、
英語も喋れなかったので、
This is pen ぐらいのレベル感だったので、
メールを書く時は、
例えばちょっと翻訳機使って、
なんとなくそれなりのメールにはなっていると思うんですけど、
話をするという時に、
全然めちゃくちゃな英語だったんですけど、
多分その時の私のことを信じてくれた人は、
本当に未だに感謝している。
商社にいた時の話でしょ?
商社に契約してやってたのも、
でも2年くらいなんですよ。
その後は?
その後は、
ちょうどそれが2013年の話になっていくんですけど、
その2013年に、
2014年に板チョコレートだけの売り場を、
百貨店のバレンタインのイベントの中で
作りましょうということになって、
それをオーガナイズしてくださいということで、
やれますかって言われたんです。
基本的に自分に期待して言われたことに対して、
あんまりNOって言わないんで、
あ、できますみたいなことを言って、
言ったからにはやらなきゃいけない。
とりあえずすぐに板チョコレートを集めるのに
ふさわしいなと思うランドに対して
メールを送って、返事をもらって、
どんどんどんどんやっていって、
輸入を決めていったという感じなんですけど。
じゃあ拙い英語を使って。
拙い英語を使って。
その時に、
だって引き付けはフリーで任されてるじゃないですか。
そうですね。
その時は別に会社員でもなかったし、
ただただ輸入の瓶に乗せてもらうみたいな感じで、
私はお金もなかった。
もちろん派遣会社で働いて日々日給制なんですよ。
日給でいくらかもらってるもので、
生活していくだけでいいじゃないですか。
その中で自分の中で切り詰めて、
毎年ちょうど今のこの季節ですよ。
2007年からずっとサランドショコラに来てるんですよ。
このパリのね。
30:00
はい、パリで。
それはやっぱりパリでいっぱい見つかること、
サランドショコラから来たんでいっぱい出会いがあるので、
毎年毎年何か新しいことが見つかるっていうところで来てたんですけど、
そのお金貯めなきゃいけないんで、
貯金なんかできない。
それどころじゃないですよね。
それどころじゃないんですよ。
っていうところでお金は全くなくて、
輸入するのに最初はなので、
もういくらいくら分の予算でオーバナイズしますけど、
その分は全部買い取ってくださいって言って、
そしたら売れることが分かっている前提のものであれば、
そのお金さえ貯めしてくれる方がいたら、
誰にも迷惑がかからないんですよね。
とりあえず結果的に買って売って、
その分は払ってくれるって分かってるんで、
っていうところからスタートしても、
それがいくらか適正なのかは分からない。
やっぱり迷惑かけたらどうしようとか、
もし買うって言ってくれたけど、
それが残ったらお迷惑かけるんで、
それは私が必死に魅力を伝えて、
売ればいいだけなんだなと思って、
で、売りますっていう感じで伝えて、
結果的には全然足りなかったっていう感じなんですけど、
これぐらい売れるかなドキドキってなってたのが、
売れすぎて期間が結構長いので足りなかったんですけど、
その最初にお世話になった消費者さんが、
建て替えですよね、建て替えてくださって、
私の輸入の代行というか、最初はしていただいて、
輸入するときにまずこっちが払わなきゃ、
そう、逆中は何かお願いする場合って、
全部前払いなんですね。
輸入の手続きをするときって前払いなので、
なんですけど、私はもちろんそんなお金、
かなりも体験していなくて、
でも、できたんですよね、それが。
その輸入ことはやっぱりサラダショコラとか、
そういうところでつながっていったりするところとか。
交渉とかは全部私がやるんです。
で、やってその輸入の手続きの書類とかを作ったり、
もし不備があればそれを調整するとか、
そういうことも全部私がやるんですけど、
お金の面だったらお願いして、
あとで商品が届いたら日本語の表紙のラベルを作ったり、
貼ったりとか、そういう作業も全部一人でやってて。
そうなんです。
割とあちこち行ってて楽しそうだねって言われてるんですけど、
地味な作業もすごくたくさんやってます。
それが本当に輸入を自分で手掛けた最初の。
そうですね。そうなんですが、
2013年に準備1年かけてやって、
2014年に紹介するっていうのをやり始めて。
それはバレンタインに目がけてたんですか?
そうですね。バレンタインの期間で、
ほとんどは板チョコレート、
ビー・トゥ・バーって呼ばれるものを紹介してるんですけど、
それって板チョコってどっちかというと、
チョコレート屋さんの脇役みたいな存在ですね。
33:02
確かに、イメージ的にね。
ショーケースに例えばボンボンチョコレートがいっぱい並んでいたら、
なんか隙間がこのショーケースに空いてるから、
ちょっと板チョコ入れとこうかみたいな、
そんな感じの扱いを受けてるような感じがするぐらい、
必ず端っこなんですよ。真ん中にはないんですよ。
そのチョコレートをカタログ、ガイドブックって呼んでるんですけど、
ガイドブックに特集を置くんだら、
そのチョコレートたちがのきのみすごくたくさん売れたっていう話があって、
それをちゃんと3次元のこの世界とか、
お客さんの販売する場所で表現した方が、
お客様がすぐ来て買えるし、
その方がいいんじゃないかっていう話が出て、
それはそうですよねっていうところで。
ちょうど世界的にも、
カカオ豆からチョコレートを作っていくっていうことを、
ただなんかグルメなものを作るとか、
っていう考え方じゃない人たちが、
たくさん台頭してきた時期でもあり、
どういうことですか?
それは、例えば、
サスティナブルっていう言葉が、
ちょっと聞いたことある方もいらっしゃるかもしれないけど、
持続可能なっていう意味なんですけど、
ただただ私たちが何でも物を消費して、
大量にゴミを捨てたりとか、
そういうことをしてたら、
未来に何が残っているのかって考えた時に、
それが持続可能なスタイルではないよねっていうところで、
持続可能なことをやるにはっていうので、
例えばカカオを買う時に、
言い方悪いですけど奴隷じゃないですけど、
みたいに安く買い叩いて作るとかではなくて、
例えば品質がすごく良いなら、
その品質に見合った価格をつけて、
市場価格っていうのがあるけど、
それとは関係なくこの値段で買うよっていうことができたりとか、
フェアトレードみたいな感じですよね。
とか、あとはこの品種を保全したりとか、
例えば熱海輪が壊れることで、
地球は温暖化したりしますし、
絶滅器具の動物も増えますよね。
そういうものをプロテクションするということで、
カカオって、カカオ農園パっていくと、
農園ってわからないくらい、
いろんな木とかの間に割ってるんですよ。
なので普通の山みたいに見えるんですけど、
そういうふうに生態系を崩さずに作れる食物でもあるので、
そういうものだったりとか、
そういうことを意識しながら、
そういうものでやりたいんだっていうような感じで、
もともとショコラテじゃなかったような方とかが、
何か社会的な問題意識に基づいて、
始めたっていう人とかもすごく多くて、
やっぱりそういう何か世界に対して、
チョコレートを通してアクションしようとしている、
その人たちの考え方に賛同して、
チョコレートの、もちろん物として売るのはいいんですけど、
美味しいものを買って、
でもそれだけじゃなくて、
36:00
そういう体系をちゃんと知っていただきたいなっていうのがあって、
普通の商社さんとかだと、
物だけを物流として流して、
いろんなところに置くと思うんですけど、
でも私は伝えたいなと思って、
販売する時期になったら店頭に立って、
お客様に一人一人に説明したいみたいなところがあって、
これはこうなんですよなんです。
作ってる人の熱量をそのまま落とさないで伝えたいな、
っていうところがあって、
作ってる人たちが本当に熱いパッションを持ってる人たちが多いので、
それが日本で売られることで、
トーンダウンしないようにしたいっていうのがあって、
なので、わわわわ伝えてる感じなんですけど、
それをチョコレートソムリエって言い方とかをして、
一つのブランドじゃなくて、
本当に素晴らしいことをしてる人たちがたくさんいらっしゃるので。
はい、今回さつたにかな子さんの1回目のインタビューでした。
私はかなさんと呼んでるんですけども、
かなさんのチョコレートバイヤーになるまでの
行き先をいろいろ聞いたという感じなんですけども、
どんなところが印象に残りましたか?
私はね、まずバンド活動をやってたと。
それで大阪に行くための、
何て言うんだろう、旅費というか、
交通費がね。
が必要だったから、アルバイトみたいな感じで、
まずはハチミツ関係のね、お仕事について。
そこで売り場の隣に紅茶屋さんのお店があって、
紅茶が大好きだったっていうので、
面白いですね。
そこでまたご縁があって、紅茶の方に行って、
そこの会社がチョコレートもやってた?
ということでチョコレートの方に行き、
海賊されて。
そういう流れにひょいっと乗っちゃった感じが、
面白いなぁと思いましたね。
なんか、笑っちゃいましたよね。
チョコレートが好きだったわけじゃないみたいな感じがね。
元々はバンドだったんじゃないかみたいな、
全然別なんですよね。
でもなんかすっかり、最初の方でよく話してくれてましたけど、
カカオの話とかね。
アフリカのガーナから来るカカオはミルクと相性がいいとかね。
結構プロの話を色々聞かせてもらったんですけど、
なんか本当にチョコレートが好きで、
チョコレートの世界に入ったわけじゃないんだっていうところが、
そこもびっくりでしたね。
ある意味彼女らしい部分かもしれないですよね。
全然チョコ好きではなかったっておっしゃってたから、
えーと思ってびっくりしました。
でもやっぱり彼女自身が知りたいとか、
あるいはお店が日本一の売上を上げているお店だったから、
全職者に負けないくらい頑張りたいみたいな思いから、
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食べまくって、
私がすごい参考っていうか印象に残ったのは、
1ヶ月休みをくださいって言って、
イギリスとベルギーに行ったじゃないですか。
ディスプレイとかそういう味とかを全部見てきた。
そのパワーもすごいなと思ったんですよ。
店長になる直前に、
まあ確かに不安ですよ、チョコレートの店長にいきなりなるのは。
だからといって、わざわざイギリス、
まあイギリスは紅茶が好きだったっていうのもあると思うんですけど、
イギリスとベルギーに1ヶ月かけて行くか?みたいな。
そこがかなさんらしいなっていうのはすごい感じましたね。
あとご本人が言ってたけども、
私もすごい参考になったのは、
英語力なし、コネなし、お金なしのまま輸入業に入っていく。
そのパワーですよね。
ある意味どれも心が折れそうな要素満載じゃないですか。
でもそれでも行っちゃうっていうところが、
もともとそれも好きではなかったチョコレートですよね。
自分で生活のために携帯会社に働いて、
2007年から毎年、
メイズ・オンド・ショコラってパリの大きなサロンがあるんですけど、
そこに毎年来るためのお金も貯めつつやってるわけで、
決めたらもうやるっていう感じなんでしょうね。
すごいですよね。
パワーがね。
そういう意味では、
彼女の方針っていうのが、
ポリシーがすごくわかったんですけども、
やっぱり生産地まで足を伸ばして、
作ってる人のこの熱量をそのまま日本の人に伝えたいから、
ただの物を流したいわけじゃないんだっていうのは、
すごく彼女らしさが出てるなっていう感じがしましたね。
次回は実際のチョコレートの話も伺っていて、
彼女の熱いメッセージもいっぱい含まれてますので、
ぜひ次回も楽しみにお待ちください。
ありがとうございました。
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また次回もパリで学んだブレない自分の作り方をお楽しみに。
秋でした。