主人公フランクとスネ夫が、ソックリなのは何故?
第29回は、2002年公開の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』を取り上げます。監督はスティーヴン・スピルバーグ、主演はレオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケン。製作費の約7倍を稼いだスピルバーグの快作です。
実在の天才詐欺師が、パイロット・医者・弁護士に次々となりすまし、FBI捜査官と繰り広げる長い鬼ごっこ——というのが表看板。
しかし一枚剥いてみると、崩壊した家庭を取り戻そうとする少年の、歪んだ家族愛の物語が見えてきます。
なぜフランクは、盗んだお金で父親のプライドを買い戻そうとするのか?その心理は、スネ夫や風間くんが「うちの父さんはすごいんだぞ!」と自慢するのと、同じ構造をしています。
今回は、①犯罪者の自叙伝をエンタメ作に昇華したスピルバーグの技術(あつ)、②スピルバーグ自身の"父親を15年間誤解し続けた"体験、③「アイデアリゼーション(理想化)」という心理学から読む親子の虚像と実像、この3軸で深掘りします。
親御さんの虚像を作り上げて周囲に自慢していた"黒歴史"、ありませんか?コメントにお寄せください。
これから観る方には「観たくなる予習ガイド」を。すでに観た方には「納得のいく解釈の一つ」を。この親子には今この映画がどう見えているのかも、一緒に紐解いていきます。
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