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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております宇宙話。 今回は緊急地震速報の宇宙バージョン
太陽フレアの被害を速報で教えてくれるサービス。 これが国、総務省主導でどんどん始まっていく。
そんな内容を今回はお話ししていこうと思います。 地球に住んでる、宇宙に住んでるんだから
地震みたいに、そういう災害速報を受け取れないとかなり不安だと思います。 このあたりの整備状況についてお話ししつつ、みんなにはちょっとそのあたりを意識してもらいたいなぁ
という、そんなエピソードになっておりますので、ぜひ最後まで楽しんでください。 どうぞ
2024年2月28日 始まりました、佐々木亮の宇宙話
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の 亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1237話目を迎えております。 基本的には1話完結で、しかも昔のエピソードを聞いても基本的には論文の内容なので
いつ聞いても大丈夫かな そんな内容になってますので好きなところからぜひ聞いていただけたらと思います。
で、聞き始めるときは先にフォローボタンを押してくれると嬉しいです。 よろしくお願いします。
ちなみに昨日のエピソードだと、緊急地震速報の宇宙バージョン ここを目指している動きについてお話しさせていただきました。
まあね、ちょっとネーミングでつってるんじゃないかっていう意見もありますが、 まあそんなことはありません。聞いてみたら、確かに言ってる通りだなっていう感じになると思うので、ぜひですね、こちらチェックしてみてください。
ということで、じゃあ早速今日の本題に行きたいと思います。 今日の本題は、太陽って生まれた時どこにいたの?
実は太陽は生まれてから46億年の間に約1万光年移動していた。 そんな研究内容になっております。
太陽、僕らはもう太陽に生かされていると言っても過言ではないわけなんですけど、 その環境ってもうちょっと俯瞰で見たらどんな感じなのかってみんなイメージつきますか?
宇宙全体とかまで行くと、ちょっと広すぎるかなと思うので、もうちょっと近くのスケールで。 僕たちの太陽っていうのは天の川銀河っていう銀河の中にいます。
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なんか銀河系ってよく言ったりしますね。 その中にいて、その銀河の中心には超巨大なブラックホールがあって、
その周りに星がたくさんあったり、星の材料になるような塵とかガスとかがたくさんあったりして、 それがこうぐるーっと回っているから円盤みたいに見えているっていう。
これがざっくり言うと銀河系っていうものの説明になるんですね。 そんな銀河系の中で僕たちがいるこの太陽系ってどのあたりにいるのか、
みんなわかりますか。 めっちゃ内側なのか、めっちゃ外側なのか、
なんとなく真ん中らへんなのか。 ここ、ピンとくるとこれ宇宙中級者ぐらいまで来てるなっていう感覚は持ってもらって全然いいかなと思ってて、
太陽系は天の川銀河の円盤の中の比較的外側に位置してます。 銀河系の中心からの距離で言うとこれだいたい
2.7万光年。 2.7万光年も外側なんですね。中心のブラックホールから。
だから自分たちはこのブラックホールの周りを回っているとはいえ、 中心のブラックホールとの距離っていうのを考えると2.7万光年も離れていると。
つまり天の川銀河の、 天の川銀河の中心にあるブラックホールの光っていうのを僕たちが見る。
ブラックホール自体は光らないんですけど、見るっていう風になるとこれは2.7万年前の光を見ているっていうことと一緒になるんですよね。
そんな中で、じゃあ太陽は今外側の縁の方にいると。 この縁の方にいるっていうのがどれぐらいこう、
ずっとそこにいたのかな、みたいなところを、 銀河系の進化っていうところを理論的に研究した研究者の人たちがいて、
その研究の結果、太陽系が生まれた46億年前は、 現在の位置よりもだいたい1万光年、1万年?
1万光年ね。1万光年、銀河の内側にいたんじゃないかっていう、そういう研究結果が出てきました。
つまり、太陽系、太陽は、 天の川銀河のだいたい内側の距離でいうと1.7万光年とかっていうところにいて、
そこから、1万光年、大移動してきた、46億年かけて。
これが、実はこの太陽がたどってきた歴史なんじゃないかっていうふうに言われてます。 なので、太陽、今よりも内側の位置にいたっていうのが結構、
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もしかしたら宇宙の歴史というか、銀河系、太陽系の歴史を探っといく上で、 非常に重要なんじゃないかと思われてるんですね。
ここは観測の成果っていうのが待たれるところかなと思っていて、 っていうのも、今回、
1万光年の移動をしたっていう研究結果を出したのは、あくまで理論的な研究なんですね。
天文学の研究の中には、理論で責める方と観測で責める方の2パターンがあって、 そのうちの
理論側が今回、可能性として指摘されたんですけど、 じゃあそれに合わせて、例えば観測プランを作って、
具体的には、その当時、同じ辺りにいたであろう星とかをピックアップして、 実際にその理論値と合うのかどうかとか、逆にどういう天体が外側に行って、
どういう天体が内側に行くのか、みたいなことをモデルに照らし合わせて調べてあげると、 本当の銀河系の進化の歴史っていうのが探れるんじゃないかと。
まあ、とにかく太陽がもっと内側にいたっていう話は、これ結構面白いなぁと思っていて、 で、しかも僕たちってその中にできた地球に住んでるわけじゃないですか。
つまり、地球っていう環境を作るにも、実は今のような銀河の環境ではなくて、 もっと内側の銀河の環境っていうところが重要なんじゃないかとも思えるわけですよね。
じゃあ本当に、そこで生まれた星たちっていうのは、地球っぽい環境を作りやすいのかっていうところも、 今後の研究に期待していきたいところだと思っています。
で、これ論文の内容をもうちょっと深掘りしてみると、 天の川銀河の中で大きめの木星みたいな惑星ができるパターンと、
地球みたいな水が豊富な惑星ができるパターンとっていうのの、 場所によってどういう星ができやすいかみたいな研究も実はこの中でされていて、
その研究で言うと、天の川銀河の内側の方では木星みたいな巨大な惑星ができやすいし、
天の川銀河のその円盤の外側の方では、水を豊富に含む小さな惑星が多数できる可能性が傾向としては強いんじゃないかと、
言われていて、じゃあこの外側、内側っていう概念の中で、太陽がどこら辺にいたのか。
全体の経が3万光年とか4万光年とか、もうちょいあったかな、っていうのの中に比べると、
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内側から1.7万光年ぐらいの場所でできた太陽系の中に、水が豊富な惑星ができているっていうのは、
もしかしたらレアケースなのかもしれないなとか、こういったところは観測で明らかになっていく部分を楽しみにしていきたいなというのが個人的な所感ですね。
ただ、46億年っていう僕らが実感しにくいスケールの中で、太陽系が1万光年も動いているっていうのはかなり面白い事実だと思うので、
ぜひ皆さんね、これ頭の片隅に入れておいていただけたらと思います。 そんな感じで、今回は太陽が46億年の中で辿ってきた長い旅路、こんなお話をさせていただきました。
アフタートークです。ということで、 実はこのポッドキャストでも宣伝しましたけど、昨日あるイベントをちょっと主催というかさせていただきました。
それ何かっていうと、会社でデータ分析とかやってる人たちのイベントをやってみましょうみたいなところの立て付けで考えたイベントなので、
宇宙系は関係なかったかなと思うんですけど、イベント運営って大変だし、人集めるのって結構大変なんだなっていうのを実感できましたね。
やっぱいろんな人の時間をもらってどれだけ良い場にできるかみたいなところだし、だからといって良いもん作れば人が集まるかっていうとそうでもないしみたいなところで、
終わった後のアンケートとか見ると比較的評判は良かった気がするけど、集客みたいな面だとちょっと課題が残ってたのかなっていう感じがして、
ポッドキャストとかでねイベントやってる人とかってやっぱほんとすごいなぁと思いましたね。 宇宙話は何か
会ってみたいとかイベントあったら行きたいとか言ってくれるありがたい声めちゃめちゃあるんですよ。 なんとかその期待に応えたいなっていう気持ちはあるんですけど、
なんせ僕一人でずっとやってて、 このポッドキャスト毎日配信するのも、ネタ探すのも、喋るのもアップロードするのも、
それでSNSとかYouTubeとかに上げていくのも全部一人でやってるわけで、どうしてもちょっと 限界がありそうだなっていうところで、そういうのを手伝ってくれる人とかね、たくさんいたら
いいなぁと思うので、なんかみんなでね、みんなの宇宙話って思ってもらえるような感じで、これから頑張っていければと
思いました。 まあでもねポッドキャストのイベント、ありがたいことに呼んでもらうこともちらほらあるので、
例えば、来週末に大阪であるポッドキャストフリークスとか、
すごいじゃないですか、あんなイベント。で、このポッドキャスト聞いてる人も何人も行きますって言ってくれてるので、 楽しみにしてますので、ぜひ会場で皆さんお会いしましょう。
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ということで、今回は以上にしていきたいとおもいます。 今回の話も面白いなぁと思ったら、お手元のポッドキャストアプリでフォローボタンの近くにある
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
