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源氏物語マラソン #17 賢木〜後編〜
2026-06-10 1:13:13

源氏物語マラソン #17 賢木〜後編〜

賢木・前編で大切な人との別れを経験した源氏くん。失恋は人を成長させるものであると思うのですが、彼にとってはそんなことはないようで、悲しい別れから何を学ぶでもなく、性懲りもなくあっちこっちで至らん事ばかりしでかすのです。

 野宮の悲しい別れは何だったのか。六条様の涙は何だったのか。桐壺パパの愛情は何だったのか。読んでいるこちらとしては小一時間ほど問い詰めたいところをぐぬぬと我慢せざるを得ないのです。

 物語はここから一気に政治的要素を含み、大きな波が立ち始めます。さあ、須磨の波とどちらが高いのか。とくと見守ろうではありませんか。

 今宵もいつものつぼねにお集まりください。友がたりの始まりです。


【参考配信】 源氏物語マラソン #16 賢木〜前編〜

https://open.spotify.com/episode/6hZj1IXS9eUvzhjTIqgsEV?si=wuCqHSXOTGaK01MB9vAK-w


<マラソンの心得>

1)どの現代語訳、原文を読んでいただいてもOKです。

2)途中参戦、途中離脱、出戻り、つまみ食い、OKです。

3)最後までご自分のペースでのんびり完走を目指しましょう! 


※自由気ままな古典愛トークですので、学術的・歴史的に正しいものとは限りません。おぎたまの妄想は、決してテストに書かないようご注意ください。※内容は諸説あります。※源氏物語を新鮮な気持ちで味わいたい方は、先に書籍を読むことを強くお勧めします。

<おぎ流あらすじ~賢木~>

光源氏23歳から25歳ごろのお話。六条様との野宮の別れ、そして桐壺帝の崩御、藤壺の出家、朧月夜との密会の露見と、イケイケどんどんだった源氏の人生に少しばかり陰が出始めます。


<時のしおり> 

()  後編は桐壺パパ没後の政治劇

()  事件①藤壷サプライズ出家!

()  電撃出家の理由を考察

()  桐壺パパにバレていたか否か

()  追い詰められた藤壺

()  母として、藤壺の決断

()  政治的にも追い詰められ…

()  事件②政敵と二つ目の密通!

()  尚侍・朧月夜の状況を確認

()  増長する不倫カップル

()  不憫な朧月夜パパ・右大臣

()  慌てず騒がぬ源氏くん

()  源氏の宿敵・弘徽殿大后大激怒     

()  政治家の才あり?弘徽殿大后の企み

()  おぎポイント①「既視感!?源氏の和歌」

()  おぎポイント②「不穏!紫の上の返し」 

()  賢木前半・投票結果&コメントご紹介


<今回ご紹介した和歌> 

●源氏より紫の上へ

:浅茅生の露の宿りに君を置きて四方の嵐ぞ静心なき

(おぎ訳:遠く離れてぽつんと家に居る君を想って、心が嵐のように乱れている)


●一条天皇より定子様へ

:露の身の 風の宿りに 君を置きて 塵を出でぬる 事ぞ悲しき 

(おぎ訳:頼るもののない寂しいところにあなたを置いて、ひとりあの世へ行ってしまうことが悲しい)


●紫の上より源氏へ

:風ふけばまづぞ乱るる色変はる浅茅が露にかかるささがに

(おぎ訳:あなたの気が少し変わっただけで、私の心は乱れてしまうのです。頼りない蜘蛛の糸のように)


<おぎ注>

出家

:この世の生活を捨てて、仏道に生きること。平安時代の貴族にとっては社会的な死と同義。なお、我らが定子様も出家したが、その後も一条天皇に寵愛され、子供を産んだ。これは異例中の異例。 


尚侍(ないしのかみ)

:女性官僚として天皇の傍に仕えた。中宮になる可能性のある女御とは異なる。


弘徽殿(こきでん)

:内裏の中で天皇の住まいである清涼殿にとても近い場所にあり、ここを居室とできるのは位が高い、もしくは天皇の寵愛が深いことの証。


右大臣

:弘徽殿大后と朧月夜尚侍の父。気ぜわしく、貴族らしからぬ人として描かれる。かわいそうに。



<出典>

「源氏物語」岩波書店 新日本古典文学大系

https://www.iwanami.co.jp/book/b285392.html


「全訳 源氏物語」與謝野晶子/訳 角川文庫

https://www.kadokawa.co.jp/product/200801000436/


「あさきゆめみし 完全版(2)」大和和紀/著 KCデラックス

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000190131


「あさきゆめみし 完全版(3)」大和和紀/著 KCデラックス

https://www.kodansha.co.jp/book/products/0000190132


「源氏物語 2」角田光代/訳 河出文庫

https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309420127/


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