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2021-09-15 13:35

342. 私たちはブラックホールに回されているハナシ【天文学会】

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私たちは天の川銀河にいて、その中心にはどでかいブラックホールがあります。

そしてそして、その中心のブラックホールの周りを見てみると、面白いことがわかる。

そんなブラックホールづくしなお話です!


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はい、始まりました。佐々木亮の宇宙話。このチャンネルでは、1日10分宇宙時間をテーマに、毎日誰でも最新の宇宙が学べる話題を、ドクター佐々木がお届けしております。
ということで、早速今日の本題を紹介しようと思うんですが、今日の本題は、私たちがいる天の川銀河、これの中心に実はブラックホールがあるんですが、
このブラックホールの近くを回る星っていうところ、そこに注目した研究を今回は紹介していきたいと思っております。
これ、私たちがそもそもブラックホールの周りを回ってるっていうことを知ってる方、知らない方、いるかと思うんですが、
そういう状況があって、ブラックホールって本当に強い重力で光も出れないっていうような、そんな天体なので、
周りに星とかそういうのがあった時っていうのは、その星ごとぐるぐる回して吸収しようとしていくみたいな、そんな動きが見えるんですね。
なので、ブラックホールの中心の星を見ることで、
天の川の中心の星を見ることで、ブラックホールによってどうやって引っ張られているのか、なんていう研究が進んでいたりするというところで、
今回はそのお話をしていきたいと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。よろしくお願いいたします。
ということで、毎日恒例の緊急報告挟ませていただこうと思うんですが、今ですね、今日話しする話題もそうなんですが、
今、実はちょうど日本天文学会っていうのが開催されてるんですね。
で、この天文学会っていうのは年に2回開催されるもので、この秋ごろと春ですね、3月の末、3月中旬か、
とか頭に開催されるのがこの日本天文学会になっていて、本当に日本中の天文学の研究をされている方が、
コロナ前であれば一箇所の、例えば大学だったりとかに集まって、いろんな研究発表を行って議論がされるみたいな、そんな感じなんですよね。
で、実際にそこで例えば近い分野の研究だったりとかがあると、こういうコラボレーションできますよねとか、
っていうような、そんな機会も増える結構素晴らしいイベントなんですよ。
ただまあ今はオンライン開催になっているので、なんかどうしようもないというか、
多分研究の幅の広がり方っていうのはなかなか難しい状況になってしまってるんじゃないかなと思うんですよね。
で、僕自身も天文学会として結構ずっと天文学会で発表してとかっていうのをやってたんですけど、
これやっぱりいつもだと身近にもすごい先生方たくさんいたので、結構発表資料とかの検索だったりとか研究の方向性に議論いただけるんですけど、
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やっぱり他の大学とかで同じ分野でやってる先生とかがいると、
なんて言うでしょう、結構違う角度から、全く違う角度から、しかも単純な興味と自分の研究との比較とで質問をされてきたりするので、
指導というよりは研究をやっている2人での対面みたいな感じになって、
僕は結構学会での質疑応答だったりとか、そこで広がる議論の場っていうのは結構好きだったりしたんですね。
なので、そういったところが今多分皆さんあんまり知らなかったかもしれないけど、裏で行われてるっていうところだけ知っていただければと思います。
これはちょっと余談なんですけど、やっぱり天文学を世界的に牽引してるっていうと、まだやっぱり日本も含まれていて、
日本結構すごいんですけど、日本があって、あとヨーロッパとアメリカっていったところが天文学としては結構引っ張ってる。
最近は宇宙開発で他の国もいろいろ出てきてっていったところがあって、
そんな中でアメリカの天文学会っていうのも結構すごくてですね、これをまたいつかお話ししたいなと思いつつも、
とにかく規模が全部10倍なんですよ、日本の。これは人口の差とか、あとは予算の差とかだったりするので何とも言えないところはあるものの、
本当にすごいと。何ならもう、そこも1年に2回あるんですけど、お祭り騒ぎ感がすごくて、僕は大学院の博士課程の後半に2回行ったのかな。
しかもやっぱり場所がハワイとかシアトルとかっていう行ってみたい場所で開催されるんで、すごい楽しかった思い出があります。
そんな感じで裏で今動いている日本天文学会と、あとはちょっとまたいつかお話できたらいいなと思っているアメリカ天文学会のお話でした。
とにかくですね、こういうのがあるんで、プレスリリースとか、あといろいろ新しい研究の成果とかが出てきてるんで、このポッドキャストでもどんどん紹介していこうと思っております。
そんな感じで本題入っていきたいと思います。
今日の本題は天の川銀河の中心にあるブラックホールを、そしてその周りにある星っていうところを望遠鏡で観察してみたというようなそんなYouTubeっぽいタイトルになってしまいましたが、そんな感じの研究内容です。
これ何を行ったかっていうと、実際は今回登場するのはアルマ望遠鏡っていう、簡単に言えばもう地上にある一番すごい望遠鏡と言っても過言ではないんですよね。
っていうのもこのアルマ望遠鏡っていうのは地理の砂漠にあるんですが、砂漠にパラボラアンテナみたいな電波のアンテナを本当に無数に設置して、それを仮想の一つの望遠鏡とみなして運用すると。
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つまり、地上にバーって広げたたくさんの望遠鏡そのものを合体して一つの巨大な望遠鏡にしてしまおうというようなブラックホールの写真を撮ったときと同じような、それが砂漠に広がってるっていう感じなんですね。
なので、それを使ってブラックホールの観測をしてあげたと。で、じゃあどこのブラックホールなのかっていうと、私たちがいるこの天の川銀河の中心にあるブラックホールですね。
で、ここなんですけど、私たち自身がそもそも天の川銀河っていう星が数億個とか集まってる銀河の中に存在していて、じゃあその星がたくさん集まるためにはそれをかき集める重力みたいなのが必要なんですよ。
で、その重力になっているのがそれぞれの星の重力プラスして中心にあるブラックホールっていったところですね。で、これが本当に大きいブラックホールで、太陽の数百万倍とか400万倍ぐらいだった気がするんですけど、確かそれぐらいの重さのブラックホールがあるんですよ。
で、ブラックホールって光すら出てこれないようなそんな重力のすごい星ですよね。そうすると近くに星とかがあると、そのブラックホールに吸い込まれていく様子が見れるっていうのがブラックホールの近くにある星の特徴だったりします。
で、同じタイミングでできた星とかが一緒にブラックホールに引っ張られたら、例えば10個星を見つけられても同じ動きをするはずなんですよね。その10個の星っていうのが。逆にいきなりその場所で新しく星が生まれるなんていうことがあった場合は、他の星とはまた別の動きになるので、
ブラックホールの中心の方の星の光を見てあげたときに、すごく大げさに言えば左に向かってたくさん星が動いてるけど、右に向かって動いてる星っていうのもあってもいいというようなそんな状況が予想できるんですね。
なので、実際に観測してブラックホールの近くの星を見てあげることで、そのブラックホールの近くでどういう風に星が生まれてるのか、そこにはどのぐらいの種類だったりとか同世代の星っていうのが存在するのかなんていったところまで研究を進めていけるのがこのブラックホールの近くを見るっていうような研究です。
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プラスして、結局は私たちがいるこの天の川銀河の中心のブラックホールしか、はっきりとブラックホールの近くだったり外だったりっていったところを観測して分けることができないんですね。
どういうことかっていうと、先日ブラックホールの写真が撮れたっていうような赤いリング状の写真あったと思うんですが、あれが限界で、なので本当は今までの技術だとブラックホールっていろんな星がブラックホールに吸い込まれていくのを含めて点でしか見えないんですよ。
なので、私たちが実際に天の川銀河にいて、その中心に結構比較的近い距離にブラックホールがあるってことはブラックホールの近くを観測する。近くの星がどういうふうに動いてるかっていうところまで観測できるっていうのがこの天の川の中心のブラックホールを見る重要性になっていたりします。
で、今回ブラックホールの中心の星を見てあげたところですね。先ほど言ってたみたいにブラックホールに引っ張られる星にバリエーションがあったかといえばほとんどなくて見つけられた50個の星がいくつかのグループには分かれているものの基本的には同じ方向に動いていることが分かっています。
つまり、この中心にある星たちっていうのはそのブラックホールの重力によって単純に引っ張られ、今ちょうどブラックホールに向かって落下していっている最中だといったところが明らかになったんですね。
で、こんな感じの星の状態であることが分かって、今はまだ数十キロメートル毎秒とか十分早いんですけど1秒に数十キロ進むんで、ただ光の速度とかと比べたら全然遅くてだんだんブラックホールに近くなるにつれて数百キロメートル毎秒とかにも到達する可能性があるんですね。
なのでこれはブラックホールが持ってる重力のおかげだといったところで今後その星の動きっていうのはどんどん変化していく可能性があることが指摘されてきました。
で、そこにある星の大きさとか諸々こう研究してあげるとですね、そのどのぐらいの重さの星がどれぐらいの速さで引っ張られてるっていう今情報が分かったんですよ。
そうするとじゃあその引っ張ってる相手であるブラックホールの重さっていうのも計算することができるんですね。
情報がたくさん揃っていれば。
で、そうすると今回の研究から新しく見えたブラックホールの重さっていったところも太陽の400万倍といった感じで過去に算出されていたブラックホールの重さと大体同じぐらいになる。
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これがちょっと前にお話したいわゆるスーパーマッシブブラックホールと呼ばれる太陽の本当に、太陽に比べてものすごく重い星、重さを持っているブラックホールのお話でした。
なのでなんか今回の話で覚えておいていただきたいのは私たち自身がブラックホールの周りを回っているそんな星の上にいるっていうところ。
で、他のブラックホールではできないことっていうのが天の川銀河の中心にあるブラックホールでは研究を進めることができるって言ったようななんか血のりを生かした作戦っていうのが結構できるのがこの天の川中心のブラックホールの面白さなので、これからもまた見たような研究ありましたらどんどん紹介していきたいと思っております。
なのでですね、このブラックホールの話が結構好きだぞっていう方はTwitterだったりコメントいただけるとこれからこういうのを取り組んでいこうと思うことができるので、もし今回の話面白かったらTwitterでハッシュタグ宇宙話をつけてブラックホールの話楽しいよとつぶやいていただけたら非常に嬉しいです。
番組の感想他にもどんどんお待ちしてますので同じくハッシュタグでよろしくお願いいたします。
それではまた明日お会いいたしましょう。さよなら。
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