1. 写真と万年筆のイチゴカメラ
  2. Ep70. カール・ツァイスの歴史..
2024-02-15 56:20

Ep70. カール・ツァイスの歴史 財団設立編 アッべの経営思想(カワベマナブ)

カワベさんをお招きして、いちがみがまとめたカール・ツァイスの歴史 財団設立編を「アッべの経営思想」というテーマで話しました。

このエピソードのページ

https://15scope.jp/ichigocamera/ep-070.html


Ep51. カール・ツァイスの歴史 創業期編 3人のキーマン もあわせてお聞きください。

⁠https://15scope.jp/ichigocamera/ep-051.html


参考文献

- カールツァイスの経営倫理 野藤 忠 ミネルヴァ書房(2012年)

- カール・ツァイス―創業・分断・統合の歴史 小林 孝久 朝日新聞社(1991年)

- ツァイス 激動の100年 アーミン ヘルマン (著)、Armin Hermann (原著)、中野 不二男 (翻訳) 新潮社 (1995年)


イチゴカメラは、カメラ・写真が好きな一神 友郎(Tomoo Ichigami)がお届けするカメラ雑談プログラム。フィルムカメラから最新デジタルカメラの話題、写真表現についてなど、幅広く興味の赴くままに話します。同じ趣味を持つ方々とコミュニケーションとりつつ、その愉しさ、奥深さを共有していければと考えております。

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00:05
イチゴカメラ エピソード70. カール・ツァイスの歴史 第2弾でございます。カワベさんよろしくお願いします。
カワベ よろしくお願いします。
前回は、カール・ツァイス、エルンスト・アッべ、オッド・ショットの創業期3人のキーマン の生い立ちなどを見ていきました。
今回は財団設立編 あとアッペの経営思想っていうところを話していきたいと考えております
前回のやつって もう3人が出てきてでも
カルツアイスが苦悩しながらも 成長し大成長までいったってとこまで話したんで
なんかそれなりに面白かった 自分で聞き返してもまあまあ面白いなぁとか思ったんですけど
僕の中ではもう終わった感すらありません
でもあれは本当創業期の話で その後もね 今も現代に続くカルツアイスがあるわけで
まだちなみにこのシリーズはあと数回続くと思います まあそうなんですか
意外とボリュームありますよね その中での今回は財団設立編っていうとこで
まぁちょっと地味っちゃ地味なんですよね 製品とかが出てこないから
なんなら この財団設立を経て
あの カメラのレンズ製造に取り掛かったり
あとプラネタリウムを開発したりとか プラネタリウムはい
そうそう そういうのが出てくるんですけど今回はあんまり製品は出てきません
そうですね はい なるほど
ただなんかこのツアイスの歴史をシリーズものでやっていくとしたら 絶対この財団設立編って欠かせないし
なんかのテーマに入れ込むようなもんでもないと思ったんですね 独立したテーマにせなあかんという使命感がありまして
うーん なるほど そうですか
はい なんでまぁちょっと聞いてみてください 聞いてみて率直な
聞いて通れない そうなんです
なるほど まあこれを話し一通り聞いた後同じように思ってもらえたら成功とします
あーなるほど そういうことですね 楽しみですね はい
では最初にちょっと前回の振り返りで
あっぺ今回この財団設立っていうのはもうあっぺがやったことなんですけど
03:05
はい そのあっぺの前回のおさらいちょっとしていきたいと思います おさらいそうですね
はい まず幼少期
父は宝石工場の食工場をしていたと 毎日14から16時間労働休みなく働いていましたよと
もうお昼休みすらないと すごいですね
あっぺ9歳の時革命が起きて
市民たちが暴動を起こしたんですけども鎮圧されてしまう それに伴いあっぺはドレスデンからアイゼナッハに亡命
その亡命した場所で亡命者を匿う役割を担っていたと
その時に警察官に対する不満不当な力権力に対する反感を抱いたと なるほど
でこれ前回国交は触れなかったんですけど あのお父さんはもう馬車馬のように働いて
えーとまあそれでも収益は少なくて 屈強で自慢の父だったんですけど
もう始終すぎた頃にはもう老人のようになっていて60歳で高い 高いしました
でお母さんも若くして結核でなくしたようです ああそうなんですねはい
そんな幼少期だったんですがえーっとまあ大学 に入って物理学を研究してカールツアイスと出会い
工学部屋の製品開発に協力していくことになったと はいすごいはい
でえーっと科学的な工学理論を 工業生産に応用し研究開発に取り組む
であの工場の 作業工程なんかの見直しとかもやって
成果を上げていきましたよと すごいですね
モダンですよね モダン
モダンなんです なんか今とも通じる感じはありますよね
これこれマジでそうで あのその経営思想なんかも
あの今の普通をやってるんですよね 今の普通当時100年以上前の
普通じゃないことを やらなあらんといってやってきたんですよね
前回ショットの話もしましたけど途中からショットと協力して 工学レンズの開発施設を設立
でショットとともに工学ガラスを作る事業を開始し新種ガラスの開発に取り組み 続々と
06:00
新製品作っていったと いやーすごいですね
で前回はそこでアポクロマートレンズっていうまあ シューサのないレンズを作ることに成功したっていうところまで話しましたと
はい でえっとまぁそこの時代とも関わってきているその時
こういう研究開発だけしてたわけではなくて同時にあの 経営者でもあったわけなんで
あの いろんな経営活動をしているわけなんですよね
うーんそこがすごいとこですねさらに そうそうなんですただの研究者じゃないんです
じゃないんですね 経営者としても専権の命に
思ってて 改革を続々とやっていって財団設立にまで至ったと
いう今回はその財団設立とアッペの経営思想についてを掘り下げていきます はい
で全く製品出てこないのもなんかちょっと寂しいんで そうですね
ちょっとだけ製品の話をするとはいえっとアッペがアディシヒの ツアー椅子製品どんなものがあったかというとまずはやっぱり顕微鏡
ですと その顕微鏡によってどういう成果が生み出されたかっていう話なんですけど
当時の富士の病とされた結核治療への貢献というのが挙げられます
これが当時は田舎の町医者だったロベルトコホが 1876年に炭素菌を発見しましたと
でそのその後ツアー椅子の最新型の顕微鏡と写真撮影装置を使用して1882年に 結核菌を発見
1905年にノーベル賞を受賞したと すごいですね
ノーベル賞ってそんな時からあるんですか? そこもすごいですね
そんな前からあるのか確かに
そうですねだから なるほどさっき言いましたけどお母さんは若くして結核でなくしてたんで
つながってきたというかはいなるほど もっと早くにできてればみたいな
なるほどなんかこうサイズっていうともう カメラのイメージですけど
こうやっぱ聞いていくといろんな分野とつながっているっていうのが そうなんですよね
すごいところですよね 医学分野っていうかそういう
医学もそうだし宇宙開発的なこととかですよね それこそプラネタリウムもそうだし
アポロ11号が月面着陸した時の撮影したレンズも ツアイスレンズ
ああそうなんですか
09:04
宇宙開発とかレンズ必須ですもんね
そうですよね
この間も僕結構宇宙の動画とかよく見るんですけど
すごい遠くの星の組織とか調べるので結局 その光を分析するしかなくて
だからレンズがすごい大事っていう
収差があってはいけない分野ですもんね
あとちょっと日本を絡めたツアイス製品でいくと
双眼鏡の話なんですけど
日露戦争が1904年から1905年まであったんですけど
その時に日本は大勝利を収めたんですけど
東郷平八郎の腕には ツアイスの双眼鏡があったと
マジっすか
そんな頃というか
なるほど
敵の様子を観察してたんでしょうね
なるほどすごいですね
という製品の話でした
豆知識ですね
こっからは出てきません製品は
ツアイスおじさん
なかなか絡まずというか
そうなんです
このツアイスの話ってほぼほぼアッペが持ってきますよね
そうなんですそうなんですよ
ということですよね
ではそのアッペの経営者としての側面
その手腕を見ていきましょう
まず会社という組織じゃないですか
組織文化の醸成に長けていたと
その経営者ツアイスアッペショットっていうめちゃめちゃえげつない天才がいたわけですけど
その経営者の優れた企業化製品
卓越した技術力
それを円満な労使協定によって発展を続けていったと
素晴らしい
ただただイケイケドンドンで作っていったわけじゃなくて
ちゃんと労働者のことも考えていましたと
すごいですね
もともと研究者上がりのアッペなんで
それがその甲斐あって高度な技術と新知識をいち早く製品に取り入れて
高い水準のものを製品化して認められて推しも押されぬ企業になった
12:06
この3人の自由に言語をすることなく広い視野を持ち
使命感と誇りを持ってその従業員に対しても指導していたと
これは強いわなっていう
上司にしたい人ランキングみたいな感じ
そうですね
ヨーロッパでは1873年に強行が起きてたんですけども
その影響も最小限に抑えてたと
そんなことでは揺るがないぐらいの感じの活動をしてましたよと
大部分の従業員はそのツアーエスの躍進に一躍を担って従事しているという誇らしい気持ちで
高齢に達するまでツアーエス社に献身したとあります
素晴らしいですね
っていう組織の文化をそういうふうに作っていったんですね
風通しの良い組織で働きやすいみたいな
働き方改革です
幼少期14時間働いたみたいなのがこれあかんみたいなのあったんですかね
そうですまさにそれです
やっぱり父親の
痩せ細っていく父親を見ていて
こんなんじゃあかんと思ってたんですね
さらに経営の多角化と技術革新の基盤の構築も同時に行っていますと
ちょっとだけちょっと加わったことでガラス製品の製造っていう
分野にも注力していくことになるんですけど
これ前回も言いましたけど
ガラス製造っていうのは手本が全くないところからのそういう工夫なわけで
相当苦労したみたいなんですけども
これに関してはショットも相当頑張って
アッペだけではなくてショットも
指導者としての資質も備えてたみたいなんですね
ショットは力の限り努力して信じる道を進み
アッペやツアーエースの気持ちを組み取って
その区画を共にして進行を深めていったと
そういうことによってアポクロマート式レンズなど革新的な製品を生み出していったと
なるほど
そういう多角化も行ない不動の地位を築いていくことになりますと
すごいですね
アッペもともと大学上がりなので
15:02
そういう研究機関大学との連携も強化することに進力しました
なるほど
イエナ大学との関係を強化
その当時ツアーエース社は相当儲かってるんですけど
アッペも3分の1の収益をもらえるようになって
ただその収益のほとんどをイエナ大学に寄付します
すごいですね
企業だけが成長しちゃいかんとそういう大学とか研究機関ともに成長してかなあかんと
なかなかできないですよ
なかなかできないですよね
相当な額の寄付を送るほか土地を買ってそこに天文台も建設します
なんですかこの人は
さらに自分が死んだ時には家族に最低限のお金だけ残して
あとの全所有物件を国を通してイエナ大学に寄付しますということも
イエナ大学めちゃくちゃ恵まれてるじゃないですか
当時のイエナ大学ってそんなにお金もなくて他の競合大学には全然劣ってたけども
でもそんなことじゃいけませんと地域の大学ともっと連携を強化に
大学も強くないと飽きまへんっていう
すごいですね
これ他の大学も悔しかったぐらいじゃないですかね
そうですね
支援してもらっちゃって
アッペがこの地にいればって思ったかもしれないですね
ですよね
研究していかないとっていう意識高いというか
これがやっぱり大学出身の経営者だからそう思えるんでしょうね
でしょうね
次ですが先ほども言いました労働問題にも取り組んでいきますと
労働者と資本家は等しいものだと
そういう階級的なものであってはいけないという考えを持っていました
アッペが大成功してたんですけども
それは自分だけの力で達成できたのではないということを忘れずに思ってて
科学に対しそしてツアーエース工業の社員に対しいつも感謝していました
18:06
手にした資産っていうのはたまたま状況が有利に働いたおかげで
手に入ったものでありこれはもう子孫に残すべきものでもないと
公益目的のために使うという使命を持ってました
いやもうすごすぎてもう何でしょう
謙虚の神ですよね
当時は資本主義社会も現代もそうですけど資本主義社会なわけですけども
資本主義に対してはアッペすごい批判的否定的でした
資本家と労働者の階級もあってはならないとかも言ってるぐらい
そこの思いはすごく強いんでしょうね
すごく強い意志を感じますね
これがアッペの言葉として残ってたんですけど
額に合わせて一生懸命働いている大衆の数は大変多いけれども
文化や社会福祉の恩恵を受ける人は極めて少数に過ぎない
しかしながら労働して文化や社会福祉の前提を作り出しているのは大衆なのである
大衆の一人一人が力を合わせていくことは国家が永遠に世代を重ねながら継続されていく根本問題である
大衆は国家の根であり幹である
幹があればこそ国家の花も咲き実も結ぶ
それゆえにその木全体の健全さを保つのが最大の責務であり使命である
いやもうお札になるぐらいの人ですよこの人
お金の肖像画になってもいいですよ
本当にそうなの
すごくないですか
こんなあっぺのことを今の人カメラ好きの人も誰もほとんど知らないじゃないですか
知らないですね
だからこそこのテーマをこの財団設立編をテーマにしないといけないというのもそこにも一つの理由があるかもしれないですね
いやこれサイスっていうよりも
あっぺともいえる感じしますねもはやこう
ロゴはサイスと入ってますけど
あっぺになっててもおかしくないぐらいの重みありますね
あっぺってなんかその権威ある章とかもことごとく自体してるんですよね
そんなもんはいらん
社会のためになるかならんじゃろ
21:04
なんかもう器用すぎるというかもう成人君主すぎて
でも映画とかになったら面白いかもしれないですねこの人
そうですねなんかねドイツ国内とかだとね当然のように多分知ってる人だったりはするんでしょうな
あーなるほど
その辺の温度感というかなんか感覚をちょっと知りたいですね
そうですね
で資本主義まあその人の利益のための儲けじゃないよと
で資本主義っていうものはその老子の関係を払拭させて労働の品を壊してしまうと
まあ普通資本主義だから利益を上げるために会社活動していくんですけど
でもっと利益を上げたいと思うと労働者は賃上げを要求すると
でそうすると権力闘争をして資本も労働も台無しになるっていう風なことを
多分なんかそういうことってまあよくあるとは想像につくけど
実際大学教授から経営しだしてそういう光景をずっと目の当たりにしてたんでしょうね
なもんで従業員の生活条件や福祉の向上を重視賃金休暇年金健康保険など労働条件改善に取り組んできました
でスライスとかショットとか存命の頃はもう全く不安はなかったんですけど
完全に信頼の受ける人たちでただスライスがなくなって息子がついでとか
そこまではなんとなくは大丈夫だろうとは思うけど
その後の世代とかってなってくるとそこはもう不安でしょうがなかったんですね
永続的にこの姿勢を貫けるかっていうところで
なんかその個人所有からの脱却をしないといけないという思いも芽生えていきました
でそれが財団設立っていうところにつながっていくんですけど
これどういうことかっていうとスライス社とショット社の2社があるんですね
それは財団設立することによって2社は財団の持ち物っていうことにした
24:01
結果的になるんですけどそうすることで資本主義とちょっと一線を隠す形態の会社形態を取ると
いう感じのことをこの時期に計画していって後に実現したっていう感じになってきます
なるほど
いやー際立ってますね
ここでスライスの息子さん長男ローデリヒ・スライスが出てきます
スライスの息子も会社の一員として活躍していました
最初医学を志してたみたいなんですけど
従軍して負傷したため方向転換してスライス社の一員に加わり
写真顕微鏡の開発に当たっていたと研究成果も上げていたと
このローデリヒが顕微鏡写真撮影装置と投影装置を完成していると
2代目だけどただのボンボンじゃなくてめっちゃ活躍してると
えーすごいですね
なのでスライスが1888年に亡くなったんですけど
その亡くなった後はローデリヒと後アッペとショットが主に経営していったって感じですかね
なるほど
アッペは強い信念があっていろんな改革をしていくじゃないですか
ただ当時資本主義というか現代でもですけど
資本主義全たたの中で何でやねんってローデリヒは思ってます
財産を増やすために一生懸命働いて研究して成果も上げて
でもアッペめっちゃ給与上げるやんみたいな
めっちゃ休み増やせやんとか
これローデリヒが悪いわけではなくて
ローデリヒは普通に考えたらめっちゃ儲かってるはずなのに
どちらかというとアッペの方が当時の感覚としてもおかしいんですよね
そうですね
今この現代2024年ですらその発想ってまだまだ理想というか
なかなか実現しがたいもんですよね
27:01
そうですよね
なのでアッペが高い理念を持っていろんな施策を打ってたんですけども
ちょっとローデリヒはそれ面白くないと思ってしばしば拡大されて
ちょっと妨げられたと
うわー出てきたこういうやつ出てくる
ただ本当悪いやつじゃないと思うんですよ
悪いやつじゃないでしょうね
めっちゃ仕事もできるし意欲もあるしツアーエースを成長させたいと思ってるし
ただもちろん誰しもが思ってる儲けたいって思ってるんですよね
そうですね
ただアッペは儲けるよりも研究開発し続けてリスクを追ってでも研究開発して
世に貢献せなあかんみたいな
ローデリヒはもう儲かってるやん安定してこのままでも十分やっていけるやん
リスクを犯さんでいいやんみたいな
そうですね
ちょっといろんなとこで衝突してたようです
うわーなんか衝突するんじゃないかなとちらっと思ってたんですけど
ローデリヒだったか
なるほど
でアッペはさっきも言った通りこの永息的に続けるってなると
これはもう自分かローデリヒかどっちかがこの会社去るしかないと
までもう思い至ります
なんでしょうね
ただそれをローデリヒに伝えても
ローデリヒはそれを真正面からそれを受け止める感じではなくて
アッペに立てつくなんてこともしないんですけど
いやいやそれはないっすよつって優柔不断な態度をとっていたと
それはそうですよね
正しいのは分かってたみたいな感じなんですかね
どうだろうツアー椅子なき今もうローデリヒのものなわけですよねツアー椅子社の
それを出てけって言われるのめっちゃやる気あって頑張ってんのに
ただアッペは永息的にするにはやっぱこういう
そういう親族間の経営で受け継がれていくようなものだとどっかで何かがあってもおかしくないし
いやすごいアッペがすごい本当に
本当によく一族親族経営の会社がトラブルあったりとかってことって
今でもよく聞く話ではありますもんね
30:02
これを最終的には決着を見るんですけどなかなか難航して
アッペの苦悩は並大抵のものではなかったと
もうつらすぎて一人旅に出たと
えっ誰がですか
アッペが
アッペかいアッペ旅出た
ローデリヒに取り合ってもらえないつってつらすぎるつって
ローデリヒが旅出たんじゃなくてアッペの方もつらすぎたと
労働者みんなの幸福を心の中で祈るほかなかったと
アッペ
その2人の仲介してたローデ顧問官っていう人がいたみたいで
その人の話によると
その頃アッペは休養のためにフランクフルトの友人のもとに滞在していた
心身の疲れが度を超えていたしなかなか眠ろうとはしなかったと
想像に絶する重荷を背負いどうにも耐えられない状況になると感情が激しく高まり
頭脳を刺激して睡魔を追い払ったどうにかして睡眠しようと努めたが
胃のままにならずついに睡眠薬を服用しなければならないほどになっていたと
相当悩んでます
いやアッペ
なるほど
今回の財団説述編もいろいろローデ類人も衝突したけど
なんとか認めてもらったチャンチャンって簡単に流すこともできたんですけど
ここはちょっと詳細解像度高く
意図的に話してます私も
いやーなるほどそうですか何でしょう
そんな悩まなくてもいいんじゃないかぐらいの功績も上げてるというかこう
歳数者の利益で言うともうリゾート行って
バカンス楽しんでりゃいいぐらいのもんですけどもうめちゃくちゃ辛かったんですね
そうなんです
あーそうですか
ただもうこれはもうどうにかもう土原化せんにはならんと
アッペがですか
アッペが意を決しまして決断を迫ると
もうむやむやにすんなもう決めろ俺が去るかお前が去るか
めちゃくちゃ対立してるじゃないですか
そんな対抗的に言ってたわけじゃないですあのロデリヒも
33:03
なんで頑張ってる俺をそんな追い出そうとするんやって聞くと
決して嫌いなわけじゃないんですアッペも
でしょうねでしょうね
ただスライスを永続的に発展させるために必要
あんたに去ってもらわないといけないんですと
アッペがロデリヒに去ってくれと
去ってもらわないと困るんですと
でもう
なんてや
でそれ最終決断のために保証金として莫大な額を用意してますよと
もう一生遊んでくだせるだけのお金を渡しますと
もうその保証金の額は空欄にして話し合いに臨んで
その競技の結果提供できる金額の最高額を記入しようとした糸でも空欄で挑んだぐらい
もう覚悟してそんな話し合ったと
ドラマとか漫画の世界じゃないですか
好きな額を書きたまえみたいな
そうですよね
ガチでやったんですね
でもう改めてロデリヒは突きつけられますと
でその時のロデリヒはもう腹立たしさと驚愕の色を濃くする
でラクタンもしたけども気持ちを直して
自分はツアー社に愛着を感じてるし仕事がしたいし利益を得て満足のいく生活がしたいっていう
その後に及んでも未練があるわけなんですよね
すぐには決断伝承アッペさんよと
ちょっと待ってと
で十分な猶予を要求したがアッペは受け付けなかった
えーアッペ
アッペも相当相当ですね
もうここで何とかしないとほんと進めないって感じだったですね
そうなんですでもう分かりましたと
ロデリヒはもう受け入れざるを得ない状況になり
署名しますと
書いたんですか好きな額
好きな額も書いたんでしょうねきっと
でも署名してる姿がその虚しさが心中にありありと滲み出た様子で
自分の名前を書くわけですよね
ロデリヒ対すると
36:03
えーなんでしょうそんな対立するような感じないような気もするんですけどね
ロデリヒはもちろん辛いしアッペも辛いと
なんて
もうちょっと二人とも冷静になったらよかったのに
二人とも休めばよかったね
そうですか
すごいすごい情景でしょうなその署名風景は
繰り返しますけどロデリヒは
その会社の所有者かつ経営者として当時ごくごく普通の一般的な考え方をしていた
アッペがもう先行きすぎてたんでしょうねやっぱりもう発想がもう
そうなんです
なるほど
ロデリヒは身を引いて
莫大な資産を得て
得るんかい
得るんかい
利子だけで余生を優柔地的に送れるほどの資金を得たと
そこで得ていくのがロデリヒと遠慮しないんですね
そりゃあそうでしょう
もう吹っ切れたみたいな感じなんですかね
もうめっちゃ
アッペの心で用意してた額を書いた感じですね
そうです一方のアッペは自分の資産全部財団に寄付します
なんてやるの
またわけ分からん
やりすぎないのがアッペ
確して1889年カールツアイズ財団を設立しました
ついにはい
そして創業者の名を永久にいただくことを提案で第一条で定めました
なのでカールツアイズ財団
その中身は簡単に概要だけ言うと
労働時間は1日9時間を超えてはならない法定定給日を有給とする
労働は年金を支給する年次有給休暇病気中の賃金保証を規定するなど
世界に比類なき社会保障制度を携えていた
すごいアッペすごいっすわ本当に
当時は1日14時間労働が当たり前のところ12時間にするどうするっていう議論がされていた時代だったそうです
39:01
いやもうモダンただただモダンって感じですね
現代に通じますもんね
本当は8時間にしたかったみたいです
現代の普通ですよね
現代の普通だからもうこの100何年前ですか
100年以上前に
130年とか
前にもこの2000年くらいの水準の発想を持ってたってことですよね
なんならね日本だって2000年って僕ら働き出した頃じゃないですか
残業でお金出ないなんてザラにあったし
いやアッペに負けてますね
アッペに負けてますよ今でも負けてるんじゃないですか相当
本当日本でもここ数年よっぽどの大企業じゃない限りは
ここ数年のような気もしますよね
有給取れないとかそんな
いまだにあるしね
いつ達成できるかぐらいのことじゃないですか
いやすごすぎますね
2代目ローデルヒを追い出した形になったわけじゃないですか
やっぱりイエナ大学にしてもツアー医者にしても
なんか変な噂も立ったようですね
なんやらアッペがローデルヒを追い出そうとしてるぞみたいな
ただこの財団設立とかこの定管によって
中にはアッペを非難してた人もいたんですけど
逆に異形の念を抱くようになったと
当時の従業員も従業員にとって嬉しいことではあるんですけど
これがどういうことなんと財団設立の意味を分かっている人は
あんまりいなかったんじゃないかっていう
なるほどでしょうね
まあね130年前振り返って
いやーすげーなーって今こうして言ってるわけですけど
まだ
現代ですらアッペの思想に追いつけてないぐらいだと思うんで
追いつけてないねだってね資本主義ですもんな世の中
いやー利益利益じゃないですかむしろ
そうですわそれこそ資本主義の歴史みたいなのは
古典ラジオでもやってたんで
資本主義がもう立ち行かなくなってますよねみたいな話は
42:01
そっちを聞いてもらったらいいかと思います
古典ラジオでもアッペやってほしいですね
ヤンヤンさんにやってほしいね
やってほしいなるほど
すごいですね本当に
さらにアッペは技術的に高い新規の発明については
特許を取ることを禁じて進んで公開したと
えーオープンソースですか
オープンソースです
なんだアッペ
すっごすぎますよ本当に
いやーモダンっていうかもう
だから経営上の理由
儲かるか儲からないかみたいなことをもう
判断基準にしてないから
そういう気持ちで新分野に対しても
積極的な技術開発を行っていったんですよね
っていう会社としての文化ができていったと
っていうアッペでいくたの偉大な業績の中でも
この財団定管策定っていうのが
大きな注目を集めて絶賛を浴び
判断されましたと
想像以上ですねはい
そこには彼の真心と無視の誠意が
にじみ出ており人徳が明確に映し出されていた
理論物理学者でアッペの友人アウェルバッハは
アッペの顕微鏡理論は偉大な行為
カイルツアイス財団の設立はより偉大な行為だと話した
んでしょうね
でしょうね
いやーなるほど
いやーすごすぎるな
エルヌスとアッペ財団なんですけど
創業者の名前を勘することをアッペは決めたんです
カイルツアイス財団なんです
俺じゃないよと
そうなんです
いやーすごすぎました
というのが財団設立編アッペの経営思想でございました
いやーこれは拍手でしかないですね
すごいもう何でしょう
現代の働き方改革とかが
45:02
ちょっとしょぼく見えてしまうぐらいの凄さがありますね
いいぞ
そんなことやってたんか
今度からレンズについた青色のツアイスマークを見たときは
アッペに思いを馳せてください
そうですね
いやーアッペやないかと
どっちかというと
すごすぎる
人生で迷ったときはアッペならどうしたかを考えてください
アッペも旅出てるからな
アッペを追い詰めた息子がすごいですね
息子すごいけど息子も本当に至って普通っていう
むしろ立派な人っていう感じがするんですよね
アッペがすごすぎたんでしょうね
いやー何でしょう
そういうノーベル賞じゃないですけど
優れた労働環境を提供している会社にはアッペ賞をあげるとか
そういうのがあってもおかしくないぐらいの感じがしますね
本当ですね
ドイツではどんだけ知名度かわかんないけど
日本でもツアイスと同等ぐらいの認知度に
本人それ望んでないからいいのか
ただまあねツアイスをツアイスをただ占めたのはアッペであると
そこはもう断言できちゃいますね
そうですね今のツアイスがあるのは完全にアッペのおかげですね
今のツアイス社はアッペの思想を受け継いでるんでしょうかね
うんそうでしょう
社訓みたいなのを掲げたりするんですかね
あるある財団の定管みたいなのは
本当ですか
えーすごい
だからツアイス社ショット社はもう
資本家の持ち物株主はもう財団のみだから
もうそんな誤った方向に極めて行きづらい状況なんですよね
あーなるほど
いやーそうですか
組織形態のこととかは詳しくはよくわからんけどね
48:05
なんかこうこういう人たちって経営は下手みたいな
なんかこう一般論じゃないですけど
あるような気がするんですけど
例えばビートルズとかって
すごいバンドですごい音楽作ったんですけど
経営は下手だったんですよね
でApple社っていう今のAppleコンピューターじゃなくて
Apple社っていうのを作って潰しちゃってるんですけど
Appleはやり遂げてるんですね
そうですよね
この財団の定管とか作るにも
そういう全方位の知識が必要なわけなんですよね
うーんそうですよね
経営にまつわるあとその社会の動向とか
全方位の知識が必要だけどもう一人でやり遂げたんですよね
でもやっぱこう産業革命の最中に生まれ育ってきて
やっぱこうその辺の意識が高かったのかもしれないですね
資本主義がどんどん拡大していくみたいなのを
すごく目の当たりにしてて
利益ばっか追求してると良くないっていう
周りにそういう事例がいっぱいあったとか
そういうことなのかもしれないですね
1870年ぐらいが多分第二次産業革命ですよね
でもそういう
ドイツの工業がいろんな分野が発達したわけじゃないですか
イケイケドンドンなわけでしょ
いやイケイケドンドンでしかないですよね
イケイケドンドンの中のこの逆張り
むしろ逆張りですよねアッペは
逆張りですよね本当に
何してんねんみたいな
すごいね
その波に飲まれなかったのがすごいですね
そうなんですよね
やっぱりそれは
幼少期の頃の体験から来てるのは間違いないと思いますけど
間違いないんでしょうね
それを貫き通すのがすごいよね
すごいですね
今回はこの辺までっていう感じなんですかね
はいここまでです
うわーすごすぎましたね
51:01
あーよかった
財産節述編地味かなと思ってたけど
いやー聞いてみて分かりました
これ避けて撮れないですね
あーよかった
これはちょっと無視できないですよ
その後プラネタリウムやらいろんな製品を作っていくわけですけど
ここを挟んどかんといかんでしょう
いやこれ不可否というか
なんなら前回より面白かったぐらいの感じですね
あー本当ですか
あーよかった
いやー
なるほど
はい
そうかじゃあ次
ツアイスイコンとかカメラ製造にも着手したりとか
あとプラネタリウムの話とかそういう系のテーマになってくると思うんですけど
そこはそこで面白くなるだろうなとは今まとめてて思うんですけど
今回が好評ならちょっと次も面白くしないとっていう
いやー
プレッシャーが増してしまいました
いやいやいや
いちごみさんがアッペすごいっていうのは前々からすごく言ってて
今聞いてなるほどっていう
いやそこまでかっていう感じですね
あーよかった
うーん
なるほど
いやすごい面白かったですね
よかったありがとうございます
はい
ローデリー比どうしたっていう
ローデリー比も気になりますけどね
ローデリー比を責めないで
ローデリー比もね本当になんか
いやアッペがすごすぎただけでまた違う人生があったような気がしますね
ちょっと会う人が違ってたら
そうですね
でも再出社が後にどこまで残るかみたいな分岐点だった気もしますよねこの財団設立は
そうですね
まあね
わかんないけどねローデリー比がついてたらどうだったかっていう
今と比べてどうだったかっていうのはもう予想なんてできることではないんですけど
そうですね
ただまあそのアッペが強い信念を持って決断したという
54:05
結果が今の財団っていう感じですよね
なるほど
はい
ではまた続編
いやー楽しみですね
これちょっと
もっと期待したくなっちゃいましたね
はい期待してます
今回の第2弾までもちょっと時間空いたじゃないですか
そうですね
前回いつだったかな第1弾が去年セプテンバー7
なるほど
半年ぐらいか
はい
次はそんなに空けないように
はい
そうですね
何人かガイルツアーエスの歴史の続編はまだかという声が
本当ですか
はい私の耳に2件ですけど届きまして
2件も
すごいですね
なので今回面白かった人はぜひ面白かったと私に伝えて
次回作へのモチベーションを
今回は面白いんじゃないですかね
アッペがすごいですからね
前回の1回目聞き返すと
めっちゃ僕興奮しながら喋ってるのが分かって
あーそうですか
恥ずかしくなったんで
今回は努めて冷静に話すようにしました
いやー
なるほど
そうですか
興奮するのも分かる気がしますね
ほいほい
では
もっと注目されても
人物ですね
うーん
分かるでしょうか
はいでは今回もカーヴェさんありがとうございました
はいありがとうございました
56:20

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