同期の天文学者3人とご飯に行ってきたら、僕が一番広く論文を読んでいる説が浮上しました。
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note
ジングル作成:モリグチさんfromワクワクラジオ
ソース
https://www.tohoku.ac.jp/japanese/newimg/pressimg/tohokuuniv_press0122_04web_Ryugu.pdf
00:02
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております。宇宙ばなし。今回は生命の起源を隠し持ってるんじゃないかと思われている、はやぶさ2が行った小惑星、リュウグウ。
この星にある僕らの体を作る有機物の種。 これ実は
宇宙の遠い宇宙から運ばれてきて、 はやぶさ2が行ったリュウグウの表面にぶつかってそこに蓄えられたんじゃないか。
そういう説が今回新たな研究で出てまいりましたので、こちら紹介していこうと思っております。
僕たちがどうやって生まれたのかがわかる、そんな面白いエピソードになってますので、ぜひ最後まで楽しんでください。
どうぞ。
宇宙話。
2024年2月12日始まりました佐々木亮の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分宇宙時間をテーマに、天文学で白紙号を取得した専門家の亮が、
毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。 本日でエピソードが1221話目を迎えております。
基本的には1話完結でお話ししてますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひ聞いていただけたら嬉しいです。
前回は日曜特集ということで、1週間どんなポッドキャストの内容を紹介してきたのかとか、
あとはリスナーさんの質問に答えてとか、なんか普段の放送ではできない部分を深掘りしつつ1週間振り返るっていう、
そういう回をお届けしてましたので、ぜひそちら聞いていただいて、 その中で面白そうだなーっていうのがあったら、1週間前のエピソードとか戻っていただけたら、
結構幅広く楽しめるんじゃないかなと思っておりますので、よろしくお願い致します。 そんな感じで、じゃあ早速今日の本題に行きたいと思います。
今日の本題は、みんなが宇宙の話題としてよく知っているもの何かって言ったら、
ハヤブサ2の話題が大きいんじゃないかなと思います。 そんなハヤブサ2の最新の研究成果として、年明け1月に発表された、
小惑星に有機物が運ばれた方法っていうのが、実は遠い宇宙から飛んできたものなんじゃないか。
そんなお話をしていきたいと思っております。 ということで、今回お話しするのは、地球だったりとかにある
有機物、僕らの体を作るもの、この材料っていうのが一体どこから来たのかっていうところが、
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結構こう、宇宙を探査していく上で非常に重要なポイントになってるんですね。 なので今回は、そのあたりで分かったことっていうのをお話ししていく回にしていこうかなと思っておりますので、
ぜひですね、そのあたり楽しんでいただけたらと思います。 ということで、3連休月曜日からですね、
宇宙話聞いている宇宙好きの皆さんは、もう本当に最高のリスナー様ということで、 VIP扱いを、別に何ができるってわけではないんですけど、やっていきたいなと思ってますね。
今回紹介するのは、小惑星探査機ハヤブサ2が、小惑星リューグにたどり着いて、
物を持って帰ってくるっていうサンプルリターンミッションっていうのを過去に実施したんですね。 で、このサンプルリターンっていうのを実施したことで、これまで様々な情報が
獲得することができていたというような、そんな背景があります。 例えば、
ハヤブサ2の表面から持って帰ってきた物質の中に、アミノ酸があるみたいな。 アミノ酸っていうのも、僕らの形を、体形を作る上で非常に重要な役割を担っていて、
そのアミノ酸の発見が、これやっぱ地球の生命体のきっかけって、小惑星とかから運ばれてきたんじゃないか、っていうような、
そういう発想に至る研究が出てきてたんですね。 なので、そういう意味で小惑星の探査っていうのは、最終的には
地球上の生命である僕たちがどうやって生まれてきたのかっていう歴史を紐解いていく、 そんな目線でも非常に重要なものであるということが、
だんだんわかってきたり、ここに研究の意義があるんじゃないかというようなところで注目を集めている研究分野です。
ちなみに、なんで宇宙に行って、わざわざ小惑星のサンプルを持って帰ってくるのか。 実はこれ、小惑星と隕石っていうのは
ニアリーイコールな関係なんですよ。 どういうことかっていうと、宇宙空間、この太陽系の中に漂っているものっていうのは、基本的には小惑星と
呼ばれるようなものが多い。 で、それが地球の軌道と接触して、地球に落ちてきて、
で、ドーンって、例えば地上にドカーンってぶつぶつかったりするじゃないですか。 これが隕石と呼ばれるんですね。
つまり、小惑星を研究すると、その隕石として衝突してくるものの、元の姿っていうのが研究できるっていうところで、
そういう意味で、小惑星が地球に生命のきっかけをもたらしたんじゃないかっていう考え方が できるっていうイメージなんですよ。
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で、じゃあ隕石を研究すればいいんじゃないかっていう発想になるかもしれませんが、 それはそれで違くて、
隕石として、じゃあ地球に落ちてきたものってどういう状態なのかっていうと、 まあ、大気圏で熱の影響を受けているっていうのもあるし、
そもそも地球の大気に直接触れてしまってますね。 そうすると、地球の大気と相互作用を起こして物質が変異している可能性もあるし、
あとは単純に、地球にあるものが宇宙から来たのか、もともと地球にあったのかっていうのを 分解するためには、どうしても地球の大気には一切触れてないものの方がいいわけです。
だって、隕石として地球の大気に触れた後のものから、 宇宙由来の大気とそうじゃないものって分けるの難しそうじゃないですか。
そこを徹底的にやるっていうのが、この小惑星に行って、物を取って、 で、地球の大気に一切触れない状態で、物を持って帰ってくるこのサンプルリターンミッションっていうのが重要になってくるんですね。
なんでわざわざ小惑星に行ってんだっていうと、その生命の起源だったり、太陽系の起源を解明するための研究っていうのもそうだし、
地球上でできないことをあえて宇宙に行ってするっていう、このユニークなポイントが小惑星にわざわざ行くっていうところに繋がっているんですよ。
で、そんな中でいろんな発見がこれまですでにあったよっていうのが前半にお話しした内容ですね。
で、今回東北大学を中心とした研究チームが、1月の22日、2024年の1月22日に発表した研究によるとですね、
小惑星流宮に含まれている有機物っていうのは、この、その小惑星の中にもともとあったかみたいな、そういう目線ではなくて、
むしろ、宇宙から、宇宙空間に漂っているものが流宮に飛来して付着したっていうところが、
家庭としてはあるんじゃないかっていうふうに考えられていたというところが、今回明らかになったんですね。
回収した岩石の粒子の表面を、細かい電子顕微鏡っていうので観察したところ、小惑星の表面には水星の塵が衝突してできたような、
有怪物、つまり衝突して溶けたような、そんな痕跡が発見されたっていうところなんですよ。
水星と小惑星っていうのは、実は全然違くて、まあ太陽系の中を飛んでいるっていう意味では一緒だけど、
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水星っていうのはもっとなんかでかい塊で尾を引いていて、太陽系の中のある一箇所あたりを牛耳っている存在くらいの感じでいいですね。
で、ここが地球の近くに飛んできている状態のそのエリアを、例えば僕たちは定期的に太陽の軌道で、
太陽というか地球の軌道で、その水星の尾の中をバーって突っ切ったりする。
そうすると、流星としてバーって見えたりするとかっていう、そういう状態なので、なんか水星っていうのはまた別の存在だと思ってもらいたくて、
その水星の塵と小惑星、流宮っていうのが衝突した痕跡があると。
で、さらにその衝突した痕跡だけじゃなくて、化学蘇生分析っていう、化学的にどういう性質を持っているのか。
具体的には、この今回で言うと有機物がどういうふうに入っているのかとか、そういったところを分析してあげるんですね。
そうすると流海物っていうのが、水星の塵と流宮がもともと持っていたと考えられている構成物。
だから中の物質ですね。これが高温で溶けて混ざり合うっていうことによって、こう生成されたと。
生成したことが分かったっていうところが、まで今回の分析で分かってきたんですよ。 つまり、小学生流宮は、なんかこう太陽系の初期の情報っていうのをキープしているだろうっていう目線だけじゃなくて、
宇宙空間を漂っている間に、水星との相互作用で、表面に新しい、なんかこう有機物を作り上げていっていた。
そこが結構ポイントになってくるんじゃないかという、その発見を今回発表したんですね。 今回は学術史サイエンスアドバンス、アドバンシーズっていうところに掲載されているので、
科学的な歴史としても非常に重要な研究であるっていう立て付けになっているのが特徴的な部分かなと思いますね。
で、今回の研究から分かったことっていうのが、もともと流宮の中にあったとか、そういう考え方ではなくて、
衝突した水星の塵の中に有機物が含まれていたんじゃないかっていうふうに考えられていて、
生命の起源の物質を持つ小さな塵が、宇宙から地球の軌道に飛来してきたことが分かったんじゃないか、
いうようなのが今回の考察として明らかになっています。
なので今後は、もちろんいろんなミッションがあります。 例えばアメリカ版ハヤブサ2っていうのがあった時にあるんですけど、そのサンプルリターンの物質っていうのも
現在今頑張って解明されているところ、この間なんか中身の物質をしっかりと確認し始めたっていうニュースが出てたので、
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そこでじゃあ明らかになったら流宮の結果とどう違うのか、 その表面で見られる水星との相互作用ってどうなのか、
この辺りが新しい研究の発展ポイントになってくるだろうし、 それ以外にもまた新しい研究成果がどんどん出てくる
っていうところを考えると、ここからまたさらに 3年ぐらいとか、
この間には小惑星の研究っていうのがより進んでくるんじゃないかと思うと、 かなり楽しみなポイントになってくるかなと思います。
あとは小惑星の研究、さっきこう地球に落ちた隕石じゃダメなんだよねとは言ったもののですね、
いったものの隕石の中からも見えることはあるので、 隕石と比較するとか、
ハイブサツーの小惑星の研究に入っている人って隕石研究してた人とかも多かったりするらしいので、
そういう組み合わせが今後新しい知見を切り開いていくんじゃなかろうかと、 個人的には思ってたりするので、今後の研究成果どんどん出てきたらまた紹介していきたいなと思っております。
ということで今回は、 小惑星リュウグー、ハイブサツーが行った小惑星リュウグーにあった有機物は、
彗星によって宇宙から飛んできたものが付着したんじゃないか、 そんな研究結果をお話しさせていただきました。
次回、次回もちょっと今回のハイブサツーの研究に近いものをお話ししていこうかなと思います。
ハイブサツーが行ったリュウグーって実は黒いんですよ。 めっちゃ黒い。
隕石とかより全然黒い。 じゃあ隕石とどう違うのかっていう、今回ちょっと元々ベースとして比較してた隕石と小惑星の違いっていうのを、
もうちょっと深掘りした研究が、 年末、2023年の年末に最新の研究として出ていたので、こちら紹介していこうかなと思っております。
ぜひ楽しみにしておいてください。 ということで本編は以上ですね。 アフタートークに行きたいと思います。
今回はちょっとじゃあ質問紹介していこうかなと思います。 リスナーネーム中之助さんからいただきました。お疲れ様です。
早速ですが質問が2点。 1、宇宙望遠鏡は何億光年も離れたものがなぜ観測可能なのか、光が届くのにそれだけ時間が必要なら像を映し出すにも相応の時間が
いるのではない、ありませんか。 2、宇宙には何があって何がないのか、例えば宇宙空間で呼吸ができないのは酸素がないから
なのか、真空だからなのか、真空じゃないと考えることができるなら何があるのか。 最近ですがオトアダ経由で聞き始めました最高ですといただきました。
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ありがとうございます。 オトアダ、オトアのあれですね、アダルトークから
来てるわけですよ。 結婚したい乙女たちのアダルトークから来てるというか、1回コラボさせていただいたし、あの普段たまにご飯とか
行くぐらいちょっと仲は良かったりはするんですけど、 オトアダ経由で聞き始めた宇宙話リスナーは多分レアですね。
ポッドキャストのタイプが違いすぎて、一緒に撮ったものの、 多分あんまり交わらずに終わっただろうなっていう感覚が多分お互いあるんですけど、でも嬉しいですね。
こうやって他の番組から聞いてくれて、違うタイプだけど楽しんでもらえているっていうのはめちゃめちゃ嬉しいです。
で、いただいた質問なんですけど、面白い観点ですよね。まず一つ目、 宇宙望遠鏡は何億光年も離れたものがなぜ観測可能なのか。
これはもう単純に何億光年もかけて光が飛んできているからですね。 で、光が届くのにそれだけ時間が必要なら像を映し出すのにもその時間がいるのかというと、それはノーですね。
で、例えばちょっと写真もそうじゃないですか。 写真も目の前にいるからパシャって一瞬シャッターを押したら写真って撮れますよね。
で、その何億光年も離れた場所から飛んできている光も別に一瞬は確かに何億光年も離れてるけど、その次の瞬間その次の瞬間もどんどんどんどん連続的に光が入ってきてるんですよ。
だから例えば光量がめちゃめちゃ強かったら一瞬パシャってやるだけで撮れるし、弱すぎて、光の信号が弱すぎてどうやって撮ろっかーみたいな。
星空の写真を撮るときに、露光時間めちゃめちゃ広げるっていう方法があるんですよね。
そんな感じで光が弱いんだったらシャッターめちゃめちゃ開けといてとか、100枚撮った写真重ねて、なんか薄いシグナル撮っとこうか抽出しようかみたいな感じで観測していくので、
別に何億光年離れてるからといってそれだけ時間がかかるっていうことはないですね。
何億光年も離れてると届く光の量が少なくなるので、その分時間は若干かかるけど、その何億光年先だから何億年もかかるってことはないって感じですね。
続いて2つ目、宇宙には何があって何がないのか。これやばい質問ですね。
やばいっていうのは何かっていうと、ないっていう証明はマジむずいんですよ。
ないっていう証明はむずいし、そもそも地球上のものも基本的には宇宙の一部。
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今ここで言ってる宇宙がどういう範囲なのかっていう話になるんですけど、呼吸ができないのは酸素がないからなのかっていうのはそれもそうだし、
真空だからっていうのも、実際は真空じゃなくていろんな物質とかも飛んでるから、おおむね真空みたいな。
とにかく圧力が全然違うみたいな。そんな感じだと思ってもらえればいいかなっていうとこで。
だからどっちも正解だし、真空じゃないと考えることができるのは何があるのかというと、宇宙空間には薄いけど水素ガスとかもめっちゃたくさんあるし、
遠くの天体見るときってそのガスにどれだけ光が吸収されてるかとかまで見なきゃいけないんですよね。
というので何にもないか、真っ暗な中ふわーって飛んでるときマジで何もないのかっていうと、実は別にそんなことないかなっていうところがあったりしますね。
しかもないものの証明はできないし、しかもこれってあるのかなないのかなって考えてるものって、基本的に地球上にあればあるものだし、
地球上にあるってことは、宇宙のいろんなものができていく過程の中で生まれたものだから、遠い宇宙とか違う星とか見に行ったら多分あるだろうしとか、
そういった感じで考えればいいんじゃないかなと思いますね。
なのでこれってどこにあるんですか、これってあるってわかってるんですか、どうやって作られるんですか、みたいな質問だと、多分いろんな人に聞くといろんな回答が返ってくると思うので、ちょっとここら辺はおすすめですね。
はい、ということで中之助さんありがとうございます。
この感じで皆さんからいただいた質問、じゃんじゃん紹介していきながらですね、もう楽しく楽しくやっていこうかなと、そしてみんなで一緒に宇宙話作っていけたら面白いなと思ってるんで、気軽に質問飛ばしてください。よろしくお願いします。
今回の話も面白いなと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある星マーク、こちらでレビューいただけたら嬉しいです。
番組の感想や宇宙に関する質問については、ツイッターのハッシュタグ宇宙話、またはスポティファイのQ&Aコーナーだったり、概要欄のお便りフォームからじゃんじゃんお寄せください。
それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
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