第六十二話『想像力という力』-【金沢篇】 作家 泉鏡花-
2016-11-05 11:03

第六十二話『想像力という力』-【金沢篇】 作家 泉鏡花-

石川県金沢市。昨年、北陸新幹線が開業して、ますます人気が高まっています。
国内はもとより、海外からの観光客が時期を問わず訪れ、その中心である金沢駅は、アメリカの旅行雑誌で「世界で最も美しい駅」に選ばれました。
江戸時代、加賀百万石として栄えた伝統と、現代に通じる文化的なモダニズムが融和した街並みは、懐かしさと新しさが共存しています。
そして、日本海、いくつもの流麗な川、緑豊かな山々、金沢をとりまく自然も、魅力のひとつです。
この地に生まれ、この地の風土をこよなく愛した作家がいます。
浪漫主義の文豪、泉鏡花。
彼の作品には、多くの頻度で川が登場します。
その水は妖怪や魔界との接点であり、人間を清めるもの。
彼が幼少の頃から慣れ親しんだ浅野川の風景と無縁ではありません。
かつての花街・主計茶屋街(かずえちゃやがい)に向かう暗くて狭い石段の坂は、その名のとおり「暗がり坂」と呼ばれ、当時の旦那衆は、遊びに行く際、ひと目を避けられるこの道を好んで通ったそうです。
泉鏡花は、この坂を通り、小学校に通っていました。
鬱蒼(うっそう)とした木々に覆われた暗い道。
そこに彼は何を見たのでしょうか?
この世とあの世の境界線。
異形のものがたたずむ息遣い。
幼い頃から小説を読むことが好きだった彼には、物語の入り口だったに違いありません。
金沢に生まれ、金沢の土地の妖気をまとった作家・泉鏡花が、「暗がりの坂」の向こうに見つけた、人生のyes!とは?

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