00:10
短歌でおしゃべり
このポッドキャストは、好きな歌人の方の短歌や、自分で作った短歌について、勝手にあれこれ想像しながらおしゃべりしています。
今回は、私の短歌仲間が初めて作った歌をご紹介します。
青木坂道さんという方が作った歌で、若さとか幼い思い出みたいなものがよみがえってくる、生き生きとした短歌です。
それでは、青木坂道さんの歌をご紹介します。
わけもなく、群れてじゃれあう少年ら
じゅんに走れば、頬に火がさす
わけもなく、群れてじゃれあう少年ら
じゅんに走れば、頬に火がさく
これ初めて作られたっていうことなんですけど
初めてでこんなに素敵な言葉が出てくるんだなっていうのがすごくびっくりしたのと
私がうまく歌にできないことをさらっと書いて
これこれこれが言いたかったんだよねっていうことを
初めての短歌で成し遂げたっていうのがすごく驚きと感動と
私の気持ちを代弁してくれて言ってくれたっていう
いろんな感動があってとってもびっくりしました
ペンネームは何ですかってお聞きしたら
その時に考えてくれたみたいで
青木坂道でお願いしますって言ってくださったんですけど
ペンネームのセンスもとってもいいなと思って
私ここで自分の名前を言ったことないんですけど
自分のペンネームがコロコロ変えていてしっくりこなくて
このポッドキャストのタイトルでわかると思うんですけど
ネーミングセンスが全然なくて
03:00
なんかちょっとダサいみたいな感じなんですね
坂道ってすごく青春の象徴みたいな
ゆずの歌でこの長い長い下り坂を追っていますよね
ああいうすごく青春の象徴みたいなイメージがあって
それが青木っていう青い木で
青っていう字と坂道っていうのが
とっても素敵な名前だなと思いました
こちらも何かなんですけど
私がとってもいいなと思ったのが
幼い頃の若さ
わけもなく群れてじゃれ合う少年ら
群れてじゃれ合うのも全然意味がないし
それでその後に群れてじゃれ合う少年ら
順に走れば頬に陽がさす
これ順に走るのも意味がないと思うんですよ
なんか男の子だけじゃないですけど
若い人って意味もなく走り出しますよね
あれ何なんでしょうね
なんか私はその若さとは走ることなんじゃないかなって
常々思っていて
いくつまで走るんだろう
小学生は走ってる
確実に走ってて
高校生くらいも走ってるから
女の子とはよくワーって走ったりしますよね
女子高生とか
大学生くらいになるとあんまり走らなくなるのかな
社会人になったらもうあんまり走らないけど
その移動手段として
急ぐ移動手段として走ることはあっても
わけもなく走るっていうのは
なんか社会に出るまで出前までなのかな
なんかそういう走る
わけもなく走るって
エネルギーがバーンと瞬発的に爆発してるような
なんかこう若々しい命の輝きというか
細胞分裂とかも彷彿とさせるんですよね
パーンって細胞がはじけて
二つに分かれてみたいな
その瞬発力というか
なんかそういうのから
若さとは走ること
って思ってたんですけど
06:01
なんかそれを段階にするっていうのは
とっても難しくて
なんかちょっといまいち
試みたことはあったんですけど
なんかいまいちしっくりこなくて
断念してたんですけど
青木坂道さんが
群れてじゃれあう少年ら
順に走れば頬に火がさすって
まさにわけもなく走ってますよね
なんかその少年らの表情とか
頬に火がさした子
なんかほっぺた真っ赤にして
走ってる様子って
なんかすごく若さのきらめきもあるし
ちょっとノースタルジックなところもあって
なんでしょうね
幼い頃の思い出みたいなものが
よみがえってくるというか
なんかそういうものがとっても感じられて
いい歌だなぁと思いました
しかもこれが初めて作った歌っていうのがすごいんです
わぁすごい
言葉のセンス
なんか感性というか
とってもタンカを作ることに挑戦してくださって
すごくうれしいですね
こうやっていい歌を読んでいただいて
それを私が読めて
読んでいろんな思い出がよみがえったり
自分が思ってたことの
もやもやしてた胸の使いが取れたというか
こうやって作品にしてくださったことは
なんかとっても感謝したいことだな
別に私のために作ってるわけじゃないですけどね
なんかそういういい思いをさせてくれたことに
とっても感謝したいなと思いました
いかがでしたでしょうか
今回は青木坂道さんの
わけもなく
胸でじゃれあう少年ら
順に走れば頬に火がさす
をご紹介しました
タンカでおしゃべり
今回はこの辺で終わりにしたいと思います
ではまた聴いてくださいね
バイバイ
