カルチャーメディア「CINRA」の音声番組『聞くCINRA』。
CINRA編集者が毎回ゲストをお迎えして、カルチャー談義をしたり、メディアや社会の未来について語り合う番組です。
#3のゲストは、前回に引き続き、編集者・DJ・音楽評論家の田中宗一郎さん。以下のようなトピックについて話し合いました。
▼ポリティカル・コレクトネスとメディア▼技術の80年代、フォルムの90年代、そして現在へ▼背景に第4波フェミニズム、BlackLivesMatter、アイデンティティ政治の隆盛▼そしてインディー・ロックは「元気がなくなった」▼チケットマスターを通してチケットを売らない「左派」アーティスト▼コーチェラ・フェスティバルのはじまりの理由▼罪を抱えてない人はいない、という出発点に立つ▼ポリコレ「一緒に考えよう」が通じにくいという編集者の葛藤▼システムを改善しても「新しい弱者は生まれる」▼その「終わりのなさ」に向き合い、10年かけてゆるやかに共有していく態度▼「世の中は100年前より良くなっている!」▼のんきさや抜け感は大事▼複数のモードを持ち、会話のプラットフォームに▼網羅性を求められ「矛盾」を指摘されるつらさもあるけど…▼レディオヘッドの『ア・ムーン・シェイプト・プール』が示す前提▼佐野元春のヴァイブスに学ぶ「陽気にいこうぜ夜が明けるまで」
◆番組で触れたCINRAの関連記事:
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https://www.cinra.net/article/202205-drstrange_ymmtscl
◆ゲスト
田中 宗一郎(たなか そういちろう):編集者、DJ、音楽評論家。広告代理店勤務を経て、音楽雑誌「rockin'on」の副編集長を務めたのち、1997年に創刊された音楽雑誌「snoozer」の編集長を準備期間を含め15年間にわたり務めた。2013年、音楽サイト「The Sign Magazine」の運営参加を皮切りに、ポッドキャスト番組「POP LIFE: The Podcast」、「the sign podcast」の制作・出演など、活動の幅を広げている。著作には宇野維正との共著「2010s」(新潮社 / 2020年)。
https://twitter.com/soichiro_tanaka
◆ホスト
・聞き手:生田 綾(CINRA編集長)、山元 翔一(CINRAエディター)
・進行:南 麻理江(CINRAフェロー・株式会社湯気代表)
◆BGM作曲
LAUSBUB(ラウスバブ)
2020年3月、北海道札幌市の同じ高校の軽音楽部に所属していた、岩井莉子と髙橋芽以によって結成されたニューウェーブ・テクノポップ・バンド。2021年1月18日、Twitter投稿を機に爆発的に話題を集め、ドイツの無料音楽プラットフォーム”SoundCloud”で全世界ウィークリーチャート1位を記録。同時期に国内インディーズ音楽プラットフォーム”Eggs”でもウィークリー1位を記録。話題性のみならず、本格的な音楽性からミュージシャン・音楽ファン・各メディアからの注目を集めるニューウェーブ・テクノポップ・バンド。
https://twitter.com/officialausbub
https://soundcloud.com/officialausbub
◆CINRAについて
芸術文化をルーツとする「CINRA」は、ソーシャル×カルチャーをキーワードに、世界をよりよい場所にしたい、人生をよりよく生きたいという、あらゆる表現者の「クリエイティブな意思」を世の中に届けています。一人ひとりの情熱や違和感、問題意識に耳を澄ませ、社会や文化に好奇心を抱く人に向けて、情報を伝達するだけでなく、思いを媒介するメディアでありたいと考えています。
※UDトークなどのアプリをご利用いただくことで、音声の可視化をサポートできます。
今後も「聞くCINRA」ではアクセシビリティの向上を目指し、模索していきます。
▼UDトークについて
https://udtalk.jp/about/