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詩吟の魅力を発信する、【詩吟ch】
おはようございます。こんばんは。詩吟chのheyheyです。
このチャンネルは、詩吟歴20年以上、準詩班の資格を持っていて、全国大会の優勝経験もある私heyheyによる、
詩吟というとってもマイナーな日本の伝統芸能のその魅力をわかりやすくお伝えしていくチャンネルです。
ということで、今日もですね、休日ですけれども、元気よく配信していきたいと思います。
今日ご紹介する詩吟はですね、内容としては初心者向けになるかなと思います。
タイトルからして多分すぐわかると思うんですけれども、銀大は桶狭間をすぐ、大田錦上という方が作られた漢詩になっております。
桶狭間の戦いといえば、もう知らない人はいないと思います。織田信長が今川義元をですね、奇襲をかけて打ち破った、とてもとても有名なこの戦いのことをですね、書いている漢詩になっております。
それではですね、早速どういった内容なのか、書き下し文を読んでいきたいと思います。
桶狭間をすぐ、大田錦上、高原、いにしえをとむろう、古墳の前。
戦い勝って勝をおごる、何ぞ全きを得ん。
海風雨を吹いて、昼闇のもとし、
狂発奇兵の天より下るかと、イメージ湧きましたかね。
高原、いにしえをとむろう、古墳の前。 高原、荒れた野原のことですね。
終わりの荒野のことを言っています。 いにしえをとむろう、古墳の前。
つまり桶狭間にある古い塚の前ですね。古墳、古い塚の前に立つ。 立つとですね、
昔のことを忍ばれるということになります。 戦い勝って勝をおごる、何ぞ全きを得ん。
戦いに勝って勝をおごる、これはまさにですね、
最初の初戦、織田信長との初戦に勝って、もう大丈夫だと、おごってしまっている今川義元のことを指しているわけですね。
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何ぞ全きを得ん、そういうふうにおごり高ぶったのだから、どうしてその最終的な目的、全体の勝利ですね、
これを全うすることができようかと。 開封、雨をふいてひる闇のごとし。
開封というのは怪しい風っていうふうに書きますね。 つまりもう急に天気が急変して、
雨が降ってですね、昼間がもう闇のようになってしまったと。 この瞬間に奇兵をかける、奇襲をかけるわけですね。
驚発、驚くということです。 もう急に驚いたと。
奇兵の天より下るかと。
天気が変わって驚いた。なぜ驚いたかというと、奇兵ですね、奇襲をかける兵隊がもう天から降ってきたかのように、
崖の上からですね、急に降りてきたということで、
その驚くばかりで、ついに滅ぼされてしまったから。 桶狭間の戦いをですね、その場にいながら、その場所にいて、その様子がどんなものであったのか想像しながら歌っている、そういう感じになっております。
まあこうですね、詩吟自体は特に難しい節回しがあるわけではないので、 結構初心者向けなのかなと思います。
感情も結構込めやすいところもありますので、 まあそうですね、結構想像しながらやってみれば良い吟になるのかなと思います。
個人的にはそうですね、 天空の部分、
ここで奇襲をかけた瞬間のところですから、 やはりもうグワッと、もうここで一番力強さを出してほしいですね。
この最初の天空の勢いをここでもですね、 奇兵の天より下るかと、
きっちりとその勢いのまま吟じてもらいたいというふうに思います。 ということで僕もですね、これ結構長年練習していた吟なので、思い入れが深いんですけれども、
まあ楽しんでもらえればと思います。
桶狭間を棲む。 太田錦上公園
いにしえをとむろう
古戦の前
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戦い勝って
将をおもれ
なんぞまったきを
えんかいせ
雨をふいて
ひるやみのごとし
きょうはす
奇兵の
天より
下るかと
戦の風景がどんなものだったのか。 ちょっとでもなんか想像できるような銀であったら僕は嬉しいです。
ということで今日は以上となります。 詩銀の魅力を発信する詩銀チャンネルどうもありがとうございました。バイバイ