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1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。 今回は、日本が牽引する太陽研究、
太陽の謎をどんどん解き明かしていこうっていうところの次世代プロジェクト、 ここが発足した、そんなお話をしていきたいと思います。
日本は将来的にどんなミッションをこなそうとしているのか、 これまで日本の研究で太陽についてのどんなことがわかったのか、
そのあたりをまとめておりますので、ぜひ最後まで楽しんでください。 どうぞ。
2024年3月12日、始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは、1日10分、宇宙時間をテーマに天文学で博士号を取得した専門家の 亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
本日でエピソードが1250話目を迎えております。 基本的には1話完結でお話ししてますので、気になるトピック、気になるタイトルからぜひぜひ
聞いていただけたら、そして聞き始めるときにはぜひフォローボタンを押してから聞いていただけたら嬉しいです。
毎日更新してるんですけど、前回はNASAが実施したリアルアルマゲドン計画っていうところで、 僕が今、周囲社のウェブメディア読み隊で連載をさせていただいている内容と連携して
お話しさせていただきましたので、こちらぜひチェックしてみていただけたら嬉しいなと思っております。
ちなみにこの読み隊の記事は、その読み隊っていうサイトの中の今、週刊ランキング3位になっていて、かなり注目してもらってるのかなっていう嬉しい状況になってますので、皆さんぜひ読んでみてください。
そんな感じで、じゃあ早速今日の本題に行きたいと思います。 今日の本題は
太陽の謎を解明する 次世代太陽観測衛星ソーラーシープロジェクトが発足した
そんな内容をお話ししていきたいと思います。 今回はちょっと未来の話です。
2028年の打ち上げを目指す太陽観測衛星のプロジェクトチームが
今回発足したっていうニュースが入ってまいりました。 今回名前がついたのがソーラーシー
ソーラーが太陽のっていう意味のソーラーですね。 それにハイフンシーとなってます。
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この名前なんか無機質だなぁと思う人も多いかと思うんですけど、 実は太陽の研究をよく知ってる人からすると、
お、Cが来たなと。この発想になるってことはどういうことかというと、 これまでにBとかがあったわけですね。
実は太陽に関する研究っていうのは日本が世界をリードしてきた そんな分野の一つなんです。
で、2006年に打ち上げられてから活躍していた日の出っていう人工衛星があって、 日の出、太陽観測衛星ですね。
この日の出は
太陽をX線で観測する、そして紫外線で観測する。 まあそういった能力を持っていて、これによっていろんな太陽の知られざる
一面を解明してきてくれたんですよ。 で、この日の出っていうのがソーラーBにあたる。
で、これの後継プロジェクトがソーラーCっていうところですね。 で、今回この
ソーラーC、今後きっと打ち上げたら名前がつくんだろうなと思うんですけど、 日の出とかね。一体どんなことをするのか。
っていうと、科学目標は一つシンプルに掲げられています。 太陽のコロナや太陽風はどうやって作られるのか。
太陽フレアはいつどのようにして起こるのか。 ソーラーCはこれらの謎に迫ります。ということで、
僕たちの生活を支えてくれている太陽、 これが
実は超危険な存在、太陽フレアとかを発生させるとかっていうのもあったと思うんですけど、
まあそれよりももっと根本的な話として、 太陽のコロナと呼ばれるところがどうやって作られているのか。
ここが研究の主題としてはめちゃめちゃ面白がられている分野の一つなんですね。 現代の物理学で解明できていない
大きな問題の一つとしても考えられていて、 これ何かっていうと面白いんですよ、コロナって。
コロナって、太陽に月がかぶって、日食を起こすタイミングがあるじゃないですか。
あの日食のタイミングで周りに見えている白いブワーっていう空間、 あそこら辺全体をコロナと呼んでるんですね。
で、あのコロナって面白くて、太陽の中心でめちゃめちゃエネルギーが作られて、
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核融合とかでエネルギーブワーって放出されてるんですよ、周りに。 で、その放出されているエネルギーが輝いて見えているのが太陽であると。
つまり、中心のエネルギーから与えられた、ある程度の距離感のところを、 これ、太陽の表面として僕たちは定義しているわけなんですけど、
焚火とかやったことある人だったらすぐわかると思います。 キッチンで火使った時もそうですね。
火がメラメラ燃えている場所から離れれば離れるほど、 温度っていうのは感じにくくなって冷たくなりますよね。
ただ、太陽はその中心から外に向かってだんだんだんだん温度が下がるんだけど、 一番外側にあるコロナと呼ばれる領域に行った時に、
太陽の表面が6000℃とかまで下がったところに対して、 コロナは100万℃まで上がっているんですよ。
おかしくないですか。 焚火で、
あ、いや近づきすぎたから暑いなぁと思って下がっていったら、 いやここの方が暑い、みたいなわけのわかんない状態になるのが、 これ、太陽のコロナと呼ばれる領域なんですよ。
それが日食のタイミングで周りにメラメラと見えている部分。
で、このメラメラ燃えている部分のことをコロナって呼んでいて、 あれの形に似ているから、COVID-19とかね、このコロナウイルスのことをコロナって呼んでいるっていう、 そういうネーミングでもあったりするんですよ。
で、ここがどうやってそのいきなり6000℃から100万℃まで加熱されるのかっていう、 コロナ加熱問題っていうのが、これまさに物理学の中でめちゃめちゃ重要視されている部分。
で、そこに対してアプローチしていこうっていうのが、 このソーラーシート呼ばれるミッションになるんですよね。
このコロナを加熱させている気候の一つとして考えられているのが、 ナノフレア説と呼ばれるもの。
僕が研究し始めた頃にナノフレア説っていうのになってきたけど、 実はそれよりもちょっと大きいマイクロフレア説っていうのもあって、
マイクロフレア加熱、ナノフレア加熱とか、 いろんな言葉で表現されたりするんですけど、
とにかくちっちゃい爆発、ちっちゃいフレアがたくさん起きて、 表面を加熱しているんじゃないかと。
太陽の表面で爆発がいっぱい起きると、 近くでボンボンボンボンって爆発してるから、途中でもう1回
エネルギーの注入が起きて、離れたところでも熱が上がるっていうイメージですね。
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この説があったり、あとは波動によって 熱がもたらされているとかっていう説もあってとか、
結構いろんな説が提唱されているわけなんですね。 ここを解明していこうとしているのがこのソーラーシープロジェクトっていうことになります。
それじゃあ解明できるのかというような話になってくると思うんですけど、 そのためにソーラーシーっていうのは、
多分高性能な紫外線のカメラっていうのを搭載するっていうのが 方針として決まっているんですね。
日の出っていうのは、太陽からのX線を見る、 そして紫外線も一緒に見れるっていうような感じだったところから、
ソーラーシー、この次世代のプロジェクトに関しては、 紫外線で見るっていう能力を持たせることにしています。
でこれなんてかっていうと、 マイクロフレア、ナノフレアって呼ばれるもの、小さなフレアですね。
この小さなフレアっていうのはエネルギーがちっちゃいんです。 エネルギーがちっちゃいってことはその分温度も低いと。
そうなると、今までX線の観測で見えてきた描像よりも、 紫外線で高精度に観測をしてあげる方が、
よりこのマイクロフレアとかナノフレアって呼ばれるようなものに、 直接観測の目を向けられるっていう意味合いがあるんですよね。
っていうところの目的にちゃんとあった装置が今回提案されているっていうのが、 このソーラーシープロジェクトになっています。
でこのソーラーシープロジェクト、かなり面白い結果をもたらしてくれそう。 そして、ソーラーBからソーラーCにグレードアップするってことは、
やっぱりソーラーBの結果がかなりすごかったっていうことだと思うんですね。 なので、ソーラーCがどういう科学を目指していくのか。
だから太陽のどんなところを解明しようとしているのか。 僕らは太陽に生かされているのに、そんなに太陽のことを知らないのかと、
いうような目線をもうちょっと深掘りしたいなと思うので、明日とか。 明日もう1回ソーラーCのより深い科学の研究。
また、日の出がこれまでに達成した、 太陽に関する理解を深めた研究。このあたりについて紹介していこうと思っておりますので、
明日もぜひ楽しみにしておいてください。 ということで、本題は以上となります。
ちょっと久しぶりに、数日に分けて、今日明日、まあ明後日ぐらいかな。 太陽に関するお話、ガンガンしていきたいと思います。
これやっぱり今、太陽注目度かなり高そうなので、今のタイミングでみんなに話すのが一番良さそうだなと思ってます。
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僕の連載持たせてもらっている方でも、太陽フレアに関する記事は週刊ランキング2位とかまで行ってたので、
これはね結構期待できる部分かなと思ってるんですよね。 なので皆さん是非、この数日間で太陽博士になれる、そう思って続き聞いていただけたら嬉しいです。
そしてですね、なんと外国からめちゃめちゃ嬉しいお手紙っていうのをいただいてるんですよ。
なのでこの辺りもちょっと近いうちにご紹介できればと思っております。 ぜひ皆さん楽しみにしておいてください。
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それではまた明日お会いしましょう。さようなら。
