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2021-09-02 08:07

【詩吟ch】中級:秋の夜に相応しい名句<静夜思>

静夜思 / 李白
牀前 月光を看る
疑うらくは是 地上の霜かと
頭を挙げて 山月を望み
頭を低れて 故鄕を思う

#漢詩 #詩吟 #李白

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おはようございます。 こんばんは。
詩吟チャンネルのHeyHeyです。
このチャンネルは詩吟歴の長い長い私、HeyHeyによる
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いつも通り、漢詩や俳句、和歌など一つご紹介して、最後に吟じていくと。
どういう風に楽しんだらいいのか、どう吟じていけばいいのかとかですね、
それをサラサラっとお伝えしていこうと思います。
今は、そうですね、週に2回か3回ぐらいのペースでやっているので、引き続きお楽しみください。
今日はですね、録音しているのが9月1日ですね。
いよいよ9月になりました。もう秋ですね、秋。
東日本かな?関東の方はもう一気に冷えてですね、今日も最高気温が25、6度とかなのかな?
もう朝もいい感じですね。
クーラーもつける必要はないぐらいのこの時期が正直一番大好きです。
ということで、今日はですね、秋にちなんだ有名な詩人、漢詩をご紹介させていただきます。
もうご存知の李白が作られた聖夜詩という漢詩です。
静かな夜に思うと書いて聖夜詩ですね。
もうまさしく秋にふさわしいものかなと思います。
秋の夜、なんかシーンとした感じがする時に李白は何を思ったのか感じたのか。
では早速、詩文の内容から読ませていただきます。
李白、正善、月光を見る。
歌語楽はこれ地上の下かと。
神戸を上げて三月を望み、
神戸を垂れて故郷を思う。
正善というのはですね、正というのは中国式のベッドみたいなものですね。
常という意味合いになります。難しい漢字なんですけど。
正善、ベッドに入る前、つまり眠る前、寝台の前でですね、月光を見る。
月の光が明るく白く差し込んでいる様子が見えると。
歌語楽はこれ地上の下かと。
あまりにも真っ白で明るいからですね、これはもう下が降りているんじゃないかなと疑ったほどの月の光であったと。
神戸を上げて三月を望み。
03:02
こうしてですね、頭を上の方に上げてみると。
山の上、山上にですね明るい月が光々と輝いている様子が見えてきたと。
神戸を垂れて故郷を思う。
次はですね、今度は頭を下げて見るとですね、山の上にありますから麓の方を見てみると。
なかなかですね、これは違うな、麓を見ているわけではないのかもしれないな。
頭をふと下げて見てみると、今はこの麓は結構遠い地、故郷から離れた場所にあるんですけれども、こういう美しい月を見ていると、
故郷を思う、懐かしい気持ちにだんだんとですね、思い出されるというような内容になっております。
神戸を上げて三月を望み、神戸を垂れて故郷を思う。
ここが追句になっていて美しいのかなと思います。
この詩はですね、五言絶句ですね、五言絶句。漢字の数が5つ、それが起承転結の文だけ。
つまり5詩20、20個の漢字から作られている詩文になっております。
これを吟じていく際にはですね、普通よりもセリフが短いわけですから、
節回しで聞かせる部分が長くなってくるんですね。
そういった意味で少しだけレベルが高い中級者向けの詩義になるのかなと思います。
ですから最初、一番最初ですね、小禅。小禅のところでだいぶ節回しを伸ばすわけなんですけれども、
そこで飽きさせずに聞かせられるか、そこがポイントになってくるかなと思います。
そして後半ですね、神戸を上げて三月を望み、神戸を垂れて故郷を思う。
ここの気持ちの対比、これも表現を使い分けられればよりグッドかなと思います。
それでは吟じていきましょう。
聖夜詩 李伯
小禅
月光
見る
たむらく
こり
地上の
下かと
06:00
神戸を
上げて
三月を
望み
神戸を
垂れて
故郷を
思う
以上です。
今日はちょっとイマイチやったかもしれないな。
この秋の夜の静けさ。
これを吟じるためにはですね、
強く吟じちゃダメなんですね。
余裕のある清涼で、
生と動がしっかりと切り替わるような吟じ方が望ましかった。
望ましかったけれども、最近ちょっとサボっていたので、
結構必死だったかもしれないですね。難しい。
特に小禅が思った以上に難しいですね。
小禅で伸ばすのは難しいですね。
これはきつかったな。
ちょっと次再チャレンジしてみたいかなと思いますけれども、
いかがでしたでしょうか。
ぜひ頑張ってチャレンジしてみてください。
秋の夜、静けさを感じながらこの詩を思い出していただければ、
より味わえるのかなと思います。
では、詩吟の魅力を発信する詩吟チャンネル、
どうもありがとうございました。
バイバイ。
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