2022-03-28 07:28

#9 漢文と中国史

エピソードをシェアする

Share on X Share on Facebook Share on Threads
spotify apple_podcasts youtube
キーワード:漢文、思想、漢詩、日本の漢詩文春秋戦国時代、唐
00:01
それでは、講義を始めてまいります。 今回は漢文についてです。
漢文というのは、漢字だけで書かれた文章なんですが、 高校古典で勉強する漢文というのは、まずは中国の漢文ですね。
中国の歴史を伝えたりだとか、当時のいろんな人の思いを伝えているものですから、非常に長い歴史があります。
大体、学校で勉強する漢文のほとんどが、この中国の漢文になってまいりますね。
それプラス、日本の漢文、日本人も漢文を使って、特に漢詩ですかね、紹介されるのは、漢詩なんかが読んだりしてますので、そちらについても扱うということになってまいります。
さて、高校の漢文で勉強するものというのは、ざっくり言うと4種類あります。
1つが思想です。代表的なものが、孔子の論語ですかね。
儒家思想の経典、儒家思想の思想を伝えるものとしては、特に有名なものでしょう。
この論語とか、あとは他にも、論語だけではなくてですね、思想を表す書物っていっぱいありますので、そちらを勉強していくということです。
思想に関わる文章が1つ。
2つ目というのが、これが漢詩ですね。漢詩というものがありまして、これは漢文で書かれた詩のことです。
これも大抵は必ず勉強することになります。代表的なのは李博という詩人でしょうか。
このような漢詩を勉強するということ。
3つ目が文章ですね。文章というまとめ方も大雑把すぎるんですけれども、文章であります。
これは代表的なものとしては、歴史書について扱うことが多いですね。
特にしばせんという人の書いた式という作品、この式というものは大抵勉強することになるかと思います。
4つ目が日本人の書いた漢文です。
もちろん漢文、漢詩、それぞれあるんですけれども、大体教科書に載っているのは漢詩になるかと思います。
このように大雑把に分けると、思想に関する文、そして漢詩、そして他のいろいろな文章、そして日本人の書いた漢文ということに分類できるかと思います。
それでこの分類を考える上では、中国の歴史というものも非常に大きく関わってくるんですね。
03:02
そもそも漢文を読む上では、中国の歴史的な背景とか、当時の制度なんかも関わってくるんですね。
なんとなく内容としては理解できるけれども、なんでこういう文章が書かれたんだろうとか、どうしてこういうような言い回しをするんだろうということの背後には、
結構この歴史というものが関わってくるんですね。
ここで簡単に中国の歴史を振り返っていきたいんですけれども、
中国はまず伝説時代と呼ばれるところから始まっています。神々の時代ですね。
そこから陰、朱という時代、これも少し前まではだいぶ伝説的な時代だったんですけれども、
だいぶいろんな考古学的な発見とかそういうこともあって、
陰とか朱、あとはさらに前の夏と書いて夏王朝についてもだいぶ分かってきているというところかと思います。
その後にありますのが戦国時代です。長い戦乱の世ですね。
この戦乱の世にあって活躍したのが諸子百家と呼ばれる様々な政治思想を持った人たちなんですね。
そしてその後、秦という時代によって中国は大きな一つのまとまりになることがあります。
その後に続くのが漢という時代です。漢文とかくつの漢という時代ですね。
そしてその後に三国時代、三国史で有名な三国時代という時代になってまいります。
その後大きく様々な国々が分かれまして、それらがまとまるのが隋という時代です。
そしてそれに続いたのが唐という時代。この唐という時代に栄えたのが漢史というものであります。
そしてその後に宗とか元とかという時代が続きまして、そして明、秦というかなり近代的な時代に入ってまいります。
これが大雑把な中国の歴史になります。
それでこの中国の歴史と作品の分類を結びつけると、
まず初始百家活躍した戦国時代ですね、春秋戦国時代という言い方をしますけれども、
春秋戦国時代に活躍したのが初始百家。
この初始百家というものの書いた文章がいわゆる思想に属する文章なんですね。
思想文です。そういった思想に関わる文章というものが、まずかなり古代の時代にあったわけですね。
それに続きますのが唐という時代ですね。唐という時代にあって書かれたのが、これが漢史であります。
漢史はもうだいぶ昔から、それより前の時代からあるんですけれども、
特に近代史と呼ばれる漢史の形式ができたのがこの唐の時代と言われております。
06:04
ですのでこの唐の時代と深く結びついております。
あとは漢詩文ですね、漢文ですね。漢文について、他の文章についてなんですけれども、
これはですね、特に三国時代の後にいろんなものを、戦乱の世について書かれた文なんかが有名なんですが、
やっぱりいろんな時代それぞれの良さがあったりします。
ただ特に入試においてみるとですね、特に民とか信とか、結構最近に書かれた漢文というものがよく入試で出ることは多いんですね。
おそらく昔、昔すぎるものだとかなり難しすぎるということと、
あとは教科書で出てくるようなものなんかも多いですので、なかなか出しにくいということで、
結果的には入試で出てくるようなものなんか、民とか信の時代に出るものが多いんですね。
ただですね、教科書で勉強するのは結構昔のものということが多いので、
少しこの入試対策と教科書で勉強する対策というのは少し変わってくるのかなと思います。
このようにですね、漢詩というのはその歴史と大きく関わってまいりますので、
この歴史というものを常に意識しながらですね、年報とかを少し参照しながら勉強していくと、
いろいろ広がりがあって楽しいかと思います。
07:28

コメント

スクロール