ハートに火をつけろ
こんにちは、創業期のスタートアップ投資に特化したベンチャーキャピタル、ANRIの代表、さまたANRIです。
この番組では、毎回様々な起業家精神を持った方をゲストにお呼びし、その人を突き起こす熱について深く掘り下げ、
熱くためになる話をお届けしています。 今回は、ANRIで主催していることアワード、夜明け前の特集です。
ゲストはライターで、夜明け前の運営を一緒にしている山内博之さん、そして第1回の受賞者である
アーティストコレクティブ、GC magazine のメンバーの伊藤駿さん、鈴木敏さんにお越しいただきました。
本日は、そもそも、夜明け前って何だ?なんでANRIがそんなことやってるんだ?という話、
また、その中で第1回のグランプリになったGC magazine というのが何者なのか、
あとは、これからどんな野望を持っているのか、ということについてお話を伺えればと思います。
皆さんよろしくお願いします。
ということで始まりましたが、大前提としてですね、夜明け前っていうものが僕ノリノリでやらせていただいているんですけれども、
嬉しい限りですね。 そもそも、ANRIがなぜこのフォトアワードというものをやっているのか、
これからちょっとまずご説明できればなと思っています。
これ一番初めのきっかけは、僕と山内さんでお話ししちゃった時なんですけど、あれはいつぐらいですか?
昨年の頭ですかね。2024年の頭ぐらいでしょうかね。
最初は全然関係ないお話から始まったと思うのですが。
本当に山内さん、ライターとしてお仕事をご主催しているところからスタートして、
お話ししているところ、山内さんが写真に非常に造形が深く大好きであると。
造形が深くはないんですけど、もともとで言うと、僕もともと大学生の頃に写真のサークル入っていて、
あとはお金稼ぎのバイトとして撮影の仕事、学会とかを撮るみたいな撮影バイトをやらせてもらっていて、
あとは大学の卒業アルバムの企画撮影、印刷から販売管理までやるっていう、
なんでこれをボランジェラーと言いますかね。ずっとやっていたので、写真すごい好きですし、
写真のアワードっていうものを好きだったり、いっぱい見させてもらって、
やっぱり今その写真新世紀どこが出てきたんだろうかとかをすごい楽しみにしてた世代だったので、
それは結構その話からですよね。
そうですね。その時に最近その写真のアワード、従来ずっとあった写真のアワードっていうのがことごとくなくなっているっていうお話をしていまして、
それは端的にジャンルの危機なんじゃないだろうかみたいなお話をしていて、
本当はそういった若手が登場する東流門っていうのは必ずジャンルの中になければいけないじゃないかっていうお話をしていたところ、
兄さんがそうかないのか、やりますか?って言うねん。
ノリと言うですね。そもそも私たちベーシックに本業としては投資の仕事をさせてもらってますと、
スタートアップ投資をやっていくと、スタートアップってもちろんそのいろんなサービスとかプロダクトがあるんですけれど、
それの根底に流れているいろんなものがあると思っています。
それはまず人を支えている教育だったりしますと、あとは技術、例えば研究者とか基礎研究とかっていうものがありますと、
あとは僕ら2Cサービスとか投資すると、その時代時代を作っているカルチャーっていうのがあって、
じゃあ今なんでこの時代にこれが流行るのかっていうのがあるじゃないですか。
そういう僕らは創業期に投資をするんだけれど、創業期のスタートアップ投資とかだってそれが全ての始まりではなくて、
やっぱりカルチャーとかテクノロジーとかその人とかの根底にはもっとその源流があるでしょうと。
その源流をちゃんと認識してリスペクトしないままに果実になって金になる部分だけコネジャーって現れてお金入れて、
わしが育てたっていうのが劇的にダサいって話をもう10年ぐらいずっとしてますと。
その中で僕らもカルチャー、いろんなカルチャーがある中でそこに対してどういうふうにリスペクトできるかとか、
どうすると僕ららしい支援ができるかっていうのが結構テーマでした。
僕らの中ですごい大事にしているのは、みんながもうワーって寄ってきているものは、これは別にいい。
一方、せっかく自分たちがリスポーラーなのから、自分たちがやったことがその産業にとって一定意味があることだったら結構楽しいねっていうのと、
あと最後はプロジェクトオーナーが情熱を持てること。
大事だけれど、別に俺の人生にとってこの仕事しなくてもいいなってものはどうせ続かないので、この3つぐらいをどう満たすかっていうのがあった中で、
ちょうどコロナ経ってフォトアワードが一つも実績でもほぼないっていうのが、これはやるかっていうのに繋がった。
安里さんとしては本業とそんなにプレイヤー、乖離はないということですか?
まさに僕の中では山があって川があるみたいなぐらい、ベーシックなものがあって繋がっているって結構真剣に思っている。
特にテクノロジーとしてはAIっていうものがあまりに凄すぎて、
ちょうど今日社内で僕は最近気に入っているDJミックスをずっとyoutubeで聴いたんですけど、3週聴いたところで全ての楽曲がAIで作られていると気づいて、
普通に女性ボーカルもラップも全部AIだった。結構衝撃を受けて、確かに結構好きなの。一つの曲も誰が歌ったとかわかんないけどいいミックスだなと思ったら、
自分が割と良いと思うものが完全にAIでできると。これいわゆるAIの世界におけるチューニングテストっていう有名なAIが人間を超えるかみたいなテストなんですけど、
それを超えたフェーズなんだなっていうのを人生で初めて直面しているんですよね。
っていう時代にやっぱり人と人じゃなくていいものっていうものができるわけですごい大事で、だからこそ僕らだと最近だと人文系哲学とか
理系って言われる領域じゃないものの研究とか大事だよね。論文とかの支援したりとか。
アートも結局相当なものがAIに代替されていく中で、最後に残る人間のエゴとか感覚知識とか時代を変える人間の発言ってなんだっけっていうのが
きわきわになっていくと結構こういうところに未来があるんじゃないの。僕らとしてはそこをリスペクトするって話もあるし、
GCの皆さんみたいにそういうところの一番エッチが立っている人たちがまだまだ時に応援させてもらうって、この業界的には熱い。
っていうのがまあその夜明け前で狙ってるところですね。
だからその辺の思いがあったから、夜明け前のレギュレーションも自ずと決まってきたっていうところもありますね。
写真作品を応募するんですけれども、あんまり制約を設けてないんですね。ジャンルとかもないし、
ひょっとするとAIで出した絵を送ってきてくれても、それを写真と言ってくれればもう…
お前がそれを写真と言う限り我々は受け付ける。正しいデータにしてくれっていう。
当時も言ってましたけど、iPhoneで撮っている写真はもはや正確な写実、写像ではない。
iPhone16から17に変わったんですけど、インカメが進化しすぎて鏡の機能にならないって話をよくしてるんですよ。
あれめちゃめちゃいろんなもの消していくんで、肌とかトゥルトゥルされちゃうんで。
なんかそういうものをアートにおいてのそのすごい正確な写実っていうものを超えた世界が写真っていうものが広がっている。
中で写真ってじゃあ何の意味があるのかみたいな。
これが自分の中では熱い。
この10年で写真というものを毎年我々が今考えている写真表現がこれだっていうのをコレクトしていくと、
10年経つと10年前ってまだ写真ってこういう表現として認められてきたね、認められてなかったねっていうのが出るんじゃないの?っていうのがこの話ですかね。
10年やろうっていう話ですね。
毎年1回アワードをやっていって10年たまると写真の流れおよび社会の流れみたいなものまで見えてくるんじゃないかというところですね。
っていうのとやっぱりキム・ライ・ヘイションみたいな偉大なショーもありますけれど、その手前でそれこそGシミュレーターさんみたいに学生ってものをやってから写真表現で食っていけるようになるまでのここの凄まじさ。
作家としてのログを作っていくっていうのは写真集と写真展っていうのがあるけれど、僕やっぱりやってる側だったんですけど、金がかかる。
金がかかるが、写真に行ってまつわる仕事で金を稼ぐってのは非常に難しい。
これの中でどこかでみんな心を折られて、写真と関係ない仕事になっていったりとか、写真表現をやり続けることをやめてしまうとか。
ここのなんかもうちょっといい感じにならないかなっていうのが趣旨ですよね。
そうですね。写真全体を盛り立てていければ何よりだっていうところですね。
っていうショーもみんなやんないですからね。
ということで、僕らもどんな人が集まるかわからなかった中で、そんなにテーマは作りすぎず、ただ全体の募集のポスターもウェブもそこそこ難解なものにし、
家族フォートコンテストとかではないという感じで出してみると、後はリサクさんとかヒメさんみたいな。
割とガチプロな人たちに審査員で来てもらうというメッセージだけで誰が来るかっていう。
やったら思った以上にガチプロが来たってところですかね。
そうですね。こういう言い方あるかもしれないですけれども、第1回目やってみてたくさん応募作が集まりましたけど、レベルが非常に高かったですね。思った以上に。
何が困るって普通に本当のプロが出てきたことですね。
本当にこれですよね。
竹野さんとかね。本当に上手いんですよね。僕らあまりに上手で、今会社のウェブ全部写真撮ってもらってるんですけど、本当に上手いんだなあ、プロが。
ですから写真の賞が少ない、もしくはほとんどないからでしょうけど、プロの方、写真ファンだったら皆さんお名前を知っているだろう方々もすごくたくさん応募してくださってますね。
僕がすごい良いなと思ったのは、プロとして流行っている作品とかスタイルじゃないものを出されているプロの方がいらっしゃったじゃないですか。
これは僕なんか結構熱いなって。商業カメラマンとして食えている部分と表現者としてやりたいものがそれぞれある中でこれを出すって決めてきたとかはグッとくるなって。
そうですね。なので年齢制限も何も設けていないので誰でも出せるという形にしたのがすごく正解だった気がしますね。
非常にレベルが高く本命を極めた先行の末、万丈一致で自信分かちの皆さんになったということでおめでとうございます。
ありがとうございます。
なんでそうなったんですかね。これ山口さんの分析会議は何なんですか?
これ本当に全員一致で万丈一致で決まったんですよね。しかもすごくあっさりと。時間結構たっぷり取ってたんですけど結構あっさり決まりました。
まさか。びっくり。少し喧嘩してもらえなかったなと思うんですけど。
なんででしょうね。まずは作品の質的にも非常にクオリティが高いというのは大前提ですね。
前聞いた時より増えてるんですよね。
最初公式には16人って聞いてましたけどこの半年ぐらいで3人増えたんですね。
衣装作ってくれる人だったり。
写真なワードと言いつつ、GCがやりとってるのはいわゆる写真というわけでもない。
表現の展示とか人もあるのでいろんな人が関わるわけですよね。
気づいたんですよね。音声のポッドキャストで皆さんの作品性を伝えるのは不可能にしかないんじゃないかなと。
夜明け前のウェブサイトをポッドキャストに貼ってくるので見ていただくと第1回のグランプリで皆さんの作品が出てます。
最終的なグランプリを撮った作品というものがあるじゃないですか。
あれは展示をしましたと。
その展示の風景を写真に撮ってそれを出されてますってことですよね。
あれは何なんですか?
あれは何なんだろうな。
あれは最初は映像を作るところから始まって。
僕らはずっと車というものを作品のモチーフというか道具みたいに一つのカメラを使うように車もガジェットとして使っていて。
それを使って映像を作ろうかってなった時にまずメンバーをめっちゃ集めて車を2台用意して高速道路、首都高をガーッと並走してお互いの映像、写真を撮りあって
それを空間にインストールするっていう。
首都高って出口が出なかったらずっと回れるんですよ。
それでずっと回りながらお互いをずっと撮り合うみたいな。
写真ってあるしスナップみたいな方向の話し方すると狩猟感覚というか
瞬間を狙ってずっと街を歩きながらいいと思った瞬間を撮るみたいなことをするんですけど
その狩猟感覚というか獲物を狙うみたいな時間を永遠に引き延ばしたらどうなるんだろうなっていう実験から始めて
メンバー内で無限にその決定的瞬間みたいなエナジーを生成し続けるみたいな。
これはツッコミどころが多すぎて話が前に進まないと極めた感じですけど
ガチンコファイトクラブな理由あります?
ガチンコファイトクラブな理由は本当に僕たち大学2020年卒なんですけど
卒業して1年目の頃に卒業してからみんな就職しちゃって作品を作る機会がなくなった。仕事が忙しいから。
でも制作とか表現は続けたいということでどうにか表現する場所を作りたいなっていうところからGCマガジンというのが始まってて
それが表現する場っていうのが月1で陣を作るっていうそういうルールを自分たちに設けて
その陣を作るけど拍子どうするんだってなった時に毎月出したいろんな人の作品の中から自分たちでコンペをして
1位を決める。その1位を拍子にするっていうルールで
だったら毎月ファイトクラブだねみたいな。もっとガチンコでしょみたいな。ガチンコファイトクラブ
ガチンコファイトクラブ的にやる陣の集合体だと
真面目なんじゃないですか?
僕的には素晴らしいってあんまり褒めたくなくなってくるんだけど
さっきまさに言ったことで写真を表現者としてやり続けるってことと
一方で仕事ってものに追われていくっていう話の中で表現活動を続けるって結構タフっすよね
タフな、ピークリー月1でしたっけ?
月1ですね。月1で2、3年作り続けて
そっから3年目ぐらいで展示してみるかみたいな
そっから展示してない?
展示始めたのが23年ぐらいで
結成20年で展示し始めたのが23年とかなんですよ
それまでは本当にお互いの中で殴り合ってただけの
スーパーアンダーグラウンド
誰も観客のいないガチンコファイトクラブ
本当に殴り合い地下格闘技