第百三十三話『唯一の武器は、優しさ』-【漫画家篇③東京都青梅市】 赤塚不二夫-
2018-03-17 13:42

第百三十三話『唯一の武器は、優しさ』-【漫画家篇③東京都青梅市】 赤塚不二夫-

『おそ松くん』『ひみつのアッコちゃん』『もーれつア太郎』、そして『天才バカボン』。
今も愛される漫画をこの世に残したギャグ漫画の元祖、漫画界の革命児、赤塚不二夫の記念館は、東京都青梅市にあります。
『青梅赤塚不二夫会館』。
青梅市は、町おこしに昭和の匂い漂う映画の看板を掲げました。
かつて漫画家になる前、映画の看板職人をやっていた赤塚不二夫をその象徴として選んだのです。
館内をまわると、赤塚がこの世に産みだしたキャラクターの存在感に、あらためて感銘を受けます。
イヤミ、拳銃をいつもぶっ放す警察官、ケムンパス、ウナギイヌ。
脇役だった彼らの圧倒的な個性は、時に主役をしりぞけ、凌駕してしまいます。
赤塚は、自分が創る全てのキャラクターに惜しみなく愛を注ぎました。
それもそのはず、キャラクターの源には、ほとんどモデルになる人物がいたのです。

『もーれつア太郎』に出て来る、ココロのボス。
しゃべる言葉に必ず、ココロがつきます。
立派なシッポを持ちながらも、人間なのか?タヌキなのか?永遠にわからない。一見コワモテですが、情にあつく、花や小鳥を愛する、本当は心優しいボス。
赤塚が新宿を飲み歩いていて、知り合った中華料理店のおじさんがいました。日本語がうまく話せません。
お酒を御馳走すると、「美味しいのココロ」「ありがとうのココロ」と言ったそうです。
そのおじさんは思いを伝えたくて、いつも赤塚の優しさを受け、語尾にココロとつけました。
「赤塚さん、うれしいのココロ」。
赤塚は、そんなおじさんが大好きだったのです。
戦争の混乱の中、壮絶な少年時代を生き抜いた赤塚が手に入れた武器は、笑いでした。優しさでした。
ひとを笑わすことで己の存在を証明した漫画家・赤塚不二夫が人生でつかんだ明日へのyes!とは?

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