まず最近ですね、発信を続けていく中で少し引っかかっていることがありまして、 明らかに適当な情報を元にAI を使って雑に大量にアウトプットを出している状況が増えてきてますよね。
最初に言っておきたいのは、私は特に AI を使うこと自体は嫌なわけではないんですけど、 むしろめちゃめちゃ使ってます。
実のところ最近このポッドキャスト自体も、 編集は完全に AI がやってくれて、私は収録で喋っているだけなんですよね。
その他にも文章の構成を考えてもらったり、調べ物の入り口にしたり、話の内容を整理したり、画像を作ったり、 使えるときはどんどん AI を使っていったらいいと思っています。
じゃあ逆に何が引っかかるかっていうと、 AI を使うことそのものではなくて、確認せずに適当な情報を大量に流して、それでお金を稼ぎ続けているみたいな状況なんですよね。
しかもその情報が間違ってても特に訂正をしなくて、 指摘されても直さなくて、
でも発信はずっと続けている。 今の時代それでアクセスとか収益とか取り続けられるので、これが結構引っかかるんですよね。
自分が AI を使うからわかるんですけど、やっぱり処理の速度がえげつないですよね。 早すぎます。
今いろいろやってもらってはいるんですけど、 結局自分の最後のチェックでいっぱい止まっていて、
最終承認者の決済が終わってなくて、 ずっと物事が止まっているような状態になっておりまして、
一応なんとか、 例えば席の隣に来てくれて一個ずつ説明してもらって、それで決済するみたいな、
そういうやり方にもなってきてるんですけど。 とにかく人間が入り込むようなフローを入れなかったら、
とてつもないアウトプット量が出しちゃうんですよね。 ただクオリティは上がってきているとはいえ、
今の時代まだ嘘の情報が多かったり、 変な文章が増えていたり、
まだまだ直さないといけないところがたくさんあります。 だんだんと検索欄とかタイムラインとかがAIの内容で埋もれてきたりもしますよね。
Xのリプランなんか典型的な話ですね。 今までだったら返信が補足情報になってたところが、
今はもうあいづちとも言えないような返信ばかりになって、 むしろ自分の中ではリプランは開かなくていいものになっちゃってますね。
一昔前にビジネスアカウントでちょっと小バカにされてた、
おはようございます、今日もよろしくお願いしますみたいなリプランの報酬が なんか可愛く見える感じに思えてきます。
やっぱり個人で匿名で発信しやすくて、 アフィリエイトとかノートの記事とか、
収益化しやすい構造になってきましたので、 短期的にたくさんお金を稼ぐんだったらAIで量産した方がいいっていうのは分からないこともないですね。
しかも匿名で顔も知られてないのでやりたい放題できますし、 不都合があったら逃げれば済む話ですからね。
これはもうしょうがないと思っています。
製造業だと人間は必ず間違えるっていう思想で、 工学的には設計したりしまして、
私もその部類に入っています。
その人間は必ず間違えるっていう思想を含めて、 特に科学とか技術の発信って難しくて、
自分の専門に近いとこでもなんだかんだ細かいところを間違えたりしますし、
専門からちょっと外れると調べたつもりでも抜けがあったりするんですよね。
そういうことが少なくなるように今はどんどんAIを使って、 調べてもらったりチェックしてもらったりはするんですけど、
どうしても抜けてしまう部分はあります。
もちろん間違いは少ない方がいいですし、 出す前に確認はするべきですけど、
本当に大事なのは間違えた後にどうするかなんですよね。
自分の中で必要だと思っているのは、間違いに気づいたら訂正をする。
できればここを直しましたってわかるようにしておきたいですね。
ただ、書籍とかYouTubeみたいに後から直しにくいものもありますね。
ノートみたいなブログ系の記事だったら修正かければ済むんですけど、
書籍とかYouTubeって元に戻せないですからね。
私もこうした媒体に出すときは気をつけるようにはしています。
出す前にかなり確認してます。
あと、さすがに根本的な前提が間違っていて、
全体的に土台が崩れちゃうような場合は削除とか公開停止っていうのは考えないといけないかなとは思いますね。
結局のところ、普段の発信で大事なのは間違えない完璧な人になることではなくて、
間違えた時にちゃんと直せる人でいることだと思っています。
科学メディアで少し話題になっているんですけど、
こんな新しい発見がありましたっていうニュースに対して、
元の論文で使っているような画像を掲載せずに、
生成アイで作った似たような画像でサムネイルを作ったりしている場合があるんですよね。
おそらく正規の画像を生成アイに渡して画像を生成させてるんだと思うんですけど、
ある程度似ている画像になっちゃっているので、
画像検索してもその偽の画像がトップに出てきたり、
公式の画像ではないのにみんなが本物の画像だって思い込んでしまうような、
結構危ない状況になっちゃっています。
さすがにそれは問題視されてて、修正は呼びかけられてはいるんですけど、
結局同じことをずっと繰り返して、記事は出し続けてるんですよね。
こういう姿勢の部分が倫理に関わってくるのかなと思っています。
明らかに誤情報は出し続けちゃダメですよね。
繰り返してはいけないです。
そういう姿勢で動きたくなるところを抑えられなくさせる、
お金の話も避けて通れないなと思っていて、
発信にはやっぱり趣味の発信もありますし、
広告とかアフィリエイトみたいなお金が絡む発信もありますよね。
私も収益は得ています。
じゃあお金もらってる発信と趣味の発信で責任は変わるのかって言われると、
基本的なスタンスは変わらないんじゃないかなと思っています。
無料だから適当でいい、有料だからちゃんとするって話ではなくて、
自分の名前で出す以上どっちも信頼に関わるかなと思いますね。
やっぱり匿名で自由にできるっていうのが大きいですよね。
リスクを抑えて大量に稼ぐことができるようになっています。
それこそ倫理を無視してAIで山のようにコンテンツを埋め出し続ければ、
剥離多倍を個人でできるようになっちゃうんです。
自分を古代に見せて煽りに煽りまくって、ある程度偽のものを出して、
やりたい放題ですよね。
少し話はそれるんですけど、私のことってどれくらい知っていますか?
化学プラントで技術者として働いている。
働いている期間がだいたい10年くらいで、最近転職をして2社目です。
本当にその情報正しいですか?
何で確認したんですかね?
匿名だからこそ、そういうプロフィールに当たるところも自由に書けちゃうんですよね。
さすがに私は嘘はついてないんですけど、
多少は個人が特定されないようなマスクはかけるようには気をつけています。
リアルイベントでお会いした方とは顔を付き合わせて話をしてますけど、
基本的に私は顔出しをしてないんですよね。
かねまるっていう名前は出すもののフルネームでもやっていません。
そうすると聞いてくれている人がいろいろ想像してくれるわけなんですよね。
でも発信する側って自分を大きく見せようと思ったら、結構簡単に大きく見せられちゃうんですよ。
例えば技術系の発信者でよく見る姿で例を出しますと、
何億の仕事に携わってますとか、
合計何十億の装置を入れましたとか、
そういうことは一応できるんですよね。
例えば化学プラントの仕事って普通に億単位でお金が動きますんで、
私も今何十億っていうお金を動かす話も全然しています。
それは特に機密情報とかでもなんでもなくて、
普通にプラントの機械って高いんですよ。
温度計だけで10万20万しますからね。
で、その何十億っていう中で自分がどこまで関わったかって、
金額だけ出されてもわかんないんですよね。
化学プラント1個建設しますってなると、
設計だけでも何人もかけてやりますし、
害虫することもざらにあります。
その他にもお金回りとか土地の取得とか契約とか色々ありますね。
外国の輸出の話とか、
もういろんな人が関わって成り立つんで、
私が何億使いましたとか携わりましたとか金額で言われても、
実体以上にすごく見えてるだけなんですよね。
あと個人的に面白いなって思ってるのは、
大学とか企業の名前の話ですかね。
旧邸大って書いてあれば、
多分東大と京大はないんですよね。
旧邸大っていうのは戦前に帝国大学っていうのがあって、
それが今の北海道大学、東北大学、東京大学、
名古屋大学、京都大学、大阪大学、九州大学、
この7つの一般的に結構いい大学って言われるところを指す名前になっておりまして、
だから技術系の人って結構旧邸大って書いてたりしますね。
ただその中には東大と京大は少ないんじゃないかなって思ってます。
っていうのも旧邸大って書くより、
京大とか東大って書いた方がすごく見えないですか。
何を言いたいかっていうと、
嘘ではない範囲で一番自分を大きく見せられる形で言うっていうことですね。
旧邸大ともう一つ国立大って書いてある人も多くいまして、
その場合はおそらく地方国立大。
世の中的にすごいってなる大学よりちょっと下の方ですね。
でも国立大って書くと、
極論東大かもしれないし、
京大かもしれません。
名古屋とか北大とかも言えますね。
っていう感じでいろんな想像をさせられることができます。
企業も同じで、
一部上々企業に勤めてますとか、
日経225所属とか、
プライム企業とか、
すごそうに言うことはできます。
ただですね、
以前一部上々企業の見直しが入りましたよね。
プライムとかスタンダードに変わったと思います。
一部上々企業の質が低下しているっていう側面も理由の一つにありまして、
それでプライムに転向したときに、
スタンダードに落ちちゃった企業もいくつかあります。
結局のところ、今のプライムもそうですけど、
こういう区分の企業に勤めてますよって言いつつも、
上から下まであるんですよね。
発信する側ってブランディングの話もあるので、
ある程度大きく見せたいっていう気持ちは分からないこともないです。
ただ、発信する側はなるべく答えに言わない方がいいっていうのと、
受け手の方に関しては、
発信者を深刻化しすぎない方がいいかなと思っています。
この辺も倫理に関わってきますよね。
最後に、自分はどういう存在でいたいかなっていうところだけ話しておこうかなと思います。
この番組自体は冒頭に、
化学を軸に視野が広がる番組っていう言い方をしておりまして、
新しい知識を知って日常の見方がちょっと変わったりとか、
新しい考え方をして行動が少し変わったりとか、
そういうきっかけになれば嬉しいなと思っています。
ただ、自分の発信を絶対的な正解として受け取ってほしいわけではなくて、
どちらかというと参考になったとか、
自分でも調べてみようと思ってもらえる方が嬉しいかもしれないです。
そうは言いつつも、自分も専門家の一人ではあるんで、
科学とかプラントの話をしている以上は、
この人が言うなら信用できるなって思ってもらえるようにはなりたいです。
できたら私個人のことも推してもらえると嬉しいんですけどね。
発信していると、やっぱり応援してもらえるのが力になるんで。
ただ、推してもらうのと申しにしてもらうのは違うっていう話ですね。
もう一個自分にとって結構大事なのが、
会社員でいながら科学技術系の発信をしているっていうことなんですよね。
化学プラントで働いている、
その上で科学工学とかプラントの技術を発信しているっていうところが、
信頼性を上げる面で大事ではあるんですけど、
大事なのが、出していい情報と出さない情報の線引きなんです。
公開資料に載っている情報とか、一般的な科学工学みたいな工学の基礎知識、
あとは教科書とか論文とか、企業のサイトに公的資料とか、
いろんな確認できる情報は扱っていいと思っています。
その一方でですね、職場の具体的な話はなるべく避けるようにしてたりとか、
勤務先の具体的な設備とかですかね、
なるべく具体的なところは出さないように気をつけています。
じゃあその自分の経験ってどう生かすかって話なんですけど、
ファクトチェックと選択です。
現場を知っているからこそ一般論を話す時の視点も変わりますし、
何を話したらいいかっていう選択が正確になってきます。
そして調べて得た情報がどれくらい正しいかっていう判断がしっかりできます。
現場を知っているからこそ一般論を話す時の視点も変わってきます。
でも会社固有の情報を出しているわけではありません。
ここは会社員として発信している以上、超えちゃいけない線だなとは思っています。
これは公開情報なんですよって示すために、なるべく参考資料をつけるようにも気をつけています。
これが地味に大事だと思っていて、
技術系の発信をしていると内容云々の前に
会社員がそんなことしていいのって見られることがあると思うんですよね。
今は特に個人を出してないので、まだそういうこと言われたことはないんですけど、
発信していること自体をよく思わない人もいます。
それは内容とかではなくて、その活動そのものを嫌だと思うということですね。
嫌いっていう言葉が合うかもしれませんけど、
そういう嫌いしている人ほど内容を見ずに、
ただ発信しているだけで内部情報の流出って騒ぎ出すわけなんですよね。
同じく技術系の発信をしている人で、
そういう相手からの風当たりが強いっていう話も聞くときがありますし、
すでに発信自体をやめている人もいます。
だからこそ会社の内部情報じゃなくて、公開されている情報を元に話してますよとか、
所属企業に関係なく個人の考えを発信してますよっていうことを示せる状態にしておきたいんです。
要は保険かけてます。
あんまり言わないんですけど、私結構保険かけて発信してます。