00:00
スピーカー 2
まあ、本をね、今週一冊読み終わったんですけど。
スピーカー 1
はい。ミステリーですか?
スピーカー 2
ミステリーです。あの、メフィスト賞ですね。
スピーカー 1
あー。
スピーカー 2
ちょっと長らく積んでたんですけど、読んでみたらですね、まあ好きじゃなくて。
全然好きじゃないと思って、もう最後の方が苦痛すぎて、薄めで読んでた。
スピーカー 1
まあ、相性はあるよね、やっぱり。
スピーカー 2
あー、いや、こんなに。カッコイチなんじゃないかなっていうぐらい合わなくて。
あのー、もうずっとなんか酸っぱい顔みたいなのとか言いながら読んでたね。
スピーカー 1
珍しいね。
スピーカー 2
珍しいですね。もうなんでもね、メフィスト賞なんてね、結構下手者多くてね、密室が1000個あるみたいなさ。
スピーカー 1
はいはい。
スピーカー 2
営業員流水産とかね。
西尾一審もね、結構癖あるよね。結構ついていけないなっていう話もね、中にあるわけですけど。
スピーカー 1
お前が中盤だよ。
スピーカー 2
何が中っていうの?
スピーカー 1
え、何が?
何がそんなに中だったの?こんなに。
スピーカー 2
全部。
スピーカー 1
いや、なんかそこをさ。
スピーカー 2
はい、あのー、切り分けてね、1個ずつ行くと。
あのー、女子高生2人組が探偵と女主役が主役なんですよ。
で、ずっと2人の掛け合い。だから、割とそのコミカルな、なんかアニメチックな掛け合いをずっとしてるわけ。
なんとかかよとかね、言いながらさ、進むんだけど。
それがさ、ゾワゾワするというか、いかにもそういうのが好きなんだなみたいな、そういう感じですよ。
はっきり言って、共感性周知を煽るというね。
スピーカー 1
はい、あー、なるほど。
スピーカー 2
なんなら、同族嫌悪なんですよ。
俺がもし、じゃあ女子高生を主役に描いたら、ちょっと近しいことをやってしまうんじゃないかなみたいな危うさ。
スピーカー 2
で、その上上手くないって、はっきり断言できる、コミカル感出そうとしてんだろうな、つらみたいな。
まあ、登場人物との掛け合いがつらいと思う。
何一つ上回ってこないというね。全部俺も描けるみたいな感じ。
その言い方ちょっとよろしくないけどね。
なんなら、なんなら描かない。思いついても描かないっていうことが全部描かれていて、
俺の日記が勝手に出版されたんじゃないかっていうぐらいの恥ずかしい感じになってましたね。
おそらくね、これメフィスト賞としては、僕は正しくメフィスト賞だと思ったんですよ。
つまり、ミステリーとは何かっていうね。
それって名探偵がいて推理があるよねっていうことなんだけど、
まず最初にそこが封じられるんですよ。
03:01
スピーカー 2
推理ができなくなるんだよ。
最初に捕まえた犯人に催眠術をかけられて、探偵の女の子が推理ができなくなる。ロジックがなくなる。
そこからスタートで、そこからいろんな事件を4つぐらい、長いなと思いながらさ、4つ5つやるんだけど、
全部推理ができないまま、なんとなく解決していくみたいなアンチミステリーになってるわけですよ。
だから構造としては面白い。
なるほどねって、ミステリーのこの部分を外したらこうなっちゃうんだ。
ただあまりにも、その2人の掛け合いが寒すぎて、見てらんない。
飛ばし読みです。本当に飛ばし読みです、こんなのは。
で、正しくそのメフィスト賞だっていうのは、そういうアンチミステリーっていうところに着眼点があるっていうところと、
そういう掛け合いもさ、いかにも西尾一新フォロワーな、メタっぽいことをひたすら言ってるんだよね。
なんて書いてあったか、いろんなことがあるんだけど、それを言ったら、読者に悪いだろ、みたいなツッコミとかするわけ。
スピーカー 2
また返しがあってさ、ゾワゾワゾワって、ひたすらメタっぽい発言をしている。
で、お話も最終的にはメタっぽいところに行くわけですよ。
もう全部ダメだったね。
全部ダメだったんだけど、正しくメフィスト賞だったっていう意味で、受賞はもう疑う余地もない。
スピーカー 1
納得。
スピーカー 2
納得でしかない。
これは西尾一新のフォロワーなんだなと。
ただただ恥ずかしいっていう気持ちになる。
久々にきつかったね。
スピーカー 1
背後に見えてしまうとつらいものはあるよね。フォロワーっていう話でさ。
スピーカー 2
だから、たけし君もそういうナロウ系でいっぱい当たってるんだろうけど、そういうのはね。
スピーカー 1
いっぱい当たってるし。
こいつ風間開けてるんだなっていう作品も見たし。
スピーカー 2
そこまで意地悪な見方しちゃいますか。
スピーカー 1
になるよ。最近でもないかな。
勇者パーティーから追放された主人公が、その後真の能力に目覚めて無双して、勇者パーティーは落ちぶれていくみたいな。
これも一つのテンポとしてあるんですよね。実はあいつがすごかったのにみたいな。
スピーカー 2
パテの勇者の成り上がりとかそういう劣形じゃない?
スピーカー 1
違う。あれは違うんだよ。
あれはちょっと違うんだ。
めっちゃいじめられてた。
最初、ちゃんとパーティーのメンバーとして活躍してるんだよ。
けど、三パザマな理由でパーティーから追放されて。
06:00
スピーカー 1
追放された後にパターンとしては、実はこの主人公がものすごい勇者パーティーの人たちをフォローしてたから、それがなくなって勇者パーティーが崩壊していくっていうパターンもあるし、
追放された後に、お前は能力がないからといって追放された後に、実は真の能力に覚醒して、上位の能力に覚醒して、それで無双を始めて、
だけど勇者パーティーはその後特に伸びずに、何かずとわずになっちゃって、みたいなのとか。
そんなパターンがあるんですけど、追放物ってね。
でかい、流行ってるときに、追放する側の物語が始まったんだけど。
スピーカー 2
なるほど。ざまされる側視点。
スピーカー 1
だけど、ざまされる側になっちゃうと、読者が嫌だから。
スピーカー 2
嫌だね。
だからここのバランスがね、まあ難しい。
読みたくないよってなっちゃうもんね。
追放する側にスポットを当てたやつも、だから逆に言うと、こいつ逆に言ったな、みたいなのもあるし。
まあ、そっかそっか。とりあえずもう全パターン出し尽くしたい感じなんだね。
スピーカー 1
この前見て笑っちゃったのは、異世界転生者。
こっちの世界で死んで、異世界に転生したっていうお話の中には、
そういう意味だと高校生の人たちが、中学旅行中にバスが転落してとかでみんな死んじゃって、みたいなお話の入りって結構あるんだけど、
スピーカー 2
そのバスの運転手も転生してるみたいな。
そうだね。よくよく考えたんだね。
スピーカー 1
ちょっと前にやったトラックに引かれてトラックが転生するみたいな。
スピーカー 2
あったね。
スピーカー 1
っていうふうな感じのやつがあったときに、やっぱりちょっとゾワゾワってするんだけど、
読めるものはあるし読めないものはあって、それ自体はね。別にそう思ってほしいって読めるんで僕は読むんですけど、
一個ね、それはないでしょうって思って読むのやめたのはあったね。
一つはっきり覚えてるのがある。
スピーカー 2
それ一つがじゃあナンバーワンなんだ。
スピーカー 1
俺の中でね。ちょっと追ってないから、もしかしたら書籍化されてるかもしれないし、わからないんだけど、
ただ俺の中で許せないのがあって、読めなかったのがあったのが、いわゆる追放物ですよ。
強いパーティーからお前は能力がないから追放されるパターンだけど、
主人公の役割っていうのが、荷物持ちなんですよ。
要はパーティーメンバーの荷物を持って、一緒にダンジョンに潜るって役割だから、そもそも戦闘とかも期待されてないです。
荷物さえ、そういう能力を持ってる職業の人なんだから、重たい荷物でも全然持てますよみたいな。
09:00
スピーカー 1
そういう能力を持ってる主人公。
そういうのって汎用的にいるから、君はちょっと会わないって言って、新しい荷物持ちの人を雇って、主人公は追放されますと。
でも、実は主人公の持っている荷物持ちの能力というのはすごい高い能力で、新しく雇った荷物持ちだとこれは持てませんみたいなのがあると。
スピーカー 2
会が利かない人材だったんだと。
スピーカー 1
そこはいい。そこはわかるんだけど、主人公の荷物持ちのスキルがなんだそれって言うようになっちゃってるでしょ。
荷物持ちの能力なので、例えばどんな重たい荷物でも持てますとか、収納の魔法がありますとかまだわかる。
だけど、技の中でバゲッジなんとかって言って敵に攻撃する技なんだけど。
それやってダメじゃんって思わない。
スピーカー 2
アタッカーじゃん。
スピーカー 1
そう。バゲッジキャノンとか言って、荷物ぶちまけて敵を倒すとかやってるんだよ。
スピーカー 2
だってそれを前のパーティーでやってないんだったら、そもそも抜けたパーティーは没落しないよね。
スピーカー 1
しないし、なんだバゲッジキャノンって思うし。
だからそれを見た時に俺はクリックだったんだなと思ったんだよ。
要は荷物持ち、だから戦闘能力皆無ってしちゃうと、じゃあ放り出された時に主人公一人で何もできない状態になってしまう。
スピーカー 2
どうそこからまくるんだと。
で、バゲッジキャノンって言って中身ぶちまけるのがあったりとか、バゲッジトルネードって言って荷物持って振り回したりするっていうのがあったりとか。
早くその変えの効かない部分で驚かしてほしいんだけど。
スピーカー 1
欲しいし、逆に個人的に期待してたのは荷物持ち、さっきも言ったけど戦闘能力皆無っていう状態で、じゃあそこからどうなり上がっていくかっていうところを組み立ててほしかったんだけど。
スピーカー 2
けど結局結果、「あ、そう、俺強いなわけね。」ってなっちゃって。
裏方なりの能力でどう生き抜くかじゃなくて、結局やっぱり表のやつでやっちゃうんだ。
スピーカー 1
やっちゃうんだっていうので、ガッカリしちゃってっていうのもあってちょっと読めなかったって。
ギャグとしては面白い。
スピーカー 2
殴るんかーいっていうね。
スピーカー 1
殴るんかーいっていう話で、そこで一気に冷めてしまって。
君の言うところの教科説集中みたいなので、やめましたね。
申し訳ない。作者の方には申し訳ないんだけど、3話でちょっと、やっぱ期待値が高かったがゆえにっていうのもあるんだけど。
12:03
スピーカー 2
もちろんニッチなものが読めると思ってね。
スピーカー 1
そうそうそう。やってたからちょっと、あーと思って。
スピーカー 2
落胆がかなり。
落胆が。戦っちゃったよーと思ってた。
そん切りが早くないですか、3話は。
スピーカー 1
早いかもしれないんだけど。
いっぱいあるからね。
いっぱいあるし、変な話。裏方なりの成り上がり方みたいなところを見せてくれよと思ってたから。見たいと思ってたから。
全員で言っちゃダメでしょっていう。僕の中で。
そうなんだよな。
期待するっていうか、思ってたルートじゃないから読めなくなったっていう。それだけの話で。
そこに何の違和感というか、そこにそういうのを期待してなければ全然読めたもんだと思うよ。
スピーカー 2
イゲーって思っちゃって。
まあそうだね。勢いついて嫌いになっちゃったっていうね。
そうそう。
でもそれはあれなんだね。発想一本でもダメだなって思っちゃったわけだね。
スピーカー 1
そうだね。
スピーカー 2
文章は平気だった。
スピーカー 1
文章はもうだって、なのを読む以上そこに対して平気にしちゃってる。
そっかそっか。
もう無理だよ。もう無理だし、変な話。文章そのものでダメだったらもうその本を読まないしっていう。
スピーカー 2
そうだね。さっき言ってた俺のメフィスト賞のやつも、なのをだっていうハードルで読めば別に平気なのかもしれないけど。
スピーカー 1
でも、こえくん、あれよ。俺も背後に別の作者が見えた時点で。
スピーカー 2
あったじゃんね。西尾一新を感じるやつ。
スピーカー 1
うん。
スピーカー 2
あったじゃんね。
あれのヒロインとかもちょっと俺もきつかったな。あれに近い。あれのダブルヒロインだからよりきついっていうね。二倍きつい。
まあ、はい、そういうふうにね。
スピーカー 1
西尾一新を感じてしまうと。
スピーカー 2
だんだん新しいものを受け付けられなくなってきてるっていうのも感じるしね。
スピーカー 1
そうね。ちょっとね、個人的にはもったいないなと思ってて。
もったいないんですよ。