00:01
詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくお伝えしていくチャンネルです。
いつも通り、一つ詩吟をですね、漢詩や俳句和歌などいろいろ一つご紹介して、どういう風に楽しめばいいのか、どんな意味なのか、どう吟じていけばいいのか、僕の解釈も含めてお話ししていきます。
ということで、今日もですね、漢詩を一つご紹介させていただきます。
桂林荘雑詠諸生に示す、広瀬坦草という方が作られました。
この作者は江戸時代に生きた方でですね、授学者、教育者、そして漢詩を作られた方としても有名な方です。
ちょっと調べて知ったんですけれども、今の大分県地図が、その地筋というか五四足とか、そういったところにあたるそうですね。
いろいろなところでつながっているものです。
この方はですね、桂林荘という、いわゆる塾と言いますか、ただ学習塾というとすごく表面的な感じになってしまうんですけれども、
多くの方を輩出していった有名な塾をですね、生徒さんを指導させていた、教育していたというところがありまして、そこの諸生に示す、生徒さんたちに示すという漢詩になっております。
今の時代とはちょっと教わり方が全然違うんですけれども、こういう時代があったんだな、こういうところは大切だなというふうに思わさせられる内容です。
それではまず読んでいきたいと思います。
桂林荘座杖諸生に示す 広瀬坦草
ゆうことをやめよ 多郷九神大使と
同胞ともあり おのずから愛したしむ
最日暁にいずれば 霜雪の如し
君は千竜をくめ われは滝にをひろわん
ゆうことをやめよ 多郷九神大使と
多郷、里から離れた場所ですね。県外とかそういった意味ですね。
多郷での弁学には苦しいことや辛いことが多いんだと、そういうのは口にするのはやめなさい。
同胞ともあり おのずから愛したしむ
そこには一つの土寺を共に生きるような苦労を分かち合う仲間がいて、自然と仲良くなっていくんだから、そんな辛いことばかりではないんですよと。
最日暁にいずれば 霜雪の如し
03:02
この塾の塾舎ですね。芝でできた織戸というんですかね。
扉を開けて外に出てみると、霜が雪のように白く降りていると。
君は千竜をくめ われは滝にをひろわん
さあ君は川に行って水を汲むんだと 僕は山で滝にをひろってこよう
日々を健全な心持ちで頑張ろうねという話です。
この作者の方は万全母という自分の道徳的なルールを自分に課していてですね。
良いことしたら白だっけな。悪いことしたら黒ということで、黒と白の間が一番以上差がつくように日々自分を理していたというお話があります。
とても人格者ですね。とても大きい吟じていながら心が現れるような感じがします。
詩吟においてはですね、これは特に難しいところはありません。
生徒に向けて言うので、爽やかに元気よく吟じていけばいいんじゃないかなと思います。
初心者向けですね。それでは吟じていきましょう。
競輪奏雑役所生に示す広瀬短奏
言うこと止めよ 多境
苦心 応しと
同胞 共有
自ら 愛し 親しむ
災悲
暁にいずれば
霜雪のおもとし
君は戦竜を組め
我は多境を拾わん
06:05
自分でこれから勉強していく際に、とてもですね、やる気が満ちてくるような自分だったかなと思いました。
ということで今日は以上となります。 詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネルどうもありがとうございました。バイバイ。