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今回は、地球ができて本当にすぐ、 誕生直後の大気のお話をしていきたいと思います。
そこの大気に含まれる成分が、太陽の光と反応して、僕たち生物の根本になる有機物ですね。
アミノ酸だったりとかっていうのが、まさに僕たちの生命の材料になっているわけなんですけど、
こういったものの、元となる物質を含んだもの、これを作り出してたんじゃないかっていうので、地球っていう環境が、そもそも生命を生み出すのに非常に適した場所だった。
そんなお話をしていこうと思っておりますので、ぜひ最後までお付き合いください。 改めまして始まりました、佐々木亮の宇宙話。
このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で博士号を取得した専門家の亮が、毎日最新の宇宙トピックをお届けしております。
今日でエピソードが1509話目を迎えてますね。 基本的には1話完結でお話ししてますので、気になるトピック、気になるタイトルから聞いてください。
1510だ、ごめんなさい、間違えちゃいました。
はい、ということで、全然関係ない話なんですけど、僕めっちゃ今顎痛くて、なんか顎関節症みたいな感じのになってんのかなっていうぐらい痛んでます。
なのでちょっと口がなかなか開ききれない。なんか最近ずっと僕体調不良の話してますよね。
でもそのぐらいなんか体にガタガキてんのかな。 でももう顎がめちゃくちゃ痛いんで、ちょっと閉じながら喋っていきたいと思います。
聞き苦しかったら申し訳ありません。 ということで、じゃあ早速本題に行きましょう。
今回お話しするのは、地球の太古、もう本当に地球誕生直後の大気っていうのが、なんと僕たち生命を作り出すのに非常に適した環境だったんじゃないかっていう、
そんな研究結果出てきたので紹介していきたいと思います。 今回の研究は、昨日のエピソードにもつながりますね。
昨日は20億年前の岩石の中に微生物が見つかったっていう話しましたけど、それよりもさらに20億年以上前の話ですね。
その微生物が生み出されるよりももっと前の時点で、そもそも生命の材料になるものっていうのが、地球の大気の中にあったんじゃないか、大気から作られてたんじゃないのっていう、そんな話ですね。
で、地球誕生直後に地球の大気ってどうなっていたかっていうのなんですけど、存在したというふうに考えられているのが、水素とメタン。
これらを豊富に含む大気っていうのがその場に存在していたっていうふうに考えられていて、
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で、ここから生命の材料となり得る有機物が生成されやすいことっていうのも実は知られているんですね。
この水素とメタンっていうのをベースにして。 ただその一方で、こういった大気っていうのは非常に不安定で、
で、こう太陽の光が当たり続けることによって、大気の内容っていうのはこう時々刻々と変化していくっていうことが予想される。
つまり本当に不安定で、なんかこう、どのぐらいの比率だったら、例えば生命が生まれやすい環境っていうか大気のバランスだよって言われても、
いやそうだとしても、やっぱその状態がずっと続くわけじゃないし、みたいな。
そういったところになってくるので、なかなか初期の大気の進化を使った有機物の生成っていうのを解明するのはなかなか難しかった。
環境的にはできるんだけど、シミュレーションしきれない。 だってほら、太陽系ができてすぐの頃だから、
47億年前とかの情報だから、観測することはできないわけですよね。 だから、そういう場合って天文学で取るアプローチっていうのは2つ。
観測しようと思えばできるっていうのは、地層を研究するっていうパターン。 ただ、太陽系ができた頃の情報って実はもう全然取れないよっていうのが、
地球内のでわかっていて、だからこそ、ほら、最近紹介しているような小惑星に探査しに行って、物を持って帰ってきて、歴史を探ろうとしてたりするわけじゃないですか。
だからそういうのが難しい。ってなると、当時の状態っていうのを再現しようとすると、計算式を使って物理法則を入れて行うシミュレーションですね。
そういったシミュレーションを行っていくことで、地球誕生直後の大気で一体どういうことが起こっていたかっていうのが見積もれるようになると。
今回の取り組みは、なかなか予測が難しかったところに対して、新しい計算のモデルっていうのを当ててあげて、
当時の大気の中で、特に水素とメタンが豊富に含まれる大気の中で有機物っていうのが作ることができるのかというような、そういう角度の計算を行ってあげた。
そうすると、これすごいのが、メタンの大部分っていうのが、太陽の光を受けて、それを受けて、いろんな有機物を作り出していく。
それだけじゃなくて、地表に数百メートル、数百メートルにも及ぶ有機物の積載する層みたいなのを作っていた可能性っていうのが今回の計算で明らかになった。
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すごいですよね。数百メートルってもうなんか、数百メートルだから、簡単に言ったら東京タワーぐらいの高さまで、大気にぶつかった太陽光によって作られた有機物だけでそれだけ堆積していったっていうような状態が今回の計算結果で明らかになったと。
この有機物の中には、生命の材料になりそうなアミノ酸だったり核酸のもとになるような物質っていうのも含まれているだろうっていうところが予想されていて、
大気中の有機物の生成っていうのが、地球上の生命誕生のきっかけになったんじゃないかというのが今回の研究の結論なわけですよね。
で、この結局地球上に生命が誕生したきっかけだったりとか、そのアミノ酸をどうやってもたらしたのかみたいな話っていうのは、
ハヤブサ2の持ってきたリュウグーの中に、同じようにアミノ酸みたいなのが見つかってきて、そういう奴らが宇宙から持ってきて、たまたま地球に不時着したみたいな形になっていて、生命が誕生したきっかけができたんじゃないかとか、
あとはこういうふうな大気に対して太陽が何か影響を与えて、生命誕生のきっかけになる物質っていうのを作ったんじゃないかっていうね。
それこそ今回は定常的な太陽の光の当たり方っていう風になってますけど、
実は太陽フレアによって放射されてくる高エネルギー粒子が、そういった同じように生命の元になるようなものっていうのを作り出している説っていうのも提唱されていて、
とにかく太陽の存在っていうのがすごい重要だよねっていうのが改めて認識された研究だなと思うんですね。
だからもしかしたら地球っていうのはやっぱり生命を持つべくして持ったってなってくると、
じゃあ今太陽系の外とかにいろんな惑星が見つかっている中で、大気の情報が分かってきたら、
生命が誕生し得る環境っていうのはここなんじゃないって絞って、地球外生命体の誕生っていうのがより深められていくっていう可能性もあるんで、
このモデルがね、なんかもうちょっと確からしいっていうのがいろんな角度から確認されることをちょっと今後の研究には期待していきたいなと思います。
そして、昨日の話みたいな感じなんですけど、最終的には今回の研究の発展する先って、
火星探査の研究との釣り合わせみたいなのもやっぱりこれも期待されているらしいんですね。
火星においても地表面から多種多様な有機物がすでに発見されています。
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つまり、火星には有機物があると。で、地球と比べて、地球はね、もうずーっと今も地表でなんか人間の活動もそうだし、
森林とか自然の動きとかも結構激しく起こっているので、太古の記録なかなか残ってないんですが、
火星はその活動性が比較的穏やかであることから、太古の記録っていうのが豊富に残されているというふうに言われてるんですよ。
なので今回の説が、当時の火星も含めて正しいのかどうかっていうモデルを作っていく。
そしてその実際の火星における観測の結果と比較して、
じゃあそのモデルがどれだけ普遍的、つまりどんな星にも扱えるようなモデルなのかっていうのが確認されていって、
これからの生命探査っていうところにつながっていきそうっていうかなりワクワクする研究になっていきそうなんで、
ぜひこういった角度でも皆さん研究楽しみにしておいてください。
ということで今回は以上ですね。
でじゃあ明日、明日は今日ちらっとそんな太陽フレアが生命の誕生を促したんじゃないかっていう話したじゃないですか。
これ詳しくお話ししていきたいと思います。
まあね2024年はまさに太陽を意識する太陽フレアだったり活動性を意識する1年だったと思います。
そんな中で太陽フレアは怖いだけじゃなくて、僕らを作り出してくれたのかもって思ったら、
ちょっとだけあったかい気持ちになりながら聞けるんじゃないかなという、
ただまあいつも通りの研究紹介会となっておりますので、ぜひ明日も楽しみにしておいてください。
ということでアフタートークです。
はいということでいかがでしたでしょうか。
顎が開かない、こうね顎めちゃめちゃ痛い中で喋ってたんですけど、
あの聞き苦しいところなかったですかね。
もしかしたら実は今日の方が聞きやすいっていう、
ちょっと遠慮がちに喋ってる方がいいっていう話もなくはないかもしれないので、
そうしたら素直にこう感想いただけたら嬉しいです。
はいということでじゃあ宇宙話にいただいているコメントを紹介していきたいと思います。
リスナーネームトレッキーのカズさんからいただきました。
今年5回目の109シネマズなのだが、
過去4回どの新作映画よりも観客数が一番多かったリバイバル上映のインターステラー恐るべしということで、
この宇宙話でもインターステラーの話紹介してきましたが、
宇宙話のねファンコミュニティまで作ってくれているトレッキーのカズさんも、
今回109シネマズに行ってリバイバル上映見てきたと。
今上映から10周年だったっけな。
っていうので、そこから今最上映やっててかなり人気みたいで、
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今109シネマズでの新作映画どれよりも入ってるってことはやっぱ根強い人気あるんだなっていう。
すごいですもんやっぱインターステラーの記事とかは定期的に見てもらえるっていう風に出版社の方にも言ってもらったので、
そういう話はねこれからもみんなが知りたい情報だなと思うんで、
ブラックホールの話とかは積極的にしていこうかなと改めて思わされましたね。
現場レポートありがとうございます。
僕は最近ちょっと映画館に行けてないの悲しいですが、
ちょっと子育てもあるんでね。
映画を見るとしても子供が寝た後って感じですかね。
はいということでありがとうございますトレッキーのカズさん。
もしね他の方も見に行ったよっていう人いたらそんな話もコメントで教えてください。
ぜひ一緒に番組作っていきましょう。
ガンガン紹介するんでよろしくお願いします。
はいということでじゃあ最後月の情報をご紹介していきましょう。
本日11月の29日明日で11月終わりですね。
で次の新月があさってです。
なので新月の2日前三日月っていうことは三日月とかって言うんですかね。
っていうようなかなり細い月の姿が見えるかなと思います。
で昨日いかがでしたか。
11月28日はいわゆる三日月だったんですけど、
ほら昨日のエピソードの最後でも紹介した通りで、
三日月って思ったより細いんだよっていう話紹介しましたが見えましたでしょうか。
僕ね観測しに行ったまではしてないけど、
犬の散歩のタイミングとかベランダから見えるところで見ると、
星空はめちゃめちゃ綺麗なんですけど、
いやー見つけられなかった月。
なんか存在感薄かったのかまだ上がってなかったのかわかんないですけど、
ちょっと見つけられなかったんでもし見つけられた方いたら教えてください。
そしてねなんと皆さんに朗報ですが、
11月から12月になりますね。
で12月って実は1年間の中でも夜の晴天率一番高いんですよ。
これねあの年間のブレとかを見ながらも12月がやっぱ一番すごいんで、
これから天体観測超ベストな時期やってきます。
ぜひ皆さん星空をたくさん見上げて宇宙話聞きながら、
天体観測楽しんでいただけたらと思います。
ということで今回は以上にしていきましょう。
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それではまた明日お会いしましょう。バイバイ。
