1. 佐々木亮の宇宙ばなし
  2. 977. 静電気でスペースデブリ..
2023-06-13 21:47

977. 静電気でスペースデブリを回収する古くて新しい技術【sorae】

sorae「スペースデブリを「トラクタービーム」で回収? 数年後の実現にめどが立つ」はこちら!

https://sorae.info/space/20230611-eclips.html


高校の同級生のチャンネル「キコトリミ」で、結婚式の振り返り話してきました。

Spotify

https://open.spotify.com/episode/6n5iCmxSJNFMTzsZQonojF?si=fb434dc99f744c5d


もう1つのチャンネル「となりのデータ分析屋さん」はこちら!

Spotify

⁠https://open.spotify.com/show/0Gz5oreIawFvFbvRD13BQU⁠

Amazon

⁠https://music.amazon.co.jp/podcasts/2f1fcc0b-e853-45ae-bf1a-67983a80533a/%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%88%86%E6%9E%90%E5%B1%8B%E3%81%95%E3%82%93⁠

Apple

⁠https://podcasts.apple.com/jp/podcast/%E3%81%A8%E3%81%AA%E3%82%8A%E3%81%AE%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF%E5%88%86%E6%9E%90%E5%B1%8B%E3%81%95%E3%82%93/id1679672794⁠


Youtubeチャンネルも更新中

⁠https://www.youtube.com/channel/UCHW6gg92z7E7hdnhbStpzTA⁠

Instagram(ryo_astro)

⁠https://www.instagram.com/ryo_astro/⁠

個人ホームページはこちら!

⁠http://ryosasaki.net/⁠

Voicy

⁠https://voicy.jp/channel/1726⁠

Twitter(_ryo_astro)

⁠https://twitter.com/_ryo_astro⁠

note

⁠https://note.com/ryo_sasaki⁠

ジングル作成:モリグチさんfromワクワクラジオ

⁠https://open.spotify.com/show/3LYTJRlUlb9wU7geQyoDzE?si=c178010fd8154ea9

Credit:Schaub Lab


00:01
1日10分、宇宙時間をテーマに毎日お届けしております、宇宙話。 今回は、静電気で宇宙のゴミを回収する
トラクタービームって何?そんなお話をしていきたいと思います。 近い未来に、宇宙が
かなり遠い存在になってしまう可能性がある。 その原因は、宇宙を漂う1ミリサイズ以上の意外と小さなゴミっていうところで、
なんで宇宙のゴミがそんなに怖いのか。 そしてそれに対する解決策として、新しい手法が考えられている。
今回はそんなお話をしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
3-2-1
2023年6月13日始まりました。佐々木良の宇宙話。 このチャンネルでは1日10分、宇宙時間をテーマに、天文学で白紙号を取得した専門家の
のりょうが毎日最新の宇宙トピックをお届けしております 本日でエピソードが977話目を迎えております
基本的には1話完結でお話ししておりますので気になるトピック気になるタイトル そのあたりからねぜひ聞いていただけたら嬉しいなぁと思っております
ちなみに直近どんな話してたかっていうところで言うと 天文っぽいお話がちょっと続いたかな
前回のエピソードでは110億光年先にある銀河のお話 銀河って実は星の生成工場なんだよっていうところからその材料のお話をしたりとか
あとはその前は中国の宇宙プロジェクトでめちゃめちゃ面白い 月の周りに天文台を作っていくみたいなね そんなお話しさせていただいてたんですよ
でなので気になるところから聞いてもらえればと思うんですが 今回はもうちょっと地球に近いところ
もう地球の縁ぐらいの感じですね というところでスペースデブリ宇宙空間を漂うゴミを静電気で回収していく
そんなお話をしていきたいと思っております でですね今回は大人気宇宙ポータルサイト
そらえとのコラボ企画になっております これですね週間毎週やらせていただいていて音声聞きながらでもそして記事を読みながら
そして記事についている画像も見ながらですね 宇宙をより深く楽しんでいただけるようにというような感じでコラボさせていただいておりますので
気になる方はぜひね概要欄のリンクから飛んでいただければと思います でなんとですね今回の記事
こちら静電気でゴミを回収するっていうところはもうあれですね 僕も何度か記事紹介させていただいている
03:08
西江リリさんが書かれている これもうね最近あのそらえの特集の時割とピックアップさせていただいているかなり
面白いあの著者の方なのでそちらもぜひね注目してみてください ということでまあ本題に入っていこうかなと思うんですけど
宇宙空間を漂うゴミ スペースデブリって皆さんご存知ですかね
まあポッドキャストでも何度か紹介してきていたりはするし なんか宇宙ビジネスっていうところでも実はスペースデブリっていうところはよく聞く
ものの一つなんじゃないかなと思います スペースデブリ簡単に言うと宇宙ゴミですね
宇宙空間の周り例えば使い終わった人工衛星だったりとか あとはこれロケットから人工衛星が例えばなんか放出されるみたいなタイミングとか
あとこれ僕実際に実務であの感じたことがあるというか 被害って言うとなんか語弊があるな
あの影響を受けたことあるのはこれ国際宇宙ステーションにスペース x の宇宙船がドッキングする時も実はこれ
ちっちゃいゴミ出るんですよね これ多分あんまり知られてなくて
で実はそれって 国のプロジェクト
で国際宇宙ステーションにドッキングするようなものっていうのは スペースデブリ出さないんですよ
なんかイメージで言うと結合部分の口をガチャって開けるときにそこから何かこう カスみたいなのが周りに飛び散るみたいな
でそれが結局1ミリとかのデブリでさえも当たり所が悪いと人工衛星の機能を喪失させる リスクがあると
でこれさっき言ってたみたいに国際宇宙ステーションにドッキングするとき 国のプロジェクトのスペースシップはゴミを出さないのにスペース x のは出るっていうこの違い
何なのかっていうともうただルールが違うだけらしいんですよ これ僕結構びっくりで国際宇宙ステーションに搭載されている
天文観測器の運用とかデータ解析をやっていたんですけど それの望遠鏡の視野になんかゴミみたいなのがザーって入るタイミングがあると
でこれなんだみたいな話してて運用のタイミングでなんかお知らせもらったみたいな 感じなんですよね
でこれって国のプロジェクトだとそれを出しちゃいけないって決まってるんだけど 民間委託で民間が主導でやってるところだからそこにルールはないみたいな話らしくて
だからあのスペース x の 宇宙船がドッキングするときも実はゴミが出てたりするんですよね
06:05
でまぁそれは結構サブ的なお話だったりするんですけど 1ミリ以上のデブリ
スペースデブリ宇宙ゴミですねはなんと今1億個以上 あるっていうふうに言われてるんですよ
やばいですよねこれでこれ 数千個とかもう数万個とかっていうようなあの人工衛星を飛ばして何かプロジェクトをする
っていう話直々出るじゃないですかそれこそ スペース x のスターリンクとかそれに当たりますね
でなんかそういったところが進められていったりするので 例えばねあのそれらがダメになったりしたらさらにまたゴミになるしっていうような
感じでスペースデブリはもうどんどんどんどん増えていくことが想定されていると 怖いですよね
しかもこれ僕今回初めて知ったんですけど2009年に あの
人工衛星同士の衝突が実際にあったっていう事例もあって これイリジウム33号と呼ばれる
アメリカの企業が持っている人工衛星とコスモス 2251号っていうようなこれはロシアかな
ロシアが打ち上げた人工衛星が2009年に軌道上で衝突していたというそういう事故が 実はあったらしいんですよ
でこの衝突事故人工衛星同士の交通事故みたいなものですね これが発生したことによって
最低でも数百個っていうようなスペースデブリが周りに撒き散らされたというぐらいの まあそういう被害を受けたんですよね
でこれ何か数百個だったら何か数億個っていうところに対してそこまで影響ないん じゃないのって今思った人いるんじゃないかなと思うんですけど
実はそれは見積もりが甘くて 何でかっていうと1個と1個の人工衛星がぶつかって数百個のゴミを出したんですよ
でそうすると次は何が起こるかっていうとこの数百個に分かれたゴミたちっていうのが 例えば全部と何かにぶつかったとするじゃないですか
そうすると1個がまた100ぐらいのゴミを出すんですよ わかりますか
例えば100個のゴミが100個の別の人工衛星とかゴミにぶつかってそれぞれが100個 ゴミを生み出すってなると2段階目だけで最初100個だった
何なら1個か1個だっ2個だったものが100個になって100個だったものが1万個になるんですよ 一気に
ねっ これ結構やばいやばそうじゃないですか数字的にね
っていうような状況がどんどんどんどん時が経っていけば行くほど ゴミは増えていくだろうし
09:04
でしかも人工衛星が数千数万というふうにどんどん飛ばされていく現代の中ではこれ ぶつかる確率もどんどん上がっていくんですよ
もうなんか八方塞がり感ないですかね そうですよねだって今は2009年とかの段階でたまたまぶつかっちゃったみたいな話が
あったのに今そこから比べると本当に何倍の人工衛星打ち上がってるんだみたいな そういう状況なんですよだからとにかくやばいと
もうねざっくり言うともうマジでやばいんだよ でこれ何がやばいかっていうとそのゴミが大量に発生するとそのゴミによって地球が覆われ
ちゃうみたいなそういった状況まで見えてきちゃうんですよ めちゃめちゃこれ話そうと思ってたけど
ことは忘れちゃったなぁなんちゃらシンドロームっていうのがあるんですよね マジで忘れちゃったなぁあのぜひ皆さんググってみてください
ケスラーシンドロームだ思い出した ググんなくてもねあの出てきましたねよかったよかった
っていうような感じで間違ってたごめんなさいね っていうので地球の周りがゴミに覆われていってしまうというような状況
そうするともう薄い膜に囲われるみたいな状態なんですよね 地球がそうすると出ていけないともう
宇宙開発今すごいお金かけてみんな頑張ってるけど もうゴミが大量発生して地球の周りに膜を作っちゃったらもう終わり
入れていけませんってなっちゃうと もうそろそろヤバそうな雰囲気が感じてくれましたね
っていうところで最近近年注目されているのが宇宙ゴミをどうやって除去していくか っていう話です
でこれだからスペースデブリの除去っていうのを実際に民間企業で進めていこう っていう会社もいくつか出ている中で今回コロラド大学のボールダーコー
の研究員たちがトラクタービームって呼ばれる 新たな回収方法っていうのを検証し始めているっていう研究結果が出てきました
トラクタービームこれ何なのか トラクタービームで
人工衛星をキャッチする わかんないですね何でしょうでこれ
ザックリ言うと静電気 静電気の力です
あの下敷きで髪の毛こうやってシュカシュカシュカシュカって擦るとその擦った 髪の毛が持ち上げられるっていうところと同じような原理を応用したような実験設備
回収方法になっています だからこれどうやってやるかっていうとまず人工衛星この回収するための人工衛星を飛ばします
12:02
でその回収するための人工衛星デブリの回収機ですね こいつはこのトラクタービームと呼ばれる電子ビームを照射する能力を持っています
これさっきの髪の毛を下敷きで擦るとっていうところの どっちかっていうと下敷き側かなだと思いましょうじゃあまず下敷き
あれいやこれはちょっと地雷を踏みそうだな 下敷き側だとしましょうでそうするとデブリ自体にそのビームを照射してあげる
ビームを照射するっていうふうにやるとね ビームに対しビームを当てられた人工衛星っていうのはデブリですね
デブリっていうのはマイナスに帯電してで回収機側はプラスの能力を持ちます でそうするとじゃあ向こうがマイナスでゴミがマイナスで自分はプラスの電気を持っている
からあとはお互いが惹かれ合うのを待っていればいいという なんかものすごくシンプルな方法に聞こえませんか
この方法で人工衛星をそしてスペースデブリを回収していこうっていうそういう方法です ただこれの何が難しかったかっていうところで言うと
特にそういうスペースデブリの問題が注目されているのって地球に近いところなんですよ いわゆる低軌道って呼ばれる部分ですね
でここはまあほぼ宇宙なんだけど 地球の大気も一定存在するようなところだったりもするし
宇宙空間の中では紫外線だったりとかっていうような放射線の影響で 電気的な性質も実は結構複雑に絡み合ってたりするんですよ
そうすると本当に単純にビーム飛ばして向こうにマイナス与えてこっちがプラス だからだんだんくっついていくみたいなのが実現できるかどうかわからないっていう
課題が実はこれまであったんですね だからこれを解決するために実験施設
まあ研究所の中で実際にその地球のすぐ外側の環境っていうのに近いところを作ってあげて
つまり真空に近い状態の上になんか電気的なちょっと複雑な環境まで整っているみたいな そういう状況ですね
そういった実験設備を作ってあげて実験を行ってあげたと でそうするとですねこれ
意外と回収できるぞっていうところがわかったと 具体的にはそのビームを発射するデブリの回収機
人工衛星がだいたいデブリとか回収したいものに対して 15メートルから25メートルぐらいまで接近してビームをビービービービーって当ててあげる
でそうするとまあだいたい1トンぐらいの大きさまでのデブリであれば その電気でだんだん引き寄せられていく能力で2ヶ月から4ヶ月ぐらいで軌道を変更して回収
15:10
することができるというような状況みたいなですね だからこれ結構すごいですよね
あできるんだみたいな静電気パワーめちゃめちゃすごくないですか これをトラクタービームっていうふうに呼んでいると
今まではなんかこう磁石の力でキャッチするみたいな感じだったりとか 結構こうアームだったりとかっていうようなのが提唱されていた中で
まあこういった方法がしっかりと 実証実験も踏まえて行われているっていうのはすごい面白い段階まで来たなっていうところで
今回これ面白いなぁと思って紹介させていただいたっていう感じです ただこれあくまでまだ実験室内での研究成果なんですよね
もちろん十分すごくてここからただ人工衛星化するだったりとか それを実際にプロジェクトとして宇宙空間で実証実験していく
進めていくっていうところになるとまたちょっと時間がかかってしまうっていうところで まあ今回の研究を踏まえて5年から10年ぐらいではこのタイプの
デブリの回収戦っていうのが打ち上げられるようにしていくという計画を持っているらしいので ちょっとこれからねまた宇宙デブリ
かなり問題になってくると思うのでそれがどういうふうな形を作ってきてくれるのか ちょっと未来を楽しみにしながら宇宙話ではこれからもいろいろお話ししていければ
嬉しいなと思っております ということで今回は大人気宇宙ポータルサイト
そらえとのコラボ企画というところでスペースデブリ 宇宙ゴミを回収するために使うのは静電気である
そんなお話をさせていただきました いやこれ面白いですね本当にあのパッと見で面白いなぁと思ったので紹介させていただいた
感じなんですけど今日は まだまだ時間余裕ありますね皆さんからいただいている質問
答えさせていただきたいなぁと思っております こちらですねリスナーネーム太陽神オブ神さんからいただきました
神オブ神はゴッドオブヘアーの神オブ神ですね 面白い名前だな
これすっごいシンプルな質問いただいています ジェームスウェップ宇宙望遠鏡で地球を見たらどこまで見えるのっていう話です
いい質問ですねこれ これ僕ちゃんと計算しましたよ
いただいた質問からでこれただいろんな見方があるからまぁ1個の回だと思って聞いて いただければよくて
ジェームスウェップ宇宙望遠鏡って だいたい地球から150万キロぐらい離れてるんですよ
そこから地球を見たらどうなるかっていうので ジェームスウェップ宇宙望遠鏡は自体はもうなんでしょう
18:01
その光の種類とか関係なくただの視力で今回計算しますね でこれこのポッドキャストにも出てもらったことがあるんですけど
宇宙ヤバイチャンネルのキャベチさんっていう方が 解説している記事から参照していくと
東京から富士山の山頂に置いた10円玉が見えるぐらいの視力らしいんですよ あの最強のジェームスウェップ宇宙望遠鏡JWSTですね
東京から富士山山頂に置いた10円玉が見える 10円玉がだいたい2センチ で東京から富士山までが105キロぐらいらしいんです直線で
だからまあまあ100としましょうか100キロ 100キロ先のものの2センチのものが見えるという状況なので
これ150万キロの上空に行ったらどうなるかですね これは120センチぐらいまでだったら見えそうっていうのが結論ですね
120センチでいいんだよな あれ違うか いやあってるはず計算した時にそんぐらいだった気がするので
だいたいそれぐらいなはずですはい 150万キロで20キロだからはいそうですねそんなもんかな
えこれ間違ってたら超怖いじゃないですか 20キロに中だから3か
300メートルかやべぇなんか計算をどっかに置いてきてしまいましたね はいっていうぐらいまで見えますやばいすごい歯切れ悪くなっちゃった
えっと だいたいそのぐらいですね
まあとにかく数メートル単位で見えるぐらいの視力かなっていう感じです ただこれあくまで最初に言ったみたいに
あれなんですよね ジェームスウェップ宇宙望遠鏡が持っている視力だけの話なんですよ
視力だけなので ジェームスウェップ宇宙望遠鏡の特徴はその望遠鏡が持っている光の種類に対する反応だったりとか
でそれを使うことによって何の障壁もなくなるべく宇宙の遠くまで見えるみたいなそういう ところが特徴になっているので単純にこの視力だけで話をするっていうよりは
まあ総合的にこう 宇宙のファーストスターと呼ばれる一番最初の星の光っていうのが取得できるぐらい目が
いいというような状況ですね 130億光年140億光年先を見るんですよ
ね 地球見ようという発想の質問が逆にすごいなぁと思ってちょっと嬉しくて頑張って計算したのに
計算結果の メモがどっか行っちゃった話状態になっております
はいということでまぁそんな感じですけどどんどん皆さんから質問いただいたものに対して答えていきたいなぁと思っておりますので
21:01
ぜひですね宇宙に対する疑問だったり番組の感想だったり じゃんじゃんお寄せいただけたら嬉しいです
そういった感想だったりコメントっていうのはハッシュタグ宇宙話 宇宙が漢字で話がひらがなになっていたりですねこちらツイッターであとは
スポーティファーアプリの q & a コーナーからも質問 じゃんじゃん募集しておりますのでぜひよろしくお願い致します
そんな感じで今回は以上にしていきたいと思います 今回の話も面白いなぁと思ったらお手元のスポティファーアプリでフォローボタンの下にある星
マークこちらからレビューいただけたら嬉しいです それではまた明日お会いしましょうさようなら
21:47

コメント

スクロール