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2020-12-25 05:44

第86回:「曲をよく聞いて」と教えるべからず

教える人がとっても言いがちなこのセリフ、NGです!!
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おはようございます。こんばんは。ゴスペル銀営家のheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年、ゴスペル歴10年の私、heyheyが、声に関する話を好き放題楽しく喋っていくチャンネルにしております。
なお別で、詩吟チャンネルとゴスペルチャンネルそれぞれに特化した真面目なチャンネルもやっておりますので、ぜひ聞いてみてください。
では、クリスマスの本日も変わらず言ってみましょう。
ゴスペル銀営家のおしゃべり。今回はですね、教える視点においての注意点という感じで言いたいと思います。
曲をよく聞いてとは言うべからず。そういうタイトルで行こうかな。いつもこれ仮ですけど。行こうかなと思います。
歌を教える際、なかなか教えるとか言うこと少ないかもしれないんですけれども、これは生徒さんの立場になっても聞いてもらえればいいと思います。
先生がですね、よく言うセリフ。もっと曲を聞いてきてくださいとか、今のところよく聞いてくださいとか、今から私が歌うのをよく聞いてくださいとか、そういうセリフ絶対言うと思うんですよね。
このよく聞いてっていうのは、僕はもう言っちゃいけない、言っても意味がない言葉だと思っています。
これはなぜかというとですね、先生の言う聞くということ、そして生徒が認識している聞くということにはですね、解像度が違いすぎる。
だからいくら言ってもですね、意味がないしお互いストレスが溜まるだけだし、本当に言えば言うほどあんまり良くないのかなと。少なくともすごく遠回りであるというふうに思っています。
これどういうことかというとですね、解像度が違う。
例えば1曲聞いたとしてですね、そこからどこまでのことを聞き取れるか、聞こうと思っているか、聞くべきだと認識しているか、これがですね全然違うんですよね。
一度詳しく理解できた人と全く知らない人では、そのよく聞いてだけでとっても伝わらないんです。
何も知らなければ、大体のメロディーラインが分かっていてとか、まあメロディーライン適当だとさすがに良くないと思うんですけど、
メロディーが音符の通りに、譜面の通りに音が取れていて、セリフもちゃんと歌えるよ、歌詞も歌えるよというふうになれば、これはよく聞いた結果がこれですっていう。
それで別にその人にとってはokなんですね。これがよく聞いた結果です。
ですが歌える人とか教える人にとってのよく聞いてというのは解像度が全然違ってきます。
どう違うかというと、ここの声質が少し変わっているよねとか、ここの歌の最後のところが持ち上げ方が少しあるよねとか、
ここの前の撮り方、ちょびっとだけ間を空けているよねとか、ここのセリフの喋り方は少し喋るように歌っているよねとか、そういう違いが入ってくるわけなんですね。
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音程もすごく細かいんですよ。
ただ度とレとミとそういうふうにわかっているわけじゃなくて、この度がちゃんと何Hzであっているみたいな、4分の1音であっているとか半音ぐらいずれているとか、本当はずれてたらダメなんですね。
どれぐらいの精度で音程が当たっているかっていうところも聞いてくるわけです。
そういうふうに思っているから、曲には聴けば聴くほどもっとわかってくることがあるよという思いでよく聞いてねということを言うんですけれども、
そんなこと知ったこっちゃねーよとよく聞いてだけで伝わると思うだよと、僕は常々生徒の立場の時はめちゃくちゃ思っていました。
本当にこれ。これはですね、解像度を上げる方法はですね、もうありのままに素直に先生が教えてあげるべきだと僕は思っています。
よく聞いてって言ってるんだけれども、これはね、もっと細かく聞くところがあって、こういうところとこういうところとこういうところを意識して聞いてみたらどうみたいな。
そういうふうに言われるとですね、ああなるほど、歌っていうのはこういうところまで聞くのか知らなかったな、じゃあ聞いてみようっていうふうになるわけなんですね。
最初はよくわからないと思ったら、先生よくわからないんですけどっていうふうにしたら、そこの聞き方とかもさらに教えてくれるということになります。
この解像度の違いというのは本当に往々にしてたくさんあってですね、本当シンプルな話ですよ。
あなたは毎日運転しているこの通学路、どれだけの電柱の本数あるか数えたことありますか?みたいな話になってくるんですよ。
よく見たらわかるでしょっていう人がいるんですよね。あなたの道路をいつも通っているんだからよく見たらわかるでしょって言ってくる人がいるんですけれども、
いや俺は別にこんなの一本道だっていうのさえ認識していればそれでいいっていうふうに僕としては思うんですね。
でも細かいところまで普段から見ている人にとってはよく見たらわかる話なんですね。
いやいやそれはとても言葉の暴論ですよという性格の適当な僕としては思うわけです。
こんな話で解像度の違うことを認識してですね教える人聞く人にとってもですね丁寧に言ってあげる。
よく聞いてなんて言葉に愛に逃げないようにするっていうことが大事かなと僕は思ったので今回話しさせていただきました。
こんな感じかな。いつもあまり台本なしでペラペラ喋っているわけなんですけれども少しでもお役に立てたなら幸いです。
ということで今回は以上となります。ゴスペル銀エーカーのおしゃべりどうもありがとうございました。
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