カルチャーメディア「CINRA」の音声番組『聞くCINRA』。
前回に続き、東京大学大学院情報学環教授の田中東子先生をお迎えして、テレビや映画などのメディアや広告において「女性がどう描かれてきたのか」について話し合いました。
キラキラのスーパーウーマンばかり描かれた時代から、少しは変化が見えてきた…???
▼主なトーキングポイント
「できる女」像の描き方は2010年代以降どう変化してきたか/マクロビー氏が指摘する「ポストフェミニズム」のしんどさ/野木亜紀子脚本『アンナチュラル』の新規性/ロマンスの対象が異性でも仕事でもない心地よさ『ブラッシュアップライフ』『日曜の夜ぐらいは』/仕事も恋愛も充実・身綺麗さも身につけたキラキラ女性の表象の功罪は?/メディアに登場する女性の年齢の多様性が乏しい問題/夜のニュースは若い女性と中高年の男性ばかり?
Netflix「マニフェスト」がナチュラルに見せる多様な人々/広告におけるジェンダー炎上が多発する理由「寄り添おうとしてやらかす、が増えている」/「作り手に女性がいる」でOKなのか?/多様な人々が登場する海外の作品・広告を見て「目を異化するのが大事」?/ケアワーカーの表象の重要性「賃労働だけが”働く”ということではない」
ほか
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◆ゲスト
・田中東子さん @enfanteest72
東京大学大学院情報学環教授。専門分野はメディア文化論、ジェンダー研究、カルチュラル・スタディーズ。1972年横浜市生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科後期博士課程単位取得退学後、早稲田大学教育学部助手および助教、十文字学園女子大学准教授、大妻女子大学文学部教授を経て、現職。第三波以降のフェミニズムやポピュラー・フェミニズムの観点から、メディア文化における女性たちの実践について調査と研究を進めている。
◆ホスト
・聞き手:生田 綾(CINRA編集長)、後藤美波(CINRAエディター)
・進行:南 麻理江(CINRAフェロー・株式会社湯気代表)
◆BGM作曲
LAUSBUB(ラウスバブ)
2020年3月、北海道札幌市の同じ高校の軽音楽部に所属していた、岩井莉子と髙橋芽以によって結成されたニューウェーブ・テクノポップ・バンド。2021年1月18日、Twitter投稿を機に爆発的に話題を集め、ドイツの無料音楽プラットフォーム”SoundCloud”で全世界ウィークリーチャート1位を記録。同時期に国内インディーズ音楽プラットフォーム”Eggs”でもウィークリー1位を記録。話題性のみならず、本格的な音楽性からミュージシャン・音楽ファン・各メディアからの注目を集めるニューウェーブ・テクノポップ・バンド。
https://twitter.com/officialausbub
https://soundcloud.com/officialausbub
◆CINRAについて
芸術文化をルーツとする「CINRA」は、ソーシャル×カルチャーをキーワードに、世界をよりよい場所にしたい、人生をよりよく生きたいという、あらゆる表現者の「クリエイティブな意思」を世の中に届けています。一人ひとりの情熱や違和感、問題意識に耳を澄ませ、社会や文化に好奇心を抱く人に向けて、情報を伝達するだけでなく、思いを媒介するメディアでありたいと考えています。
※UDトークなどのアプリをご利用いただくことで、音声の可視化をサポートできます。今後も「聞くCINRA」ではアクセシビリティの向上を目指し、模索していきます。
▼UDトークについて