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次に、怪談作家の宇都郎・しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った、世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
今回は、Aさんという方から、オンラインで買い取った怪談を2つご紹介します。
Aさんは、幼い頃から様々な怪異に目回れてきたそうです。
スプレーやその他、得体の知れないものを見たりすることはちょくちょくあり、
オンライン買い取りでも、その中からいくつかを語ってくださいました。
彼女のように、怪異に出会いやすい人というのはおられるようです。
怪談売買所に来られた方の中にも、そういった方は少なからずおられました。
あまりに頻繁で慣れてしまったという方もいれば、どれだけ見ても慣れることはなく、
日々そのような見えてはいけない存在をかわしながら、何とか日常を送っているという方もいました。
ある程度、自分で見ないようにコントロールするコツのようなものを得得した方もいれば、
生きていくことが大変になるだろうからと、
幼い頃に、拝屋さんによってその力に蓋をしてもらったという方もいらっしゃいました。
みなさん、幾度大恩におっしゃるのが、そんな力などないに越したことはないということです。
星野王子様
小学校1、2年生ぐらいなんですが、こっくりさんというものが当時すごく流行っていたんですね。
先生の方からも、こっくりさんというものは流行っているけど、しちゃダメだということで言われていたんですね。
小学生なりに考えて、こっくりさんともう一系統、星野王子様というものが存在したんです。
どちらかというと、こっくりさんは日本和風、星野王子様は洋風という感じで、洋風だったらOKだろうという安易な考えで、
私たちは毎日のように、こっくりさんと友達の家で集まって遊んでいたわけですよ。
どちらにしても、当時は霊を召喚して動かすものというものの認識がなかったものですから、
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素直に、ただ楽しむという気持ちだけでやっていたわけですね。
その日もいつもと変わらないように、友達とのお家で集まって、こっくりさんならぬ星野王子様をやっていたわけなんですけれども、
その日に限って、やたらと反応がすごかったんですね。
こっくりさんとか皆さんご存知だと思うんですけれども、指に10円玉を置いて、質問すると動くというものなんですけれども、
また誰かがきっと動かしてるんだろうなって、みんながみんなそう思いながらやってたんですよ。
でもその日に限ってちょっと動きが変だったんですよ、すごく変だったんで、みんながなんとなく怖くなって、
途中でやめちゃったんですね。途中でやめるという行為は一番ダメらしくて、そういう認識もなかった。その中で途中でやめちゃったんですね。
気持ちを切り替えて、その子の家の向かいにある公園で遊ぼうということで、公園に遊びに行ったんですね。
その公園でみんなでブランコをして遊んだり滑り台滑ったり鉄棒をしたりしてたんですけれども、みんなでブランコを乗ってたんです。
3台のブランコがあって、3人の友達がブランコに乗って、そのうち1人が私だったんですけれども、同じタイミングで全員がドーンと落ちたんですよ。
まるでひっくり返されたらかのように、もうその時にすごく怖くなって、これは絶対星野王子様が途中でやめたから怒ったんだということで、
もうその日以来、こっくりさんならぬ星野王子様の遊びをやめたんですけれども、倒れた時と同じぐらいに不思議な風が吹いたんですね。
強風で倒れるっていうようなことは絶対ないですし、みんなが同じ方向、後ろにドーンと落ちたんですけれども、本当にそれは不思議な体験で怖かったなっていうのが、このこっくりさん幼少期の話になります。
地蔵のたたり。
うちの家族は毎年高野山に、登山に、いとことかお兄さんで行くんですけれども、その年も例年通り高野山に登山に行ってたんです。
一人、いとこでだいぶ年を離れてるんですけど、その当時で6年生やったかな、のお兄ちゃんが本当に意地悪で、本当にやんちゃで、どうしようもないぐらいやんちゃで意地悪なお兄ちゃんがおって、私はあんまり好きじゃなかったんですけど、怖いから近寄らないようにしてたんですけれども、そのお兄ちゃんももちろんファミリー登山に参加してたんですね。
山を登っていく途中で、やっぱりそのお兄ちゃんはもう木を折ったり草抜いたり悪さばっかりしてるんですよ。
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で、おばあちゃんがもうそんなことばっかりしてたら、ばっちゃたるでって怒ってたんですけど、彼がもうキラキラ笑いながら、悪さばっかりしながら登山してるわけですよ。
その中途中、もうちょっとで上に着くなーっていうところらへんで、お地蔵さんがあったんですけれども、よりにもよってその子はそのお地蔵さんを蹴り倒してしまったんです。
さすがにおばあちゃんもおじいちゃんももういとこ総出ですっごい叱ったんですけれども、さすがにあんまりにも怒られたから、彼も反省はしてたんですけどね。
もうあかんで、絶対そんなことしたらあかんでって言って、その日登山は無事に終わったんです。
その登山が終わって、2週間後かなにそのお兄ちゃんとそこのお父さんがドライブしてたんですけれども、交通事故に遭いまして。
で、その地蔵を蹴ったお兄ちゃんが脳死状態。
運転していたその子のお父さんはもう片見失明で入院中っていうような状態になったんですね。
で、その時みんなが思ったのが絶対天罰や、絶対天罰やと思って、でもそういう状態でみんな何とかが無事に回復してくれと思ったんですけれども、
そのお兄ちゃんは残念ながら天国に行ってしまいまして。
で、そこでも、私はまだ小さすぎたっていうのもあるし、お兄ちゃん意地悪で怖かったから、別にそんなに悲しくなかったんですね。
ただやっぱりいとことかね、うちの母親なんかは小さい頃から面倒見てたから死んでたっていうのはよく覚えてるんですけど、
その亡くなった1週間後、そのお兄ちゃんは私たちの家に遊びに来る約束をしてたんです。
夏休みにも入るしということで遊びに来るって言ってたんですけど、亡くなってしまって、ほんまやったら今日来る日あったのになーって言ってたんです。
で、そんな時に母が、夜7時ぐらいなんですけれども、表の庭の壁見て、「はっ!」って言ったんですよ。
「え、何?」って言ってたら、「あ、あの子来てるわ。」って言うんですね。
「あの子って誰?」って言ってたら、「亡くなった子や。」って言うんですね。
母は、息子が遊びに来たかったから遊びに来よったよなーって言うので、母には見えてたみたいなんですけど、私たちは全然そういうの分からなかったんですけど、そういう出来事がありました。
二つのお話を聞いていただきました。
一つ目は、星野王子様にまつわるお話でした。
星野王子様は、こっくりさんのバリエーションの一つです。
70年代にこっくりさんがブームになった際、全国の学校でそれが問題視され、各校でこっくりさんが禁止されました。
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それに対して、子供たちはエンジェルさんやキューピッドさんなどと名前を変え、別の遊びとして行うことも多かったようです。
もともとは、19世紀に西洋で流行したテーブルターニングと呼ばれる一種の高齢実験が、船乗りを通じて日本に伝わったのが始まりとされています。
そのため、最初は50音を書いた紙と3本の割り箸を使って3人で行うやり方が主流でした。
やがて、現在一般的に知られる10円玉を使うやり方に変わっていきます。
こっくりさんで10円玉が動く原理については、科学的にも様々な説明がなされていますが、それにも関わらず、いまだにこっくりさんにまつわる怪異な体験は後を絶ちません。
こっくりさんをやった後、やっていた人たちが急におかしな言動を取り始めたり、奇妙なものを見て恐怖におののくというのは、集団ヒステリーだと説明されますが、物理的な現象が起きる場合もよく聞かれます。
例えば、やっていた部屋の窓が割れたり、壁に大きな亀裂が入った、置いてあった花瓶が割れたという話を聞いたことがあります。
また、こっくりさんが自分の家族の病気を言い当てたという話もありました。
Aさんの体験も説明がつきません。
こっくりさんはしっかりと解明されていない部分が多く、心身に悪影響を及ぼす場合もあることから、うかつに手を出さないほうが良いと思います。
2つ目は、お地蔵さんにまつわるお話でした。
この話を聞いていて、違和感を持ったのは、その男の子が蹴り倒したのがお地蔵さんという点です。
お地蔵さんといえば、地蔵菩薩のことで、一般的には広大無変な慈悲で子供を守護、救済するとされています。
そんなお地蔵さんが子供をたたり殺したという点に、違和感を覚えるのです。
その子供が蹴り倒したのは、本当にお地蔵さんだったのでしょうか。
まだ幼かったAさんには、お地蔵さんに見えたのかもしれませんが、実際にはそうではなく、他の神様や仏様だったのかもしれません。
いずれにしても、蹴り倒した超本人の命を奪い、その父親までも片目を失明させるというのは、相当に強烈な罰だと思います。
日本の神様や仏様の中には、大変気難しく、とても厳しいものも少なくありません。
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路傍に佇む古ぼけた地蔵であっても、いたずらなどはくれぐれもしないようにしてください。
触らぬ神に、たたりなしです。
この番組では、Aさんのように、あなたが体験した怪談をオンラインで買取りしています。
詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
それではまた次回、お会いしましょう。