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2024-07-05 36:34

第39回 私と一緒に(密貿易で)BIGになろう!『ナツコ 沖縄密貿易の女王』〜積ん読ざんまい的ビジネス書・後編

今回は、『ナツコ 沖縄密貿易の女王』(奥野修司/文春文庫)を紹介しながら、戦後の沖縄で名を馳せた伝説の密貿易商・宮城夏子の足跡を辿りながら、沖縄の戦後史やビジネスで人を動かす上で大事なこと等を話しています。


【今回のハイライト】

・誰もが密貿易に明け暮れた時代

・伝説の女、夏子を探して沖縄へ

・密貿易で大事なことは、人・物・情報

・不安定な社会だからこそ、誰にでもチャンスがあった

・社会に希望を与えるビジネス


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もう一つですね、ビジネス書というか、これまたちょっと角度の変えたところからなんですけれども、
タイトルが、ナツコ沖縄密貿易の女王という、奥野修司さんが書いた本なんですけど、
これはですね、今度、貿易、ただし密貿易。
ただし。出ました、ただし。
舞台は戦後の、戦後間もない沖縄舞台にした、本当にあったノーフィクション、本当にあったことを追ったノーフィクションなんですけれど、
沖縄唯一その地上戦が行われた地で、もう壊滅的なというか、それこそ何も残らないぐらい、
甚大な戦火をこむった地なわけですよ。
沖縄の総人口の3分の1ぐらいがなくなってるんでしたっけ。
もう痛ましい以外の言葉がね、ちょっと見つからないですよね。
まさにやけの腹になってしまった。
で、そこから修正になって、何もないところから食べていかなければいけないわけですよ。
本当に何もないんですよね。
もう全土はやけの腹になっているので。
とはいえ、やっぱり生活はあるわけで、やっぱりそうなってくると流行るのが、
闇市とか、なわけなんですけど、
沖縄も1946年から51年まで、景気事態っていうふうに呼ばれた時代があって、
この時代っていうのが誰もがこぞって密貿易に関わる異様の時代っていう。
また突然。
そうですそうです。
だから、ちょっとでも最下格のある人は、何かしら本当に売れそうなものがあったら、
一発狙いに行くっていう時代だったと。
取引相手がどこなのかっていうと、台湾とか、まずは台湾。
近いですからね。
あとは沖縄の中でも離島のところとかに、物を売りに行ったりするっていう。
最初はアメリカ軍の物資をかっぱらってきて、
それを今度台湾に持って行って。
なるほど、そっちに持って行って。
台湾ってすごく近いんですよね、沖縄に。
もうちょっと、日本本土行くより台湾に行った方が近いぐらいの感覚だから、
もうちょっと左に行ってくるぐらいの、漁船に乗って行くみたいな感覚で、みんなよく行くっていう。
他の国っていう感覚ではなく、しかも台湾は日本の東地下にもあったので、
日本を通じる人とかもいたりするわけですよ。
なるほど。
で、向こうにもツテが結構、沖縄から台湾に渡ってる人とかも結構いたりするので、
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そこをまず足掛かりにして、その密貿易っていうのが盛んに行われていたと。
で、台湾からいろいろ砂糖とか、日本で売ったらめちゃくちゃ、
もうすごい時とか30倍の値段で売れるとか、なので泥儲けですよね。
そうですよね、それだけ物がないってことですよね。
そうですそうです。
何もかもが。
何もかもが。
日本全体もないですし、沖縄もさらにないので、何買っても商売にあると。
で、沖縄がアメリカ軍から買っ払ってきた、いろいろ。
何を買っ払ってくるのかっていうと、医療品とか軍服とかそういうのもあるし、
あとはその辺に戦争をやってた時に、転がしたまんまのジープとか、戦車とか。
結構大きいな。
そうそう、あるじゃないですか。
で、それも新中軍でやってきた後に、何かちょっとでも故障するとすぐに乗り捨てちゃうと。
それが放置してあると。
乗り捨ててんのか、それとも一旦放置して修理するつもりで放置してたかわからないですけど。
一旦放置じゃないですか?
それをですね、放置したと見るや否や、どんどんパーツを分解して、
最終的には1週間も後方もなく残ってないみたいな。
すごい。
分解したパーツパーツで、タイヤとかブレーキとかエンジンとかをパーツパーツで持ってって売るみたいな。
なんだろう、蝉の死骸にガーッと蟻が来るみたいな感じの。
そうです、そうです、そうです。
すごい。
だから解体して、逆に一旦バラバラなパーツで持ってって、
向こうでまた組み立ててジップとして売るみたいな。
戦車とかも全部バラして持ってって売ったり。
後はその、後々その大陸の方で朝鮮戦争とかもあるわけなので、
そういうものもやっぱり、何ですか?
そうですね、売れるわけですね。
そういうことをやったりとか。
あと薬莢ですね。
薬莢も向こうに持っていけばその薬莢にまた玉詰めて。
再利用ができるんですね。
再利用できたり。
あとまあ普通にその、何ですか?
溶かせば鉄とかにもなったりするが金属になるので、
その薬莢なんてその辺にもいっぱい落ちてるので、
それを拾い集めて持って行ったりとか。
すごい、もう全部が材料になるわけですね。
とにかく何でも売ると。
あとはその寄生虫、その懐虫っているじゃないですか。
いたじゃないですか。
あれはやっぱり戦後の日本ってすごく流行っていたので、
その懐虫を下すための漢方薬みたいな感じで、
海藻が沖縄の方、沖縄とか台湾の近くの島で取れるから、
それを取ってきて、それを干して、それを売るとか。
06:02
で、その売るときもまた別のものとブツブツ交換する。
バターしてこう売るとか。
そういうのはですね、みんなやってたと。
みんなやってたっていう時代があって、
その中でも一時は名前を轟かせていたのが、
若干30になるかならないぐらいの宮城夏子さんっていう女性だったんですね。
やり気ですね。
もうやり気もやり気で。
この人、取材をするまで全然沖縄の歴史とかの本とかに名前が出てくるような人でもなく、
たまたま飲み屋に行って、元気なお年寄りたちが話してて、
昔話したときに、あの頃夏子がいてね、みたいな話をすると、
夏子さんの話してるときの目の輝きが異様だったんですよ、みんな。
いい夢を見て、あの時はよかったな、みたいな感じで。
みんなすごく目を輝かせながら、
夏子と一緒に火星ですごい楽しかったよね、いい夢見させてもらったよね、みたいな。
で、その人何やった人なんですか?って言ったら、
いつ貿易だよ、つって。
いつ貿易?みたいな。
で、そんななんか話を聞く度にすごい人だったんだなっていうのが聞こえてきて、
じゃあこの人はちょっと取材をして本にしたい。
でもなかなかその取材をするにも、もう記録が残ってないし、
当時をもう記憶してる人が、これ2000年代に取材をしてるんですけど、
もう80とか過ぎてるわけですよ。
だからもう、タッチの差で言葉がなくなったんですよとか、
もう病気になって今喋る状況じゃないんですよとか、
そういうような言葉ってなかなか進まないっていう。
難考しながらも、書いて400ページ近い文庫本。
すごい。
400ページ近い、そうですね。後書き含めると400ページ超えてるんですけど、文庫で。
超大作を書いて、夏子さんと共に埋もれていった沖縄の戦後史が掘り起こされていくっていうのがすごく面白くて、
ただ夏子さんっていうのが、本当に若い時何してた人なのかっていうのはあんまりわかってなくて、
ただどうもマニラに若い時デカセミで、結婚してた当時の夫と一緒に何年か暮らしてたことがあったらしいと。
なるほど。
戻ってきた時に、なぜか割と大金のドル札を持って帰ってきてたんですね。
それを何で稼いだのかわかんないし、そもそも当時戦前ですから、
日本とまだ戦争やってなかった時期なんじゃないかなっていうところみたいなんですけど、
その時期にドル札持ってきてどうするんだっていうところも謎としてあるんですけど、
ただその資金が後々、戦後の闇商売をやる時に資金源になってたんじゃないかみたいな話しかもあって、
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この人は一体何を考えてドル札を持ってきたのか。
日本札持ってきた方がいいじゃないですか。日本のお金として持ってこれるんだったら、
日本のお金として持ってくるか、もしくは日本に帰ってきたら日本へに戻すとか、
そういうことをしてもいいはずなのになぜかそれをせずドル札のまま持ってたっていう。
ドルの方がいいみたいなことを言ってたっていう証言もあり。
もしかすると、夏子さんはアメリカと戦争するようなことがある。
しかもそれが負けることまで予言してて、その準備をしてたのかみたいな話が出てきて、
その先見の目はどっから来たんだみたいな話が。
でもほら、海外にいるから逆に見えたのかもしれないですよね。
海外にいて、しかもマニラっていうのがもともとフィリピンになったかな。
あの辺にいて、アメリカが占領してたから、アメリカの文化が結構早く入ってきていて、
だから暮らしとかもほとんどアメリカ内蔵された暮らしをしていたと。
沖縄から出てきてマニラに来たときに、
デカセギって普通に沖縄の人って海外に行くみたいな、
ハワイ行ったりとかマニラ行ったりとか台湾行ったりっていうのは、
割と昔、戦前から結構食えないんですよね。
沖縄ってすごくもともとが貧しいっていう事情もあって、
デカセギっていうのが割と普通に行われてたんですけど、
それで若い時にマニラに行って、アメリカ内蔵された社会で暮らして、
もう水洗トイレもあるし、冷蔵庫もあるし、
でも日本に帰ってきたらまだそんなもんあるわけもなくっていうのを見て、
もしこの国と戦ったら絶対負けるよなっていうような、
考え方はどこかにあったんじゃないかっていう。
そうなった時に、日本の紙なんか持ってたらしょうがないから、
何かやるんだったら取るなっていうふうに思ったのかっていう。
そうかもしれないですよね、もともとね。
ただ、それをまだ30になるかならないかぐらいの人がそこまで考えるっていうのって、
一体その都になった?エースってどこから来たんだっていうのもありますし、
そういう目先目先を見通して商売やっていくっていうのが、
三坊役やる時も突出してたんですよ。
その情報を空き詰める能力っていうのが。
今ここでこれがあるから、おそらくこれを持ってったらめちゃめちゃ儲かるなって、
その商売まだ誰もやってない。
私しか多分これは気づいていないから、やるんだったら今しかないって。
例えば台湾まで行くルートはみんなもともと持っていたから、
そこに商売に行って儲けてくるってやり方は結構盛んに行われたんだけれども、
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そこから先の香港にまで行くルートっていうのは、
まだなかなか確立されてなくて、
まず香港に何を持って行ったら売れるのかとか、
あとはその香港に行くまでの船旅として長いので、
途中で沈没するリスクもあるんだけれども、
それをどのように回避していったらいいかとか、
沈没してしまうリスクとかも考えて、なかなかそこ開拓できなかったけれども、
いち早くそのルートを開拓したのも何つもだったっていう政治規定で、
大陸で朝鮮戦争とかあるから、あんなに怒ってるから、
薬莢とかそっち系が今売れてるらしいっていうのをいち早く聞きつけて、
薬莢拾ってこいつって、薬莢をみんなに拾わせて、
だからそういう薬莢を拾わせるのは本当に下の何も仕事がないような人たちに、
これだけ拾ってきたら、これだけのお金をあげるから、
それをまず拾う妊婦を、妊婦っていうか人外というか人手を集めてほしいって言って、
集めさせて、それを積んで香港まで、帰ってこれるかなんてわからない片道切符みたいな旅を、
しかも自分が船に乗って行くっていう、
その買い付けとか開拓しに行くとき、やっぱ自分で行かなきゃいけないって言って、
子供二人いるんですけど、この子が。
小っちゃい子供が二人いるんですけど、その子供を置いてですね、
そういうことをしてたんで、
子供はだからお母さんはもう死んだんじゃないかみたいな、しばらく帰ってこないから、
お母さんはもう船で沈んだんじゃないかみたいなことを思ったらひょっこり帰ってくるみたいな。
なんかその薬莢を拾わせるところあたりから、派遣業みたいなね。
そうです、そうです。
すごい、才覚が。
人に結構仕事を与えるんですね、こういう人が。
いろんな人に、今あなた何も食えないの、お子さんいるのに、子供もいないのに、仕事ができる状況じゃないじゃないですか、
物がないから、ないのって言って、
じゃあ私この鰹節さん、今30キロあるから、これ持ってってどこどこに行って売ってきなさい、売れるからって言って、
その分のお金は全部あんた持ちでいいよって。
その代わり、また仕事あったら働いてほしいって言うので、仕事をどんどん人に与えていくんですよ。
素晴らしい。
で、私と一緒に儲けないかって言って。
なんだろう、上と一緒に成功しよう的な。
そうそう、だからいろんな仕事をみんなに持ちかけて。
やっぱりさっきの話じゃないです。ビジネス大きくするには人が必要なので、
人に投資をするっていうことを結構してたっていう話も出てきて、
この人と仕事をすればやっぱり大きいチャンスをつかむ。
誰もだって開拓しないようなところに行くぞって言って、行くような人ですから。
15:01
ニッチのところをね。
そう、ニッチのところを攻めて、しかもその情報はもう誰よりも早いと。
どこでその情報をつかんでくるんだっていう情報をつかんでくるんですよ、この人。
それももちろん情報網みたいになってる人もいて、
いろんなところに中華系のやっぱり貿易みたいなのやってる人もいたり、
いろんなところに情報通みたいな人ともつながってたりとかするんですけれど、
でもやっぱりこの夏子さんの先見の目には誰もかなわないから、
夏子さんに船出してとか仕事するぞって言われると、みんなはいって言うしかないみたいな。
もうせいぜい34、5歳とかですよ、たぶん一番バリバリ仕事してた時って。
38ぐらい亡くなってるんで、この人。
そうですか。
病気で急に亡くなってしまうっていう太く短い一生を送ってるんですけど、
しかも身長150センチぐらいの、
結構小柄な。
小柄な方みたいでしたけど、
仕事するぞって言うともう大の男でも、はいって言うしかないっていう。
もう私の頭の中では小泉京子さんになってますね。
だからみんな親分って呼んでついててたっていう、
なんか本当冒険小説を読んでるような。
そうですね。
なんかこうさっきのイベリコブタもそうですし、夏子さんの方もそうですけど、
結局ビジネスって人金物なんだなっていう感じですね。
本当そうですね。
やっぱり夏子さんがなんでこれだけでっかい、
本当に何十億とか何百億の密貿易をやってたんですけど、
ちょっと額のスケールが違うんですよね。
取引額が本当にすごくて。
でもやっぱりそこって、
ある程度これだけ大きい仕事をするってなったら、
人に仕事を割り振っていかなきゃいけないし、
それだけのものを確保するにはどうしたらいいかとか、
小屋建てたりとか、
あとは何て言うんですかね、
絶対ここで商売やった方が売れるって言って、
なんかまだ泥だらけっていうか、
もう人も何も建ってないのっぱらの、
今国際通りになっているところに店を構えるとか、
みんななんでそんなところに店構えるんだっていうところに、
いやここは絶対いい土地になるって言って、
今買ったらまだ土地代も安いしっていうので、
投資して買うっていうのとか。
専権の目とね、センスがあるんですよねきっとね。
人を使うにしても、ただ単に安く使うんじゃなくて、
これだけの資金をあげるから、
あなたでやってみなさいっていう。
私それを最初資金出すから、
もとでになるものは出すから。
ものとか金にしても物にしても出してあげるから、
あなたでまずこれやってみなさい。
今回貸した分は返してもらうのは後ででいいから。
あなたが商売成功した時に返してもらえればいいよって。
その間にまた何か私の方の仕事で、
ちょっと人手足りなくてお願いしたいって時は、
手伝ってもらえないかっていうので、
信頼をすごく勝ち得ていくわけですよ。
18:00
ね、すごい。
俺と一緒に商売しないかですよ。
そうですよね、本当に。
ビックリになろうですよね。
そうそうそう。
結局活動したのはいいとこ10年ぐらい。
10年もなかったみたいですけど、
やっぱり取り締まりもだんだん厳しくなってきて、
アメリカ軍の物資買っ払って商売するっていう、
やっぱり限界はあるってなって、
これはいつか足を洗わなければいけない商売だし、
一回ナツコさん捕まってますから警察に。
そうですか。
その捕まった時の逃亡劇もなかなかすごいんですけど。
逃亡してるんですね。
なんて言うんですかね、警察が来て、
周りの人が捕まられてるって聞いて、
ちょっと今行くとすぐ検挙されるなってなって、
親戚の家に囲まってもらうんだけれども、
そこにも踏み込んできて、
もうナツコ捕まられるのかなと思ったら、
床下に隠れて、床下にしばらく潜伏して、
そこからまた逃げて、逃げてっていう、
勘一発ですり抜けて逃げていくみたいな。
すごい。
すげえな、なんだこれみたいな。
本当にいたんですかって言いたくなる感じですよね、逆に。
言っちゃ悪いですけど、本当にこの時代の女性って、
こんだけアクティブに動いてた人いたんだっていうのは。
なんかおじさんたちが作った創作なんとかじゃないのかなみたいな。
ファンタジーかっていうぐらいなんですけど、
本当これ朝ドラにしてほしいなっていうぐらい。
本当ですね、ちょっと流せないかな。
流せないですね、ちょっと朝流せないですね。
夜ドラ。
もう出てくる人も、ちょっとこれは本当に、
アンダーグラウンドの人たちもいっぱい出てきて、
ちょっとヤクザの大物とか、
そういう裏のドンとか、
正解のドンとか、
いろんなうぞうみぞうみたいなのが出てくるんですけど、
そことあたりあった若干30いくつのですね、
女性がいたっていうのもすごいなっていうのと。
その記録が今までなかったっていうのも。
三坊役っていうところもあって、
みんなそういうのを昔やってたんだよっていうのを、
代々的に言えるようになったら、割と最高だから言うけどね。
メイドの土産程度に話すけどさっていうような、
話せるようになったから言うってところもあったんでしょうけど。
だからまたすごいなと思うのが、
言ったら夏子さんが危険になるかなとか、
あるから結構みんな口を閉ざすっていうか、
情報があまり漏れてこなかったっていうのもすごいですよね。
そうですよね。
ご家族とか子孫の方とかにご迷惑がかからないっていうか、
大切にされているというか、
信頼されているイコール大切にされているのかもしれないですけど。
あとは結局後々になって三坊役に関わってた人たちっていうのは、
21:02
沖縄の経済の基盤を作っている人たちっていうのが相当いるんですよね。
まあまあそうでしょうね。
でもそんなの沖縄に限ったことじゃないですから、
闇市から裸一貫でっていう人たちだって、
それで今大企業になってっていう、
戦後に起きた企業ってすごくそういうところってあるじゃないですか。
混乱に紛れてみたいなね。
そうそう。
あると思いますよ。
あと混乱に紛れてっていうのもありますし、
若干30いくつにして、
しかも若い女性の方がこんなに帝国を築く勢いでなったっていうのは、
やっぱり混乱の時期っていうのもあったのかなっていうのが読んでて思って、
最終的に夏子さんもこの商売は長く続けられないから、
ちゃんとした会社を持とうって、
ちゃんとした貿易会社、クリーンな三つ棒とかじゃなくて、
ちゃんとした貿易会社を作ろうということで、
ちゃんとしたブレーンを揃えて資金を集めて、
会社を作るってことになったんですけど、
ただその時はやっぱり女性が上に立つっていうのはなかなか厳しいから、
男性を社長に立てて、
商売をしないとっていう話も出てきて、
やっぱりその状況が落ち着いてくるとこういう話で出てくるのかなっていうのがあって、
私もでも思いました、なんとなく。
混乱の時期だからこそこういう身分とか上下関係とかが、
インスタン、リセットされる。
精査とかもなくね。
だからそういう時にもう実力だけでのし上がっていく人っていうのが出てきたんだろうなっていうのは、
出てこれたのかなっていうのは、
だからこれが平和の時代だったらもしかしたら夏子さんは、
やれたかもしれないけれどもここまでのビッグな仕事っていうのはどうだったんだろう。
でも会社立ててすぐぐらいに夏子さん病気になくなってしまったので、
この人がもっと長生きしたら一体どういう商売をやっていけたのかっていうのが、
上級で惜しまれるような話でしたね。
だからさっき的さん言ったみたいに、
状況というか世の中が安定してくると、
逆にやっぱり活躍の場は奪われていったかもしれないですよね。
それはそうですね。
最終的にやっぱり女性っていうところだけで、
ちょっとハンデになる時代でもあったじゃないですか、きっと。
女の人の下で働けるかぐらいのことを言い始める人だってね。
いまだにいますからね。
だから時代と夏子さんがマッチしたっていう感じはしますよね。
だと思いますね。
いやーすごかったですね。
この人、本当に人としてもちょっとやっぱり破格の人っていう感じはあって、
24:03
口もかなりぶきらぼうで、病気すぐ言うみたいな。
何の愛想とかもなく言うし、ズバズバっと言うから、きついっちゃきついですよね。
わかりやすいっちゃわかりやすいんでしょうね。
だから本当に美術をやるために生きている人みたいな感じで。
親としても、子供としては結構そこが複雑だったっていう。
子供に対する愛情あったんだけど、そこの表現の仕方もなかなか独特で、
亡くなる直前、もう頭に皮膚がんができてしまって、
だいぶごまかしごまかしというか、
もっと早く手当てをしていたら助かったかもしれないけれども、
っていうふうに言われるような状況で亡くなってしまうんですけど、
もう自分はダメかもしれんっていう時に、子供を最後呼び寄せるんです。
その時の言葉が、いやーこれすごいなっていう。
最後の最後までこの人はすごい人だったっていう。
なかなか普通の人ではないなっていうのは、
ちょっとその最後の別れ際の話を読んで思いましたね。
それは読んでの楽しみっていう感じですね。
そうですね。
お子さんにしたらちょっと衝撃的な言葉だったみたいな。
確かにそうだろうなっていう感じの別れ際の話とか。
いやーちょっと本当に、これ本当にいた人なんですかっていうぐらい、
なかなか強烈だったし、やっぱり仕事をするってなった時の、
人をどう動かすか、人ってどういう人についていくのかなとか、
そういうところにもちょっと思いを馳せ、朝ドラで見てみたいなこれ。
めちゃくちゃ面白かったですからね、これ。
私と一緒に稼がないかっていうのもあれですけど、
誰も手がつけない、危険だからって言って誰も手がつけないルートを、
いやあそこには黄金が眠ってるんだ、それをみんなで取りに行かないかっていうふうに声をかける。
いやもう痺れますよっていう。
痺れますよね。
一生ついてきますってなりそうなセリフとかビシビシ出てきて。
冒険ビジネスノンフィクションっていうか。
やっぱり時代もね、ドラマチックに変わっていく時代ですからね。
そうですね。
本当に前にちょっと紹介したんですけど、沖縄の生活史、
100人ぐらいにインタビューした本があるんですけど、
あれとか読んでると本当に沖縄の戦後、戦前の全然知らないことばっかりだったなっていう話ばっかりで、
すごく新鮮だったんですけど、今回は本当に裏の社会っていうか、
裏の生活史。
裏の生活史ですよね。
異様に活気があって、ギラギラしてる感じがですね、すごい面白かったですね。
面白いだけでは全然ない、本当に悲惨な焼け野原になったところから、
もう親も兄弟も全部戦争で失ってしまったっていうところからのギラつき。
27:05
それでもね、へっこたれないじゃないですけど、そこがまた這い上がってくるときのこうなんていうか。
生命力というか。
生命力というか、他じゃ起きねえぐらいのギラつきっていうのは今の時代も全然ないよなっていう。
そうですね。ないってことは平和ってことですからね。
非常事態っていうことだと思うんですけど。
そうですよ。やっぱりその時のなんか生きなきゃっていうパワーと、今の生きなきゃっていうパワーがちょっと違うからなっていうのはありますよね。
もちろんそうですけど。
常にまだ死が身近にあるから、陰影がはっきりしてるっていうか。
そうですね。前それこそ沖縄の生活記録読んでびっくりしたのが、浦山に飼育ワーサを取りに行ったらなんかもうそこは十分に人骨が散らばっててみたいな。
そんなの今度に復帰するまでは割と当たり前でしたね、みたいなことをさらっと書いてあって。
戦国時代みたいなことが70年ぐらい前にまだあったの?みたいな。
へー、そうですよ。
戦争になったんだよ、戦地になったんだよっていう話はもちろん歴史とかそういうので習ってはきますけど、
生々しい話を聞くとやっぱりなんかただ単になんかすごい凄まじいなっていうのが思ったりとか。
ですよね。だって私、小さい時なんだかんだ戦後の香りしましたもんね。
そうですか。
うん、なんとなく戦後でしたよ。
へー。
っていうか今50なので、なんか50年ぐらい前。
うんうん。
まあ生まれた時は分かんないですけど、小学校ぐらいの時はまだ全然戦争がすごい近かった気がしますよ。
あーそうですか。
別に何か不自由があるとかは全然ないですけど、やっぱり夏になれば古事の方。
戦争古事の?
戦争古事ってあのほら、えっと、あ、なんだっけ。
ダニュー、中国のダニューの古事の方ですか?
そうそう、そのニュースとかもやっぱり夏になればありましたし、
うん、確かに。
まだその戦、この痛みを持ってる人たちがすごくたくさんいたので、
それこそ沖縄だってやっぱりもうちょっとこうアメリカっぽい感じのイメージがありましたしね。
うーん、そこはそうか。
リゾートっていうよりは、今だともうほんとリゾートっていう感じのイメージの方が近いですけど、
やっぱりなんか戦争のイメージの方が強かったですしね。
教育の中に組み込まれてましたから、私たちの時はやっぱり戦争の話とかが普通に、
それで炎上することもなく、誰もが戦争について学ぶ機会が学校で設けられてましたから、
30:06
今の方よりはなんとなく戦争を身近に感じる最後の世代かもしれないですね。
私が小さい時は、ちょうど私小さい時ってバブルの時期だったんですよね。
バブルが真っ盛りで、あの時がたぶん物心ついてる頃だったので、
やっぱりその匂いはもう吹き飛んでしまっている世代なので、
たぶんもうあまり馴染みがないし、
そのじいさんばあさんも、話してるじいさんばあさんいるかもしれないけど、
うちのじいさんばあさんは、私が小さい時に亡くなったじいさんもいて、
ただそのじいさんはシベリアに抑留されて帰ってきてとか、
結構大変な思いをした人ではあるんですけど、
そういう話を聞くことは直接なかったりもしたし、
なかなかやっぱり戦後っていうのを感じるのが難しい世代だったのかなと思いますね。
だから改めてそういうのを読んでみるっていうのもいいと思いますけどね。
こう言ったらなんですけど、本当に新鮮というか、
これ本当に後話なの?っていう話がめちゃくちゃ出てくるんですよね。
そこそこにすごいね。
勇者たちが本当は眠ってるんだろうなっていう。
そして冒険の書みたいなのがあってっていう。
本当にちょっとこれはすごかったですね。冒険でしたね。
すごい。なんかやっぱ今の道量とちょっと話が違う感じはしますよね。
礎になっているっていうか。
ただ単にこうね、儲け。
まあ儲けっていうのはありますけど、
なんとか金を作らなければいけない、
なんとか盛り立てていかなければ、
食っていかなければっていうところからの商売っていう。
そうですね。やってることはいいことではないかもしれないけれども、
だからといってその時代のその人たちを責めることをね、できないというか。
またちょっと違う。
また違いますね。
今のその価値観で責めたりさばいたりっていうのは、
違うのかなと思いますけどね。
そうね。
でもなんかやっぱりこうね、
全部真っさらになった時に、
そこからまたどうやって経済が発展していくかの、
本当に原始的な動きみたいなやつが出てきて、
すごい面白かったですね。
何と何を売ったらどのぐらいで売れるかとか、
それをまたどこに持ってって、
どうやってこう資産をでかくしていくかみたいな。
なんかあの前の、ちょっと前に紹介したの、
ハイパーインフレーションっていう漫画あったんですけど、
売ってましたね。
そうそう。それも偽金を体から出して、
それをもとでに帝国と戦うみたいな、
やり合っていくっていう話なんですけど、
でもあれも結構その貿易とか経済の話はすごい絡んでくる。
あとその帝国と諸国がどういうふうにやり合っていくかみたいな話も出てくるんで、
33:05
ハイパーインフレーションが好きな人は、
なつこの漫画を読むとリンクしててすごく面白いと思います。
世界中のちょっとそういう性格の人たちがみんななつこさんみたいだとね。
そうですね。
俺と一緒に商売しながらでかい商売をしようぜ、
みんなでリンクの夢を見ようぜみたいな。
こういう人を話をするとき、みんないい夢を見せてもらったっていうふうに言うんですよね。
だから、何て言うんですか、
その沖縄でも何もかもなくなったやけの原で、
この先どうしたらいいんだっていう人に、
その希望を与えたっていう象徴だったみたいなことを書いてあって、
そういう商売のやり方っていうか広め方っていうのはすごくいいなっていう。
なるほどね。
希望、そうですね。
人の希望になるっていうのはいいビジネスの形ですよね。
そうですね。
ビジネスってさっきのイベリコブタのところもありましたけど、
やっぱり何かただ単に儲けるっていうのとはまた違ったなっていうんですか、
社会貢献じゃないですけど、
社会貢献って今よく企業とかでも言いますけど、
やっぱりそういう部分もあるのかなって。
それをすることによっていい影響を与えていく。
それが結局自分にも返ってきますからね。
なんかすごくそこは、ただ単に目先利益だけを追って、
それこそね、やけの花にしかならないので。
結局はやっぱり風が吹けば置き屋が儲かるなんですよね。
まあそうなんですけど。
ぱっと見はね、風が吹いて置きが飛んでったら置き屋が儲かるみたいな感じに見えるけども、
実は違うっていうね。
あれね、話が長いじゃないですか。
そうですね。その間の話が長いですね。
その間の話をすっ飛ばしちゃってる感じがしますよね、今だと。
そうですね。もう完全にコストコストで。
そうそう。だからね、本当はビジネスはね、
そういう裏側が本当は大切なんだぞっていう感じが。
やっぱりその裏側には人の繋がりとか。
物事の繋がりがあってのっていう、
まあね、我々のビジネスを始めの第一歩みたいな。
これ開拓できてるんですかね、ちゃんと。
大丈夫じゃないですかね。
ちょっとかなりニッチなルートを攻めていきたいですけど。
そうですね。
ビジネス書の棚にはあんまり置かれてなさそうなところからのビジネス書っていうのを、
ちょっとルートを築いていきたいですね。
はい、楽しい2冊でした。
はい、そんなところでしょうか。
はい、ありがとうございました。
ありがとうございました。
番組へのお便りは、つんどくざんまいツイッターアカウントのDMか、
概要欄に記載のメールフォームにて受け付けております。
皆さんからのお便りお待ちしております。
それじゃあまた次回まで、さようなら。
さようなら。
36:34

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