1. 百百
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2025-12-20 39:50

#134 『游神』【百百(ヒャクヒャク)】

spotify

★★★★★★★★

PODCAST『百百』がお届けする年一度のリアルイベント「Year-End-Talk」今年も開催!新作グッツ多数あり!来場者プレゼントあり!

★★★★★★★★

𝗬𝗲𝗮𝗿-𝗘𝗻𝗱 𝗧𝗮𝗹𝗸 2025 日時:2025.12.26(Fri.) 場所:Spotify japan 入場チケッット:「peatix 百百」で検索 入場無料ワンドリンク制

⁠https://peatix.com/event/4697957⁠

★★★★★★★


第134回のキーワードは「身体性と記憶」「福建エリアの民间信仰”游神”」「爆竹で無音になる」「消えたブブゼラのおじさん」「トランス状態のおばちゃんたち」「ヨソモンとしての村祭への参加」「豚の供物」「命を宿した状態での死の境界」「生物への価値」「アートバブルのその後」にまつわるトーク。


⁠游神⁠:神様が人間界を年に一度視察しにに来るらしいです。

最後の神輿に乗っているのは「媽祖」


🦜2025/2月からPODCAST「百百」は隔週放送になります。

🦜 あなたの耳に百の話を。人生漫談ラジオ「百百」(ヒャクヒャク)
現代アーティストの立石従寛と現代人の陳暁夏代の深夜トークをポッドキャスト化。 宋の時代に生きた無文という禅僧は、悟ったのち、「百不知百不会(ひゃくふちひゃくふえ)」という言葉を残しました。知れば知るほど、経験すればするほど「無知」であることを知る。そんな境地に至った無文の想いを届けます。台本なし。完全フリーセッションから紡がれる「百のお話」。

🦜
出演
立石従寛 IG @jukantateisi
陳暁夏代 IG @chinshonatsuyo

🦜 番組の感想は、 twitter #百百 でお願いいたします。

🦜 Apple Podcasts Spotifyで隔週金曜日配信 



良いお年を

サマリー

今エピソードでは、福建省で行われる有心祭りの体験を通じて、身体的な感覚やスピリチュアルな体験について語られています。また、祭りの中での不可解な出来事が説明され、特に神聖な瞬間における感情の深さが強調されています。『游神』のエピソードでは、ローカルなお祭りの魅力や、妊娠中に得た個人的な体験について触れられています。また、アートや文化の未来、現代アートの価値についても議論されています。アートと商業市場の関係において、汚れた一面を持つアート表現の重要性が語られ、美術館の運営や作品の保存、教育的役割についても言及されています。さらに、年末の振り返りが行われています。

有心祭りの体験
【百百】
あなたの耳に百の話を。立石従寛と陳暁夏代による人生漫談ラジオ【百百】
年内収録最終回でございます。早いわ。早すぎ早すぎ。
次回はね、イベントでまた撮ったものを1コマだけ公開すると思いますが。
スペシャル的にね。収録は初めて。初めてというか、最終。
いやー。早いわー。マジで早いなー。
今年のビッグイベント、私はなんでしょう、親になったということですが、受館さん的にはどうでした?今年1年。
今年は、やっぱり映画祭かな。
お寿司?
映画祭、映画出したことと、神羅のアワードいただいたとか。
あとハンセン。ハンセンやっぱりデカかったかな。
ハンセンね。でも体感として一番インパクト強いのはハンセンじゃないですか。
ハンセンだね。今年デカいのはそうだね。ハンセンです。
身体体験ですもんね。
だから本当にあんまり少なくとも、自分の作品で云々とかはあるけど、あの展示面白かったなとか、あの芸術展面白かったなとかよりも、ハンセンかも。
ハンセン。ハンセンが9月?
9月。トロントも9月。9月だね。
夏に山場があったんですね。
そうだね。
私はでも、なんかね、今年どうだったっていう時にあんまり、さっき親になったとは言ったけど、あんまり出産入ってこなくて。
はいはいはい。
なんか結構こう、なんだろう出産結構排泄に近いというか。
なんだろう。生理現象というか、あんまり今年何をしたという主体性を持ったイベントに入ってこない。
プロジェクト型ではないから。
そう。流れ。あんまり当てはまらなくて。私は2月末に、普段お祭り巡ってるんですけど、世界中の。
中国の福建省で行った有心っていうお祭り。
はいはい。どれ?
遊ぶに神様。有心。有心っていうお祭りが一番やっぱり身体体験的には、今年のハイライトかもしれない。
めちゃ標高高いとこだったっけ?
高くない。南の方。標高高いのは去年ですね。
去年はシャングリラ行った時が4000ぐらい。
高いね。
舞台見に行ったのが4000。標高4000でしょ。
有心ってどれだ?
有心は福建省で毎年旧正月にやってるお祭りで、すごい顔がでっかい。
顔がでっかい。
顔がでっかいお面みたいな。神様に入ってパレードする。
ちょっと生ハゲっぽいね。
感動とスピリチュアルな瞬間
近いじゃないですか。来報審的な感じで。
面白いね。
パレードして、一番最後に、だしみたいなのに乗ってる母なる神様がいるんですよ。
その人が最後に、パレードの最後に登場して締めくくられるお祭りなんですけど。
このお祭りがめちゃくちゃ記憶に残ってます。
私は結構感動体験ほど感想文書けないタイプなんですよ。
いやもうでも大体それすごくわかる。すごくわかる。
深すぎて、深すぎてスピリチュアルすぎて何も書けてないですよこれも。
私がインスタに投稿してるやつはもう一番軽い。
氷山のね。
そう。一番軽い。楽しかったホニャララホニャララっていう書いてるのは解釈できてるやつなんです。
この有心は2月に行ったけどまだ解釈できてないです。
本当にこれの感想を書こうとしたらたぶん1日こもらせて。
でももう歴史から何から全部リサーチして。
ビグって紙砕くのに1日ちょうだいって。
そうだよね。もう反省。いまだにインスタあげられてないもん。
ですよね。全然これは投稿してないです。ストーリーに2、3個出しただけで。
でもわかるというか共通してるのはやっぱり今年、去年ぐらいまで、去年までも一緒だったんだけどより今年ぐらいから
言葉にできない身体地でしか語れない感動が記憶に残ってる。
深みにね。
深み。わかりやすくBとかじゃないと思ってる。特に。数年前から始まってたけど。
何て言うんでしょう。それはおそらく船に乗るって何歳からでも体験できるじゃないですか。
このお祭りも別に何歳でも見れるけど解釈度が深まったと思ってて。だから言葉にできない。
言語化しづらい領域にちょっと思考が届いてるじゃないですけど。
届き始めたんだ。
届き始めた。
だってなつよちゃんも毎年世界各地、日本も含めてつつうらうらとお祭りハンターしてるじゃない。
いやもうこれトップよ。トップ。この有心は。
逆に聞きたいんだけど。今まで100個言ってたとしましょう。仮に。もっといいかもしれないストーリーかもわかんないけど。
これを序盤の5個目ぐらいで有心に出会ってたら同じ感想なのか。
むずいかもしれない。ここまで解釈できてなかった。
お祭りという経験値が体感で集まってきたか。
これ50個目ぐらいです。
50個か。相当いってんな。だからこそわかってきたわけじゃない。きっと。それも踏まえて。
この有心は初めてあの世と繋がった感覚があったんですよ。
お祭りらしいよ。
これを語るとすぴって聞こえちゃうんですけど本当にそうで。
逆にブルガリアとかで言ったクケリとかは頭で理解できちゃうんですよ。
はいはいはい。わかるよ。
理解できる。だから理解できるものに感動しなくなってきちゃって。
ビジュアルとしては面白いインパクトがあるかもしれないけど。
寒い雪国で動物と共に生きてきて狩りをしなきゃいけない。それの供養として毛皮を着て祭るとかは理解できるんですよ。
ナラティブとしてね。
理解できるからあんまりかっこいいぐらいの感想が欠けちゃう。
それももしかしたら現地の人でかつ何十年もいて今もう一回行ったら違うのかもしれない。
違うのかもしれないけど今のところわかる範囲の現象が目の前で起きてる感じだったんですけど
この有心は初めてわからない事態が起こったんですよ。私の中では。
それちなみに何だったの?
激しく爆竹を鳴らして鼓膜が破れるぐらいの爆竹を鳴らして
大体本当に朝から晩まで行進するんですよ。三日三晩みたいな。
その福建省の小さい村100ぐらいの村で全村でやるんですけど
その中でも規模が2番目に大きいぐらいのパレードに行ったんです。
いろんなところでやってるんだ。
生贄も豚とか鹿とかで捧げてて、パッカーンって割られた豚が100匹ぐらい並べられてるんですよ。
その景色だけでまず一回トリップするんですね。景色だけで。
その上で私が一番不可解な領域に飛び込んだのが一番最後の
だしに祀り上げられた神様が一番最後の寺っていうんですかね。寮。日本語わかんないけど
寺に入るときに、寮?寮って読むのか。寮に入るときに視界が消える量の爆竹を鳴らしたんですよ。
煙で見えなくなるぐらいの。
もう何にも見えなかったんですよ。真っ白になるんですよ。
その真っ白になる前が面白かったんですけど、ブブゼラみたいなおじさんが2人来てブーって鳴らすんですよ。
ホラガイ的な。
ブーって鳴らしたのとそれを合図に視界が消える量の爆竹が鳴って真っ白になったんです。
もうスチームの現代アート言ったじゃないですか。何でしたっけ。
スチームの現代アート。ミネコさん。
ミネコさんの真っ白になっちゃう寮のスチーム。あれより白い。あれより白いし。
リアル煙だもんね。
リアル煙だし、爆竹で耳が聞こえなくなったんです。私は飛び込んでったんですよ。真ん中まで。
面白いから。飛び込んでいったら爆竹で耳が一瞬無音になったんですよ。キーンってなったんですよ。耳が。
いわゆる爆弾とかでも戦争の現場だとそうなるって言うもんね。
そう。3秒くらい聞こえなくなってキーンってなったのと同時に目の前が真っ白になったんです。煙で。
あと臭すぎて息ができなくなったんですよ。煙で。
祭りの深い意味
呼吸困難みたいな。手で口を打って抑え、もう強体験じゃないですか。
で、ブブゼラのおじさんがグーってやって、おじさん2人がまず消えたんです。煙で。
で、その横にお祭りに参加してる人たちはハッピーなんですけど、信者の、ガチ信者のおばちゃん10人ぐらいが地面に頭を打ちつけてるんですよ。
何教なの?
何教なの?これは。何教なの?ちょっとわからないですけど。
パッと聞くと山岳系に近そうな雰囲気だけど。
ちょっと後で概要欄に簡単なものを貼っときますが、解釈できてなくて。
要するに、それまですでに目の前では数時間異常事態が起こっていて、
もう生贄のブタとか、要は何て言うんでしょう。で、爆竹とかが鳴って、でっかい人形が何体も通り過ぎるんだけど、
最後のガチ勢信者たちが頭に地面を複数人で打ちつけてて土下座してるみたいな。
祈ってるんですよ。祈りなんですけど、祈りが過激すぎて打ちつけてるんですよ。
五体統治、何だっけ?五体統治だっけ?
それじゃなく、もう。
トランスに入ってる。
そう、トランストランス。トランス状態の祈り方。あれはもう一般の状態ではない。
トランス状態でおばちゃんたちが、ほんとおばちゃん。なんかもう大阪のおばちゃんみたいな。
おばちゃんたちが10人ぐらいトランス状態になって頭に地面打ちつけてる横で、
ブブゼラのおじさんがブーってやって、その状態で目の前にブタも開いてて、
煙が真っ白になって、私の耳は聞こえなくなって、目の前真っ白になって、その異常な景色が全部消えるんですよ。
全部消えて無音になるんですよ。
最後それが止むと全員サーって去ってったんですよ。
私はもう棒立ちになってしまって、何が起きたんだと。
完全に今のはあの世だったなと思ったんですよ。
繋がったなって思わざるを得ないぐらいの体験だったんです。
これを文章にできないんです。
それはできないね。
できなかった。だから未だにストーリーを放置してます。
わかる。
反戦は近かったんじゃないですか。
近い近い近い近い。
やっぱり共通してるのは死が近いこととか、非日常的な景色とか、突如として起こる自分の理解を超えるものが目の前に起きるとか、そういうのがあるよね。
すごすぎて、それ2月なんですけど、去年の話かなぐらいの。
出産全然それ超えてない。全然超えてない。
プロジェクト始まったばっかだから。
そうかそうか。
何十年続くやつだから。でもなんかあれだね、農学の作りと近い感じするね。
本当ですか。
序波級的だったし、煙幕でのあの世の作り方とか。
すごいかった。いつか行ってほしいです、あれ。
行ってみたい。面白そう。
観光客なんてゼロですからね。ゼロでした。
でも地元の方々、あるいは中国の中からは結構行く。
来ない。知られてない。
そうなんだ。
知られてるっていうか、縁路はるばる来る人があんまりいないというか。
はいはいはい。
もうほんと、どいなかで、福建省のセントラルからタクシーで2時間ぐらいかかりました。
へえ。
毎回そういう祭りしか行ってないですけど。
それどうやって見つけたのちなみに。
インターネット。インターネットだけど書いてないですよ、住所も何も。開催時間も書いてなくて。
まあまあ、こっからここまで。
そう、だけどそのディープな祭り好きっているじゃないですか。そういう人たちの去年のコメントを探して、たぶんこの日、たぶんここでやってるっていうのでタクシーに乗って行くんですよ。
なるほどね。
いつも。
面白い。いいね。
で、そういう祭りって外部の人来てほしくないので、まあ私はダメなことをしてるとも言えるんですけど。
まあ、よそ者がね。
そう、よそ者だから。まあ行きます。もう。行っちゃってますけど。
まあまあよそ者だけど、別に悪いことはしてないし。
そう、なんかその都会、いつもよそ者としてお邪魔するときは、なんでしょう、まあその都会で育った親戚の気持ちで。
まあまあ、よそ者だけどリスペクトさえあれば邪魔しないと。
邪魔してますね。すんごかった、まじで。なんかあれ、あれでも当分超えないんじゃないかな、あの祭りの体験は。
一番ですね。50個行った中で1位ですね。
ローカル感がちゃんと残ってるんだね。
ローカル、あとでもトランスしてる人を見たっていうのは結構強体験かもしれない。
信じてないんで、そういうの。あ、それがでかい。私そういうのは何も信じてないんで。
そうだね。
信じてないのにあの景色を見せられたっていうギャップが強いかもしれないです。
本当にあるやんけつって。
なんかそう、びっくりしちゃった。
なれるんだって。
薬とかやってないですよみんな。
でもね、過激な生死を見せる、その生贄、備え物か生贄っていうか、
苦物を見せつけられたり、音のうるさいものとか光とか、トランスに入る条件は整ってる。
揃いも揃ってます。
ね、もうそれしかないというか、むしろ。
そこにやっぱりニューヨーク時代だいたい赤ちゃんとかもいるんですよ。
村でやってるから、もう本当にゼロ歳から100歳までいる。その環境もすごかった。
見ないもんね普段。都会に特に住んでたら。
だからなんかこの爆竹の音って赤ちゃん大丈夫?みたいな。
ちょっと離れてたら大丈夫なんだけど。
ローカルなお祭りの魅力
だからなんか、いやーすごいですね。観光客が来ない方がいいお祭りはまだまだ世界にいっぱいありますね。
僕もなんかそれにそんな激しいのは行ったことないけど、日本の中で見てきたなんかその濃いなーみたいなお祭りってだいたい同じような感じだった気がする。
全然有名じゃなくてローカルでやってて、かつなんかもうそこにいる本当に子供からおばあちゃんおじいちゃんまでなんかもう血に染みてる感じ?
はい。
何の疑いもなくその結構えげつないことを平然とやる感じとかはなんか一緒な気がする。お祭りってそういう装置よね。
そうかもしれない。
そもそも。だから正しい正しい。
あと2月末私妊娠中だったんですよ。
はいはいはい。
だからなんかその何も気にしてなかったですけど。
そうだね。
その妊娠中、妊娠中であの死の空間に入ったのもすごい個人的に楽しかったです。
タイミングとしてむしろ良かった。
命を宿してる状態であの体験ができたのはすごい良い思い出ですね。マジでいつか行ってほしい。
遊信ね。
遊信。飛び込んでほしい。来年もどこでやってるか知らないけど。
どっかでとりあえずタクシー乗って。
だってね3箇所巡ったんですよ。1箇所目はわかんなくて。行ったらすっごい変な村で音がめっちゃ遠くから聞こえるので音の差す方に行くしかないみたいな。
なるほどね。
村人に今どこを練り歩いてますかって聞くと音の鳴る方ですって言われて。
でもその気持ちはわかるな。お祭りそうだよね。
そう。音?と思って。
あっちの方、あっちの方みたいなね。
その村がめっちゃ変な村で迷路みたいになってる村なんですよ。村人以外が迷子になるようになってるんですよ。泥棒とかが。出られないような作りになってて。
どこを歩いてるかわかんなくて。音をとにかく探して迷路を歩くみたいなのも面白かったし。
その体験も深めて。
そう。変なとこでしたよ。面白かったですね。
でもなんか似てるんだな。多分レベルは違うんだろうけど、さっき言ってた。僕の行ったお祭りでも一緒だったなって思って。
アートと文化の未来
そういうお祭り?地方の?
着いてから、ここから鳴ってるからあっちの方だろうなみたいな。歩いてって、こっち行けないわって。
告知とかない。時間とか場所とかない。音の鳴る方へ。
面白いね。
っていう体験がやっぱり東京とか上海で暮らしてる都会人からしたらまずそもそも。
なんやそれってなるもんね。
だってインターネットに情報がないものの価値が今すごくあるなって。
本当にそう。
思います。
ね、わざわざそれをしに。国宝だってそうだしさ。映画体験をしに3時間。
そうですよ。決まった時間に決まった金額を払って、そう。だからなんかその想像を超えるという体験価値が今すごい高いですね。
これもどうなんだろうね。今そういう世界に入りつつあってさ、特に生成愛以降。
はい。
10年とか経ったらまた変わってんだろうななんか。自分たち、こういうどの時代においても刺激中みたいな人たち。
だから予定調和がもうつまんないんですよね。なんか目が超えてきちゃって。
10年後どうなってんだろうと思わない?
そう。でもAIとかロボットがある種プログラミングされたものであれば機械学習も組み合わせでしかないじゃないですか。そうするとやっぱ超えないですよね。煙は超えないですよ。
そうそうそう。だからきっとこのさ10年、こっから10年とかはいろんな祭りもっと行こうみたいなさ、もっとよりディープに行くとして。
深海行くしかないと思う。
でしょ。だから宇宙とか深海とかそうなるしかないよね。
価値がそこにしかない。生物。予兆されてない現場。
そうだよね。そのお祭りもさ、すごい嫌な言い方すると人間が作ったもんじゃん。数こなせばこなせるほどさ、だんだんだんだんパターンは見えてくるじゃない。
ってなってくるとさ、もう本当に人類が及ばないところに行くしかないよなって。深海とか。
火山とか。
大丈夫かな。
だからなんだろう。普段、やっぱ現代アートとかそういうのもいろんな展示とか見ますけど、私は祭りも行っちゃってるんで、どうしても体験としては比較してしまうところがある。
だからといってアートに対して希望を見出してないかって言ったらそうじゃないんだけど、少なくとも自分の想像の範疇を超えるような体験を求めようとしてはなくなってきてる気がする。
もう、そうやったら砂漠行ったほうが、そうやったら深海行ったほうがみたいな気持ちになっちゃう。
作品を。
なっちゃうよね。
それを超えてくる作品はあります。
時々。
素晴らしいと思う。
ある。なんかね、少なくともいやーだいぶないよー。
でもアニッシュカプールとかは目立ってたりとかしますよ。
なるほどね。
今年、北京で見た展示とかでも。
カプールやってたね。あれ、作品どうなんだっけ。
鏡の作品とか展示してたんですけど、バーって会場全部巡って、これめっちゃすげえってクレジット見たらカプールで、カプールかいってなった。
結局次元が違った。
それもさ、市場的じゃないものになっちゃうじゃない。
市場に乗せられないような作品、乗ろうと思えば乗せられるけど、とかなっちゃうからさ、それを許容できる出資者だったり主催者の元でないと実現できないみたいな。
そうですね、予算的にも場所的にも。
予算も会場も、あとはそれを寛容、受容できる。
クリエイティブ的にもね。
危ないやんかとか、ちょっとそれモラル的にとかさ。
そんなの言ってらんないっすよね。
言ってらんないけど、それこそ僕はアーティストのくせに言っちゃうが、本当に最近美術面白くないなとかって思っちゃってて。
市場的にちょっと今落ち着いてきてますよね。
そう。
私、バズったのが悪かったと思って。
何でもそうだけどね、バブルバブル。
5、6年前、何年前?でもコロナ前?バブったじゃないですか。
これね、その当時から言うてたよ。
言うてましたか。
言うてた。これやってたらあかんでって言うてた。
投資目的で、アート興味ないけどバコバコ買うような、アート業界で見ないような人たちがフェアとかに来て。
で、なんだろう。
ポケモンよあれは。
本当にポケモンカードみたいでしたね。
僕はもうずっとポケモンだなと思ってて。
この人100万で売ってんのええみたいな。
そうそうそう。
みんなの平均価格が倍、ゼロ一桁増えるみたいな。
そうそうそう。しかもなんかさ、これも前に100々で話したかもしれない。
今のコレクションの仕方、そのアートフェアでの買い方とかがすごいポケモンっぽいなと思ってて。
なぜならば元々のコレクションって意義として、自分で美術師を作るある種という元のコレクション。
だから人がコレクションしてないものをするっていうのが面白いコレクションの醍醐味だったのが、この数年のバブル。
みんなが流行ってるものを持つ。
そう、みんなミュウツー持ってる。
みんなカウズ持ってるみたいな。
伝説ポケモン全員持ってるみたいな状態じゃない。
そしたら伝説じゃなくなっちゃうじゃないですか。
日本のパトロン文化の現状
ないじゃんっていう。だからその唯一あるようなコレクションというものではなく、あくまでコレクションを達成していくみたいな、決められた。
みたいになってるとアートじゃなくて良くないってなっちゃうじゃない。面白くないですよね。
今のも含み、バブルという現象を資本主義で生まれたコレクション欲みたいな現象があったから、
本当の人たち、従来といった人たちが冷めちゃったじゃないけど。
乖離があるよね。あったよね。
それってやっぱり続かないから。一家生の人たちがいなくなった後、結局その時との比較でまた最近売れなくてみたいな。
しかも価格吊り上がっちゃったら下げらんないじゃない。
下げらんないから全員30万スタートみたいな。新人でもみたいな。
結局ね。
でもそんな30万の絵をずっと買える人は続かないから。
すぐ1000万いっちゃうとかね。
セカンダリにも出せないというか下がるしかないというか。誰もハッピーじゃなくないみたいな今。
だからね。若い人は景的ならしてたけど。まあまあそうなりますよね。
そうなってて、今年の面白かったイベントとかアートフェアとかも結構行く頻度下がりましたね私。
正直僕も全然行ってない。今年マジで全然行ってない。行っても30分で買えるとかだった。
強歩。
強歩ぐらいでスーッと通って変わらん。毎年変わらん。
今はやっぱ面白い個展とかやってる人をもう一回みんな求める時代が来るかもしれないですね。
だと思う。そこで結局いつも難しいのが、日本で特にそれを共有・許容できる出資者・主催者がどれくらいいらっしゃるんでしょう?
やっぱ海外の違うスピードというか違うタイムラインの人たちしかそこに手は差し伸べられない気はしてますけどね。国内はもともとなかったに等しいというか。育たずにバブルが去った。そこが。
そうだね。すごい惜しいなって思ってるのは、僕はそもそもみんなアートやればいいじゃんとかって思ってるところもあるけど、それでやってく人たちは僕も含めて全然いらないと思ってるの。
そもそも社会的に必要とされてないもんだし、基本的に反体制的な人たちだからそんなみんな反体制にならなくて良くないと思うので、そうなった時に
そうですね。全員反体制になったらこの世は崩壊してしまいますね。 やばい、崩壊しちゃうから。崩壊してる世の中だったらいいんだけど。なので何が言いたかったかって、アートの力を借りて地方創生とかは別にやればいいと思ってるし、やと思ってるんだけど、本当に美術を育てる場所は全然いらないと思ってるの。
日本に別に一つ二つあれば十分という。世界的に見てもそんなもんだし。だからそんな、いろんなアートフェアいろんなとこでやってとかそんなやらなくていいんじゃないかなと思う。
だからアートフェアも結構企業ブースが増えたりとかしてるのが今年は結構目立ったなと思ってて、でもアートの中にやっぱ化粧品メーカーとか飲料メーカーの看板がドーンドーンってあると冷めちゃうっていうか。
絵の横でシャンプー売ってても逆に絵も安く感じちゃうというか。逆にパッケージアーティストコラボ、コマーシャルって割り切ってりゃいいけど、でもここはアートの場所だしなみたいな。結構心の中でバランス取れないというか。
まあそれはなっちゃちゃんそもそもクリエイティブやってるからってなおさらなんだろうけど反応しちゃうというか。
本当の意味でコラボレーションってないと思ってるんですよ。基本的に企業コラボって寄り添うしかないから商業感を残そうとすると。本当に切り離すんだったらもう金だけ出して黙っててっていう。いやもうそれしかないよ。
無理で制約のあるクリエイションはもう寄り添うしかないから、商業に。そういうのが今年はちょっと目立ってたなあっていう感じはして。
ね、だからやっぱりそうなんですよ。結局パトロネージは今んところ育たなかったなと思ってる。
育つ前に流行りが去ってしまいましたね。てか流行りになってしまいましたね。 流行りになっちゃった。
そのもう少し市場が成熟してる西洋とかだとちゃんと本当に本当にピュアに支援だけするパトロン文化ってのがあるってことですよね。
あるある。財団としてやってて。システム化されてる。 それが日本には存在しないってことですか?
公益財団とか?あんまないよね。だってそのアートで節税できる範囲もそんなんだし、日本だと。
でそもそも公益財団というものを作るまでの道のりも長いし、で資産化地として見られにくいのと、アートが。だからなんだろう、そのパトロンをする以前の問題?
パトロンをするメリットがないってこと? 分かりやすいメリットがない。
海外だと分かりやすいメリットがあるということですか? ある。ある。資産価値計上もされるし、
日本でいう公益財団の仕組みが日本よりはハードルが低かったり、ルールとかすごいけど日本よりテキストブック的な。
だけど実現がまだ優しいのと、そもそもの資産化が次の時代に継承するためのタックス制度とかが全然日本と違う。
ということはボリュームを持って支援を受けたければ、そういった仕組みが成り立っている国のパトロンを見つけるのが正しいってことですか?
しかないんだもんね。 日本ではなく。 だからヨーロッパのハイブラとかになるわね。
ねえ。ディオールとかLVMHとか。 だからファミリーがちゃんとしてるもん。 そうですね。
日本だとファミリーが育たないんす。 自分の子供に相続するだけでもね。
大変よ。 いっぱいいっぱいですもんね。 本当にいっぱいいっぱい。
育えるように設計されてるんですよね。 そうそうそう。国が強いから。
海外受けというよりかは、そういうマーケットに認められる作家は生きていくかもしれないですね。
そうだね。
アートと商業の関係
日本だけを見ないというか、昔鶴上隆の本でそういうの読みましたけど、あの世界にたどり着くわけですね。
結局そうだと思います。 やってやろうと思うと。
日本のマーケットを見ても流行りしたりもあるし、本当に自分の作品何百年後以外に残したいって言っても美術館に入れるしかないが、美術館そのものがこの国だと切り捨てられる対象なので、
効率でさえ、コレクションも含めて美術館閉じるわみたいなことは平然に行われちゃう。平然とは言わないな。
現実的に問題で立ち行かなくなってクローズしますっていう、なくなく学芸員たちはものすごい作品を愛している人たちなので、なくなく手放さないといけないけど。
手放すっていうのはどういうことですか。価値のあるものとして見なされたら銀行に差し押さえられるってこと?
運が良ければね。でも大体他のそういうことが起きちゃうから誰かが買ってくれなかったとしても寄贈するとか。
他の美術館とかにね。それは見たことありますね。
そういうのもある。あとは受け入れる美術館がそもそもストレージありますか問題もあるけど。
収蔵もうちょっとうちいっぱいなんでとか。受け入れたくても受け入れないみたいなこともたくさんある。
美術館は大きい倉庫なんですよね。
本来はね。保存装置なんで。
国を挙げてやらないと成り立たなさそうですね。土地もそうだし。
加速化していく地方とかにそういう巨大ストレージを。
作っていただきたいですね。
じゃないと純粋に売り上げとかで見たらそんなの美術館なんて成り立たないしさ。
成り立たないです。基本赤字です。
赤字でなんか食うんだったら閉じるみたいな判断なわけじゃないですか今。
そうです。
財源を。
そうです。
でも逆じゃないですか。
そうじゃないよって。
逆であるべき?教育的にも。
基本ね、やっぱもうアートなんて汚いもんなんで。基本的に。
商業市場の設立には載せられないようなものをアートとして表現するとか。
年末の振り返り
個人的なアーティストたちにとっての結構モチベーションだったりするので、汚いもんなんですよ。
人間の汚いところ、綺麗なところじゃないと売れないのは当然だとして、でも汚いところも受け入れないと人間のことなんてなんもわからんし、
次に成長していかないけど臭いものには蓋を閉めてしまう文化になってるから。
綺麗なものしか売れないし。
難しいですね。博物館とは違いますね。
本当は博物館なんだけどね。美術における博物でしかないんですけど。
これは年末らしいテーマなんではないでしょうか。
いいですね。壮大な話。
なかなかアートの話をする機会ないですから。
そうですね。なぜならば話すとこうなっちゃうから。
話すとこうなってしまう。
希望はあるけど。希望もあるけど。
だからなんて言うんでしょう。
やっぱり企業ブースとアートの相性の悪さは、やっぱりアートとは汚いものであるという前提が。
まとめちゃうけど。
だから愛入れないものなんですよね。
愛入れないです。愛入れるわけがないんです。
愛入れてしまったらその時点でもうアートではない。
そうそう。性楽合わせ飲むという意味で2つは共存というか、どちらも必要なもんだと思うけど、
性をやってる。清らかなものをやっているという企業が汚い濁ったものを清めて出したら人間は冷めちゃう。
そうですね。ってことですね。
そう。うんちをサモを食べられますよこれはみたいに言ってもみんな食べません。いやでもうんちやうんちやんけみたいな。
でもどっちも必要だよねってみんなわかってる。
そうですね。きれいなジャイアンは嘘ですもんね。ってことですよね。
そうそうですそうです。面白いからね。
面白いですね。いやそうですね。ということで。
年末。
年末らしい回になりましたが、皆さん今年もお疲れ様でした。
お疲れ様でした。でもいいね。有心の話はすごいよかったな。
何の話?
有心の話?
ぜひ来年も赤ちゃん抱いて世界中のお祭り回ろうかなと。
パッパッパーって目にせして。
大丈夫かな本当に。
パー。
本当にやっぱお祭り行ってるとフェスとかアートフェアとか軽いよ。質量が。質量が軽いよ。
息死にとか。
もうなんも怖くないもん。
そうだよね。
逆に熊とか遭遇したらお祭りぐらいの体験になると思うんですけど、やっぱ静止感まで踏み込まないと揺さぶられない年齢になってきてしまいますから。
そうなりますよね。来年も心を震わされるような体験ができればリスク少ない。
でもそうなんていかないんだろうな。
危なくなっていくんでしょうね。もう登山とかしだすかもしれないですね。
本当にしたい。でも同時に、本当に最後の最後。そういう冒険的なことをやればやるほどさ、日々の小さな幸せも。
見つけられやすくなります。
なるよね。それも今年すごく感じた。
いい話ですね。
いい話ですね。どっちも。
遠方の体験はやっぱ目下のお花が可愛く思うと。
どっちも一緒だねってなれる。でも遠方を知らんと身近な幸せには気づかんっていう。
そうでございます。いいまとめ。
いいまとめ。
いいまとめ。
年末の。
ちょっとあの歴代の100々年末の中でもやっぱ一番いいんじゃないでしょうか。
本当ですか。よかった。去年何話したか覚えてないけど。
覚えてないですけど。というわけで皆さんまた次回もよろしくお願いします。
それでは100100。
39:50

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