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詩吟の魅力を発信する、詩吟チャンネル
おはようございます。こんばんは。詩吟チャンネルのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴の長い長い私、heyheyによる、詩吟というとてもマイナーな日本の伝統芸能の魅力を、分かりやすくザックバラにお話ししていくチャンネルです。
週に2、3回のペースで配信しているので、気楽に聞いていってください。
ということで、今日も元気にやっていきたいと思います。
昨日、ちょっと稽古で頑張りすぎたんで、若干声が枯れている。
枯れている…まあ、泣くはないか。ですけれど、まあ、大丈夫ですね。
では、今日もお話ししていきたいと思います。
これまでに続きまして、骨組み・肉付け・仕上げ、そして最後に感情を込めるというところで、感情を込めるの3回目になりますかね。
僕の場合、どういう風にして感情を込めているのか、一つの事例ですけれども、ご紹介したいと思います。
それは何かと結論から言いますと、
伴奏の奏者に思いを馳せるということです。
多分、このやり方をやっているのは僕だけなんじゃないかなと思っているんですよね。
だいぶオリジナリティのある話なので、ちょっと気楽で聞いていってください。
立派な大会であればあるほどですね、やはり伴奏があると思うんですよ。
結構、尺八とか琴とかですかね。
そんなところでしっかりとした伴奏が入ってきて、それに合わせて吟じるということがあると思うんですけれども、
これ、よくよく考えてみてくださいよ。
この録音されている伴奏っていうのは、めちゃくちゃ偉い先生が長年の経験を積み重ねた上で、
その凝縮されたエッセンスがこの伴奏に含まれているんですね。
何十年分の積み重ねが、尺八で言えば、このフォーっていう音がですね、
そんな素人がちょっとやそっとじゃ出せないような音がそこに乗っかっているわけなんですよ。
分かりますか?伝わればいいですけど。
このありがたみ、自分は一体この重みにどうやったら少しでも応えることができるんだろうかというふうに思いを馳せるんですよ。
この伴奏の重み、深み、そういったところに思いを馳せていくんですね。
なので、僕の場合は出だしのところでよく尺八の多いものが多いんですけれども、
尺八がですね、最初にファーッと結構長めの音でファーッと伸ばすところがあるんですけれども、
そのタイミングでですね、そこにスイッチを切り替えるんですよ。
もう恒例の大先生が自分のためにファーッと伴奏してくれている。
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自分なんかのために伴奏してくれているという状態を想像するんですよ。
想像する。目の前におじいちゃん、立派なおじいちゃんがいるんです。
想像して、これだけの重みのある伴奏が来たんだからには、自分もそれに合わせてですね、ファーッというタイミングで体中の息を思いっきり吐き切ってですね、ファーッと吐き切って、その勢いでたっぷりと息を吸うんですね。
たっぷりと息を吸って、さらにそこでポーンと声を出してしまったら、そんな軽々しい声を出しちゃダメなんですよ。
そんなんじゃもう答えられない。だから、ファーッてきて息を吸ってたっぷり吸ったら、それをもう一度溜めて、お腹の下までグーッと押し込んで、押し込んでチャララランと、琴の先生がチャララランと入ってきたタイミングで、たっぷりとした間合いで、ブーンスイート、こういう風に入るわけです。
気持ち伝わりましたかね?伝わったらいいなぁ。
これは、詩に感情を込めるというよりはですね、この詩の重み、そこを出すための感じと言えばいいんですかね。ただ、これも一つの感情の込め方じゃないかなと思いますので、僕は実践していますね。
これからも大会あるんですけれども、基本的にはもうこの伴奏に思いを馳せる。後、前回の話で言うと、Google検索した画像とか見ながらですね、どんな感じだったのかなとか、瞼からもう見ながらですね、想像しながら吟じる感じになります。
ただですね、あのその時も前回も言いましたけれども、くれぐれも演歌歌手のようになっちゃいけないんですよ。基本的に詩吟というのはもう、微動だにしない。ビシッと立ったなら力を入れるわけでもなく、堂々とですね、立つ。足の裏、足の裏、かかとあたりに力を入れるのが僕としてはいいんじゃないかなと思います。手先とか肩とかお腹にはもう力は入れないで、スッと堂々と立った状態ですね。
顔とかもできるだけ動かさない。僕もちょいちょい動かしちゃうんですけど、動かさない状態で演歌歌手ではないんですよね。もうその状態、動かないことこそ美しい。そういう美意識を持った上でですね、いろんなことに思いを馳せて、この伴奏者の深みに負けないようにですね。
ファーッと来て、チャラランと来たら、ブームスイート!こういう風に入ると、いいギンができるんじゃないかなと思います。
大分ですね、僕なりのオリジナリティのある話なので、伝わったなら嬉しいですね。こんなことを先生が話していることはいない、いなかったですね。ですけれども、やっぱり気持ちが乗るので、ぜひぜひお勧めしたいと思います。
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では、後半のギンを移りたいと思います。今日は、月を読む、文武天皇の律師を一つご紹介したいと思います。以前にも一度だけですね、なんかいいギンないかなと思って、パラパラと教科書を読みながら、これ面白いかもと思ったんですけれども、いざですね、いざ、ギンじてみると、幻想的なんですね。
月の描写が、いろんな角度から月の美しさを表現していて、本当に静けさとかもありますし、美しさもあります。でもそれらも全て含めて、幻想的、そういった感じが正しいんじゃないかなと、表現が正しいんじゃないかなと思う月を描いた、いい漢詩がありますので、それをご紹介させてください。
では、まず先に読んで、ざっくりと通釈をご説明して、ギンじていくという流れでさせていただきます。
これ、漢字一応書いてあるんで、それを見ながら感じてみてください。
浮かぶ。功労には流れゆく月光が澄み渡り。酒杯には去りゆく月輪が沈む。流れゆく水面には斜めに差す月光が砕け散り。樹々には葉が落ちて差し込む秋の光。秋光が鮮やかさを増す。
月はただ一人、星の間の鏡のごとくに、いつも通りに銀河の渡し葉に浮かんでいる。
いろんな月の漢字が出てくるんですよ。月の美しさ、反射している月とかですね。色々あるんですよ。
これじっくり味わってみてください。僕も意味を細かく理解するところは難しいんですけれども、この詩の素晴らしいところは、ギンじていると自然と自分がその世界に入り込めるということですね。
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この五言律詩、言葉が少ないからこその漢字もあると思うんですけれども、これは良いですね。
ということで、その雰囲気が少しでも伝われば幸いです。では、ギンじさせていただきます。
月を読む文武天皇月収
無所に移り
風呂
花瓶に浮かぶ
大乗
竜夜
墨
朱虫
巨鱗
沈む
水
下りて
社員
砕け
木落ちて
宗公
新たなり
一人
青函の鏡を
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持って
また
雲間の
真に
浮かぶ
いかがでしたでしょうか。
一人青函の鏡を持ってまた雲間の真に浮かぶ
正直意味よくわかんないですけど、書く認識はしてないんですけれど、この文字を見ながら文字を読むだけでですね、なんか雰囲気が伝わってくる。
昔の天皇様の感性に触れることができるというのは、これもまた詩銀の監視とかですね、監視は詩銀の大きな魅力なんだなぁと改めて思いました。
いいですね。月を読む文武天皇でした。
ではでは、引き続きリクエストここら辺がわからないよ、ここをもっと聞いてみたい。
僕の話でこんなことないんですかとかですね、僕個人の話でも別にいいので、引き続きメッセージお待ちしております。
本当にいつも嬉しく読んでおります。
ではでは、詩銀の魅力を発信する詩銀チャンネルどうもありがとうございました。バイバイ。