00:01
ポッドキャストプロダクション、PitPaからのお知らせです。
現在、PitPaでは、ポッドキャストに関するアンケートを、期間限定で実施中。
回答していただいた方の中から抽選で、30名にAmazonギフト券1000円分をプレゼント。
応募には、メールアドレスが必要になります。
詳細は、番組概要欄のアンケートはこちらをご覧ください。
第2位、怪談作家の宇都郎しかたろうです。
この番組では、私が行っている怪談売買所で買い取った、世にも奇妙な体験をされた方のお話をお届けします。
今回は、オンラインで買い取ったお話を2本ご紹介します。
会議の中でも多いものに、声が聞こえた、というものがあります。
何を言っているのか分からなかったり、言葉は聞こえたが全く意味不明だったり、あるいは何かしらのメッセージを伝えるものである場合もあります。
いずれにしても、声はそれを発しているのが、意思を持った人であることは間違いありません。
それが前提としてあるからこそ、声が聞こえるという現象は嫌なものなのです。
今回の体験者、RさんとUさんは、どんな声を聞いたのでしょうか。
隣の番地の子と遊ぶことがあって、その日も隣の番地の女の子1人と会って、また違う人と遊んでみたいっていう。
幼稚園で一緒のクラスになった子が近くに住んでいるらしいと聞いて、その子の家に行って、2、3番地ぐらい離れているところに行って初めて遊ぼうと言ったとき、
その男の子、同い年の男の子1人とその子のお兄ちゃん、小学生ぐらいだったと思うんですけど、小1ぐらいのお兄ちゃんとお兄ちゃんの友達みたいなメンバーで、
何の変哲もない新興住宅地なんですけど、そこで家の前の通りで、車もそんなに通ってないので真昼間だし、
じゃあ何して遊ぼうかってなってたときに、排水溝があったんですけど、コンクリートの継ぎ目みたいなところから水が染み出してて、
それ言うのも普通にあることだと思うんですけど、その水がたまたまちょっとオレンジがかった水が出てて、
幼稚園児とか小学生なんで見るのも初めてだし、なんだこの水ってみんな言って、いろんな想像をして、
03:03
なんだなんだこれって毒だろうかとか、飲んだら死んじゃうのかなみたいな話をしてたら、
どこからともなくというか、発信源がわからない声で、男の人の声だったんですけど、
飲んで死ねって聞こえてきて、え?って思ったら、また繰り返して飲んで死ねって言われたんですね。
全然わからないし、あと今記憶もちょっと曖昧だし、幼稚園児の頃だったんで、
大人の声っていう判別が、声変わりしてるか声変わりしてないかぐらいだったんですけど、
明らかに声変わりした男の人の声で、飲んで死ね、飲んで死ねって言われて、ちょっと笑ってる感じの声なんですけど、
しかも後ろとか前とか、どこから聞こえてくるかわからないし、普通に話してるとか放送っていう感じでもなくて、
ちょっと反響した感じの声だったんですね。
私はすごい怖くなってしまったけど、悔しいというかどうしていいかわからなくなって、
死なないって言って、帰るって言ってその場を去ったんですけど、
その時一緒に来てた地学のおばあちゃんの女の子と一緒に帰って、怖かったねって言って、そのままだったんです。
ちっちゃかったし、あんまり判別もつかなくて、お化けなのかどうなのかもわからないし、
人間だとしても大人の人からこんなわかりやすい悪意というか、怖い目にあったこともなかったから、
大人というか人間だったとしても怖いなと思って、どこから聞こえたかもわからなかったもので、
大人の力を使って放送機材とかで流しているのかお化けなのか、放送機材にしても、
こんな手間かけて子供にというか、その当時は子供にとは思わなかったんですけど、
手間かけてやってくるやばい奴がいるっていう恐怖で、
お化けだったら夜来るかもしれないとか、いろいろ考えてたけど何もなかったんです、そのまま。
それでそんな程度の話だし、お化けか人かもわからないから、
どういうこともできずにずっともやっとしたまんま、体験で置いてたんですけど、
クラスの一緒の男の子って言ったら特別仲いいわけでもなくて、
近所だからただ遊びに行っただけで、交流も全然なかったので、
でもクラスに行ったらその子も普通にいるから、
怒ったけどみんな無事でそのまま過ごしてて、
06:00
何もなかったならというか、そんなに仲良くもないし確認できないままいて、
中学校になった時、たまたまその男の子と同じクラスになった時に、
何かの集まりで近くに座ることがあって、
あの時のこと覚えてるって聞かれて、
ちっちゃい時一緒に何か聞いたよねって聞かれたんですよ。
ああ、やっぱりあれは聞こえてたんだというか、
ちょっと小さい頃だから記憶も曖昧だから、
なかったというか夢とかそういうことかもしれないと思い出してたら、
実際一緒に聞いてた人が覚えてて、
あの後どうしてたのかと思ったから聞いたら、
やっぱり私帰ったし、その人たちもお家に帰ったみたいで、
怖かったけど何もなかったねって話をして、
何だったんだろうねって確認したんです。
何だったのかは今も分からないんですけど、
私の住んでいる新興住宅地には特別なスピーカーとか放送機械はないので、
町内放送の機材、そういうのに干渉して何か放送するみたいなこともないし、
今住んでる町の町内放送とか聞いてても、
あの声の感じではないので、
どういうものを使ったらあの感じの声で話しかけられるのか分からないから、
人なのかおばけなのかというか、
人だったとした方がちょっとやりづらいんじゃないかなと思うけど、
特別な機械とかいうものでもなかったし、
あの声は何だったんだろうなという話です。
あんまり近所付き合いとかも私はそんなにないんですけど、
向井の奥さんはめちゃくちゃ明るくて、
めっちゃ元気活発みたいな方で、
このコロナとかなる前にはバーベキューに誘ってくださったりとかして、
家族ぐるみの付き合いがあるっていう方なんですよね。
そのバーベキューにいたとき、結構前なんですけど、
そのときにちょっと面白い話あるよみたいな感じで聞いた話で、
怖い話っていうよりは、
彼女的にはちょっと笑える話みたいな感じで聞いた話なんですけど、
奥さんは今30代前半ぐらいで、
もともとは甲子園の方出身の方なんですよね。
結婚して今こっちに来ているって感じの人で、
彼女が大学生だった頃の話なんですけど、
国体の選手をしてて彼女、めちゃくちゃスポーツマンなんですよね。
当時大学の近くにアパートを借りて、
友達の女の子とルームシェアで暮らしてたらしいんですよね。
毎日めっちゃ厳しいトレーニングがあって、
09:01
滝田になるまでスポーツしてたっていう感じなんですけど、
すごいスポーツとかめちゃくちゃ頑張ってたのに、
あるとき急にスポーツの成績が落ちだして、
なかなか上手くいかないっていう時期があったらしくって、
そのときに車とかにも変な故障というか、
シートが下がらなくなったりとか、
些細なことなんですけど、
ディーラーというかお店に持って行ったときも、
あんまり理由というか、故障の原因とかはわからないって感じで、
ちょっとおかしいなみたいな感じだったらしいんですよね。
しばらくその不調とかもずっと続いてて、
結局理由とかも全然わからないままだったんですけど、
あるときに昼間にアパートに忘れ物を取りに帰ったときに、
ルームシェアをしてた女の子は大学に行ってるから、
家には誰もいないはずって思ったんですけど、
ルームシェアしてる子の部屋からガタガタって音がして、
その子はいないはずなのに、
泥棒とかそっち系のやつかなって思って、
ちょっとドキッとしたらしいんですけど、
スポーツやってるから、
ちょっとよそっとの男性には負ける気がしないって思ったみたいで、
誰?みたいな感じでガラッってドアを開けたそうなんですよね。
そしたらシーンって感じで誰もいなくて、
気のせいだったのかなっていう感じで、
まあいいかって部屋を出ようとしたら、
いきなりアパートの周りを全体から手でババババンって叩くような音がして、
アマードとかガシャガシャみたいな音とかもして、
もうびっくりするじゃないですか。
え?と思って、
しばらくその音がずっと鳴ってたらしいんですけど、
急にその音がピタッて鳴りあって、
シーンって鳴った瞬間、
耳元で低い知らない男性の声で、
おい無視するなっていう声がバッて聞こえたっていう。
それで、その時は本当にドキッとしてびっくりしちゃったらしいんですけど、
めちゃくちゃ元気でスポーツマンなんですよね、彼女。
で、ちょっとムカついてきたみたいでそれに対して、
いや、おかしいやろって思って、
その場でうわーみたいな感じで、
ふざけんなみたいな感じで暴れ回ったら、
それ以降いろいろな不調とかも治ったっていう。
だから幽霊とか信じてないけど、
そういうのいるとしても気合で乗り越えられるって、
その彼女は話してました。
声が聞こえたという話はよくあります。
12:04
そのような体験で多いのは、
それが何を言っているのか聞き取れないというものです。
それが人の声であり、
日本語で何かを話していることは確かなのですが、
その内容まではわからないというのです。
実は私もそういった声を聞いたことは何度かあります。
例えば、もう20年ほど前になるのですが、
真夜中、とある心霊スポットに仲間6人と
肝試しに行ったことがあります。
そこは山の中にある朽ち果てたホテルで、
当然周辺には何もなく人の姿もありません。
それは2階をあちこち見て歩いているときでした。
1階から女の声が聞こえてきたのです。
その場にいる全員は驚いて顔を見合わせましたが、
他に肝試しに来た人がいるのだろうと、
念のためそっと1階に降りて確認してみました。
ところが、そこには人の姿どころか、
他に人が来たような形跡すら見つけることができなかったのです。
そのときに聞こえた声について後で話し合ったところ、
20代から30代ぐらいの女で、声の調子は落ち着いており、
そして何と言ったのかを聞き取れなかったという点で、
全員一致していました。
そして何かを伝えようとする意思だけは
明確に感じられるものだったということです。
さて、常識的に考えるならば、声は音の一つであり、
空気の振動です。
しかもその声が言葉として聞くことができたということであれば、
死因と母音が組み合わさって形成された音の連なりであるはずです。
私たちはそのような言葉を無意識に発していますが、
人が声を発するメカニズムを改めて確認してみると、
言葉というのは実に複雑な工程を経て作り出されていることがわかります。
RさんとUさんの話では、
言葉として声をかけられたにもかかわらず、
どちらも周りにそのような言葉を発する者の姿はなかったとのこと。
それが正しいのだとすると、
声を発したのは一体何だったのでしょうか。
そのような言葉を綴った空気の振動が
自然に発生することはまずありえないでしょうから不思議です。
聞く側に問題があったということは考えられないでしょうか。
いわゆる空耳とか幻聴というやつです。
Uさんの話の方はそれもあり得るかもしれません。
しかしRさんの話の場合は、
同時に複数の人が同じタイミングで同じ声を聞いています。
15:01
普通の空耳ではないでしょう。
もっとも、ある一定の条件が揃えば、
複数の人が同時に同じ幻聴を聞くこともあるので、
絶対にあり得ないとは言えないのですが。
しかしここで重要なのは、
今回紹介した二つの話で聞かれたその言葉は、
その場の状況に合致したもので、
発話者は明らかにその光景を見ていたであろうことが
推測できるという点です。
状況と発言内容にズレがない。
それどころか、そのたった一言だけで
発話者の人間性までが想像できるのです。
だからこそ、体験された方たちは、
怖さや怒りといった感情を掻き立てられました。
それにより、この体験は階段として成立しているのです。
これが文芸であれば、見事な言葉選びだと言えるでしょう。
たった一言で体験談を階段へと消化してしまうその言葉、
そこに階段の面白さが凝縮されているように思えてなりません。
この番組では、RさんやUさんのように、
あなたが体験した階段をオンラインで買取しています。
詳細は概要欄のリンクよりお待ちしています。
それではまた次回。お会いしましょう。