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はい、こんにちは。今回なんですけれども、先日行われたパリ五輪の男子柔道90kg級の決勝戦、日本の村尾三四郎選手とジョージアのラシャ・ベカウリ選手の対戦で、結果的には残念ながら村尾選手が1本負けという形になって銀メダルという形になったわけなんですけれど、
この結果、決勝戦について、今ネット上でもいろいろ騒がれているわけなんですけれど、というのはですね、村尾選手、開始1分で小外狩りで技ありを奪っているんですよね。
で、その後ベカウリ選手、技ありを奪い返すんです。これで並んで、残り30秒で村尾選手が内股をかけて、これはポイントにならなかったんですね。
で、ビデオ判定もなかったと。会場、結構ブーイングになったんですよ。残り5秒でベカウリ選手が技ありを奪ったと。この時は微妙だったので、技が微妙だったんで、ベカウリ選手も崩れるような形で技をかけた感じだったんで、ビデオ判定して、それが技ありということになって、
結果的にベカウリ選手が合わせ技1本で勝って金メダル、村尾選手は負けて銀メダルということになったんですよね。これネット上でいろいろ騒がれているんですけれど、騒がれているポイントは残り30秒で村尾選手がかけた内股、これ結果的にポイントはなかったんですけれど、
これ技ありになったんじゃないのかっていうね、いろんな意見が出てて、例えば解説の大野翔平さんもね、これは技ありみたいな感じで解説してたわけなんですよね。結果的にはポイントはなかったんですけど、このことに関して三木屋先生の意見聞かせてくださいっていうリクエストが結構来てますんで、このことに関してお話しさせていただこうと思います。
結論から言いますと、あの時の村尾選手の残り30秒の内股は、僕の中では技ありでしたね。何でかっていうと、内股仕掛けて確実に技をかけに行った、技は決まった。
相手は背中からドスンと落ちなくて、尻餅をついてそのまま押し込んで背中がついたと。完璧な一本ではないです。もちろん完璧な技ではないんですけど、あれは僕の中では技ありでしたね。
結果的にビデオ判定もなかった。会場ブーイングだと。で、べかうり選手が残り5秒で技をかけて、その時も微妙な技だった。僕の中ではべかうり選手の最後の技の方が微妙だったんですよね。だけどそれビデオ判定があったんですよね。技ありって判定して一本勝ちっていう形。
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村尾選手はビデオ判定すらなかったということなんですけど、そのことに関して鈴木監督はコメントしてるんですよ。今回のオリンピックに関しては取っていないという印象です。
この5日目までの流れを見たら、他のオリンピック柔道の試合、技の判定とか見たら取っていないということで納得しています。しりもちをついて、右手をついて、その時は背中をついていなくて押し込んで背中をつくと。鈴木監督は納得してるんですよね。
あとは尾野コーチ。尾野コーチはこれをポイント取らないならべかうりの最後の墨落としを取らないべきだと。ゴールデンスコアで戦ってほしかったってコメントしてるんです。
解説の方の翔平さんは技有りみたいにおっしゃってたわけであって、意見は割れてるんですけど、技の判定って柔道の歴史見てもコロコロ変わってるし、今現在でも審判によって1本になったり技有りになったりポイントなしになったりっていうことは多いにあるんですよ。
僕普通に試合見てて、今全然ポイントないだろうと思っても審判が技有り取ってたりとか、逆に今の1本だろうと思っても技有りだったりとか、これ技有りだなと思ったら審判は1本だったりとかですね。そういうことよくあるんですよね。
なので審判によって技の判定が全然違うんですよ。それなんで全然違うかっていうと、やっぱりずっと僕言ってるんですけど、審判のレベルが低いからなんですよ。ちゃんと判定できてないっていうのはありますね。レベルが低いからっていうのと、あと時代の流れに追いついてないとかっていうのもあるかもわからないですけどね。
でも今回の村尾選手と部下売選手のジャッジした審判は僕はレベルが低いだけなんじゃないかなって思います。ただ本当にレベルが低いだけなのかわからないです。オリンピックって手裏で何が行われてるかわからないんで、これ絶対あってはならないと思うんですけど、
例えば、私はこの選手を非力しているからこの選手にとって有利になるように判定してやろうとか、相手の選手だったらポイント取らなくて、非力している選手だったら技にしたり1本にしたりとかあるし、あとは今すごい多いのは指導ですよね。指導を出すか出さないかのポイントも全然審判によって違うんですよね。
なんでここで指導なの?なんでここで指導出さないの?っていうのがコロコロあるんで、審判の裁量によって選手を勝たせたり負けさせたりというのはできてしまう状態になっているんですよね。これが本当にレベルが高くて絶対に非力しない、なおかつ買収ももちろんされていない、人種差別もしないという審判がみんなであったら本当にいい試合になる、いい柔道になるんですけど、
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それがオリンピックってなると本当に多国籍の審判なので、それができないんですよね、残念ながら。僕の中ではあの内股は技ありでしたね。あれが技ありだったら合わせ技1本で村尾選手の1本勝ちというのが妥当だと思いますね。
ついでに最後に出したべかうり選手の墨落としって言われてるんだけど、墨落としなのか崩れて谷落としなのか分からない状態なんですけど、あの技はどうかってついでに判定すると、あれも今のオリンピックの判定だったら技ありでいいんじゃないかなって思いますね。
なので、べかうり選手の技がビデオ判定があったんだったら、やっぱり村尾選手もビデオ判定をすべきだったのに、なんで村尾選手の時だけビデオ判定がなくて、べかうり選手の時はビデオ判定があったのかってことになるんで、こういうことがあると本当はどうか分からないし絶対やってはならないんだけど、差別、人種差別なんじゃないかとか、あるいは裏で何か駆け引きがあるんじゃないかとか、
ワイロンもらってんじゃないのかとか、あるんじゃないかって言われてしまうんですよね。だからせめて村尾選手の内股はポイント取らないんだったらビデオ判定はすべきだと思うんですよ。
ビデオ判定を見ると、やっぱり多くの人たちはこれは技有りだよねって思う人が多いので、その流れで他の副審とかもジャッジして技有りになるっていう流れになった可能性はあるんですけど、そこでビデオ判定すらしなかったっていうのが、僕は納得いかないですね。
鈴木監督は納得してるみたいなんですけど、納得するかしないかっていうのも個人の判断ですよね。本当に今回は僕個人の意見なんですけど、あれは内股は技有りだと思います。
というのは背中からドスーンと落とせば、もちろん一本ですよね。半回転してドスーンと背中から落とせば文句なしの一本だと。だけどそれですら一本だろうっていうのでも一本にならないことはあるんですよね。
例えば先日の男子66キロ級の安倍晃選手が内股を突かして空気投げで背中を突いて一回転したのに、それは技有りだったんですよね。
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その後安倍選手も一本アピールしてて、その後また安倍選手は相手をぶん投げて一本勝ちしたんですけど、結果的には良かったんですけど、一本と技有りのポイントなしの判定が本当バラバラなんですよね。
なのでムラオ選手の技有りは確かに一本ではないと思いますよ。内股は確実に技かけて投げて、最初は背中を突かなくてしりもちついて手をついて、その後グーッと押し込んで背中を突いたんで、不十分な技なのであれは技有りが妥当ですよね。
例えばしりもちだけだったらポイントにならないんですよ。技有りにすらならないんですよ。それは正しいですよ。バーンと投げて背中を突かなくてドーンとお尻ついて、その後すぐ相手が立つとかお尻ついて、その後ちょっと時間経ってタイムラグがあって押し込んで背中を突いただったらそれは技によるものじゃないんで、それは技有りにもならなくていいんですけど、
あのタイミング、あのスピード、バーンと確実に内股でブン投げてしりもちついて、体も斜めになってその後押し込んで背中をグーッと突ける、あれは技有りですね。それを技有りととるか、あるいはポイントなしととるかというのは人によるんですけど、おそらく今回のオリンピックの審判だったら10人に判定させれば9人は技有りって言うと思いますよ。
僕ももちろん技有りですんで、だけど中には1人か2人ぐらいはポイントなしってとる人もいて、鈴木監督もそれには納得してると。
鈴木監督が審判だったら技有りとってたかポイントなしだったかはわかんないんですけど、監督は納得してるということで、あんまり言い訳するのも格好良くないので監督のこの対応も間違いではないとは思いますね。
という感じですよね。なのでオリンピックの技のポイントっていうのも全然違ってきてるんですよ。
例えばね、僕が柔道やってた頃、学生時代10代20代の頃なんかは1本の基準なんてもっと厳しかったですよ。背中からドスーンと落とさないと1本にはならなかったですよ。
だけど今のオリンピック見てると、昔の技有りあるいは有効ぐらいの技でも1本になってたりとかするんですよね。
だから1本勝ちっていうのは増えてるんだけど、昔よりも1本とか技有りの判定が緩くなってますね。
昔の技有りが今の1本ぐらいになってる感じの決まり方が多いですよね。
そもそもオリンピックの柔道も今でこそ技有りと1本しか技の判定ないんだけど、ちょっと前場で効果有効技有り1本でしたからね。
だからその時の方がまだ分かりやすいかもね。
だから昔のオリンピックだったら今回の村尾選手のあのうちまた有効ぐらいにはなってたかもわかんないし、あるいは昔でも技有りぐらいかもわかんなくて。
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僕は効果有効技有り1本でも全然いいと思うんだけど、多分技有りと1本だけになったのは分かりやすさを追求するためっていうのもあると思うんですよ。
柔道のルールとかあんまりわからない人が見てても楽しめるエンターテイメント性があった方が、
やっぱりヨーロッパの柔道なんかは集客効果もあるし、テレビの視聴率なんかも上がるし、だから空柔道技なんかも持ち込まれたわけなんだけど、
僕の中では効果有効技有り1本でもいいと思うんですけどね。
だけど有効と効果がなくなった分技有りと1本だけになったんで、余計にその技の判定が微妙になって、
だから昔だったら微妙でも有効は取れたんだけど、今だったら有効がないから、
ポイントなしか技有りかのどっちかですよね。その境目ってすごい厳しいですよね。ポイント取れるか取れないかって。
っていうのがあるんで、より今のオリンピックは審判のレベルとか審判の裁量によって勝敗が大きく変わってしまうっていう厳しい現実ですよね。
村尾選手本当に強くて力強くて技も切れて本当に素晴らしい選手でまだ若いんで、
次回のオリンピックも狙えると思いますんで頑張ってほしいと思います。
というのが今回の私の意見です。ご視聴ありがとうございました。