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詩吟の魅力を発信する、
詩吟チャンネル!
おはようございます。詩吟チャンネルのheyheyです。
この詩吟チャンネルは、とてもマイナーな日本の伝統芸能である詩吟ですね。
この詩吟の魅力について話していくチャンネルになっております。
私はというと、詩吟歴20年以上、純詩班の資格を持っていて、
過去に全国大会の優勝経験もあるという経験を持っていますので、
それをもって、詩吟という魅力をできるだけ分かりやすく説明したり、
吟じていったりしていきたいと思っています。
なお、車の中から私の通勤時間を使って配信しているので、
車の走行音などはえるかと思うんですけれども、
詩吟で培ってきた滑舌や肺活量でカバーしていきたいと思いますので、
どうかよろしくお願いします。
いつも通り前半に詩吟に関する話、
後半に平日毎日違う吟を紹介して披露していきたいと思います。
では本題の方に入ります。
今回は詩吟の世界、出だしの一声で8割が決まってしまうという、
この話について言っていきたいと思います。
詩吟は大体大会に出ていくと、いろんな準備をするんですけれども、
実際に舞台に立つ時間というのは、わずか2分しかありません。
ただその2分だけは、自分たった一人がステージにいるということになります。
ただいろんな準備をしてきても、その順位が決まるための点数なんですけれども、
この点数が最初の第一声、本当3秒から5秒ぐらいですかね、
それぐらいの分で大体8割が決まると言われています。
めちゃくちゃ厳しいですよね。
後から出だしを失敗してから後から頑張ろうと思っても、
挽回が効かないということになります。
これはどういうことかというと、詩吟をやっていくとだんだんわかってくるんですけれども、
第一声でこの人がどれだけの姿勢でこの議員に臨んできたのか、
どれだけ声を練ってきたのか、どこまで配慮しているのか、
といったところがほとんどわかってしまうということになるわけです。
具体的にもう少し掘り下げていくと、
まずこの第一声の入り方、声を出すタイミング、出た瞬間、
どういうふうに声が落ち着いているかどうかということになります。
しっかり声を出すわけなので、特に一番最初というのは一番息を吸うことができるので、
たっぷりと吟じることができるわけなんですね。
その状態に対してどれだけ発揮できるかというところがポイントになってきます。
なので緊張のあまり、あまり呼吸ができずに浅く入ってしまった、
ふわっと入ってしまったというのは、やはりこの時点でちょっとできていないなということになるわけです。
どういうことかちょっと吟じてみたいと思います。
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河中島、来参用。
今はですね、だいぶたっぷり吸ってしっかり入ったという形になります。
これがですね、もうドキドキして緊張してふわっと入ってしまった場合ですね。
河中島、来参用。
こういう感じですね。
だいぶ極端にやった感じでありますけれども、
詩吟の大会だとよくある光景かと思います。
そんなすぐ出ちゃうの?みたいな。
聞いている人にとってちょっとおっととつまずくような形で入ってしまう。
これもまた一つの間の取り方になるかと思います。
ここについてはですね、もう少し深く分析して説明していきたいなと思います。
そして、次はですね、アクセントかな。
アクセントを丁寧にやっているかどうか。
今の場合ですと、弁声粛々。
ベで下がって、ンでしっかり上がると。
ン声イ、ベ、ン声イのン声イがしっかり上がっている。
ここのミ音目の扱い方について、先生は聞いているわけなんですね、審査員は。
ここでどれだけちゃんと丁寧に上がっているのか。
ブンと上がっているのか。
ベンセイ、ベンセイ。
こんな感じでフワッと入るとダメなわけです。
ベンセイ。
こういう風にンでクッと入ると。
こういうことにここを意識することで、
このアクセントに対してどこまで意識しているのかということが分かるのかなと思います。
そして先ほどと重なるんですけれども、
しっかり呼吸することで、どれだけいい声をちゃんと出せるのか。
しっかり声を出せるのか。
その声量についても一番最初で判断できると。
そしてあともう一つは切腸ですね。
ちゃんとセリフを言った後に伸ばす声のこと。
これを切腸と言います。
これをしっかりまっすぐ伸ばして、その後意識的に揺らして止めることができているのか。
ちゃんと意識的に表現できているのか。
というところになります。
伸ばして、振って、止める。
この基本をどれだけやれているのかということになります。
あとは最後は音程ですね。
音程、本当の第一声がちょっと失敗することは多いかと思います。
ただそこはそんなに気にされません。
それよりもその切腸を言った後、そのセリフの最後のところですね。
主音という自分の音に戻るところがあるんですけれども、
そこに戻っていられるかどうかということです。
この最後のこの音がですね、
ちゃんと主音と呼ばれるベースになる音なんですけれども、
ここにちゃんと戻っていられるか。
2分の1を上がっているのか下がっているのか。
4分の1を上がっているのか下がっているのか。
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こういったところがですね、聞かれると。
音程が聞かれるということで、今のいった長さ。
ここだけを聞くだけで、
おおむねわかってしまうということになるんですね。
なので僕も大会に行くと結構後半すぐ、
最初だけ聞いてもうあとは眠くなったりとか、
すごい良い場合は最初だけ聞いて最後までギンギンで聞くとか、
そういった感じで見分けるということになります。
ということはですね、面接とかにおいても、
私はっていうこの第一声で、
審査員に気にされるというところもあると思うんですけれども、
この出だしで8割決まるということ。
なかなか厳しいかと思うんですけれども、
それなりに理由が詰まっていると。
出だしにほとんどのことが詰まっているということが、
今回話したかった内容です。
いろんな場面でも意識できたらいいのかなと思います。
それではですね、後半。
また違うギンを一つ紹介してギンジていきたいと思います。
中秋の目月、もう過ぎてしまったわけなんですけれども、
この山中の月、山の中で見るお月様の話です。
矢部古山という方が作られました。
1700年代から1800年代入りかけのところですね、
の詩文になります。
これはですね、とにかく山という漢字がめちゃくちゃ多いです。
本当に多いです。
なので、今回あえて先に詩文を読まずに、
早速ギンジていきたいと思います。
全部で何個山があったのか、
それを数えてみてほしいぐらい、
詩文を見るとですね、山だらけなので、
それを聞いていただければと思います。
それではお聞きください。
山中の月、矢部古山。
驚き見る登山、
山また山、
山木幾重の山、
山路行き尽くせど、
山は尽きず、
山より出て、
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また山にいる。
いかがでしたでしょうか。
いくつあったのかな。
山中の月、これでまず1個ありますね。
矢部古山、古山というか山という名前が入っているんですよね。
さらに驚き見る登山、1つ。
山また山、これで合計5つになりますか。
山南山北幾重の山、これでまた3つずつ入っていると。
山路行き尽くせど、山は尽きず、これで10個ですか。
山月、山より出て、また山にいると。
これでだから合計13個かな。
あの尋常じゃないですよね。
七言絶句七詞28、
28のうち名前とか除いても11個山が入っているということで、
なかなか特徴的な銀だったかなと思います。
ということで今回は以上となります。
平日毎日基本的に配信していきたいと思います。
元気があるときは土日も配信していきますので、
これからも聴いていただければと思います。
本日はどうもありがとうございました。