【A027】鷗外と漱石 時間:83分 音質:3 ジャンル:文学 講演日:1971年10月14日 主催:文京区立鷗外記念本郷図書館 場所:文京区立鷗外記念本郷図書館 収載書誌:弓立社『敗北の構造』(1972年) 音源について 森鷗外の旧居「観潮楼」跡地にあった 鷗外記念本郷図書館で行われた。 音源は主催者提供。 講演より 当時の文学者でいえば、鷗外と漱石は、 格段に学があって、格段に見識があって、 相互に意識して、はりあっているみたいな要素が ほのかに見えます。 たとえば鷗外の『ヰタ・セクスアリス』という小説を 読みますと、漱石の『吾輩は猫である』を読んで、 おれも書きたくなったというような個所があります。 そういう意味で、少なくとも 「おれと同じくらいな奴は、あいつだけだ」 というふうには意識していたかもしれません。 それ以外に、個人的に交渉があったとか、 親しかったとかいう痕跡はありません。 そういう意味では共通性も関係性も それほどないといえます。 それでも、無理にあげようとすると、共通性はあります。 両者とも、当時の日本の文学の主流であった 自然主義文学に対して、何らかの意味で別の道を、 方法上でも、仲間意識でも持ちました。 それからもうひとつ、 これも大きな共通点だと思いますけれども、 鷗外も漱石も奥さんが悪妻だったということです。 そういうふうにいわれています。
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