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こんばんは、北詰至です。
このポッドキャストは、毎週一つの短歌を取り上げて、短歌の世界の楽しみ方をお話ししています。
毎週金曜夜8時に配信しています。 1週間の終わりの息抜きに聴いてください。
今回はこの季節にぴったりの金木犀の短歌をご紹介します。
後半は短歌の話を離れて、正しい恋愛とダメな恋愛についての持論もお話しします。
結論から言うと、ダメな恋愛なんてありません。
恋愛に悩んでいる方は、ぜひ今回の放送を聴いてください。
夜はいい 金木犀の金粉の
数ほど君が嘘をついている
夜はいい 金木犀の金粉の
数ほど君が嘘をついている
今回は吉川ひろしさんの夜はいい 金木犀の金粉の数ほど君が嘘をついている
という短歌をご紹介します。 この短歌は1995年に発行された
吉川さんの青蝉という歌集に収録されている短歌になります。
なんかあの前回、このポッドキャストは毎週金曜日
欠かさず配信をしていたんですけど、 前回ちょっと仕事の都合で収録が間に合わなくて
初めて
配信できなかったんですね。 でも1年半ぐらいこの配信をやっていて
初めてだったんですけど
前回の配信の時にしばらく短歌ソニックの短歌を
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ご紹介していこうかなっていうお話をしたんですが、一周置いて
ちょうど秋で金木犀がたくさん咲いている時期なので
なんか金木犀のいい短歌ないかなっていうふうに探して今回あったので
そちらを先にご紹介しようと思っています。 短歌ソニックの短歌もねまた
あの ちょっとずつマイペースにご紹介していきたいなと思っています。
でねー 金木犀って皆さん好きですか?
結構女性だと金木犀の香り好きな人多いですよね。 あとあの香水にもなってたりしますよね。
男性で金木犀の香りが好きってあんまり聞いたことないですけど
トイレの方向剤みたいな匂いがするとかそういうふうに言う人もいますよね。
私はどちらかというとそんなに好きじゃなくて
あの金木犀って結構香りが強いんで遠くにいても
金木犀の木が近くにあるって気づくぐらい香るじゃないですか
あれがねちょっと頭痛くなっちゃうので
あんまり好きじゃないんですけど
まぁでも金木犀の香りがすると夏が終わって秋になったんだって
秋の訪れを気づく香りっていう印象です。
あんまり金木犀いい匂いと思わないので金木犀にそんなにすごくいいイメージもないんですけど
でもあのお花の形はすごく可愛いなぁと思ってて
雨が降るとね道路に金木犀のちっちゃな花びらがたくさん落ちてると思うんですけど
よく見ると十字なんですよねすごく綺麗な花弁が4本ついてて
十字の形になってそれがもうすごく可愛いんですよねその造形が
だからあの金木犀のお花の形っていうのはめちゃくちゃ可愛いなぁと思います
すごくねなんだろうミニマムデザインなんですよね金木犀って
すっごい綺麗にねシンプルに十字の形してるんですよ
それはすごく好きです
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金木犀の単価がね意外と少なくて
なんかあの
なんでこんなに意外とないんだろうって思ったら
なんかちょっと調べたらですね金木犀ってあの昔から日本にある
えっと在来の種ではなくて中国からあの江戸時代ぐらいに
あの渡ってきた木らしいんですね
元々原産国は中国の方で
だからあの万葉集とかそういう昔の和歌には金木犀は登場しない
だそうです
江戸時代以降なのでまあそれ以降の
単価まあ主にだから近代単価以降ですね
単価にしか登場しないだそうです
いくつか金木犀の単価がある中でこれがいいなーって思った理由は
なんかちょっとこう余裕ぶった意地悪の単価だなって思ったんですね
夜はいい金木犀の金粉の数ほど君が嘘をついてる
夜はいいってこれ多分男性目線の単価だと思うんですけど
あの男性の方が読んでるので
これこの歌を見た時に思い浮かんだ情景はね
男の人がお酒を傾けながら夜に女性を見てると
でその相手は
その男性の目の前で嘘をついてるんですよね
金木犀の金粉の数ほど君が嘘をついているって書いてあるので
嘘をついてる女性がいて
なんかそれを嘘をつかれたことを怒ってるとか悲しんでるとかじゃなくて
その嘘をつく君っていうのを
ちょっとこう高い位置から見て楽しんでるっていう
なんか余裕ぶった男の人の歌っていうイメージが湧きました
だからなんかそのちょっとこう意地悪な感じが面白いなって思ったんですけど
いい意味でねはい
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いいなぁと思いました
なんかね金木犀の金粉
金木犀って別に金粉を振りまくわけじゃないけど
あの金木犀の香り
雨が降った時に小さい花びらが散らばっていくような
なんかその金木犀って周囲にふわーってたくさんのものを散らすじゃないですか
でそういう様子を金木犀の金粉っていう風に言ってるのかなと思ったんですけど
そのたくさんの金木犀の花びらとか
あの強烈な香りの数ほど
つまりすごくたくさんね嘘をついてるっていう
その嘘がどういう嘘かっていうと
なんかその自分をよく見せようみたいな
男性に気に入られるために
自分を華麗に見せるための嘘をたくさんついてるんじゃないかなって思うんですよね
夜男性の前で私はこんなに素敵なのと
こんなに素敵ななんだろうな
例えば顔、スタイル、それから洋服
服を脱いだ裸の姿とかも
だし自分の心
私はこんなに優しくて着立てが良くて
あなたにふさわしい女性なのよみたいな感じのことを
たくさん夜男性にアピールしてるんだけど
なんか男性の方はそれが嘘だって分かってるっていうような
だけどそれでも髪の毛で夜はいいって言ってるのは
そんな風に嘘をつくほど
何だろう
愛してほしいって言い寄ってくる姿が可愛いし
それに男性にとってはそれがすごく優越感ですよね
お前そんなに嘘ついてアピールするほど俺のことが好きなのか
しょうがないな
じゃあ可愛がってやるよ
みたいななんかそういう余裕の感じ
優越感に浸っていい気持ちになってる
っていうような情景が私のこの歌の解釈です
なんでなんかそういうお互いの駆け引きみたいなのが見えて
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とってもいい段階だなって思いました
それに金木犀って秋の訪れを告げてくれるけど
咲いてる時期もすごく短くてすぐ台風のシーズンになって
散っていって香りもしなくなるので
なんかその夏の終わりの一時の出来事みたいな
そういうなんだろう象徴のような気がするんですけど
なんか金木犀をこの短歌の中にチョイスしてるのって
その恋この恋今楽しんでるこの恋も金木犀みたいに
一瞬の出来事っていうのを暗示しているのかな
とかも思ったりしました
皆さんはこの短歌を見てどういう風に解釈しましたでしょうか
私ねあの短歌の話とはずれちゃうんですけど
なんかこういうね意地悪で一瞬な恋って
いいと思うんですよね
いいと思うっていうのはなんだろう
なんかあの正しい恋だけが恋じゃないって思ってて
結構最近不倫だなんだかんだみたいな
結構まぁ世間の目って厳しいじゃないですか
そんなものは消しからんみたいに言うこともあるけど
まぁもちろんそれできたらいいけど
それだけが恋じゃなくて
恋ってね本当にいろんな種類があると思うんですよ
正しい正しくないとかもなくって
なんかこういうね意地悪で切な的なもの
嘘ついて自分を大きく見せるとか
そういうこともあるし
そういうのってでもね
最近の風潮だとありのままに
自分の姿を見せて愛してくれるのが
本物の恋だとか
なんとかかんとかとか
そういう話になっちゃうと思うんだけど
でもそんなのねわかんないし
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その時の自分の恋をすればいいんじゃないかなって思います
金木犀の金粉の数ほど嘘をつくこともあるだろうし
嘘をつかれることもあるだろうし
夜はいいねみたいな感じで
余裕ぶってる男の人に騙されることもあるかもしれないけど
なんかね飛び込む前に
あんまり死な定めしなくてもいいんじゃないかなって思いますね
まあ本当にね危ない目にある時もあるかもしれないから
ある程度の潜撃は必要だけど
命がなくなるとか
なんかそういうことじゃなければ
なんかねいろんな出来事はあっていいと思うし
どんなに予防してても出会うと思うんですよね
でもなんか今回ご紹介したこの短歌ね
夜はいい金木犀の金粉の数ほど君が嘘をついてる
これすっごくおしゃれな短歌じゃないですか
怒ってる出来事はなんかちょっと最低っぽいかもしれないけど
そんな香りもちょっとプンプンするけど
客観的に見るとすごくなんか素敵な短歌ですよね
おしゃれで色っぽい短歌っていうか
だから何があってもなんかこういうふうに客観視すると
いい面もあるってわかりますよね
後で振り返ってみて最低な声だったけど
でもなんかちょっと振り返ってみると
ちょっとおしゃれな声だったんじゃない?みたいな
だからまあいいか
いい思い出になるかな
みたいな感じに振り返ってみると
なるっていうこともあるんじゃないかなって思います
はいいかがでしたでしょうか
今回は吉川ひろしさんの
夜はいい金木犀の金粉の数ほど君が嘘をついている
をご紹介しました
短歌の世界の歩き方は毎週金曜夜8時に配信しています
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また来週金曜夜にお会いしましょう
それではおやすみなさい