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2021-06-04 16:46

短歌のセカイの歩き方 104【伊波真人】雨つぶが道一面を染め上げて宇宙は泡のようにひろがる

◆雨つぶから宇宙へとセカイが広がる短歌

↓今回ご紹介したものはこちらからチェック↓

伊波真人「ナイトフライト」

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北詰至:脱力系サウナー/エッセイスト/小説家/歌人

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このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌の世界の楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜、夜8時に配信しています。
雨粒から宇宙へと世界が広がる短歌をご紹介します。
短歌のコミュニティ、ステキ短歌部や、鉄道好きがおすすめする京都から出雲市を走る新しい電車の話など、盛りだくさんでお届けいたします。
短歌がもっと楽しくなる15分です。
雨粒が道一面を染め上げて、宇宙は泡のように広がる。
雨粒が道一面を染め上げて、宇宙は泡のように広がる。
日奈美雅人さんの雨粒が道一面を染め上げて、宇宙は泡のように広がるという短歌をご紹介します。
この歌はですね、日奈美雅人さんのナイトフライトという歌集に収録されている短歌です。
フライトっていう言葉がすごく好きなんですね。
歌集の表紙のイラストもとても素敵です。
夜のガソリンスタンドの絵のタッチもすごく雰囲気があるし、夜のガソリンスタンドとか夜の街ってなんかこうドキドキワクワクしますよね。
表紙とナイトフライトっていう言葉からなんかそういうちょっと冒険っぽいような気持ちを起こさせるような歌集になっています。
今回ご紹介するのがその日奈美雅人さんのナイトフライトの雨粒が道一面を染め上げて、
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宇宙は泡のように広がるという短歌なんですけれども、
どんな場面を想像しますでしょうか。
雨粒が道一面を染め上げて、
雨粒が道に打ち付けられて溜まって、
こううっすら雨の幕みたいのが道路に溜まると、
そこに車の光が反射したりとか、ネオンが反射したりとか、ビルの窓明かりとかですね、
そういう夜の街の明かりが雨に反射するような感じを私は想像しました。
そういう情景が雨粒が道一面を染め上げてというところに込められているのかなと思いました。
それから街の明かりだけじゃなくて、
例えば車のオイルが光に照らされてにじんでいる様子とか、
そういう色もあるかもしれないですよね。
何かこのコンクリートのグレー一色だった世界が、
雨が降ることによってすごくカラフルになりますよね。
雨ってカラフルとはちょっと違って、
普通に考えると空もどんよりかもったり、
世界が灰色になるっていうようなイメージがあるかもしれないけど、
空から目を下に下げて道路、道一面を見てみると、
実はすごくカラフルに染め上げられているっていうのが、
この段下の視点の面白いところだなと思いました。
雨粒が道一面を染め上げてというのが紙の句でした。
紙の句は、宇宙は泡のように広がる。
これはまた道路、道一面からさらに世界が広がっているんですけど、
そうやって染め上がった世界っていうのが、
宇宙のように見えて、それが今度泡のように広がっていく。
泡のようにっていうところがまたいろんな想像を掻き立てるなって思ったんですけど、
例えば私が想像したのは、
雨粒がポツポツ落ちていると波紋が広がりますよね。
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その水の波紋が泡のような、
あとは実際に泡立つこともありますよね。
雨が溜まったところの動きみたいなのが泡だったり、
あとは水に映った街の明かりとか色んな色彩が、
水ってゆらゆら動くので儚いですよね。
ずっと形を保っていなくて、
どんどんどんどん動いて、
泡みたいに現れては消え、現れては消えっていう儚い感じがするので、
そんな儚さを泡っていう言葉に重ねているのかなという風に思いました。
そんな風に儚い宇宙が道一面に広がっている。
雨粒が道一面を染め上げて、宇宙は泡のように広がる。
夜の雨の日の道路で雨粒から宇宙を想像するっていう。
この条件を見ている主体、見ている人、どんな人なのかなってさらに想像が広がりますよね。
こういうことを雨粒一つで考えるって、心がめちゃくちゃ豊かだったり、
逆に寂しくてね、雨粒一つ一つに感情移入しているみたいな人かもしれないし、
どんな情景なんだろうと思いますよね。
その人は傘をさして雨粒を見ているのか、それともずぶ濡れになって雨粒を見ているのかとかね。
それによってこの雨粒を見ている人が宇宙に馳せる思いっていうのが変わってきますよね。
希望に満ちて宇宙っていう言葉を使っているのか、
それともなんかその宇宙に一人ぼっちで漂うような寂しさを感じながら宇宙を感じているのかとかね。
いろんな見方ができる短歌だなと思いました。
でですね、今日ね、稲見雅人さんの短歌をご紹介したのには実は理由があります。
あのナイトフライトっていうね、言葉が好きっていうのもありますけど。
あ、そうだそうだ。私がなんでナイトフライトっていう言葉が好きかというとですね、
私は長距離の乗り物がすごい好きなんですね。
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飛行機とか新幹線とか夜行バスとか、そういう長距離を移動する乗り物がすごく好きなんです。
特にナイトフライト、夜間飛行とか、電車でも夜行列車とか、そういうのはすごいドキドキワクワクするんですね。
で、なんか機会があったらお話ししたいなって思ったんですけど、電車もすごい好きで、電車の番組とかもよく見たりするんですけど、
多分電車好きな方だったらご存知の方も多いと思うんですけど、ウエストエクスプレス銀河っていう電車が最近運行スタートしましたよね。
これがすごいゴージャスかつ、もう一度は乗ってみたいって思うような電車なんですけど、見た目もかっこいいんですけど、
関西、大阪、京都で出雲市、出雲大社がある島根の出雲市まで夜行で運行している列車なんですね。
結構時間かかります。一晩かけて、十何時間とかかけて京都から出雲まで行く列車なんですけど、
しかも時期によって運行ルートが違って、3月から6月の間は京都から出雲に行くんですけど、7月から2月の間は京都から和歌山の方かな、下の方に降りるんですね。
っていう風に季節でルートが変わる電車なんですけど、私は是非京都出雲ウエストエクスプレス銀河に乗りたいなーってすごい思っていて、夜の電車とかもワクワクしますよね。
ウエストエクスプレス銀河の場合は途中で夜中にホームに泊まったりもするんですよ。
で、そこで終電も終わっているような時間、終わるギリギリとかかな、なんかそういうすごい人気のないホームとかに泊まるんですけど、
なんかそのホームの立ち食いそば屋が特別にお店を開けてくれてて、そこで誰もいないホームで立ち食いそばを食べれたりとかそういうのをするんですけどね。
なんかそういう夜に移動するってすごく好きだなぁと思います。
あとは夜中の3時とかにトイレ休憩でサービスエリアでちょっと休憩したりしますよね。
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そういう時に私外出るのすごい好きで、おトイレ行って、その後携帯のGoogleマップとかで自分の位置を確認するんですよ。
サービスエリアの駐車場で。
で、ここまで来たんだみたいな感じで、なんかすごい感慨深いというかね。
例えば東京大阪間の夜行バスだったら、どの辺でおトイレ休憩あるかな?
静岡は過ぎるか半分ぐらい、半分弱かな?行ったところで1回トイレ休憩とかあったりすることが多いんですけど、
静岡まで来たかーとかなんかそういう感じでね、夜中のサービスエリアでそういうのを思ったりするのもすごくいいんですよ。
なんでそういうのが好きっていうのがあって、ナイトフライトっていう言葉がすごく私は気に入ってます。
で、今日、ひなみまさとさんの単価をご紹介したきっかけというのが、
6月1日、2021年の6月1日からですね、ひなみまさとさんがノートでステキ単価部っていうのを始めました。
で、私もですね早速それに入会してみました。
なんか私はこんな風に2年ぐらい単価のポッドキャストをやっておきながら単価仲間っていうのがなかなかいなくて、
以前からお世話になっていろんな単価を教えてくれる方ぐらいかな?
なんかそれぐらいしかですね、単価仲間がいなくてですね。
で、一緒に単価のことをこうやって楽しく、この単価ってこんな感じするよねとかっておしゃべりできる仲間が欲しいなって思って、
で、ステキ単価部にちょっと参加してみることにしました。
で、私こういう部活とかね、コミュニティとかサークルとかね、ちょっと緊張しちゃうっていうか結構苦手な方なんですけど、
なんか楽しい出会いがあればいいなと思ってます。
あとはそのステキ単価部に限らずですね、このポッドキャストを聞いてくださっている方で、
一緒に単価のことをおしゃべりしたいよとか、単価のことを個人的に聞きたいことがあるとか、
そういう方はTwitterのDMをお寄せいただければですね、お返事しますので、
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ぜひぜひお気軽に声をかけていただければと思います。
Twitterのアカウントはね、たぶんポッドキャストに書いてたんじゃないかなって思うんですけど、
一応言っておきましょうかね。
Twitterアカウントはwak1027、wak1027、いたずめいたるです。
ぜひ検索してみてください。
えー、そんな感じですね。
本日は、いなみまさとさんの雨粒が道一面を染め上げて、宇宙は泡のように広がる、をご紹介しました。
はい、いかがでしたでしょうか。
今回は、いなみまさとさんの雨粒が道一面を染め上げて、宇宙は泡のように広がる、をご紹介しました。
単価の世界の歩き方は、毎週金曜夜8時に配信しています。
また来週金曜夜にお会いしましょう。
それでは、おやすみなさい。
16:46

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