1. 広告を楽しむ『アドバタラヂオ』
  2. #216 マンガを話題にするに..
2024-08-19 53:42

#216 マンガを話題にするには"現象"が必要!講談社のお二人に聞く、出版物の広告や業界について

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業界専門度:★☆☆☆☆


💡ゲストは講談社の方々

💡リスナー⁉️アドバタラヂオとお二人との出会いについて

💡初版部数が勝負✨知られざる出版のお仕事

💡書店との関係が鍵🗝️店頭でのプロモーションについて


▼お二人が仕掛けた電柱広告の施策はこちら

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▼お二人のSNSアカウントはこちら

田幸志朗さん

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米野開人さん

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アドバタラヂオが教養部門で優秀賞を受賞した第5回JAPAN PODCAST AWARDSはこちら↓

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今年の目標として、Xのフォロワー1000人を掲げております!番組公式Xのフォローがまだの方は是非宜しくお願いいたします↓

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サマリー

講談社のタコー志郎さんと米野海人さんが、漫画のプロモーションや広告戦略について話し合い、業界の現状や将来の可能性についての洞察を深めています。また、アドバタラジオとの関係や、彼らが出版業界に入った動機にも触れています。このエピソードでは、講談社の営業部門の二人が漫画出版のプロモーションに関する現状と課題について話しています。彼らは売上予測や消化率の管理といった業務上の重要な要素を詳しく解説し、特にSNSの影響力や市場の成熟度についても言及しています。マンガが話題になるためには現象を作り出すことが重要であり、書店でのプロモーションやメディア戦略が効果的であることが示されています。東京リベンジャーズなどの成功事例に基づき、その影響力を強める努力が求められています。出版業界においては、マンガのプロモーション戦略や書店との連携が重要であり、特に作品を盛り上げるための現象作りやデジタルと紙の漫画の融合についても語られています。マンガが話題になるためには、読者の興味と作家の創造性が交差することが重要であり、出版業界は常に楽しい挑戦に満ちています。

講談社との出会い
広告をやって楽しむ、見て楽しむ、話して楽しむ、アドバタラヂオパーソナリティの富永誠です。
今回もよろしくお願いします。
実は今回は、ある場所に伺ってですね、収録をしておりますというところで、
すごい僕も緊張していてですね、大変厳粛な場所で収録をさせていただいているんですけれども、
今回お呼びするお二人はですね、最近めちゃくちゃ仲良くさせていただいておりまして、
それこそ町中広告ナイトもそうですし、それ以外でもご飯を食べさせていただいたりとかいうぐらい、
すごいよく仲良くさせていただいているお二人なんですけども、
多分聞いている皆さんも、なぜそこにアドバタが来ているのかというところは非常に興味持たれるかと思うので、
ぜひ最後まで聞いていただけたらなと思います。
というところでお呼びさせていただきます。
株式会社講談社タコー志郎さんと米野海人さんです。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。講談社のタコーと申します。
講談社の米野と申します。よろしくお願いします。
最近LINE友達のお二人、すごい仲良くさせていただいているんですけど、
だから今日は収録は講談社さんで?
そうですね。
これ大丈夫ですか?行っても。
大丈夫です。厳粛な場所ではないです。
厳粛な場所ですよ。見た目も。
ただの普通の会議室です。
皆さん、五穀寺から出たらすぐ見える、結構アンティークといいますか、建物がとても長い建物ですよね。
そうですね。もううちの会社が今年で115周年とかだった気がするんですけど、
本館というメインの建物が重要文化財になっています。
本当にそれぐらい素晴らしい建物の中で本日収録させていただいているんですけども、
今回はアドバッタラジオとの関係とか、あと今講談社さんの方でやってらっしゃるプロモーションについて、
アドバッタラジオでインタビューさせていただきますので、どうぞよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
早速お二人の自己紹介いただけたらなというふうに思いまして、
じゃあタコさんからいいですか?
改めまして株式会社講談社、出版営業第3部というところに所属しているタコと申します。
簡単に自己紹介ですと、僕は2005年に講談社に入社して、今年で19年とかになるんですけれども、
今の部署に至るまでに移動がとても多くてですね、
初め週刊少年マガジンの編集になりたくて入社したんですけれども、
フライテン編集部という週刊誌に配属になり、そこから営業に行ったり、
今度はヤングマガジンという漫画の編集に行ったりと、また移動になり、
パラパラパラパラ移動して、今現部署にいて4年目になるのかな。
部署名変わってるから、本当は1年だったんですけど、漫画の宣伝の業務になって4年経ちますかね。
漫画の宣伝が主な仕事となっています。
後で詳しく聞いていきたいと思います。
改めまして、講談社の米野と申します。
僕は2015年入社で、今年で9年目になります。
入社した当初は、最初に配属されたのが、いわゆる広告営業の部署でした。
そこでは、例えばViviとかウォーチャーとか、女性子の広告営業をさせていただきまして、
2年間それをやりまして、3年目からいわゆるコミックの販売部に配属になりまして、
今も同じ部署で、合計7年目になるところでございます。
すごいすごい、ちゃんとご説明いただいて。
固いですかね。
大丈夫ですよ。
ある意味、アドバタラジオとしては広告というところを話しているので、
今回のお話でいうと、お二人とも漫画とか出版物を宣伝したりとか、
広告するというところをやっていらっしゃるというところを、
アドバタラジオとしてもすごい興味深いお二人に今日お越しいただいたというところなんですけど、
これ1つ挟んでおくと、出版業界に入りたいと思ったきっかけは何だったんですか。
漫画とプロモーションの未来
もともと就職活動に、僕の場合はエンターテイメント企業で働きたいというのがあり、
どちらかというとテレビや映画とか映像系に行きたかったんですけれども、
受からずでして、漫画が好きだったので、漫画を出している出版社を受けて、
うちの会社に引っかかったという形になります。
エンタメが好きだったんですね。
エンタメがメインで就職活動をしていましたね。
僕はですね、もともと本が好きで、
自分が好きな本をお勧めできるような仕事がいいなと思っていました。
それこそ広告代理店とか出版社の他にもいろいろ受けたんですが、
自分が長く従事する仕事なので、
いろんな商品があったほうが面白いんじゃないかなと思っていました。
本が好きとかエンタメが好きっていうところがやっぱり、
結構きっかけになるんですね。
そうですね。
例えば、他のメーカーさんとかも就職活動の時には見ていたんですが、
自分が長く従事する仕事なので、
いろんな商品があったほうが面白いんじゃないかなとも言いましたね。
選んだ時にそうですよね。
そうですね。
僕はもう触れている、就職活動の時にエントリーシートというものがあったと思うんですけども。
何十年前かっていうところですね。
自分の好きなこととかもの以外のエントリーシートって書けなくて、
初めは企業研究の時に銀行とかメーカーさんとかも調べるんですけど、
エントリーシートが全く書けず、
手が止まったんですね。
嘘っぱちしか書けなかった記憶があり、
エントリーシートを書けるところしか受けていないというところがありましたね。
いい指標ですけどね。
熱持って書けるかどうかってことですよね。
御社に行きたいですっていうところが。
そうですね。
確かにうちに限らずですけど、
出版社のエントリーシートって書かせるのが上手いと言いますか、
好きなことは何ですかとか、
それはどうやれば売れると思いますか、
どうやれば作れると思いますかとか、
結構自分の身近なものにフォーカスしているので、
多分就活生としても楽しいんじゃないかなと思います。
長かったけどね。
5枚ぐらいやって、
めちゃめちゃ長くて、
しかも僕の時は5枚目が白紙で、
自分を表現してください、白紙1枚。
僕の時もそうです。
文字でもいいし絵でもいいと思うんですけど、
表現は任せるよと。
そんなことを経験して入られたんですね。
でもおっしゃってるように、
やっぱり小さい子からエンタメって触れるし、
本もそうですし、
そういう中で未来として出版社に行きたいなっていう気持ちはめちゃくちゃわかる。
そうですね。
実際に今の新卒の人たちもどんどん入られてると思うんですけど、
そういうモチベーションは。
実際にこのアドバタラジオも結構学生の人たちが聞いてたりするので、
ありがたいですね。
今の話はすごい大事なことだと思いますね。
本当ですか。
そんなお二人と僕らが出会ったきっかけは、
ちょっとこれタコさんに聞きたい。
そうですね、不予曲折というかありますんで。
もともと僕がアドバタラジオさんをプライベートというか、
普段から聞いておりまして。
ありがとうございます。
でですね、面白いなと、いつも勉強になるなと聞いてた時に、
電柱広告の木村さんの回があり、
これはとても面白い仕組みだぞと思ってですね。
これ漫画でも利用できる、使えるんじゃないかと思って、
木村さんのXにですね、DMして。
突したわけですよね。
突如ちょっとお話をお聞かせくださいと。
木村さんから早速返事いただきまして、
木村さんがその時にアドバタさんにも出てって、
富永さんと楽しく話していたもんで、
おそらくこの二人はきっと番組の外でもお会いして、
仲良くご飯食べてるだろうなっていう風に想像していたので、
木村さんも結婚対もとても丁寧で、
気さくな方だったので、
僕もそこに調子に乗らせていただいて、
是非富永さんとも一緒に食事がしたいという、
その場でも行ってですね、お会いしたっていうところから。
今でも覚えてます。池袋です。
池袋でしたね。
その時米野さんも一緒にいらっしゃってくださって、
僕はもうめちゃくちゃ嬉しかったです。
そもそもリスナーの方となかなか会うきっかけもないですし、
アドバタ知ってもらったきっかけ自体は?
僕はポッドキャストアワードの、
去年?あれ?発表なの?
今年です。
今年ですかね。
今年の時に、僕もポッドキャスト何年か聞いてて、
ノミネートされてるものとかある程度聞いてみたりする時に、
面白いなと思ってそこから聞かせていただいて。
ありがとうございます。
本当に日本放送さんありがとうございます。
そこで聞き始めていただいて、電柱広告部の木間さんを介して、
そもそもタコさんがDMしてるのが結構面白いんですけど。
それしかないなと思って。
そうですね、連絡したの。
その辺は元々週刊誌の経験があるので、
取材というか、とりあえず当たって砕けろみたいな、
あんまりそこは苦じゃないんですよね。
そこから繋がった縁というのは素晴らしいですね。
ようやく1年目の仕事は回収できた。
なるほど。
実はこの木間さんとの取り組みの話は、
後ほどゆっくりお話しさせていただきたいと思うんですけど、
そこでユヌユヌさんともご挨拶させていただいて、
流れ流れでこんなに仲良くさせていただいて、
本当にありがとうございます。
ありがとうございます。
ちなみに好きな回とか聞いてもいいですか?
僕から。
僕は本当に第1回のAGCの説明を、
意外と単語は知ってるけど、
裏というか生まれた背景とかはちゃんと聞いたことがなかったので、
そこからもうやっぱり1回目から、
ここまで知れるならこの番組ずっと聞いていいぞって思ったのと、
あと造話の神様の回が僕は好きで、
業界は漫画を扱っているので、
それもありますし、
先生が元々社会人というか、
社会人をやりながら漫画家になって、
うよ曲折あって漫画家になったってその追い出しも面白いですし、
エピソードも面白いというかあって、
造話の回が僕はすごい好きです。
上原さん聞いてますか?
本当にありがとうございます。
めちゃくちゃ嬉しいですね。
第1回からね。
それこそ第1回を聞いてくださってるんで、
今年ACC出してるっていうのは、
とても僕タコウさんに自慢したいというか、
アドバター大きくなりましたって。
本当に引っかかったら面白いんですけどね。
これ引っかかったらね。
それについてまたエピソード話していきたいと思うんですけど、
ユルンさんなんか。
僕はやっぱり電柱広告の回かなと。
それこそアドバターを知ったきっかけは、
タコウさんとこのラジオすごい勉強になるよっていうのを
お勧めされまして、
多分そこの時期ぐらいが電柱広告の第2回目だったかと思うんですよね。
神楽坂の外のロケされていて、
僕は実は神楽坂に一時期住んでたことがあってですね。
おっしゃってましたよね。
割と思い入れのある街だなと。
あと僕、広告業界って
それこそ入社して最初の2年間はいましたけど、
そこから結構離れてしまっているので、
あんまり触れていなかったんですよね。
ただ仕事上というとちょっとあれなんですけれども、
宣伝プロモーションもどんどん営業がやっていくべしっていうのが今あってですね。
なるほど。
少しでも楽しく勉強できるものはないかなと
思っていた時に入ってきたのがアドバタラジオだったというところです。
やっぱり電柱広告の外は結構皆さんから好評をいただいていて、
身近だけど知らないことだったりするので、
むしろ触れている回数がめちゃくちゃ多いんですよ。
そうですね。
その裏側というのを第一人者、その方からちゃんとロケで聞きながら
これどうなってますかみたいな話をしたのは
やっぱり皆さん本当にご好評いただいて嬉しいですね。
あれを聞いた前と後で本当に街の景色が変わったというか、
意識が本当に変わりましたね。
ありがとうございます。
本当にアドバタラジオ的にはめちゃくちゃ嬉しい話を今伺ってたんですけど。
そんなお二人とアドバタラジオは仲良くさせていただいているというところで、
漫画出版のプロモーションの役割
まだすなけんさんにお会いできていないので、
そうなんですよ。
ちゃんとご紹介したいなと思いますので、
ちょっとタイミングを見て。
今回の話でいうと、なかなか講談者の方、実際働かれている方、
そして漫画業界というところで、
アドバタラジオとして広告のところを伺う機会なんてなかなかないので、
ぜひいろいろ今回のエピソードで伺っていきたいんですけれども、
お二人が現状、ちょっとさっき自己紹介いただきましたけども、
普段やられている業務っていうのが、
せっかくなので聞いている皆さんにも解像度を上げていただきたいなと思っていて。
なかなか僕らも説明難しいと思っているんですけど、
出版社で大きく分けて、
出版の編集の部門と営業の部門というふうに分かれるんですけど、
僕らは営業の部門の、かつ僕、ヨネノと同じ部署にはいるんですけど、
ヨネノが販売というふうなジャンルを扱っていて、
僕が宣伝、プロモーションを扱っています。
ヨネノがマーケティングに近いんですよね。
部数を決めて、定価とか、商品の仕様とか設計を決め、
どのように本を流通させるのかっていうところをやっているところがヨネノ。
ちょっと世の中の市場というか、
そうですね。
ユーザーインサイトとかも、ちゃんと分析してそれを決断していくってことですね。
それがヨネノですね。
ヨネノの仕事の後に、僕がプロモーションでどう露出をしていくか、
どう宣伝していくかっていうところが、僕のチームがやっている仕事になります。
じゃあ割と二個一と言いますか、決めたものに対してどうプロモーションしていくかっていうのをディスカッションして、
ディスカッションしてやっています、はい。
売り出していくっていうところなんですね。
そうですね。
それで言うと、多幸さんの売り出し方も幅広いわけですよね。
そうですね。
マスっぽいことも。
マスもあるし、めちゃめちゃ地味なこともありますし、
ゼロ円から全万までみたいな話とかになりますね。
そこでどれだけカロリーというかコストをかけていくかっていうのも、
ヨネノと編集者たちと話して決めているという感じですね。
なので、やっぱりヨネノのチームが、この作品は売っていくんだ、大きな部数を刷りますのでよろしくお願いしますが、
売上予測と消化率の管理
ないと逆に僕らもあまり動けないというところがあります。
なるほど。
そこに割と大きく影響じゃないですけど、そこが起点となって、
ヨネノさんのキットコアが起点となって。
売上の予測とかもヨネノのチームがやっているので。
マジすごいですね。
そうですね、はい。
でも細かい仕事が本当に多くて、ちょっと地味な部分もあるので、
その積み重ねで大ヒットを作っていくと。
だから一つの本が、例えば進撃の巨人というタイトルがありますと、
それが売れるまでに、本屋さんに並んで皆さんの目に届くまでに、
何の業務をしているかっていうのを多分。
分かんないですよ。
分かんないと思うので、ヨネノに解説してもらいます。
ぜひぜひ。
ざっくりで申し上げないですけど、まず数を決めないと流通させられないので、
いわゆる部数を決めます。
初版みたいな。
初版部数というやつですね。
初版部数に関しては、例えば似ている作品がどれだけ売れているのかとか、
書店さんにどれだけ在庫として積まれているのかを計算し決定をいたします。
それはもう完全マーケティングですね。
完全にそうですね。
例えばコミックの場合は、2巻3巻と同じシリーズが続いていくので、
結構分かりやすいはそうかなと。
例えば2巻の部欠をするときには、基本的には1巻を買った人が2巻を買いますよね。
そうですよね。
ということは、1巻の実売の数とか書店の在庫の数を計算して、
2巻の製造部数は算出できます。
専門的な。
そうですよね。でも確かにそうですよね。
あとは、例えば有名な作家さんが新連載を出すとなった場合は、
まずその有名な作家さんが前に書いていた作品の最新刊は何部売れているのか。
なるほど。
前の作品を読んだ人は必ず買うだろう。
そうですよね。
そうですね。
書店さんももちろん既存の読者さんもそうですし、
新規の読者さんも取りたいから、希望の数を言ってくるので、
それと加味して初版を決めています。
それが結構一番最初の大きいところってことですね。
そうですね。
いわゆる重版。
テレビドラマーにも出ましたけど、重版集大というものは、
要は追加製造のことですね。
人気の指標ですよね。
そうですね。
重版したものって大体帯に重版、即重版とか、累計100万部突破とか。
そうですよ。よく見ますよ。
ありますよね。
あれはもちろん事実というか、すごいことで、
例えば発売すぐの消化率、1日で出荷した数の何%が売れましたというのがあるので、
そこを基準にこのままだと足りないから追加で製造するべしという判断をして、
投下しています。
なるほど。
消化率とか分かりますか?
いわゆる、出版販売しましたって時の売れた数。
売れ行き。
売れ行きの数なんですけど、考え方が、
10冊売れた、100冊売れたっていう考え方ではなく、
100冊市場に送ったうち何%が消化されたかっていう風な見方をするんですよね。
それを消化率って言うんですね。
何でかというと、本って返品ができるんですよね。
残ったものを出版社に戻せるんですよ、そのまんま。
なので、100冊送っても100冊返すことができるんで、
一つの販売の指標として、戻ってきたらそのまんま在庫で不良在庫になってしまうので、
なるべく本屋さんに適切な本を送りつつ、余らせたくもないので。
需要と供給をちゃんとやっていかないといけないですね。
そこのバランスが大変だったりするんですよね。
面白い。
あとは、本ってすごい数あるんですよ。
もちろん漫画もそうですけど、そのデータってたくさん歴代に残っているんですね。
市場の成熟度とSNSの影響
例えば、初日にこれだけの数が売れたら、1ヶ月後にはこれだけの数に上るであろうという予測がつきやすいので。
なので、一個一個商品は違いますけれども、ちゃんと類書と呼ばれる、
類書なんですけど、それを見て決定をしています。
なので、需給の管理というのが一番の仕事になってくるかなと思います。
なるほど。
市場がめちゃめちゃこう、夜中よくバズってるとか、
すごく取り上げられているときに本屋さんに物がないみたいな時があると思うんで。
はい、あります。
それは米野のせいです。
なるほど。需要と供給の判断が遅れたみたいなことですよね。
そうですか。
全然話題になっているのに、やたらこれ本積まれてるな。
それはもう仕掛けてるから積まれてるんですけど、
それがまんま売れずに戻ってくることもあったりするので、それも米野のせいです。
シビアですね。やっぱり米野さんが担当されているのは部署の方々、世の中のせいですね。
今お話しされたのは単行本とかお話ですもんね。
でもそれ確かに積まれてたりとかいうのは、僕らも本屋でよく見る光景ですし、
その裏にはそういう需要と供給のバランスとか、
今僕が気になったのは結構ケーススタディで考えられてるんですね。
そうですね。
漫画とかコミックスも。
そうですね。もともと先ほど米野さんが言ってたんですけど、本って数が多くて、
漫画だけでも年間、他の出版社も含めて多分どのくらい?
1,000タイトルとか?
そうですね。
1,000タイトルとかもっと出てるのかな。
すごいですね。
うちの会社だけでも100以上出てる。
100以上出てます。
2,300出てるんですよ。
はい。
それが書ける出版社の数出てるので、数が多すぎるので、
すごいですね。
一個一個本当は見たいんですけど、見てると時間がないので、
ある程度過去の経験値とかデータをもとに算数して流すようにはしています。
意外と予測できない変数というか、漫画の内容って面白いとかで、
基本僕らは考えるじゃないですか。
でも皆さんのデータバンクの中には、それもちゃんとケーススタディがたまってらっしゃるってことですね。
そうですね。
なのでその異常値みたいなのが出たときにはヒットの予感がするというか、
あれこの動き方は、その数字の動き方を見てこの動き方はなかなか珍しいぞとか、
例えば過去に大ヒットの動きじゃんみたいなこともできますし。
そっか。
ここからポーンていくっていう予測ができたりとかするわけですね。
そうですね。
予兆があるというか。
すごい大変な仕事してますね。
いえいえですね。
ありがたいことにというか、最近結構感じているんですけど、
やっぱり日本って漫画読む人すごい多いんですよ。
ものとしてってことであってますね。
ものとしてですし、なのでいいものって言うとあれなんですけれども、
いい作品ってその気づかれずに埋もれるってことはあんまりない。
そうなんですか。
最近だとそれこそSNSとか漫画アプリとかでも結構反応してくれるんですよね。
発売前から。
なのでその発売後も読者の方は勾配につなげていますし、
成熟している市場かなと思ってます。
だからなんか変に埋もれちゃうこともないし。
そうですね。
みんな目が聞いているというか。
結構そうだと思います。
逆にシビアなんですね。
シビアですね。
そっか。みんな目が超えてるから。
超えてると思います。
日本人の人たちは。
確かにそれは日本の文化の中で漫画が育ってきた。歴史も長いと思うからですね。
それをプライシングというか需要と供給をマッチさせて、
今までのケーススタディでいろいろ進行されるのが4年の3で、
それを爆発させるのがタコさんであってますよね。
そうですね。
作って世に出たものを、
やっぱり僕はまず読んでもらうようにしないと。
認知ですね。
認知させないといけないというところが一つと、
それは多分どのメーカーさんの宣伝文もそうだと思うんですけど認知させなきゃいけないのと、
あとは解釈を与えるというか読み方を提示するというか、
例えばパッと見スポーツ漫画っぽく見えるかもしれないけど、
実はこれ恋愛漫画なんだよとか、
面白いポイントって多分気づけない時もあると思うので、
その辺りの導き方みたいなのを読み方みたいなのを提示するのも1つの仕事なのかなと思います。
それで言うとタコさんがやられるところって、
すでに人気のあるやつをプロモーションするケースもあれば、
これからのプロモーションするケースもありますか?
はい、どっちもありますね。
やり方がやっぱり違いますよね。
人気のものは逆に人気なので楽しかったりというか、
何やっても話題になるパターンがあるのでそこは楽しかったりするんですけど、
難しいのはやっぱりまだ火がつく前のものと、
売れているステージ、何段階かあると思っているんですけど、
その中ヒットの段階まで持っていくのは結構難しくて、
それは編集者の力量だったり、
こっちの営業の力量だったりもするんですけど、
あとは本屋さんがどれだけ推してくれるかと、
先ほど米野さんが言ってましたけど、
SNS上で漫画の大塚の方がどれだけ盛り上げてくれるかっていうところを、
いかに火をつけるかっていうところがやっぱり難しいというか、
予測できないですし。
ある程度メソッドはあるわけですか?
ないんです。
あ、ないんですか?
あんまりないんです。
あったら多分みんな知りたいと思うんですけど、
ドラマ化、アニメ化になっているものってある程度人気タイトルなので、
あそこのステージに行くと楽しいモードになる。
あれはあれでやらなきゃいけないことがあって難しいんですけど、
何やっても盛り上げてくれるわけですよ、世の中が。
そこまで行くのがなかなか。
そっか、だからこれからの漫画はやっぱり物数決めるのも大変だし、
プロモーションの難しさ
そこからプロモーションするのも大変ってことですよね。
あとやっぱりタイトルが多くて、作品数も多いですし、
よく言われることなんですけど、時間取り合いというか、テレビもある。
箇所分時間ですね。
箇所分時間取り合いで、それはもう多分映像系もそうだと思うんですけど、
いくらでもいろんなものを選べるんで、そこの時間をどれだけ漫画の一環に持ってこれるかって、
なかなか難しいんですよね。
その人の読む漫画、言っても結構数って有限じゃないですか。
時間が有限だから、読める漫画数も有限だと思うんですけど、
そこにどう差し込むかっていう。
僕もドラマもアニメも好きなんですけど、
マイクール、今だと四月クールか、
四月クールのアニメだって50から100本くらい新作アニメがあり、
ドラマだけでも各曲合わせると20本くらいあると思うんですよね。
すごいですね。
それ多分全部チェックできないよね。
できないですよね。
じゃあどこの時点で一話を見てもらうの、みたいなところに頭を使うところなのかなという気はしますね。
成功事例の分析
仕掛けるタイミングですよね。
でも実際に、タコウさんアドバタラジオ出てもらってますけども、
そもそも結構メディア出てるじゃないですか。
そんなことないです。
そんなことないです。
そんなことないです。
そんなことないです。
それこそ東京リベンジャーのやつとか、記事とか。
ありがとうございます。
でも一番どれが結構、タコウさん的にこれはうまくいったぞとかありますか。
僕はそうですね、今、
米野たちと一緒に販売というかマーケティングの部門と共同のプロジェクトなんですけども、
ディズニーランドの貸切イベントみたいなのをやって、
今年春の漫画祭りという毎年のイベントというかフェアがあるんですけれども、
うちオリエンタルランドさんとスポンサーの契約をしているので、
なかなか仲良くさせていただいてるんですが、
漫画を買ってディズニーの貸切イベントに行けるっていうことをやったことがあって、
あれはやっぱりいろんな反響を受けてますし、
それとあとは、今おっしゃってた東京リベンジャーズのCM47都道府県の県ごとにすり分けたプロモーションみたいなことをやって、
あれは反響がありましたね。
書店での陳列戦略
でもある程度東京リベンジャーズとかは話題になった?
話題になってからだと思います。
プラスアルファでやるところの目的っていうのは、それこそタコさんおっしゃってたように、
まだ読んでない人たちに読むきっかけをもらって、
それを東京リベンジャーズに読んでもらうような視聴態度といいますか、
そういう感じにしたいっていうのが結構目的なんですか?
それもありますし、今話題ファンって一番厚く拡散して、
友達に引っ張ってくれるタイプの人たちがいると思うんですけど、
様子見の人たちってまだまだいて、
多分今一番分かりやすく、一番売れてるのはワンピースだと思うんですけど、
ワンピースのレベルまではまだまだいけてない時に、
どれだけワンピースに近づけるかってファンを増やしていくしかないと思うんですよね。
その入り口みたいなもののきっかけ作りっていうのはまだまだ仕掛けがいがあって、
リベンジャーズの時はリベンジャーズファンも面白がってくれて、
かつリベンジャーズ読もうかなって迷ってる人たちを引き込むことができたのかなっていう気はしています。
そこは結構難しいですね。
だって一歩間違えるとファンバナでも招く可能性もあるじゃないですか。
そういうところはすごいセンシティブにやられてるってことですね。
プロモーションのところは非常に面白いなって思っていて、
それと米野さんの文章も含めてですけど、
こうやって仕掛けていこうっていうのは結構密にやっていますね。
やってますし、実際米野の僕のデスクの隣の隣にいるぐらいなので、
めっちゃ近いですね。
密というか一緒に動いているっていう感じですね。
成功したり、特にこれからの漫画で話題になったらやっぱり気持ちいいですね。
触れたときは気持ちいい。
それこそ映像化とかも、もちろんプレッシャーもありますけれども、
もともと売れているものが映像化するとさらに売れやすいですよね。
なので例えばいついつに大きいプロモーション仕掛けるから、
それまでに受販しておくとか、そういう連動がうまくいくとやっぱり気持ちがいいというか。
やったぜっていうところがありますよね。
跳ねるポイントって結構多いわけですよね。
アニメ化とか。
一番はアニメ化、ドラマ化、映画化。
映像化っていうのは一個の指標だと思うんですけど、
あとは言えるところと言えないところがあるんですけど、
出版社ってそう言ってもあんまり宣伝費がないんですよ。
そんな印象ないですけどね。
実は出版業界って企業で言うとそんなに売上高が大きくないというか、
マスメディアの中に入るんですけど、結構小さいジャンルで、
特にナショナルクライアントさんみたいな宣伝費って、
たぶん10分の1もしくは100分の1ぐらいしか宣伝費ってないので、
大量出稿で認知させるってことができないんです。
例えばもうアルコール飲料だと、
年間通して何十億というお金でテレビ出稿打ち、
交通広報打ち、よく見るなみたいなことはできない。
そういう戦い方はできないので、
いかに読者の方がこれ面白いから読んでみなよとかっていう、
現象にしていくしかないのはありますね。
現象を作っていくってことですね。
現象とニュースを作っていくっていう認識でいますね。
結構だから知人を介して買うとか、
口コミとかもそうだと思うんですけど、
そういうのが結局一番強いんですね。
そこのきっかけ作りをしていくっていうだけしかない。
それがきっかけとしてプロモーションだったりとかってことですね。
その時に話題になっている時に、
お店に本がないと意味がないので、
そのタイミングで本を届けてくれているのが4年のタッチの仕事。
だからこそ、ここが一番肝だと思うんですけど、
書店のプロモーション、
一般の方々、リスナーの方々もそうだし、僕もそうですけど、
知るよしもないというか、
どういうことをやれてらっしゃるのかなと。
さっきタコさんおっしゃってたように、
いくつかプロモーションバーがあるとしても、
自分が大事だというふうにおっしゃってたんですけど、
ここは具体的にどういうところをやってらっしゃるんですか。
これはですね、
いわゆる4マスでのプロモーションとはまた別で、
結構地味な努力の積み重ねかなと思っていますし、
まずはですね、
書店さんって広いお店もあれば大きなお店もありますけれども、
書店さんの中で大きなスペースを取る。
そういうのが一番有効で、
お客さんにたくさん見てもらうことがまず第一なので、
そこがゴール。
聞いてくださった方、イメージしていくと、
書店入ってすぐのところとか、
棚を取る。
漫画コーナーのところの前に大々的にあるとか。
そうですね。
あれはいわゆるポップジョン、
あそこはもうそういうキャンペーンスペースみたいな、
盛り上げスペースみたいな感じですか。
コーナー展開とかそういう言い方をします。
漫画の場合、各出版社さん、
それこそジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン、
結構棚が整地されているんですね。
なので、結構読者の方が探しやすい形にはなっているので、
マガジンはマガジンの棚がちゃんとあって、
そうですね。出版社さんごとに結構なってますもんね。
そうですね。
まずそこで目立ってもらう。
例えば目立ちやすい販売台って言いますけど、
平積みしたときにポップがちょこんと出るようなものを送ったり。
僕らの印象って並んでるじゃないですか。
目線のところで並んでるのと、下にあるじゃないですか。
平積み。
平積みというやつ。
平積みですね。
どっちの方が…。
平積みです。
そこからじゃあ…。
そうそうそう。
パッと見、どっちが結局目線的には上だしと思ってたんですけど。
書店さんにももちろんよりますけど、
3種類ぐらい大きく分けて、
普通に棚に刺さっているもの。
棚のコミックスの背ですね。
が出ているのが棚差し。
棚差しっていいですね。
なるほどなるほど。
1巻から何巻までがずらーっと横に並んでる感じですね。
で、その棚の中で表紙を見えるように立てかけているもの。
これが面鎮と…。
面鎮。
業界用語ですね。
面の鎮列で面鎮。
面鎮。
表を鎮列するのが面鎮ですね。
あとは下、棚の下に平たく積み上げられているものは平積みと言います。
なるほど。
それは結構売れ行きが変わって…。
目立つかどうかってところですね。
そうですね。
で、当然ですけど、表紙を目立たせるのが一番読者の方も気になるので、
平台もしくは面鎮が良い展開とされています。
そうなんですか。
で、これも書店さんに実際行ってみれば多分わかると思うんですけど、
同じ商品が何冊その書店にあるかが結構その展開の仕方によって変わります。
例えば棚差しだったら、もうその棚に刺さっているものが在庫ですよね。
いわゆる一貫は一冊ですよね。
で、対して平台、平積みされているものは当然その上に積み上げられているので、
一貫でも10冊あったりするんですよ。
なので、いかにその平積みをしていただくかが…。
そこが結構肝なんですね。
肝かなと。
平積みなんだ。
です。
意外と面鎮とかそっちの方が大事なのかなと思っています。
こっちはどっちかというと本棚のアーカイブみたいなのが近いので、
あそこを見に買いに来るのって、その本が欲しくて買いに来ている人だと思うんですよね。
確かに。新規じゃないですよね。
ですね。
これお店によって全然違うので、一概にそうとは言えないですけど、
やっぱり表紙を見せて陳列しているものは、どの書店さんも売りたいものが多いですね。
あとは本屋さんで、例えば講談社のスペース、就営者のスペース、小学科のスペースなんとなく決まっているんですけど、
そうじゃないフリーのスペースっていうのがあって、レジの前とか入口入ったところとかは、
誰でもないコーナーをどれだけ取りに行けるかっていうところが戦いというか。
あそこはむしろ本屋さんが選べるスペースってことですか?
そうですね。
その陣地取りがまず一番大事。
ワゴンとか言いますね。
確かにレジのところとか結構目立ちますもんね。
目立ちます。
僕一番気になるのは、それらを出版社さん側がコントロールできないんですよね。
気持ちを動かす。
すごい。ここのハードル問題ですね。
その売り場の担当に、じゃあその一冊で場所を取ります。
書店の方も場所が有限なので、無駄にしたくはない。
もうそうですよね。
なので、じゃあ置いてみましょうって言わせるために何をするか、みたいなのはそうですね。
そこ結構、そのパワーバランスって世の中的にはあんまり知られてないですし、
それがこの後の話にもつながってはきますけれども、
基本出版、漫画とかを作られた会社側がそういう陳列をしてほしいっていうことは、
行ったところでやってくれないとか、書店さんの判断ってことですよね。
そうです。もちろんです。
これ面白いですね。
売れる理由とか売れている実績を細かくお知らせしていくっていうのが大事かなと、
一担当レベルで言うと。
結構そこもそこで広告的なんですね。
そうです。それが多分、バイヤーさんに要は交渉して商品を引き取ってもらうみたいなのと同じなので。
この商品売れてますよと。だから御社でもこれを並べていただければ売れ行き上がりますよと。
そうです。
やっぱり迷ったときにコンビニの飲料の棚とかと比べると多分分かりやすいと思うんですけど、
各飲料メーカーさん1年に1回とか半年に1回新商品が出して、それだけを推しに行くじゃないですか。
そうですね。
書店とのプロモーション戦略
そのために宣伝を打ったりとか、バイヤーさんとか民間に話し込みすると思うんですけど、
出版社の場合って新商品の数が膨大なので、バイヤーの方もめっちゃ困っちゃうというか。
そうですよね。だって場所も限られてきてる。
場所も限られてるし、種類何個あるんじゃいみたいな。
そうですよね。
なる中で、うちの今月の1本はこれなんで、ぜひ取ってくださいっていうところが、
まず1本目のプロモーションに近いと思います。
あとは、一番目立つコーナーって多分映像化コーナーだと思います。
じゃあ、映像化コーナーの中でどう差別化するか。
映像化コーナーって入ってすぐ?
大体入ってすぐが多いと思います。
これが映像化とかドラマ化されましたみたいな。
アニメ放送中ですよとか。
映像化コーナー、新刊コーナーっていうのがたくさんあると思うんで、
そこを通り抜けると多分各出版社のジャンルになっていくと思うんですよね。
そこも肝なんですね。
そこも肝です。
ただ、初手のお客さんで回遊されることが多いので、
例えば映像化コーナーでまず展開していただく。
マガジンだったらマガジンの棚でも展開していただく。
たくさん目にタッチポイントを増やしてあげるっていうのも1個戦略。
すごい広告的ですね。
これはもう本当に書店さんの協力なしでは絶対にできないことですし、
もちろん読者の方も面白くなければ買ってももらえないので、
その面白さを伝えつつ、書店さんのお力添えをいただきつつ、
チームワークでやっとできるプロモーションかなと。
さらにさっきコンビニに立ててたんですけど、
コンビニチェーンって地方チェーンも含めて10あるかないかだと思うんですよね。
大手があって、地方独自のコンビニがあって、10もないか。
本屋さんってめっちゃチェーンたくさんあって、
本屋さんごとに交渉しなきゃいけないんですよ。
お話ししていかなきゃいけないですね。
お話ししていかなきゃいけないし、これは本当に誇らしい良いところだと思うんですけど、
本屋さんには本屋さんの目利きの自信というか楽しみみたいなのがあるので、
そこの切った張ったみたいなところも、
大きい仕事の一つなのかなという気はしますね。
それこそこの間出てくださった島賀小市長さんも、
本屋B&Bというのをお話ししてくださってて、
本屋さんがどれだけユーザーの気持ちを捉えて、
本の陳列を適切なものにしていくかというところで、
めちゃくちゃこだわりをされているという話もあったり、
その中で本屋大将、本屋の方が選ぶというところが生まれるというぐらい、
めちゃくちゃ目利きというか、そこにプロフェッショナルがとってもあるということですね。
その方々とパートナーを組んで、タッグを組んでやっていくというところは、
めちゃくちゃ大変ですね。
うちの会社に関して、どの出版社でもそうなんですけど、
本屋向き合いのプロフェッショナルな部門があるんですよ。
各社、部署名とかは違うと思うんですけど、
俗に言う書店営業部隊という部署があって、
彼らは彼らで、何年書店さんのハートを掴むためにいるという。
その言い方で合ってるのかな。
でもそういうことだと思います。お客さんを。
でもそれを裏返したら、ここでやれると売れるみたいな書店さんもあるわけですもんね。
ここの展開、いわゆるセンスがある本屋さんもたくさんあるじゃないですか、今。
そうですね。その一等値をいかに取っていただくかもありますし、
あとは書店さんと作品を育てるという機能というか楽しみがあると思うので、
そこをうまく協力をしてもらえるとやはり強いかなと。
面白いなあ。
そうですね。それこそ今、ブルーロックという作品がありますけど、
アニメの前にどれだけ協力をしてくれていたかというのが大事かなと。
アニメになったらもうみんな手を挙げてくださいますけど、その前が大事なんですね。
それこそ1巻目、2巻目のときにメンチンをしてくれていたかとか。
そうか。
それってみなさんも覚えてらっしゃるってことですよね。
ここの書店さんとはうまく、むしろうまくやってくださったなという感謝の気持ちというか。
それはやっぱりあると思いますし、
あと、あの書店が1巻目から仕掛けてくれるなら、これはひょっとしてもっと期待を持っていいのかもしれないという指標にもなったり。
そうですね。
いろんなタイミングでいろんな目利きの方がいらっしゃるってことですね。
すごいこれ書店の話めちゃくちゃ面白いですね。
デジタルと紙の漫画の融合
電子書店も全然違う理屈で。
そうですよね。
でもさっきおっしゃったようにポップを送ったりとか、出版社の方々としてもこれを推してるんだというアピールをしていかなきゃいけないし、
それにタッグを組めるなという気持ちも思ってもらわなきゃいけないしっていうところはいいですね。
売り場確保した上で、そこから宣伝物、ポップ、ポスターとか動画だったり。
そうですよね。
っていう流れになっています。
ありがとうございます。
実はこの次のエピソードで電柱広告のお話になってくると思うんですけど、そこにつながってくる今回のお話になってくると思うんですけど、
ちょっと今回のエピソード終わる前にあともう少しだけ伺いたいところが、
これも聞いてくださっている方ちょっと気になるところだと思うんですけど、
出版物として世に出る漫画とデジタルで今漫画読めたりとかするじゃないですか、
これは皆さんとしては結構チャンスですよね。
増える機会が増えるっていうのは。
紙の漫画と電子の漫画っていう言い方をしてしまいますけど、
今はその電子書店というところでプラットフォームを配備されて、
やっぱり目にするきっかけが増えてるっていうところは大きいなと思いますし、
電子書店の強みって、僕その一番初めの自己紹介でいろいろな部署を点々としてるって言ったら、
デジタルの電子営業もやっていたので、経験からで言うと、
やっぱり電子書店のいいところって、過去の昔のものをもう一回掘り起こせるっていうところが大きいですし、
やっぱり携帯の中でいつでも読めていつでも購入できちゃうっていうのは圧倒的な強みだとは思います。
お二人も買います?読みます?
僕も両党ですね。
普通に漫画も買って。
結構若い子とか今、普通に携帯で漫画を読んでたりとかするじゃないですか。
むしろ漫画手元で触れる前から読んでる人もいるかなってぐらい。
結構それで若い子たちの漫画屋の触れ合い方っていうのはちょっと変わってるっていうのを皆さん若干感じることってあるんですか?
あると思いますよ。もともと電子漫画というか電子書籍の市場って全然増加はしていてるとは言われてるんですけど、
どうなんだろうな。若い子、でも紙で買う人もいる?
そうですね。電子も紙もやっぱりどっちも触れてくれているなっていうのは結構感じています。
例えばアニメ化をしてすごく有名になった作品があって、とりあえず書店さんでも展開をしています。
例えば電子の場合は無料で1巻2巻が読めたりするんですよね。
その続きを読みたいから紙の方を買ってくれているという読者も結構います。
そうですね。例えばブルーロックといううちで今売れているサッカー漫画があるんですけど、
ブルーロックがアニメで売れ始めている。
アニメの前から売れているんですけど、さらにブーストがかかったときに、
決して別に電子だけで売れているわけじゃなくて、紙も電子も両方売れるんです。
あと電子だけで世の中が石鹸したような漫画って実はあまりない気がします。
電子がきっかけで結局紙にも戻ってこなきゃいけないし。
あとは構造的に少年少女たちはクレジットカードが使えない。
意外とインフラ的な問題があるんですね。
そうですね。まだまだあるかなと。
あとは電子展の逆に難しいところって、あくまで携帯の1画面、PCだと1画面のトップ画面が全てなんですよね。
あとはランキングだけなので、
動くタイトルが限られてしまっているというところはある。
そうですね。書店さんのようにいろいろ回遊して。
メキキとかそういうのがなく、あくまで需要と供給と数字でロジックで面出すところもあると思うんですけど。
そこは出版されたコミックとはちょっとまた違う動きですよね。
割とデジタルマーケティング的なことですよね。
そこは良いか悪いかまた別問題ですもんね。
漫画家さんとかに、あとユーザーにとっては本当に漫画を出すきっかけにもなっているし、買うきっかけにもなっているので。
むしろ世にチャンスが広がっていくというところはある。
売れる漫画の特徴
はい、そう思います。
面白いですね。僕もデジタル漫画とか読むので、すごい面白い話があって。
ちょっとごめんなさい。このエピソードたくさんお話いただきましたけれども、このエピソードを締めるときに最後に伺いたいところが、
売れる漫画の特徴で埋もれてしまう漫画ってどういうことなのかというところは、
ちょっと非常にセンシティブなところではあるかなと思いつつ、こんな機会なかなかないのでお二人にご意見いただきたいんですけど。
売れる漫画の特徴はですね、正直わかんないです。
いや気持ちいいですね。そう言っていただいた方がいい。確かに。
わかんないんですよね。
当然会社で編集部、営業部ともに読んで、面白いと思ったものをプッシュしていくので売れると思って出してはいるんですけど、
やっぱりそれで動くものと動かないものがあったりするので、結局正解はないとは思っているんですけど、
ちょっと視点を若干外して、別視点で言うと観光のペースとか連載のペースが一定なものの方が動きやすいという。
売れやすいと言います。
やっぱり時間が一冊出て次が1年後とか2年後とかになっちゃうと、読者も忘れてしまうのと、
本屋さんももう動かないものとそこにスペース取ってくれなくなったりするので、
やっぱり観光のペースが一定だと世の中に現象として残ってる。
継続して置かれてるっていうのは大きいと思うんですよね。
それが一個あるかなとは。
触れるきっかけなんて人それぞれですもんね。
そうですね。
割と世の中のコンテンツも同じ、むしろコミックの方が先だと思うんですけど、歴史的には。
例えばYouTubeの動画とかもそうじゃないですか。
そうですね。
毎日更新した方がいいよというのと。
まさにその通りですね。
同じことですね。
ドラマとかもそうじゃないですか。
ドラマも毎週やってるから見てるわけで、あれが月1ドラマって見なくないですか。
そうですね。
なんか忘れちゃうというか。
忘れちゃうし。
確かにさっき田岡さんおっしゃってたように、箇所分時間の話でいうと、
このタームが空いてるものって優先度が下がってきますもんね。
どんなに面白くても。
待ってましたってところはあると思いますけど。
やっぱり毎週月曜はジャンプとヤングマガジンなんだ。
あとスピリッツなんだみたいので、行動してる人たちっていると思うんですよね。
確かに。
そうですね。
そこにやっぱりそういう意味だと、ちゃんと定期制だったりとか。
定期制イコール信頼だったりとかもするってところですよね。
毎回開いて載ってるっていうのがやっぱり大きいなっていう気がします。
創り手側のとか、それを出版される方々の体力とかスタミナ。
本当そういう事情もあると思うんで。
結構大事だと思いますね。
大事だと思いますね。
山井さんどうですか?
本当に売れる漫画の法則を教えてほしいです。
でもさっきおっしゃったように、ケーススタディみたいなところはやっぱりあるわけですよね。
マーケティングの視点で。
そうですね。
あとは、やっぱり世の中的な流行り、大きな流行りはやっぱり一定あるかなとか。
バトル漫画がすごい売れているときは、他の作品でもバトル漫画が読まれやすくなるとか。
異世界、今ちょっとまた異世界系が。
異世界系だったら読まれやすいよねとか、そういったものはあります。
結構世の中を見る力っていうのも。
作者の方々もそうだし、みなさんのファンの方々もすごい大事だということですね。
そうですね。
例えば映画業界とかだと不景気の時ってホラー映画が流行るじゃないですか。
あれと似たようなことも。
漫画業界の魅力
何でしたっけ?スリルを味わいたいというか。
まあそうですね。
心的安心か。
心的安心だ。
スクリーン上で行われているのは恐怖だから、そこから距離を置いている自分で安心するらしいですよ。
そういったことが小さいことかもしれないですけど、漫画の業界、出版の業界でもあるんじゃないかなと思っています。
要は読者が今どんなものに興味があって、あとは作家さんがすごい書きたいものがあって、
それの交差点みたいなのがうまくはまるとヒットになりやすいんじゃないかなと自分は思っていますね。
最後とても答えづらいご質問。
本当に一意見なので。
いろんなケースがありますね。
ここだけ切り取るのはやめて。
切り抜き厳禁です。
今お話しいろいろいただいた通り、いろんなセクションといいますか、本が売られるまでのタイミングでいろんな人が関わって、
そしていろんな目利きの方だったりとか、パートナーシップで世に出ていって、それがまた話題になるかどうかが世の中の時勢とかも含めてというところで、
非常に常にハラハラする、楽しい、すごい魅力的な業界なんですね。
飽きない。正解がないというか、面白い作品に正解がないから多分みんな挑戦してるというか、正解ないもんね、物語の。
正解はないです。
型は多分あるけど、その通りにやって決して面白くはならないっていうのはあると思います。
あとさらに言うと、正解要は売れるか売れないかわかんないのが大前提なんですけれども、売れる理由とか売れる売り方とかを模索していってですね、
できるだけ型みたいなものを作っていく楽しさもあるかなと思います。
というところで、やっと一つ目のエピソードが盛りだくさんでお話を伺っておりますが、
実はこれだけじゃないんですよ、今回の収録が。
途中でお話しあったように、書店さんとタッグを組むためにお二人が取り組まれたことを次の回でお話し伺いたいなと思うんですが、
今回のエピソードは以上にさせていただけたらなと思います。
本当にお二人ともありがとうございました。
ありがとうございます。
53:42

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