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2022-05-27 21:05

177. わかった気になるマルクス『資本論』

マルクスの資本論について話しました。

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どうもヤマンです。どうもハリーです。この番組は、教育会社を経営しているハリーと、デザイン会社を経営するヤーマンがお届けする、仕事に役立つ情報を紹介する番組です。
はい。えっとね、今日はね、もう超有名な本。本というか、マルクスの資本論って聞いたことありますか?
持っているけど、ページ開いたことはない。はいはいはいはい。僕、大学で経済学部だったんですけど、
もう経済学部の人は、1回は絶対は聞いたことあるよね。マルクスの資本論っていうのは。あと、アダム・スミスの国富論とかね。
はい。もうこの2本は絶対聞いたことがあると思うんですけど、ちょっと今日はそのことについて、紹介したいなと思います。
はい。でね、このマルクスの資本論で、マルクスってどんな人か知ってる?なんか写真とか見たことあります?
写真はなんか、白黒の写真見た気がしますね。そう。もうなんか、何?ドワーフみたいなさ。
あの、もうヒゲもじゃもじゃで、もうライオンみたいなおっちゃんなんですよね。うん。
で、この本は、経験が悪い時に役立つ本って言われてるんですよ。ほうほうほう。
この資本論の内容、どんな内容か分かんないですよね。全く分かんないっす。
あの、結構複雑なんですけど、もうめちゃくちゃばっくり言うと、世の中には社会主義と資本主義っていう2つのイデオロギーって言われるんですけど、
社会の仕組みがあって、我々日本とかアメリカって資本主義なんですよね。うん。
で、中国とか、まあロシア、ソ連から始まって、ロシアとか、あとね、意外なんですけど、シンガポールとかは社会主義って言われてるんですよね。へえ。
社会主義っていうのは、もうみんな平等。うん。競争が生まれない。うん。
だから、給料もみんな同じ。決められた富を平等に分配する。
で、資本主義っていうのが競争で経済を活性化させていくみたいなんで、全然仕組みが違うんですよね、この2つって。そうですね。
で、このマルクスは、資本主義はこのままいったら終わるぞっていう本を資本論の中で言ってるんですよ。
え、資本論っていつの本でしたっけ。もう、もうめっちゃ古いっすよ。50年以上前じゃないですか。
そうですね。ちょっと間違ったこと言ったあれなんで調べますね。お。
1867年に第一部が刊行され、1885年に第二部、1890年に第三部ですね。めっちゃ前や。
めちゃくちゃ前ですね。1867年。え、江戸時代?
大正奉還とかそんな時のノリですね。大正奉還だっけ。その頃に資本主義が終わると。
で、マルクスっていうのがなんでそれ言ったかっていうと、その19世紀のイギリスの姿を見てこのままいったら資本主義終わるっていうのを訴えてたんですよ。
19世紀のイギリスってもう世界一資本主義が進んでたんですよね。もうイケイケどんどんやったんですよね。
工場がんこんがんこん。そうそうそうそう。がんこんがんこんいって経済がもうガガガガって伸びてる姿を見て、このままいったらもう終わるよ資本主義みたいなのをマルクスは資本論の中で言ってると。
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なんでそのこの資本論の中で資本主義が終わるかっていうと、この資本主義の構造がまず資本家と労働者に分かれてるんですよね。
資本家と労働家そうですね。労働者。で、資本家がお金を投資して、その投資したお金で労働者が労働力を提供して商品やサービスになって利益を上げて資本家がその利益を受け取るっていう仕組みになってるんですよ。
で、この仕組みが良くないと。その資本論の中でね。今でこそそのこのマルクスが資本論で資本主義このままいったらぶっ壊れるよって言いながら結局資本主義ぶっ壊れなかったんですよね。
まあ今も続いてますよね。今も続いてるし、もうアメリカなんてガンガン言ってるし、一方で社会主義だったらソ連って崩壊しちゃったりするんですよね。
で、アメリカも中国崩壊すると思ってたんですよ。社会主義だったからね。と思ったんですけど、中国のすごいところは資本主義的要素の競争っていう部分を取り入れたんですよね。社会主義でありながら資本主義でもあるみたいな。
で、アメリカが中国このまま潰れると思ってたのに潰れなかってアメリカちょっと焦ってるみたいな経済事情みたいなのがあるんですよね。とかだったりシンガポールとかもめちゃくちゃうまくいってるんですよね。社会主義でありながら。
経済特区にしてね、税金かからんようにしていっぱいこう世界のなだたる企業のこの聖地みたいにしてさ、タック成分にしてみたいなのがあるんですけど。で、マルクスがこの資本主義の構造を解明してるんですよね。この本の中で。どういうその構造で資本主義が成り立ってるのかと。
で、我々人間の体も細胞からなってるじゃないですか。この細胞を調べればこの人体がわかるっていうようにその資本主義という構造の細胞は何かっていうのを突き詰めていったら、資本主義の構造の細胞は商品だと。
その経済は商品の集合体で成り立ってると。で、その商品はいろんな商品がありますよね。パソコンだったりスマホだったり、一方で衣類だったり建造物であったり。いろんな商品があって、その商品の中にも価値がいろいろありますよね。
で、その価値の差ってどこから生まれてるのかっていうのを研究して、マルクスがたどり着いた答えっていうのが商品の価値の差は労働力で決まると。
例えば落ちてる木を拾ってきて焚き火で使いますみたいな。ほぼ加工いらないじゃないですか。それって安いんですよやっぱり。なんだけど木を仕入れてそれを家具にしますと。
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その家具にするために職人の技が投入されてたり、いろんな技術があって機能性も追加されてテーブルとして立たれたときにその木は焚き火で出してた商品よりも高くなるんですよね。
そこで資本家が見つけたのが労働力を仕入れたらいいんだっていう風になったらしいんですよ。その資本主義が生まれた背景として。資本家がその労働力を仕入れて労働力に価値を見出して提供しているこの構造が一見いいように思えてこれがエスカレートしすぎると労働者って搾取され続けるじゃないですか。
労働者が労働力を提供すればするほど資本家って儲かる仕組みになってますよ。価値が上がる商品が作られるから。そうそうそうそう。格差が絶対に広がるんですよこれって。ここでなんか結構重要な言葉があって再生産費っていうのがあるんですよ。再生産費。再び生まれる生産の産に費用の費。再生産費。
費かはいはい。再生産費ってこれ要は生活費のことなんですけどこの資本家は提供してくれた労働者に対して再生産費しか渡してないんですよね。この仕組みがある以上資本主義はぶっ壊れるって言ってるんですよねマルクスは。
でえっともっとわかりやすく言うと例えばアップルの社員さんでスマートフォンを作ってる労働者でスマートフォンって世界中に売られててさもう何百億何十億円か何百億円って売り上げ上げてるじゃないですか。
なんだけどその労働者に払われてる報酬っていうのは再生産費なんですよ給料なんですよ。そうだから本来ねその労働者が労働力を提供して資本家に労働力を提供して10億円の価値が生まれたとしたら少なくとも労働者と資本者は5億円ずつの利益を分配すべきだと。
だけど資本家は再生産費生活費例えば月に50万30万とか50万とかこれだったらあなた生活できるでしょっていうことで再生産費しか払わずに残りの利益を全部資本家が持っていく仕組みになってると。
資本家が儲ければ儲けるほどその生産性って上がっていくんですよね。新しい機械導入したりロボット導入して人件費削減したりするじゃないですか。そうすると世の中にどんどん安くていい商品が溢れてきますよね。そうなるとどうなるかって言うと物価が下がるんですよ。
物価が下がるとどうなるかっていうと給料も安くなるんですよ。これがある意味マルクスが提唱している資本主義の負のスパイラルなんですよね。資本主義の中には資本家と労働者がいて商品の価値が労働力によって決まってると。
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資本家は労働力を買ってます。そこで生まれた価値を再生産費しか払わないと。ってことは資本家がどんどん儲かる仕組みになってるんですよね。お金持ちがお金持ちにどんどんなっていくと。労働者はどんどん貧乏になっていくと。これが格差ですよね。
この格差が広がる仕組みになってるらしいんですよ。資本家が儲かれば儲かるほど新しい機械を導入して人件費カットするとか予算があればあるほどいろいろその生産性って上げていけますよね。仕組み化して。そうするとどんどん商品が安くなっていくと。競争もあるってね。
商品が安くていいものがあふれてくると物価が安くなります。そうすると物価が安くなってくると人件費も下がっていくと。そして格差が広がっていくっていうのがマウルクスカーが訴えている資本論なんですよ。
言いたいことはわかりますね。
この本の弱点というか良くないことがじゃあどうすればいいっていうのが一切書かれてないんですよ。
そうなんだ。
資本主義はこのままいったらやべえよって言って終わってるんですよ。
競争を鳴らして終わってるっていう。
これは教育として知っておくといいかなと思うんですけど。
ただマルクスが資本論を訴えた時って19世紀のイギリスを見て言ってるんで、この時のイギリスって本当に資本家が労働者を雇って奴隷みたいに働かせてたらしいんですよ。
なんだけど今ってある程度労働者の権利って守られてるじゃないですか。
そうなんですよ。だから転職すりゃええやんっていうキャリアアップ目指そうぜっていうのがないですよね。
だから国が労働者を守ろうみたいなマルクスの資本主義法解説を資本論を受けて、確かにそれは一理あると。
だからやっぱりきちんと労働者の権利を守らなきゃいけないよねって言って労働基準法ができたり、労働者を守る制度っていうのがたくさんできてきたんですよね。
だから今成り立ってるっていうのが今の仕組みらしいんですよ。
昔ってサービス残業って結構当たり前のようにやりませんでした?
そうなんですかね。
あったんですよ。僕が4年生の大学卒業して賢在の商社マン時代で働いてた時ってフレックスタイムって言って残業費とかなくて月に2万円か3万円ぐらい付く代わりにもう残業しまくりみたいな。
裁量労働みたいなやつで、これをやってくれたら別にいっぱい働いてもいいし、ちょっとしか働かなくてもいいですよっていう。
そう、そういう思って向きはね。
めちゃくちゃ働かざるを得ないような量が来るってことですね。
そうなんですよ。もう本当に賢在業界だったんで、大工さんって朝早いんですよ。めちゃくちゃ現場にいたり。
だからそれに合わせるんで、もう7時には会社に着いて働いてて、夜ももう11時、12時ぐらいまで働いてみたいな。
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土日はその展示会とか、お客さんとの接待とか、そんなことしてたらすごい時間働いてたんですけど、それに見わったお金っていうのは全然支払われてなかったんですが、
最近はどんどんホワイト化していってるんですけどね。だからある意味労働者の権利っていうのはすごい守られてるから、
今のところは安心じゃないけど、マルクスが訴えてるような資本主義崩壊論にまでは至っていないっていうのが現状ですね。
今の労働者にとっていい流れっていうのもあるんですよ。
いい流れ。
それは自分で今の時代商品って結構簡単に作れる流れになってるじゃないですか。
例えば我々のこのラジオ番組も昔では多分できなかったですよね。
自分らでラジオ番組作ってサービスとしてリリースするとか、
例えばブログ書いて公開することもできるし、ユニクロの変なサービス使ったら自分のオリジナルTシャツとか作れたりするじゃないですか。
UTMEってやつですね。
そうそう。
今は昔は商品をリリースするって資本家の先輩特許だったんですよね。
確かに。
お金があって、工場があって、労働力を雇う権力とお金ですよね。
だから儲かる仕組みになってたんですけど、
今個人でもわりかし簡単にそういうサービスとか商品を生み出すインフレが整ってるんで、
この辺が労働者の逆転劇じゃないけど、ある意味この対策なんじゃないかなっていうのがあるんですよ。
はいはい。
だから今どんどん皆さん副業していったらいいと思うんですよね。
そうですね。
会社で副業禁止とかっていうのもあると思うんですけど、
やっぱその資本主義の構造上、資本家から搾取され続ける構造になっちゃってるんで。
特に今の日本。
だからやっぱり個人で切り開いていかなきゃいけないってなった時に、
個人で自分の商品とかサービスを持つ。
これが一つの対策ですよね。
生存戦略。
生存戦略ですね。
で、そうなった時にできるだけ固定費はかけないほうがいいと思うんですけど。
急に現実的な話になった。
だから今中途半端な資本家って、
工場をたくさん持っていることが足枷になってるんで。
逆にね。
逆に個人で僕らめちゃくちゃ身軽じゃないですか。
なんである意味そういう意味では有利だと。
この資本主義の構造上でも。
なるほどね。
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じゃあそのマルクスの言う通りにならなかったのは何でしたっけ。
国がそのマルクスの継承を受けてか受けてないかわからないですけど、
そうそうそうそう。
労働者を守る制度。
労働基準法とか。
労働組合とか。
そういうものを国が作ったから、
マルクスの言ってる資本主義論のようにはならなかったと。
なるほどなるほど。
とはいえその資本主義ってやっぱり行き過ぎると絶対そういうことになるんで。
その構造はちゃんと理解しとこうねと。
やっぱり商品やサービスを生み出してる人たちが一番お金が儲かるっていう仕組みになってるんで。
で今の時代個人でも商品やサービスって作れる時代になってるんで。
その商品を作ることにチャレンジしていくのは今の時代すごくいいんじゃないかと。
例えばなんですけど、僕の会社も新しいブランド立ち上げてエプロン今売ってるんですよ。
知ってますよ。僕は買いましたからね。
ありがとうございます。
いいですよ。
これもいろいろ調べて、やっぱり自分たちで商品を持ちたいっていうのがあってそういうことを始めたんですよね。
これは一から作ったんですか?
そうですね。一から作ったというか、
中国の工場、中国って今アリババとかタオバでむちゃくちゃ工場あるんですよ。
もう世界の工場と言われてるんですけど。
でそこである程度そういう似たような商品作ってる工場を探してアレンジしてますね。
工場と交渉してここのポケットの位置こうしてくれとか。
このエプロンにこういう撥水加工をつけてくれとか。
ある程度そのロットですよね。
それやるんだったら500枚発注してくれと。
500枚頼んでくれないとそれはできないとか。
いろんな交渉を経てそういうものができるんですね。
なのでね、なんか今思うのはもちろんその商品を作るってむちゃくちゃリスクがあるし、
プロの企業でさ、プロのマーケッターがさむちゃくちゃ研究してもこけることってザラにザラあるじゃないですか。
ザラザラあるっておかしいけどいっぱいあるじゃないですか。
なので個人が素人で作っていきなりヒットするっていうのはほぼ不可能に近いんですけど、
それでもやっぱり一個なんか持っとくっていうかチャレンジするっていうのはすごい良いことなんじゃないかなと思いますね。
なるほどなるほど。
物じゃなくてもサービスとかでもね。
確かにね。マッサージをするでも。
マッサージをするでもいいし、
例えばデザインやってるんだったらロゴマーク専門で作るLPを作ってみるとか、
なんかこう自分のサービス商品っていうのを一個持つっていうのが資本主義の構造をミニマム化して自分の中に取り入れてるっていうことなんで。
じゃああれですか、労働者で終わるのではなく資本家になろうっていうようなメッセージですか。
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そうですね。そういうことです。
マルクスの資本論から見る労働者の生き方みたいなね。
なるほどね。
やっぱりその労働力を提供してお金をもらってる以上その仕組みからは逃げれないんですよね。
一方で商品やサービスを提供してその価値を受け取ってる人たちは違うんですよ。
もう一回いいですか。
例えばさ、時給で働いてる人たちってさ、どんだけ働いても時給分しかもらえないじゃないですか。
まあそうですよ。
だけど山に行ってキノコを仕入れて売ってる人たちって時給が千円にもなり得るし一万円にもなるし十万円二十万円にもなり得るんですよ。やり方次第で。
だからそういう働き方の方が資本主義にとってはいいですよって話ですね。
自分の価値を自分で決めようみたいな。
まあまあそうですね。
特に副業とかする場合ってその時給で副業ってめっちゃしんどいと思うんですよね。
ああはいはい。
例えば週末だけ居酒屋の、週末の夜居酒屋で知り合いの居酒屋で時給1200円で手伝うとか。
まあ楽しいですよ絶対にそれは。楽しいと思うしいいと思うんですけど。
その資本主義の構造上稼ぐっていう意味ではあまり良い方法ではないですよね。
なるほどね。
だったらその居酒屋で提供しているシメのラーメンの麺を安い価格で卸させてもらってインターネットで自分で売ってみるとか。
の方がこのマルクスの提唱している資本主義の骨組みにのっとった稼ぎ方だよね。
なるほどね。いやまあその通りですよね。
まあねこの辺を考えるってすごい楽しい。僕は好きなんですよ。新しいこうなんか立ち上げたりサービス考えたりするのって。
いいですよね。
でまあ今ねそのサラリーマンの人たちとかその人もこういう自分でサービスとか商品って生み出しやすい環境なんで皆さんトライしていったらいいんじゃないかなっていう話ですが。
もちろんリスクありますよ。
セミナーみたいな。
申し込みフォームはこの小山博の概要欄に貼っておきますんで。
何もないし何のノウハウもないですよ僕は。
いや本当にねやっていきましょうよ。
ということで今回の感想をメールまたはアップルポッドキャストのレビューでお待ちしています。
2人でコメント欄を全て読んでいますので今後の番組をより良くするためにあなたの感想をお待ちしています。
お待ちしています。
ということで今日のところはこの辺で。
それではまた来週。
21:02
さよなら。
21:05

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