第六十五話『選んだ仕事に誇りを持つ』-【金沢篇】 実業家 犬丸徹三-
2016-11-26 11:17

第六十五話『選んだ仕事に誇りを持つ』-【金沢篇】 実業家 犬丸徹三-

日本ホテル界の草分けと言われる、元帝国ホテル社長、犬丸徹三。
彼は日本経済新聞の『私の履歴書』で、出身地石川県について、こんなふうに述べています。
「北陸は古くから仏教信心の盛んな地である。それも浄土真宗の信徒でほとんどが占められている。むろん私の家も浄土真宗であり、両親もまた熱心な信者だった」
と語り、京都や金沢、小松などから住職をお招きして聴聞したことを述懐しています。
雪に閉ざされる冬と、加賀藩に代表される華やかで文化的な風土。
土地はひとの心を育み、原風景はのちの人生を暗示します。
犬丸は、ホテル経営に命を捧げ、結果、日本のホテル業界全体に多大な財産を残しました。
それは、世界を融和する開かれたホテル事業。
奇しくも2020年に東京オリンピックを控えた日本は今、インバウンドの流れにのっています。
でも、昭和初期、観光が世界平和の一翼を担うという発想は、誰にでもできたことではありませんでした。
戦前戦後、帝国ホテルを守り抜いた男の歩んだ道は、決して平坦とは呼べないものでした。
むやみにひとにアタマを下げぬふるまいから傲岸不遜(ごうがんふそん)となじられ、苦渋の決断にも関わらず揶揄(やゆ)され、いくつもの試練をくぐりながらも、ただひたすらにホテル事業発展のために我が身を捧げた犬丸徹三。
彼が、93年の生涯の中でつかんだ、明日へのyes!とは?

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