1. 理系とーくラボラジオ部『とくおのおと』
  2. #6 とくおとで振り返るScienc..
2023-01-05 42:04

#6 とくおとで振り返るScience誌の2022 BREAKTHROUGH OF THE YEAR (1/3)

今回は、毎年年末に権威のある科学誌であるScience誌が発表する、2022 BREAKTHROUGH OF THE YEARという、10大ニュースについて見ていきます。
解説が非常に長くなったので、3回に分けてお届けし、今回は下記の4つのトピックをご紹介します。
(1) 黄金の眼:新型宇宙望遠鏡が華々しいデビューを飾る
(2) 多年生米で農作業は楽になるかも!
(3) AIさんクリエイティブになりましたやん
(4) めちゃでか微生物の発見

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【Twitter】 https://twitter.com/tokuo_no_oto
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【音楽】
追いかけっこキャッハー 今川彰人オーケストラ様
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Primrose shimtone様
https://dova-s.jp/bgm/play17755.html
00:01
理系とーくラボラジオ部 『とくおのおと』
みなさん、あけましておめでとうございます。
よっ!
よっ!
テレビを見ながら、おせちを食べてダラダラしております。
カズネです。
この時間は、理系とーくラボラジオ部 『とくおのおと』、通称『とくおと』の第6回目をお届けします。
このラジオは、オンラインコミュニティ 理系とーくラボに所属する研究員たちが、
ワクワクするような科学トピックや、科学を楽しんでいる人のお話をお届けする番組です。
今回は、こちらのメンバーでお送りします。
はい、あけましておめでとうございます。
正月太りに悩まされかけている堀井です。
お味噌汁がおいしい季節になりましたね。
翔です。
いやー、始まりましたね。
もう年、年を越えて、今年から新たにやっていこうというふうに考えているんですけれども。
何が?
気持ち新たにね、今年から頑張っていきたいなっていう。
なるほどね。
思いますよね、新年初めてのことは。
ちょっとふわふわしてるな。
あれ?いや、そんなことないんですけどね。
やっぱりお正月というとね、皆さんテレビとか、人によっては初詣とか行ったり、いろんなことをしてると思うんですけれども。
どうですか、皆さんどういうふうに過ごしてますか、新年は。
初詣も済ませて、おせち食べて、今お餅焼いてますからね。
ああ、最高。
すごい。
最高の正月じゃないですか。
ね、この後お醤油塗ってね、海苔でくるんでね。
おいしい。
砂糖とかつけてとかですか。
やっぱチョコって入れたいですね、砂糖醤油にしたいですよね。
いや、わかる。
いいですね。
いい、いい、いい、最高。
お腹空いてきて早く焼けないかな。
ということでね、新年トーク展開しておりますが、収録してるのはバリバリの2022年の年末ということで。
ね、メリークリスマスですからね。
メリークリスマスの時期なんですよね。
ちょっと時空の歪みが発生してるんですが。
はい、ちょっとじゃあ聞きたいんです。
ホリーさんの2022年の大きなニュース何でしたか。
そうですね、やっぱり反響、日本全体として大きかったなって思うのは、ワールドカップですかね。
間違いない。
結構12月のニュースっていうのもあって、結構印象に残ってます。
ホリーさんはあれですよね、サッカーを応援するんですよね。
03:01
そうですね。
サッカーを応援するとかそんなんじゃなくて。
ちょっとまだ選手について詳しくわかってないんで、とりあえずルールの方から楽しんでいこうと思って見てましたね、この前は。
なるほど。
僕も結構ワールドカップ今年見てたんですけど、まずずっとオフサイドがわからないんですよ。
あー。
確かに難しい。
わかります?皆さん、オフサイド。
ルール上はわかるんですけど、見ててなかなかわかんないですよね。今オフサイドじゃないっていうの。
あー確かに。ちょっとあれなんて言ったらいいんですかね。説明はできない。
オフサイドの?
はい。なんかふわっとはわかるんですけど、説明できるほど理解はしてないんで。
オフサイドの説明って難しそうですよね。
見てたら選手たちは今のオフサイドだろうみたいなジェスチャーめっちゃしてるんですけど、何がオフサイドで何がオフサイドじゃないかわからないから、ピピーってなって結局オフサイドでしたってなったとしても、なんでなんやろっていう。
で、パス受ける位置が守ってる方のディフェンダーよりもゴール側だったらオフサイドになっちゃいますけど、なかなかそれってフィールドとかで見てないとわからない気がします。
サッカー部じゃないんでわかんない。
横に立ってる線を見る審査員いるじゃないですか。
はいはい。
あの人が見てるっていうのは聞いたことあるんですけど。
聞いたことあるんですね。
あの人が手を挙げてるからオフサイドだよって言われて、ああそうなのかって。
そのやつは都市伝説みたいな言い方しなくて。
信じるか信じないかはあなた次第です。
でも今回やっぱり人の手だけだと難しいってことでAIが導入されて、
ワールドカップでそれが初めて導入されたことによって、
それかそれでなのか戦術なのかわかんないですけど、オフサイドを取った回数がすごく多かったっていう記事が出てましたね。
やっぱその人で見えてないオフサイドっていうのがあるんですね。
やっぱ先進も見逃しちゃうこともあるんじゃないですか。
それか単純に戦術でガンガン言ってて、たまたまなっちゃったのかもしれないですけど。
今まで見逃してたオフサイドとかね、いっぱいありそうですよね、そう考えたら。
ありそう、判定難しそう。
ありがとうございます。
というふうに個人的にもいろいろあった2022年なんですけれども、
科学的な発見に目を向けても本当に様々なことがあった2022年ということで、
今年新年最初の配信は2022年の科学ニュースを振り返っていきたいと思います。
はい、ということでここからは長がお送りします。
06:00
今回科学ニュースとして紹介させていただくのが、
毎年年末になると新聞とかで重大ニュースみたいな感じでいろいろ、
その年になったニュースだとかが出ると思うんですけども、
科学の中でもそういうものが出たりします。
今日取り上げるのは、毎年12月中旬に科学誌のサイエンスという雑誌があるんですけども、
そこの雑誌が選ぶ2022年ブレイクスルーオブザイヤーという、
その年にインパクトを与えた科学的な発見をピックアップするような記事がありまして、
そちらを紹介していこうと思います。
楽しそう。
何が入っているのかわくわくしますよね。
今年はその中で対象が1つと準対象が9つ、計10トピック紹介されていて、
ざっくり分野で言うと、宇宙の分野が2つ、農業が1つ、
AI関連が1つ、微生物1つ、ウイルス関係2つ、環境関連が1つ、
抵抗化学や遺伝子関連、ノーベル生理医学賞でも注目された分野ですね。
そうですよね。
そこから2つという感じで、いろんな分野からピックアップされているような形になります。
なるほど。
今回こちら調べてまいりましたので、順番にみんなで見ていって、
厳しい科学評論家であるお二人に聞いていただければ。
カツを入れるね、勢いで。
アッパリでもいいですけどね。
アッパレってカツ。
というわけで、まずはじめ。
僕も調べて思ったんですけど、重大ニュースだから全部知ってるつもりで言ったんですけど、
やっぱりいざ記事を振り返ってみると、
自分の研究している分野以外のことだったら、
全然知らなかったのは、このトピックがあったんだって発見があったんで。
それも含めて、こんな発見があったんだ、こんな進化があったんやっていうのを
無線に楽しんでいただいたらいいんじゃないかなって思います。
というわけで、まずはじめに早速対象からいきましょう。
英文のタイトルがゴールデンアイ。
ということで、翻訳すると黄金の目。
それはそうっすね、ゴールデンアイなんで。
新型宇宙望遠鏡が花々しい手美を飾るというタイトルなんですけど、
宇宙望遠鏡ってお二人ともご存知ですか?
知らないな、これは。
分かんないですね。
宇宙望遠鏡っていうのは、地球に存在するわけじゃなくて、
宇宙空間に打ち上げられている天体望遠鏡のことを言うそうで、
09:00
有名なもので、ファッブル宇宙望遠鏡っていうのがあるんですけど、
名前聞いたことありますか?
ファッブルは知ってますね。
でもそれが宇宙望遠鏡だったっていうのは今は知りました。
名前だけはね、ファッブル。
名前は知ってる。
そういう宇宙関連のニュースとかよく出てくると思うんですけど、
これがですね、1990年、もう30年も前に打ち上げられてて、
いまだに今日も多分地球の周りをぐるぐる回ってる、そんな望遠鏡になります。
すごい。
これがもうレジェンド的な活躍をしていてですね、
2021年のデータだと150万回を超える観測を実施し、
その中で48,000個もの天体を確認したという、
とてつもない功績を打ち立てているんだそうです。
レジェンドですね、これは。
レジェンド。
でも30年も使ってると途中故障があったりとか、
あとシンプルに老朽化に伴って、
やっぱり宇宙だからいろんな紫外線とか飛んでるんで、
やっぱり素材が劣化しちゃったりするので、
そういう中で次世代の宇宙望遠鏡が望まれてたんですけど、
なかなかハッブルに変わるものは出てこずにいました。
ハッブル2世とかもなかったんですか?
計画はずっとあったんですけど、
なかなか技術革新が途中から回り始めて、
これを積んだら良くなるよねとか、
あとはシンプルに予算が続かなかったりとかの、
そういう度重なる問題で、
計画はもう1990年の打ち上げられた当初からあったらしいんですけど、
実現は全然してなかった。
で、その計画されてた次世代記というのが、
2021年の12月25日、
収録日のちょうど1年前になるんですけど、
にやっと打ち上げられました。
その名も、
ジェームズ・ウィッブ宇宙望遠鏡って言うんですけど、
これも人の名前から来てるんですけどね。
これが去年のクリスマスに打ち上げられて、
大体半年ぐらいで安定的にデータを取れるようになって、
初めてこの望遠鏡を使ったデータを、
なんと今年の7月11日に、
1日にアメリカ大統領のバイデン大統領が、
わざわざ大統領の会見として、
的々と呼ぶ新しい宇宙望遠鏡からの最初の画像を公開したということで、
世界中から賞賛の声が上がりましたと紹介されています。
実際これ検索とかをすると、いっぱい画像出てきて、
サイエンスの記事の中でももちろんあるんですけど、
むちゃくちゃ綺麗、剛性なんじゃないかって思うぐらい、
ものすごい綺麗な星空だったり銀河の写真だったり、
っていうのが見えます。
12:00
ハンブルー宇宙望遠鏡今でも動いてるんで、
写真撮ってるんですけど、
比較して解像度もすごく良くなっていて、
この望遠鏡でいろいろ分かることが増えてくるだろうと期待されています。
サイエンスの記事の中で、
対象に選ばれたジェームスウィーブ望遠鏡についてコメントがいくつか載っていまして、
ジェームスウィーブ宇宙望遠鏡は、
史上最も大きい主鏡、主な鏡って書いて主鏡と、
赤外線を感知できる観測装置を備えており、
サイズがかなり大きいんですけど、
はるかに小さいハンブルー宇宙望遠鏡を含むどの先行機種よりも、
宇宙を深く覗き込むことができるのです。
このようにジェームスウィーブ宇宙望遠鏡は、
より近い天体の精巧なディティーを明らかにし、
さらには未知の大気を解析することができます。
データが公開されて、数日後にはアーカイブなどのプレプリントサーバー、
これはまだ論文として完成ではなくて、
雑誌とかに載っているわけじゃなくて、
こんな論文を書いておって、ポストするサーバーがあるんですけど、
そういうところに論文が掲載され始めたが、
確固たる成果、常識を変えるような成果というのはまだ得られていません。
しかしこの望遠鏡が私たちの宇宙間を一変させることは間違いないということで、
ジェームスウィーブ宇宙望遠鏡を、
3S2020にブレイクスルーオブザイヤーとします。
というふうに対象受賞の理由が書かれています。
なるほど、これが対象か。
そうですね。だからまだこの望遠鏡自体は運用されてから、
世界を変えてはいないんですけど、
私たちの宇宙間を変えてはいないんですけど、
かなり期待されている。
技術を言うとかなり細かい話なので、
ざっくり言っていくと、
特にハップル宇宙望遠鏡に比べて、
大きい鏡、光を集めるための鏡を導入しているのと、
宇宙っていろんな波長の光が飛んでいるんですけど、
宇宙って膨張しているって話聞いたことありませんか?
あります。
そういう何億光年先にある膨張し続ける宇宙を捉えるためには、
赤外線の領域の観測がすごく重要になってくるんですけど、
ハップル宇宙望遠鏡よりも、
その赤外線観測に適した機械を積んでいることで、
より遠くの宇宙をきれいに見えることが期待されています。
これはドップラー効果とかが結構絡んでくるらしくて、
ドップラー効果というと救急車が通っていくときに、
自分の近くだとピーポーピーポーって高い音だけど、
離れていくとだんだん音が低くなっていくってやつですね。
離れていく宇宙とかを観測するにあたっても、
だんだん対象が遠ざかっていくので、
光の波長が長くなる傾向にあるんですね。
15:01
そういうときに赤外線観測に適した機械を積んでいると、
よりきれいにそうやって離れていく宇宙というものが
捉えられることができるということで、
実際にハップル宇宙望遠鏡で、
一つの銀河だと思われていたやつが、
ジェームスウィーブで捉えると、
実際は二つの銀河が近傍にあるだけだったということが
分かってきたりだとか、そういう意味で。
ハップルだとすごく時間がかかっていたものが、
だいたい134億光年遠いものを、
時間をかけてハップル宇宙望遠鏡で捉えていたのが、
ジェームスウィーブだとわずか十数時間で、
その記録をさらに5000万光年早めた銀河と、
さらに1億光年早めた銀河を発見したのです、
というふうに書いてあって、
これまで見れていたものよりも、
さらに遠くの銀河が見えて、かつむちゃくちゃ速いスピードで
それを捉えることができたということで、
実際に今、有用性というものが確認されている
という段階みたいですね。
なるほど。
これすごいのが、そうやって遠くを見るだけじゃなくて、
大気、例えばその惑星とかがどういう大気で覆われているか
という解析にも転用することができるらしくて、
地球だったらその大気といえば、
二酸化炭素、酸素、窒素で周りにはオゾンがあるとかで
なっていますけど、他の星で分かる星ってあまりなくて、
分からない星もあって、
例えば記事の中で紹介されているのが、
地球から700光年離れた高星の近くを交点する
土星質量の惑星、WASP39bというのがあるんですけど、
その星が、大気が水蒸気、ナトリウム、カリウム、
一酸化炭素などのガスと半常の雲で覆われていることが分かりました。
さらにこれまで太陽系外惑星で検出されたことのない
二酸化炭素と二酸化イオンの2つのガスを
別の星で検出することができたそうで、
ということでそうやって惑星の大気を判定するような
ことができる技術も用いられているそうで、
もっとより私たちが宇宙について多くのことを知れることが
期待されている宇宙望遠鏡になっています。
なるほど。スケールがでかすぎてイメージがなかなか
湧かないですけど、すげーんだなってのは分かりますね。
ちょっと裸足入ってこないですよね。
WASP39Bが分からないですね。
そうですね。いろいろそういう銀河とか惑星の名前って
一個一個タイプの名前がついているわけじゃなくて
そういうコードみたいなやつで呼ばれていることが
実際多いみたいですね。
最後結びとしてある天文学者はこう言っています。
毎日アーカイブを開くとそこには花火があるんだ。
だんだんそうです。
スケールでかいな。
でも実際写真見るとはーってすげーってなって
すごいですよね。僕も今写真見てるんですけど
18:02
これなんか3Dアートみたいな。
そうそう。
それなんか絵画ですかみたいな。
で、なんかイルカが飛んでたらそれこそ
ラッセンやんっていう。
そう、ラッセンやんっていう風に。
ラッセンが出てこなかった。
ラッセンの背景だけ抜き取ったみたいな。
そうそうそう。
本当合成なんちゃうかって感じで。
本当に。
こんなに綺麗に撮れるんですね。
そうそう。で、ちょうどこのサイエンスの記事だと
ハッブル宇宙望遠鏡が撮ったやつと比較で出てると思うんですけど
ハッブルでも十分こんなのが本当に宇宙にあるのかと思うのに。
ハッブル頑張ってるけどな、確かに。
うんうん。頑張ったらすいません。
それでもすごいね。
ここで紹介されてる
想像の柱って呼ばれる大器なのかな。
構造って言えばいいのかな。
ちょっと僕この分野わかんないんですけど。
で、それがサイエンスの記事の中では紹介されてて
ハッブルとジェームス・ウィブで比較が出てるんですけど
ハッブルだとこの想像の柱
Pillars of Creationっていうのは
透けて見えなかったんですよね。
その後ろに何があるのかわからなかったんですけど
ジェームス・ウィブで見ると
綺麗に透けてる様子が
多分見えて、その後ろにどういう星があるのかとかまで
観察ができるってことで
多少そういう障害物みたいのがあっても
ある程度、透過してみることができるみたいですね。
だからそういう意味でもかなり技術革新があって
今まで隠れてて観察できなかった星も観察できるみたいですね。
本当に綺麗。
これ実際見て欲しいですよね。
これ聞いてる方たちも。
本当に見たらわかるっていう。
リンクを貼っておくんでね。
ぜひご覧ください。
僕らの言葉では表現ができないので。
表現できないぐらい全然綺麗だし。
ラッセが精一杯。
表現の幅がもうそれぐらい綺麗です。
ということで、これが大賞を受賞した
ジェーブス・ウィッグ・中坊影響の話でした。
じゃあ2つ目いきましょう。
ひょっとしたらかずねさんとかが
前回環境の話とかをちょっとしてましたけど
関係するかもしれないなってトピックを
2つ目に持ってきてます。
楽しみ。
準大賞の1つ目になるんですけど
多年生前で農作業が楽になるかも。
ちょっと緩く訳しちゃった。
楽になるかもですからね。
期待されてるっていう。
気になるな。
お米って1年に1回
だいたい春ぐらいに田植えして
秋になった時に刈り取ってって感じで
1年に1回植える過程と収穫する過程を得る。
単年生で1年生でやってますけど
それって小麦とかトウモロコシも一緒で
21:02
収穫の度に新たに植え付けなくちゃいけないのって
手間だよね。
農家にとって大きな負担だよね。
さらには土壌侵食などの環境問題の原因にも
なってるよっていう風に指摘されてます。
でも1年で回してるような植物に対して
何年も刈り取らなくてもいいように
品種改良するのってすごい大変な課題だったそうです。
一気に植物の生態を変えてしまうわけですからね。
その中で今年中国の研究者たちは
多年生米がこれらの基準を満たし
農家の労力を何週間も軽減できることを示した
ということが順対賞の受賞になってます。
具体的には多年生米23号とPR23って書いてあるんですけど
と名付けられた品種は数年前にアジアの商業用米と
アフリカに生育する多年生の野生米を交配して
作られたものである。
その収量と品質の向上には20年以上の歳月を要した。
20年ですって。
20年か。
スケールでかいですね。
そしてついに2018年に雲南大学などの研究者が
PR23を中国の農家にリリースし
使ってみてってやって
稲刈りの回数を調べ収穫量などを測定する
大規模な実験を行いました。
その結果この多年生米のPR23っていうのが
通常のお米と同程度の穀物を収穫できたと
研究チームは今年の11月
2022年の11月、科学雑誌ネイチャーサスペナビリティに報告しました。
具体的な研究内容、研究成果としては
1年目は普通に植え付ける
お米と栽培にかかる費用はほぼ同じだった。
しかし2年目からは田植えを省略することができるようになったのだ。
この作業を省くことで農家のコストはだいたい半分ぐらい
労力が半分ぐらいになって
多年生米を植えた田んぼでは
そのいちいち抜いたり植えたりの過程がなくなった分
土壌の養分も増加した。
これがずっと続けばよかったんですけど
しかし5年目には収入量が激減し
植え替えが必要になった。
ということで4年程度は今のところ使えるという風に
報告されているみたいですね。
なるほど田植えいらないのすごいですね。
その手間が減るだけでだいぶ楽になりそうですよね。
本当に僕の友達とかが実家が米やってるんで
毎年ゴールデンウィークは田植えを手伝うために
買えるみたいな人がいたりするんですけど
その作業がなくなるっていうだけでもだいぶ効率化ですよね。
実際小学生の時とかに田植えとかやったのって覚えてます?
24:00
多分大体日本の小学生ってやると思うんですけど体系みたいな。
僕は覚えてますよ。
ホリーさんってやりました?そもそも。
やってないです。
あ、世代感ギャップ。
Z世代感出してきてる。
あれですよね、土の田んぼの中に足突っ込んでやるやつですよね。
そうそう。
やったことないです。
なんと、そうなんや。おじさん二人しかわからない。
独特の田んぼのぬめっと感がひんやりして気持ちよかったんですけど。
でもなかなか抜けなかったりするんですよね。
普段すると抜けなくてこけちゃうとかあったんですよね。
虫とかカエルとかと遊びだからね。
動物やってたやつだ。
田植えというものがこういう多年生前が普及するとなくなっちゃうかもしれないですね。
こういう田植え経験のない人がどんどん増えると思います。
俺はそれでちょっと寂しいような気もするけど。
やっぱり身をもってわかるのってあれが一番初めの体験かなって思ったりもするんで。
逆に言うと4年に1回しかできないから盛大にイベント化して。
確かに。
オリンピックとかワールドカップみたいに。
確かに4年に1回なら田植えカップ。
田植えカップ。
できるんじゃないかなって思いましたね。
ひょっとしたらお手伝いさんが一気にそこに集結できるから4年に1回。
すごい効率がいいかもしれないですよね。
全部の農家が例えば同じタイミングで4年に1回やるんじゃなくて。
分散してね。
分散したらすごい楽じゃないですか。
例えば4日間かかってた仕事が1日で済むわけじゃないですか。
そういうやり方の方がいい気が。
分散できて一気にそこに労力を集結できるから効率良さそう。
これはいいですね。
潤滞状にふさわしい。
あとは味ですよね。日本人的には。
確かにそこ気になるけどな。
大事ですね。
僕はそれこそアメリカ来ていろんなお米売ってるんですけど、
細長いお米とかちょっとパサパサしたやつとか売ってるんですけど、
やっぱ日本米にやっぱこれだだってこれじゃないと今のとこダメだなって感じで。
欲を言うとほんと実家からコフィシヒカリ送ってほしいぐらいですからね。
やっぱりないですかそっちに。
売ってはいますけど若干高いですね。
あとやっぱ日本みたいに品種選ぶ楽しみがあんまりなくて。
例えば僕は愛知県に住んでたんですけど、
愛知県だったらコフィシヒカリもありますし、
秋田小町とかも売ってますし、
岩手ですけど人目惚れとかもあるし、
いろんなね銘柄が揃ってたんで、
集まっていたんで、愛知の香りとかで。
27:02
銘柄。
そうですねそういう銘柄があるんですけど、
いろんな銘柄で比較とかも楽しんでたんですけど、
やっぱそれができないとちょっと寂しいなって部分はありますね。
実際この多年生米がいろんな銘柄が出て、
日本人向けにも食べれるようになったらすごい良いことですよね。
これから普及しそうですねそれは。
ただそのアフリカにお米あるイメージなかったんで、
それと掛け合わせるって。
あるんですね。
確かにね。
どういう見た目なんだろうってすごい気になりましたね。
ちょっとモトロームまで終えてないんで、
ここまでは見てないんですけど、
でも実際中国では本当に運用が始まってるということで、
文南大学の技術支援と政府の推進により、
作付けが始まっていて、
今年の場合は2020年に比べて4倍に増加した。
2022年は4倍に増加したというふうにもあるんで、
今後広がっていく可能性があるっていう感じみたいですね。
そうですね確かに。
なんか一つ懸念も書いてあって、
雑草や病原菌が耕されてない田んぼに蓄積されて、
従来の米よりも多くの除草剤が必要になることが、
今のところ難点として。
なるほど。
やっぱりその植えたり、
休眠期間みたいなのがなくなっちゃうんで、
そういう意味で余計なものも蓄積される可能性があるというふうには指摘されてますね。
確かにな。
田んぼ、冬場ってもう全部水抜いちゃって、
なんか乾かしてますもんね。
あれが休眠になって、
雑草とか病原菌みたいなのがなくなるっていうのはあったんですね。
そういう意味では、
ちょっとそういう長期的な影響はあるかもしれないから、
そこは注視しなくちゃいけないよねっていうふうに。
なるほどね。
手放しで喜んでもいられないというのが現状みたいですね。
っていうのが準対称1つ目のトピックでした。
これもなかなかスケールの大きい話でしたね。
そういう意味では、
次はちょっとまた別次元の話になってきます。
ということで準対称2つ目を紹介させていただきます。
はい。
現代がAI Gets Creative、
AIティブ、
AIティブじゃねえや。
なんか僕の原稿は関西弁になってるんですけど、
AIさんクリエイティブになりましたよって書いてますね。
原稿。
なるほど。
なんで俺関西弁にしたんや。
人工知能って言うまでもなく、
あちこちに進出してきましたよね。
いやもういいね。
去年もこのサイエンスのブレイクスルーオブザイヤーで、
最初を取ったのがAIの話なんですよ。
去年がそうだったってことですね。
そうですね。
去年は生物系の人はよく知ってるかもしれないですけど、
タンパク質の立体構造を予測するツール、
アルファフォールド2っていうのがあるんですけど、
それが去年の対象に選ばれてます。
30:01
今年は振り返ってみると、
SNSでこの人工知能を使ったものが色々紹介されてたんじゃないかなっていうのがあって、
原文を読んでいきましょうか。
SNS上ではテキストから画像の生成モデルによって、
視覚的に最も驚くべき証拠が示されている。
このモデルは機械学習を使って、
オンライン上のテキストと画像の組み合わせを分析し、
新しいテキストに基づいて新しい画像を作成するためのパターンを発見するものだ。
昨年、研究機関のオープンAI、
ヒエーリの研究機関なんですけど、
そこではアボカドの形をした肘掛け椅子というのをAIに要求すると、
どういうことって思うんですけど、
いくつかの魅力的な例を吐き出すことができる、
DALL-Eと呼ばれるソフトウェアを発表した。
さらにこの春は、このDALL-EがバージョンアップしてDALL-IIというものが
ディフィージョンと呼ばれる機械学習の手法を導入し、
文脈やテキストの記述に誘導されてノイズからイメージを浮かび上がるという
新しい手法を開発しました。
今年に入り、このモデルがいくつか公開されて、
それを使ったアーティストがファインアートコンテストに入賞するなど話題になりました。
ということで、このAIアートってすごく今年よく聞いたんじゃないかなって思うんですけど、
お二人とも見たこととか使ったことあります?
これは見たことはありますね。
うんうんうん。
それこそ、お題にあったアボカドの形をした膝掛け椅子みたいな、
よくわかんないような10分間の要求をすると、
それっぽいものを出力してくれるっていうAIがあって、
例えば、この前テレビでやってたのが、
ゴッホ風に富士山を描いてみたいなリクエストしたら、
ゴッホの絵のタッチで富士山を描いてくれるみたいな、そういうのがあって、
これ面白いなと思ったんですよ。
うんうん。
なんかこう、一種の大切りみたいな感じでね、使いそうですよね。
で、なんか僕、YouTuberの人で好きな人の中で、
寿司ラーメンリクっていうYouTuberの方がいらっしゃるんですけど、
AIアートで寿司ラーメンって売ってて、
なんか見たことないようなラーメンとか寿司が出力されてて、
えー。
あ、こんな感じなんやって、見ながら思いましたね。
でもすごい、やっぱ納得いくのを作るにはすごい時間がかかってるみたいで、
ある意味その呪文って言い方をしたりすると思うんですけど、
どういう風にAIにテキストを読み込ませるか、
どんなテキストを入れたら理想のものができるかっていうのを、
試行錯誤する時間は必要みたいですね。
お題の出し方にも結構コツがいるっていう感じですよね。
そうですね。うまくそのAI派の、AI派って言っちゃった。
AI派のわかりやすい、AI先生が出力してくださるような、
33:03
お題をうまく入れてあげることが、
キーワードになってくるんでしょうね。
それが呪文って呼ばれるようなね。
そうそうそうそう。
お題、依頼になるんでしょうね。
ね。
でも実際このサイエンスの記事でもそうなんですけど、
AIアートが一番SNSでは話題になりましたけど、
それ以外にもプログラミングの分野だったりだとか、
文章だったりとか、
さらには作曲の分野にもいろいろ進出してるみたいで、
ちょうど昨日ぐらいから日本のTwitterで話題になってるのが、
英文構成っていう日本人が英文を書いて、
直してもらうっていうサービスがあるんですけど、
オープンソースのAIでできるっていう風に、
何かいくつかの研究者の人がツイートしてるのを見ましたね。
これは僕も見まして、
ついにここまで来たかっていう。
ね。
思ったよりも性能良くて、
なんなら自分の書いた文章よりも、
いい言い換えを提案してくれたっていう人も。
なるほどね、確かに。
翻訳の分野でもだいぶ発展してますもんね、ここは。
うんうん。
ということでついに赤ペン先生的な役割、
AIがしてくれそうだぞっていうのがトピックの一つに選ばれました。
AI先生ですね、ここまで来たら。
AI先生。
アートもできるし、プログラミングもできるし。
じゃあ準対称3つ目に行きます。
えっと、めちゃでか美生物の発見です。
へへへ。
興味深いな、これも。
美生物。
美生物。
美生物って、通常僕たちの目で見ることできなくて、
例えば小学生とかだったら、
池の水とかを顕微鏡で観察してみてみじんこだとか、
そういうものを見るところから始まると思うんですけど、
2022年、複雑な内部構造を持つ巨大な細菌が発見され、
生物学に衝撃が走った。
お。
名前から紹介すると、チオマルガリータマグニフィカと呼ばれる細菌で、
大きいものは普通の細菌の5000倍もの大きさで、
全長2センチにもなる。
センチ。
センチ。
1円玉の直径に相当する長さだったというふうに書いてますね。
お。
糸みたいな感じの微生物なんですけど、
カリブ海のマングローブリンで初めて発見された。
記事の中では、このような大きさのバクテリアはこれまで想定されてこなかった。
なぜなら、バクテリアというのは、
他の細胞に見られるような内部輸送系を持たず、
栄養分や老廃物の移動を拡散に頼っているからであり、
拡散する分子はあまり遠くに移動できないので、
大きさが制限されるというふうに考えられていたからである。
論文によれば、通常バクテリアというものは内部に、
細胞の中に区画を持たないんですけど、
このマグニフィカは、いくつかの区画があることが、
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2022年2月に報告されました。
何かその他にも特徴があって、
普通バクテリアのDNAというものは、
細胞の中で浮遊しているんですけど、
このマグニフィカは、1200万円機の巨大なゲノムを、
タンパク質を作る分子構造と共に、
研究者がペピンと呼ぶ膜状の袋にパッケージングしている。
こういう構造というものは、従来の生物の分け方である、
進化学生物と原学生物という生命の区分けを揺るがすものである
というふうに紹介されていて、
非常に衝撃的な発見だというふうなことで、
準対称の一つに選ばれています。
よく見つけましたよね、こんなん。
そうですよね。マングローブリン、アリブ海の。
へー、こんなんがいろいろあるんだなぁ。
そうなんですよね。
これ最近なのかって疑ってしまうような感じですけどね、
いろいろ違いすぎて。
たぶん肉眼で見ると、
刺身の妻の短い版みたいに見えるんですけど、
大根の。
顕微鏡とかで見ると、
不死があって微生物っぽい見た目をしていますね。
本当にこれが微生物なのかって思っちゃいますね。
でかいし構造的にも。
いろいろ。
従来微生物として分けられていた構造とも違うしってことで。
日経トークの中でもこのトピック紹介されたりもしていましたけど、
従来その遺伝情報、DNAというものは、
僕たちみたいな進化学生物だと、
大切に保護されているんですけど、細胞の中で。
核という構造に収められていますけど、
普通のバクテリア、例えば大腸菌だとか、
ビフィズス菌とかでもいいですけど、
そういうものって浮遊しているような構造をしていたんですけど、
このマグニティ皮革は、
なんかタンパク質の膜に覆われているっていう風になっていて、
なんかその進化学生物、原格生物という分け方だと、
なんかちょっと微妙みたいな。
なるほど。どっちにもちょっと分けにくいなみたいな、
そういうやつが出てきちゃったっていう。
そうですね。厳密に言うと核ではやっぱりないんで。
うん。っぽいやつがあった。
そうですね。黒っぽいやつに入っているってことで、
まあまあ原格生物なんだろうという分け方になると思うんですけど、
ちょっとそこの過渡期に、原格生物から進化学生物になっていく過渡期に、
存在したような生物を反映しているんじゃないかという風にコメントされてますね。
面白いですね。確かに普通に急に進化して、
それこそその核みたいなものがすぐにできるかって言われたら、
ちょっと考えにくいですもんね。
そうですね。だから何億年も時間をかけて、
ゆっくりグラデーションで多分生物って変わっていくもんだと思うので、
その過渡期に相当するものがこれまでほとんど見つかってなくて、
2020年の12月に日本の産総研、産業技術総合研究所が、
こういうDNAの遺伝情報が膜で包まれたバクテリアっていうのを発見してるんですけど、
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そうなんですよ。これはちょうどね、
昨日リキュレーターの中で僕も教えてもらったんですけど。
ホットですね、ある意味。
そうですね。多分こういう微生物を見つけることができるようになってきたりとか、
分離して培養することができるようになってきたところが、
技術発展だったんじゃないかなっていう風に。
そこの技術発展は確かにあるか。
そうですね。いたはいたけどっていうところで、
人が見つけてこれなかったっていうところですね。
だから新型コロナも中国のどこかのコウモリとかから発見されましたけど、
ひょっとしたら微生物とかも、まだ人間がなかなか行けなかった場所とかには、
いっぱい眠ってて、早よ見つけてやーってなってるのかもしれないですね。
確かにね。
確かに。
そうするともう少し原核生物から新核生物に進化するところが分かったりとか、
その分け方ナンセンスやでって指摘するような微生物が出てきたりとか、
するかもしれないですよね。
そうですね。
だから意外と教科書的に常識だと思われたことが、
今後の技術発展で生物学の分野に限らず覆されることが出てくるかもしれないですね。
これは期待ですね。
10年後の教科書にこの発見が載ってるかもしれないって思うとちょっと熱いですね。
どうなるか期待したいです、今後に。
10年後の教科書は2倍に熱くなってるかもしれないですけどね。
それはそれでちょっと厳しい。
でも電子書籍の時代かもしれない。
あ、そっか。
物で持ち歩かないから。
重い教科書を持ち歩かないで住んでる時代かもしれない。
確かに。
ということでここまで対象1つ、準対象3つを紹介してきたんですけど、
ちょっと長いので3部構成にしようかと思います。
どうしましょう。
ここまで対象と準対象を紹介していただきましたけれども、
結構スケールがマクロからミクロからいっぱいあって面白いですよね。
特に宇宙とか環境の話をした後に微生物の話とかね。
急に細かくなっていって。
AIみたいにちょっと次元が分からない話とかね。
本当に科学分野がいろんなところに発展していってるんだなっていうのが
やっぱりこれだけでも本当に分かりますもんね。
はい、というわけで理系トークラボラジオ部特応の音、特応とシャープ6はここまでです。
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それではお聞き下さりありがとうございました。
ありがとうございました。
今年もよろしくお願いします。
お世話になります。
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