1. ゴロゴロ起業ラジオ
  2. 170. なぜ無印のバウムク..
2025-10-29 30:58

170. なぜ無印のバウムクーヘンは「不揃い」なのか?価値を生み出すコンセプトの作り方【無印良品①】

無印良品を運営する良品計画のコンセプトについて話しました。


無印のナチュラル系&素材にこだわるテイストはなぜ生まれたか? / 1980年 西友のプライベートブランドとして誕生 / 誕生時のキャッチコピー / 消費社会へのアンチテーゼとして生まれた / 素材にこだわるしか選択肢がなかった説 /


MUJI式 世界で愛されるマーケティング

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無印良品の「あれ」は決して安くないのに なぜ飛ぶように売れるのか? 100億円の価値を生み出す凄いコンセプトのつくり方

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サマリー

無印良品のバウムクーヘンは、そのユニークな「不揃い」の設計によって消費者に価値を提供します。このエピソードでは、無印のブランド戦略や「わけあって安い」というコンセプトの重要性が考察されます。無印良品の不揃いのバウムクーヘンの価値創造のコンセプトやブランド理念について語られ、商品が無駄なく使われる姿勢や消費社会へのアンチテーゼも触れられます。また、持続可能性やストーリー性の重要性が強調されます。無印良品の独自の価値観やコンセプトが消費者に与える影響について議論され、特に「不揃い」バウムクーヘンの意義や時代のトレンドが取り上げられます。

無印良品の概要
スピーカー 2
どーもハリーです。
スピーカー 1
どーもヤマンです。
スピーカー 2
ゴロゴロ起業ラジオは、客が処刑しているハリーと、デザインが処刑するヤマンをお届けするキーワードアップに関する話をゆるく紹介する番組です。
はい。
本日は小山さんたっての希望ということで、無印良品について調べてほしいという指令を受けまして。
スピーカー 1
リクエストしました。
スピーカー 2
はい。無印良品特集やっていきましょう。
スピーカー 1
ありがとうございます。
いやー無印ね、個人的に非常に興味深い会社でして。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
自分も僕もデザイン会社でありながら、自社ブランドで物販売っていってるんですけど、無印のブランディングっていうのが非常にうまいなと。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
商品ラインナップもアパレルと食品とキッチン用具周りとか、日常でお役立ち商品みたいなのもあるじゃないですか。旅行行く時の化粧品とかいっぱい入れるポーチとか。
スピーカー 2
すごくこのファンを継続的に作っていくための世界観と商品と、あとやっぱりこの回転率のいい食べ物とかキッチン周りの雑貨とか、めちゃくちゃうまくできてるなって思ってて。
スピーカー 1
まあこのゴロゴロ企業ラジオでも是非取り上げてほしいなということで、初めて私がハリーさんに無印良品やってくれということでリクエストした回でございます。
スピーカー 2
はい。受けたまわりました。
でね、無印でビジネス寄りの話って言えばね、V字回復の話ばっかりだったんですよね。
スピーカー 1
ああそうなんだ。なんかあれですよね、もともと声優のプライベートブランドとか。
それちょっと後で言います。
すみません。先走りました。
スピーカー 2
はいそうなんですよ。なんでね、あんまりそういう小山さんの好きそうな求めている話がね、探すのに苦労したんですけれども。
スピーカー 1
ありがとうございます。
スピーカー 2
なんだろう、ものづくりっぽい視点からのエピソードをね、ちょっと集めてきましたということなんですけど、僕がね調べて思ったのは、無印良品トレードオフとの戦いだなと。
スピーカー 1
トレードオフ。
スピーカー 2
というふうに思いました。コンセプトのトレードオフと、あと製品開発のトレードオフと。あるなと。
トレードオフっていうのはあれですね、Aを増やせばBが減るみたいな。給料のうち貯金の割合を増やすと自由に使えるお金が減るみたいな。
トレードオフを制するものが消費者のハートをつかむと言っても過言ではないと。
ということでね、この無印はどのようにそれを達成したのかというところと、あと無印の商品って無印らしいじゃないですか。
スピーカー 1
無印らしい。ノーブランドね。
スピーカー 2
この無印らしさみたいなところはどのように生まれたのかと。
スピーカー 1
逆説的ですもんね。ノーブランドというブランド戦略みたいな。商品にロゴとかも入ってないし、そこが上手いですよね、見せ方が。
スピーカー 2
そうですね。そのあたりの話をね、やっていこうかなと思います。
スピーカー 1
いこう!
スピーカー 2
無印といえばどんなイメージですか?
無印商品の特徴
スピーカー 1
無印って言うと、むちゃくちゃ抽象的なイメージでいいですか?
スピーカー 2
もちろん。
スピーカー 1
なんかね、木のイメージ。
木、あーわかる。
自然系、清潔で、理念の布っぽいイメージ。すみません、こういう答えは求めてないと思うんですけど。
どういうイメージって言われると、木とか理念の布とか、清潔、無地、でしゃばらない、きらびやかでない、質素、素朴っていったイメージを持っています。
スピーカー 2
そうですね、おっしゃる通り。僕もそういうナチュラル系みたいなところとか。
スピーカー 1
あ、そう、ナチュラル系だ。その一言だ。
それが出てこなかった。ナチュラル系のイメージです。
スピーカー 2
ナチュラル系ですね。で、あと理念みたいなこと言ってましたけど、素材がね、結構こだわってるのかなっていうようなイメージがありますね。
そういうのがね、無印の特徴であり、無印らしさだし、みんなこういうのが好きっていうね、ところにもなってくるのかなと。
で、こういう無印らしさは、この歴史の積み重ねでできてきた部分もあるのかなと思うので、ちょっとね、ざっと、もうめっちゃ簡単に無印の歴史をおさらいしますと。
さっきね、小山さん言ってましたけど、スーパーの声優のプライベートブランドとして誕生しています。これが1980年ですね。
スピーカー 1
おお、だいぶ前ですね。
スピーカー 2
で、その後、89年に独立して株式会社良品計画。
スピーカー 1
あ、そうか。良品計画になるのか。株式会社良品計画ね。
スピーカー 2
っていうのになって。
スピーカー 1
ブランド名は無印良品だもんね。
スピーカー 2
そうですね。
この声優のプライベートブランドということなんですけど、プライベートブランド自体は当時から結構たくさんあって、今もね、いっぱいありますよね。
トップバリューとか、セブンプレミアムとかね、いろいろありますけれども、その中でこの無印良品という名前がね、やっぱ最初見たときなんだろうと思いましたよね。
思った。
これ自体がね、もうコンセプトでもあるんですけれども、無印というのはどういう意味でしょう?
スピーカー 1
どういう意味?
スピーカー 2
ノーブランドっていう意味じゃないですかね。
ノーブランドという意味なんですよ。
時代的に当時80年というと高度成長期のピークみたいな時期で、消費社会へのアンチテーゼとして生まれたんですよ。
スピーカー 1
消費社会のアンチテーゼ。
スピーカー 2
イケイケドンドンの時代だったんで、大量生産、大量消費みたいな。
もうそういうのは違うんじゃないかということで、このブランドものっていうのがね、当時めちゃくちゃね、今も流行ってますけれども、
ブランドものっていうのは、言ってしまえばロゴが付いてりゃ、それだけで値段上がると。
スピーカー 1
まあね。
スピーカー 2
今もね、そうですよね。ライセンス商品とかもめちゃくちゃありますもんね。
デパート行くとハンカチにどこどこのロゴが入ってるみたいなね。
でやっぱそれが入ると、ハンカチだったら数百円上がるとかがね、あるわけなんで、
このロゴがあるかないかで値段が変わるというのはどうなんだと。
違うんじゃねというので生まれたのが無印良品なんですよね。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
なんで、無印の商品って見えるところには絶対ロゴ載せないっていうルールがあるらしいですね。
どっかね、服のラベルとかどうしても書かなきゃいけないところはあるんだけど、そういうのは外に絶対に出さない。
シールも剥がせばもう何かわからなくなるようにできているというような形でね、ノーブランドですよと。
そして無印良品、良品なわけですから。
安くて良いものを提供するというのがコンセプトなんですよね。
ただプライベートブランドね、さっきも言いましたけど他にもめちゃくちゃあるんで、
だいたいそういうところってなんか商品の魅力がないよねとか、
値段安いんだったら安いなりのマイナスの理由があるんじゃないですかと、
そういうのを消費者の人はみんな思っていたんだけれども、そうではないというのを打ち出したかったし、
ちゃんとそれを商品にも載せたいと思っていたので、
無印、誕生時のキャッチコピーというのがありまして、それに反映されているかなと思います。
その誕生時のキャッチコピーは、わけあって安い。
スピーカー 1
あー、はいはいはい。
スピーカー 2
聞いたことありますかね。
スピーカー 1
聞いたことある。わけあり商品から始まったみたいな。
スピーカー 2
調べたらその時のチラシめちゃくちゃ写真で見れると思うんですけど、
スピーカー 1
あーこれね、はいはいはい。
スピーカー 2
高品質かつ低価格なのにはこういう理由があって実現できているんですよというわけ、理由みたいなものがね、
あるから安いんだよというのがこの商品群に全部乗っかっていると。
で、わけっていうのは言ってしまえばこういう不揃い品とかB級品とかそういうのがわかりやすいんですけど、
ありますよね、スーパーとか行ってもわけあり品みたいな。
スピーカー 1
ある。
スピーカー 2
で、もうこれがね、このわけあって安いは誕生時から今も脈々と受け継がれていまして、
スピーカー 1
あーそうなんだ。
スピーカー 2
このね、無印の人気商品の一つにバームクーヘンというのがあるんですよ。
スピーカー 1
バームクーヘン?
スピーカー 2
バームクーヘン。食べたことあります?
スピーカー 1
無印のバームクーヘン?
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
これ多分あると思う。
丸くなってなくてリモコンみたいなカットされたやつ。
はいはいはい。見たらわかるかな。
あーはいはいはい。棒状?あ、じゃあ棒じゃないのか。
このもともと輪っかなのがこう切られましたみたいな。
スピーカー 2
そうそうそうそう。伝わるかな。
スピーカー 1
はいはいはい。扇形っていうのかな。
スピーカー 2
断面は扇形ですね。
スピーカー 1
扇形のね。はいはい。
スピーカー 2
それが10㎝、15㎝ぐらい?15㎝はないか。
まあなんかそれぐらいあるもの。
これ結構人気でたくさん種類あるんですけど、
これがね、商品名今ね、見てもらってるかと思うんですけど、
ふぞろいバウムみたいな名前なんですよね。
スピーカー 1
ふんふんふんふん。ふぞろいバームクーヘン。
スピーカー 2
で、僕ねちょっと調べてきましたけれども、
無印に今ね、サイトに掲載されているバームクーヘンが、
まあ同じ商品のセットとかもあるんですけど、
それ入れると全部で54商品もあるんですよ。
スピーカー 1
多いね。
スピーカー 2
バウムめちゃくちゃあるなと思って。
で、そのうちのふぞろいという名前が冠された商品が49。
スピーカー 1
ほー。半分以上というかもうほぼ。
スピーカー 2
9割ついてますね。
ふんふんふんふん。
もう分かんないけど、これはふぞろい品をわざと作っていると言っていいと思うんですよね。
スピーカー 1
うーん。なるほどね。
スピーカー 2
なんで期間限定みたいな、このマーケティング用語みたいな感じで、
ふぞろいというのをね、意識して使っているに違いないと僕は読んでいる。
スピーカー 1
いやそうだね。そんなにでも攻撃力あるのかな、ふぞろい。
スピーカー 2
まああると、なんか安いんだろうなっていう感じはあると思うんですよね、消費者的には。
うんうんうんうん。
本来はもう1割2割高いだろうけど、っていう勝手な錯覚を生ませる用語としてのふぞろい。
だって別にそんなにふぞろいじゃないっすもん。全然揃ってますよ。
スピーカー 1
そうやね。
スピーカー 2
この部分、ふぞろいの部分がまあ理由の一つですよね。
ふんふんふんふん。
という形で、無印の商品は全てに理由がある。
うん。
それはふぞろいだけではなくて、ちょっとこの写真を小山さんに送りましょう。
スピーカー 1
お、なんか来た。かぼちゃスコーン。
スピーカー 2
これは昨日僕が買った無印のふぞろいかぼちゃスコーンですね。
ふんふんふん。
皆さん無印のね、このラベル独特の、見たことあると思うんですけど、
必ずなんかちっちゃい文字で書いてるんですよね。
このかぼちゃスコーンだと、
エビスカボチャの甘みとしっとりとした食感が特徴のスコーンです。
焼きむらいや変形など美味しさに関係なく弾かれていたものも活かしました。
スピーカー 1
あーなるほど。
スピーカー 2
はい。この謎のテキスト。
ふんふんふんふん。
謎ではないんだけれども。
スピーカー 1
うーん、なるほどね。はいはいはい。
スピーカー 2
ここが説明ゾーンなんですよ。
ふーん。
理由ですね。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
これをもう必ずほぼ全商品に載っているはず。
これがわけあって安いのはわけ。
このわけを徹底しているというのがね、無印の特徴なんですよ。
それを知ることによって、
なんか本来よりお得なんじゃないかっていう、
実際お得かどうかは調べようがないんだけれども、
そういう感覚を売り場で感じ取るんですよね。
スピーカー 1
なるほど。
スピーカー 2
ということでね、
理由、わけあって安いというコンセプトから、
理由を伝えるというところにめちゃくちゃ力を入れているのが無印なんですね。
消費者へのメッセージ
スピーカー 2
ふんふんふんふん。
理由っていうのも、なぜ安いのかという理由をちゃんと書いているっていうところがね、
特徴だなと思っています。
はい。
スピーカー 1
うまいよね、こういうのね。
スピーカー 2
ね。
スピーカー 1
買わせる動機作りみたいなのが、無駄をなくしていくよっていう、
ブランドのコンセプトに沿ってちゃんと商品展開して、
それをちゃんと伝えていってるみたいなね。
このスコーンもそうだし、バームクーヘンもそうだし。
それをなんか不揃いっていうワードで、
横櫛させてうまくやってるなって思いますね。
スピーカー 2
謙虚さがありますよね。
スピーカー 1
そうそうそうそう。
SDGsじゃないけど、なんか時代の流れにも沿ってるもんね、こういう。
本来であれば商品化できないものをあえて出してますよみたいな。
でもそこがまたちゃんとブランドになってますみたいな。
うん。
こういう見せ方ね。
スピーカー 2
ね。
スピーカー 1
参考になります。
スピーカー 2
だからオラオラ系じゃないんですよ。
うーん。
スピーカー 1
いやーなんかうちの商品とかでも、
検品してて弾かれたやつとかB品とかで売ろうかな。
スピーカー 2
あー。
スピーカー 1
ちゃんとね。
ちゃんと理由付けして。
いやでもなんかこの買わせる動機みたいなのってすごい大事だと思うんですよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
そこをどう作るかっていうのが。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
この前教えてもらった楽天市場で革製品のバッグ売ってるんですよ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
でそこもやっぱブランディングが上手で、
そのバングラディッシュの人たちが作ってるバッグみたいな。
スピーカー 2
うんうんうん。
スピーカー 1
でそのブランドを発展していくとともにバングラディッシュの社会問題を解決しますみたいな見せ方。
見せ方っていうかそういう取り組みとかそういうブランディングをやっててすごく上手くいってるんですよね。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
なんか楽天ショップのオブザマンスのショーいっぱい撮られてるんで。
うん。
あの売り上げもすごいと思うんですけど。
はい。
なんかその買わせるメッセージとかこの理由付けみたいなのが。
うん。
だからこれがなんかただの高品質な革製品のバッグですっていうよりも、
なんかバングラディッシュの人たちが作っててこのバッグ買うことでバングラディッシュの社会問題が解決するみたいな理由付け。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
これがねこういう売り方がすごく参考になるなと思って最近勉強してるんですけど。
うんうん。
まあ今の無印の話も本来であればその不揃いで製品ができなくって廃棄されてたかもしれないものが自分が買うことによって少しお得だしなんか役に立ったみたいなさ。
うん。
気持ちに少なからずなるじゃないですか。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
こういう見せ方が非常にうまいなというか参考になるなと思ってます。
消費社会へのアンチテーゼ
スピーカー 2
そうですね最近そういうストーリーのある商品。
スピーカー 1
あるもうなんかねただ安いとかだけじゃもう選ばれなくなってきてるからやっぱどうやってファンを作るかみたいな。
はい。
そういうのって無印はすごくうまい。
商品ラインナップを見ててもなくては困るものみたいなものをしっかり取り入れながらやってるんで参考にしてるんですけど。
今日俺参考って10回くらいやってるよね。参考にしております。
スピーカー 2
本当にしてるのかと。
スピーカー 1
参考参考言うてごまかしてんちゃうかと。
スピーカー 2
あの最初に言いますけどもやっぱ無印のイメージといえばナチュラル系とか素材にこだわるというのがあったんですけど。
これはでも僕はある種そうせざるを得なかった部分があったんじゃないかと。
なんとなく意識してた以外の要素影響みたいなのもあってこういうらしさが作られたんじゃないかなというふうに思っていて。
でなぜかというとこういうナチュラル系みたいなのって例えば無印の服だったらきなりみたいな白、白でも真っ白じゃない白みたいな感じじゃないですか。
なぜああなっているのかというとこれも安さの理由なんですけど色をつけるみたいな工程っていうのがあるとそこで排気率が増えたりとかコストが増えるわけなのでそういうのを取っ払うから安くできますよというのをするために染色工程というのを省くんですよ。
省く結果ああいう感じのテイストに無印らしさになるんですけどもただこれデメリットもあって色をつければ少々荒があっても隠せるんですよ。
服に限らずプラスチックの製品とかでも。
そうですね。
でもそれができない色をつけないと素材の質というのがそのまま出てしまうのでその結果素材にこだわらざるを得なかったという部分が結構あったんじゃないかなと思うんですよ。
なのでそういう制約条件がある中でらしさが自然と生まれていったところもあるのかなと。
スピーカー 1
なるほどね。
スピーカー 2
思うのでやっぱりそういうコンセプトをぶらさなかったという凄さもあるし逆に言うとそれに結構苦しめられた枷となった部分もあったんじゃないかな。
でも結果的にそれがらしさになったということでその辺のどっちを取るか問題だったりズバッとコンセプトが定まっていたっていう部分だったりっていう条件が重なって生まれたのかなと思いましたね。
スピーカー 1
よく言われるもんね。無印は足し算のデザインじゃなくて引き算のデザインみたいな。付け足すことで付加価値付けじゃなくて引くことがプラスになるみたいな。それを貫き通したっていうのは確かにすごいよね。
有名な建築家のグラフィックデザイナーの原健也さんだっけ?
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
この人がアートディレクターしてから何かより際立ちましたよね。無印っていう。僕グラフィックデザイナーでそのグラフィックデザイナー業界ではこの人のデザインはもうすごく斬新で。
無印良品のポスターでこの白い砂漠の上を歩いているポスターがあるんですよ。このポスターとかはすげーってなりましたけどね。
当時僕これあのデザイン学校で勉強している時だったんですけどこの人のポスター見た時すげーってなりましたね。こういうデザインしてみたいみたいな。かっこよかった。
スピーカー 2
これ砂漠なの?
スピーカー 1
砂漠じゃないのかな?なんか砂漠っぽい。
スピーカー 2
真っ白っすね。
スピーカー 1
真っ白な、民族衣装を着た人がちっちゃくポンって立ってて、無印ってだけ書いてるのかな?無印良品っていう日本語版と英語版があるんですけど、
なんかその付加価値ってこう足すことによって得られるじゃないですか。付加なんで。なんだけどこの差し引くことで既にあるものを際立たせるみたいな。こういう発想がデザイン勉強しててすごくこの人はすごいなぁと思って参考にさせてもらった記憶がありますね。
多分だからこういう発想がその無印良品にも反映されてて、だからその無印の商品にはロゴマークとかも入れないし、その引くことによって本来持ってるその素材とか特性を際立たせるみたいな。そういうブランディングをしてると思うんですよね。
だからさっきハリセン言ったみたいに本当にトレードオフなんですよね。なんか今うちのブランドの商品でもその木の製品扱おうと思ってて、結構いろいろ見に行ったんですよ。で、あれ不思議とこう色が塗られてる方が安いんだよね。
スピーカー 2
そう、ずっと不思議なのが百均の商品って絶対謎の英語が入ってるじゃないですか。ゴミ箱とかでも。いらんだろうと思うんですけど多分あれ載せないとダメなんですよ。ダメというか見せれるレベルにならないと思うんですよ。
スピーカー 1
あーそうなのかな。なんかねそのウルシ塗りの和歌山の会社に行ったんですけど、やっぱそのウルシとかウレタンをこう塗った方がなんで安いんですかって言ったら、木もやっぱ木目とか特徴があると。
スピーカー 2
で、そのナチュラル系のそのなんていうのベージュ色の綺麗な木のお椀で見せれるものってやっぱり限られてるらしくて、そういう木目とかが出たやつをごまかすために塗ってると。
スピーカー 1
塗ってる方が手間かかってるから高くなりそうなもんですけど、意外とこのナチュラルなものを極めていくとそれはそれで逆にコストって上がっていくんだなっていうのはね、感じるんで。
だから案外なんか付け足しちゃった方が安いみたいなね。ものもたくさんあると思いますわ。
スピーカー 2
ねー。だってもう無印の服Tシャツとか絶対プリントないですもんね。
ないねー。
謎の英語の文章とかないじゃないですか。
スピーカー 1
はいはいはい。いやーそれねーこれ絶対いらんやろーみたいなのあるもんな。よその商品でねー。
スピーカー 2
謎の英語の文章。
スピーカー 1
謎の英語ね。100均のスプーンのこの持ち手のこの上になんか意味わからん英語入ってるとかね。
スピーカー 2
そうそうそうそう。だからまあでも本当に繰り返しになっちゃいますけど無印の場合はシンプル、訳あって安いみたいないろんな条件があって、もうその中で素材にこだわらざるを得ないっていう。
そこしかこだわりポイントはもうなかったといいぐらいの状況だったんで、じゃあ素材じゃーっつってそこにガンと注力していけたんですけど。
スピーカー 1
特化したよね。あれだからそのリサイクル素材とか天然素材にこだわってんよねあれ一応。
なんかそこまで改定としてはわかんないけど。
スピーカー 2
なんかいろいろすごい頑張ってるらしいという説明は見ますが僕もプロじゃないんでその辺全然。
スピーカー 1
でもなんか無印に行くとそういうイメージあるもんね。
スピーカー 2
なんか羊のうようよした写真が飾られてたりとかね。
北欧系の曲が流れてて。
スピーカー 1
そうそうそうそう。もうスタッフもお客さんなのかスタッフなのかわからんぐらい普通の服を着てる人なんだよね。
スピーカー 2
オーガニックだなーっていう。
スピーカー 1
そうそうそう。でなんかこのイヤホンをつけてるかつけてないかでスタッフかどうか判断するみたいな。
スピーカー 2
はいはいはいはい。なんかコンセプト?
今の無印だったらやっぱ消費社会へのアンチテーゼというのがあったんで、
時代に乗ったものかつうちの方向性はこれだと。
それを実現するためにはどういう製品群が必要なのかみたいなことが学びポイントかなと個人的には思いましたね。
スピーカー 1
消費社会のアンチテーゼってちょっと聞き流しちゃってたんですけど、なかなか面白い言葉ですね。
スピーカー 2
アンチテーゼっていいですよねやっぱ。
スピーカー 1
アンチテーゼって聞いたことあるけどよくわからないもんね。アンチだから対抗者ってことだよね。
スピーカー 2
まあそういうことですね。
スピーカー 1
過剰なこの消費を批判していくっていうことなのかな。
スピーカー 2
ああそんな雰囲気ですね。
スピーカー 1
無駄を省いて本当に必要最低限なものだけを上手に使って生きていこうねみたいなことなのかな。
おそらくそういうことですよね消費社会のアンチテーゼってことは。
消費することがダメっていうか、過剰に消費しすぎることに反対してるってことだもんね。
スピーカー 2
そうですね。とかそういうブランドのロゴがあるかないかみたいなところで、値段が変わったりだとかそういうものを欲する気持ちはどうなんですかっていう。
無印の未来の展望
スピーカー 1
なるほどね。そのブランド力の強い色を使わずに。
スピーカー 2
今言ったら全然ね注目されるほどのことは言ってないですけど、当時だったらかなりインパクトあったんじゃないかなって。
だから今の時代だったら何を打ち出すべきかというのはね。
スピーカー 1
いやーそうですよなんかお店作りブランド作りこれがものを言いますねやっぱりね。
どうして言ったらいいのか。
スピーカー 2
分かりません。
ちょっとね具体的な製品についてはね今日あまり触れられなかったので。
次回。
スピーカー 1
やってください。
スピーカー 2
ちょっとなんかまたいろいろね考えてみて次回までにこうしていくぞというのがあればねぜひ高らかに宣言していただいて視聴者の中にジャッジしていただくと。
スピーカー 1
僕が?僕が宣言するんですか。この無印を参考にうちのブランドもこうしますと。
スピーカー 2
今この2025年に無印を新しく作るならこうじゃないかと。訳あって安いだとやっぱ弱いんで今。
スピーカー 1
もう今でも違うんじゃないの?まだ訳あって安いやってんのかな無印って。
スピーカー 2
もうキャッチコピーとしては使ってないと思いますけど。
使ってないですよね。
無印良品の概念
スピーカー 2
そのイズムは脈々と引き継がれているかなという気はします。
スピーカー 1
訳あって野菜イズムか。
スピーカー 2
いやーなんかね物を売っていくってこれからすごい大変な時代だなと思いますね。
スピーカー 1
今日俺なんか否定的なことしか言えてないです。
スピーカー 2
いやいやいや。
スピーカー 1
逆にハリさんだったらどうすんの?今無印をもう一回リブランディングするとしたら。
スピーカー 2
でもやっぱ何かのアンチテーゼをぶち上げないといけないと思うんですよね。
スピーカー 1
もうでも出来上がってない?無印って。
スピーカー 2
無印自体は出来上がってますけどじゃあ無印への対抗馬を。
スピーカー 1
対抗馬をね。
スピーカー 2
今作るとしたらやっぱ無印を否定しないといけないんじゃないですかね。
スピーカー 1
打倒無印でいくとしたら。
スピーカー 2
無印ありっていうのもね結局それはまた違うと思うんで。
スピーカー 1
今でもなんか大量商品、大量消費とかそのなんかブランド重視、ブランド重視っていうかなんかそのブランド品を買い漁るみたいな時代じゃなくなってきてるもんねそもそも。
スピーカー 2
そうですね。
スピーカー 1
だから1980年代にそれを掲げたっていうのがある意味時代の先取りだったんだろうね。
スピーカー 2
なんかねその流れで言えば10年ぐらい前とか物消費からこと消費へみたいな。
スピーカー 1
言っとったもう意味わからんかったもうあれ。
スピーカー 2
体験を売れみたいなやつでしょ。
スピーカー 1
どういうことみたいなさなんか意味不明なこと言わないでほしい。
スピーカー 2
その商品というのがその外側の部分その例えば接客だったりだとかあるいはそれを通じてどういうことができるみたいなことを含めてブランドであり商品ですよと。
スピーカー 1
はいはいはいはい。
スピーカー 2
今のトレンドで言えばやっぱクリエイターブランドですけどね。
スピーカー 1
クリエイターブランドのあの?
スピーカー 2
そのインフルエンサーみたいなブランド作ってるじゃないですか。
スピーカー 1
服系が多いですけど服系、化粧品系、サプリとか。
確かに確かに。
でも俺これからの時代の売り方ってミニマム版ジャパネット高田だと思うよ。
スピーカー 2
ミニマム版ジャパネット高田。
スピーカー 1
ジャパネット高田ってすごいじゃんあれ。
あれすごいじゃん今もすごいけどテレビでこれいいですよって宣伝して大量に売るみたいなさ。
なんか今その流れ的にそのインフルエンサーマーケティングみたいなんでSNSでTikTokとかインスタとかで誰かがこれいいですよって言ったものが大量に売れるんだよね。
で僕Amazonとか楽天とかやってるけどAmazon内だけでの広告運用とか楽天でもRPPとかあるんですけど楽天とかAmazonの広告でそこのECマーケット内でどうにかしようとしてもなかなか限界があるんですよね。
でいかにその外部流入を取るかみたいなのがそのAmazonも楽天もすごい今力入れてて楽天とかはもう楽天ルームみたいなのにすごく今勉強会とか行ったら楽天ルームのコンテンツすごい多いんですよ。
インフルエンサーの使い方みたいなね。
なんかこの2,3年ぐらいでそういう楽天AmazonでTEMとかCEINとかも代投してきてるんで売り方っていうのがすごい変わってきてるなっていうふうに思ってて。
で今そのトレンドになってんのが多分そのミニマム版Japanetだからなんだよね。
だからAmazonとか楽天ってもう受け皿?なんかSNSで話題作って買うための動機づけみたいなプロセスをちゃんと公開して楽天とかAmazonに流してコンバージョンさせるみたいな。
なんかそういうふうになっていくんだろうなっていう漠然としたイメージはありますけどね。
スピーカー 2
じゃあなんかアフィリエイトの進化系みたいな。
スピーカー 1
そうそうそうそう、まさに。
スピーカー 2
だから昔だったらそういう大きい会社、無印ももともと声優っていうセゾングループの巨大な会社だったんで資金力はあったわけじゃないですか。
資金力というパワーを活かして商品作って売るぞと。
それが今は評判評価という昔の札束を使って買ってねっていうのができるようになったわけじゃないですか。
スピーカー 1
確かに。
スピーカー 2
この札束が何に変わっていくのかというのがわかれば、じゃあそれを先回りして貯めておけば次はそれを使ってできるかもしれないとなるとお金が評価に変わり評価がこれから何かに変わるとしたらなんだろうかというのがわかれば。
スピーカー 1
まあでもなんか参考になりました。
スピーカー 2
なってない人の言い方だったけど。
スピーカー 1
いやなんとなくね、なんとなくですけどね。お店作りで。
わかりました。まあちょっとじゃあそれは次回への宿題として考えてみてください。
どう落とし込むか次第だね。
スピーカー 2
ヤーマン的にこの時代今何のアンティテーゼをすべきなのか。
スピーカー 1
あなたは僕漠然とありますよ今NOWでも。
スピーカー 2
本当ですか。じゃあちょっと来週に撮っておきましょう。
スピーカー 1
来週に撮っておきますか。
わかりました。
スピーカー 2
どんなコンセプトを考えてくるのかというところをねご期待くださいと。
スピーカー 1
俺宿題出たこれ。
スピーカー 2
ということで皆さんまたチェックしてくださいよ。
スピーカー 1
はい。
スピーカー 2
はいということで本日はですね無印良品誕生の歴史とコンセプトによってこのらしさが作られていったところをね紹介してまいりましたのでまた次回ぜひよろしくお願いします。
今後のマーケティング戦略
スピーカー 2
はい。
はいということで今回の感想メールまたはアップルポッドキャストのレビューはスポティファイのコメントボイスのコメントでお待ちしています。
二人でコメント欄を全て読んでいますので今後の番組をより良くするためにあなたの感想や話をしてほしいポークテーマを募集しています。
今週も聞いていただいてありがとうございました。また来週お会いしましょう。
さよなら。
スピーカー 1
さよなら。
30:58

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