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2021-12-11 33:54

#42(s7-5)【ビールの巻き返し!】聖堂でビール製造!?宗教のおかげで・・・(たべものラジオ)

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前回で歴史上から消えたビール。

なんと宗教の普及と共にビールが巻き返します!

00:02
はい、前回からのお続きです。で、今回は
はい。キリスト教が絡んできますね。
キリスト教。
はい。キリスト教の施設の中に修道院というのがありますね。
うんうん。
キリスト教会修道院。
はい。
この修道院で、なんとビールを醸造します。
うん?
うん?ってなりますよね。なるんですよ。
教会内で作るの?
そう。修道院の中に醸造施設を作って、そこでビール。
この時はエールですけどね。エールを醸造します。
日本的には?
まあまあ、日本酒もそうでしたからね。
ああ、そうだね。
もともとお寺や神社で醸造してましたので。
うん。
同じようなロジックかなと思いきや若干違うんですよね。
ああ、違うんだ。
ちょっと背景から話しますね。
まずキリスト教がどんな風に拡大してどんな風な変遷をたどってきたかという話です。
紀元70年頃、ローマ帝国が勢力が最大化します。
これ有名なカエサルの時代からちょっと後くらいにかけてですね。
かなり勢力拡大するんですね。
で、イギリスの南部のあたりもローマ帝国の廃下になってきますね。
ほう。
で、このローマ帝国内でキリスト教徒がどんどんどんどん増えていくんですよ。
うーん。
もちろんまだ70年の頃っていうのはね、そんなにたくさんの信者がいるというよりはまだまだ少数派の一宗教。
ほう、もうキリスト教ってそのぐらいから、あ、そっか、ゼロ年がキリスト教の生誕?
ああ、もうイエスの生誕がゼロ年というカップなんです。
ああ、イエスの生誕か。
はい。
キリストが宗教化するのはイエス本人が亡くなってから。
うーん。
なので、あの方20代か30代で亡くなってますよね、確かね。
うん。
僕知らないですけどあまり。
うん。
なんで、その後からだんだんと宗教化していくっていう、まあそんな流れですね。
はい。
で、やっとローマでキリスト教が認められたのは300年代後半。
ほう。
正確に言うと313年にミラノチョクレイっていうのが出て、キリスト教を信仰しててもいいよってなります。
ああ、それまではダメなんだ。
はい、もうダメっていうよりはまああんまり迫害されないように国が認めてくれたみたいな感じですね。
うーん。
で、そのうちに380年にローマの国教に指定されて、392年にキリスト教以外の宗教はダメよっていうくらいまでいきます。
ほう、極端だね。
かなりね。
ずいぶんと。
それだけ政府としても無視できないぐらいの一大勢力になったということですね。
ほう。
もともとローマ帝国っていうのはいろんな宗教があってもいいよって自由にしてっていう、何人でもいいよみんなローマ人でいいじゃんっていうゆるい感じだったんですけど、
これがだんだんとキリスト教に統一されていくと。このキリスト教は帝国をバックにつけて、この秘語を受けながらその勢力範囲内で一生懸命布教をしていきます。
03:11
はい。
このローマ帝国がなんと消滅します。
消滅する。
正確にはね、東西に一回分裂するんですよ。東ローマ帝国。これがビザンツ帝国になりますね。
うーん。
コンスタンティノープルとか。
あー出てきたね。
あっち側が東ローマ帝国からビザンツ帝国になると。西ローマ帝国もあるんですよ、当然。なんですけど、この西ローマ帝国が割と早い段階でふーっと消えていくんですね。
そうなんだ。
完全に消滅したっていうのがどこのタイミングかっていうのはわかんない。ふわっとしてるんで。ゲルマン民族ってわかります?
ゲルマン民族出てきたよね、どっかで。
歴史の教科書でゲルマン民族大移動とかね。
あーやったね。
今でもドイツの人たちはゲルマンダマシーガとか言いますよね。
あー言う言う。
もともと北欧のだいぶ北のバルト海とかあっちの方にいた民族らしいんですよ。
あーそうなんだ。
このゲルマン民族の人口がどんどん増えていって、寒いから食料も足んないし、走行してるうちに北東の方向かな北の方に当時フン族っていう部族がいたらしいんですよ。
遊牧系のね、バチバチ強い人たちが。
強いんだよ。
攻めてきたと。そういうのが複数重なって南下してくると。
どんどん南下していくと当然ですけどローマ帝国勢力内に入りますよね。だんだんと同化していくと。
あるタイミングでゲルマン民族がどんどん力をつけていってローマ帝国の上の方に入って食い込んでくる。
最終的にはゲルマン民族の国家ができてローマ帝国が消滅すると。こういうざっくりとした流れなんですね。
このローマ帝国の首都は当然ローマですよね。前回でも少し話出ましたけどイタリア今の。
イタリア。
あのあたりはビール文化じゃないですよね。ワイン文化でしたよね。
ワインだった。
だからワイン飲めよってなってるわけです。ビール飲んでる奴は下品だぞ野蛮だぞと。
前回あったね。
これどういうことかというとこれ意外とキリスト教と結びついていて、キリスト教にとってパンとワインってかなり大事なアイテムなんですって。
最後の晩餐。
そうだそれ。
最後の晩餐はパンとワインだよね。
そうなんですよ。先に出てきたでそれ言っちゃいますね。最後の晩餐の時にイエスはこのワインは私の血であると言ったと。
そういうのが聖書に載ってるんですよね。この後時に単音を発して聖体配慮の儀式。
06:03
聖体配慮。
聖なる体を配慮すると。聖なる力を自分の体に取り込むみたいな意味合いがあるらしいんですね。
で教会のミサなんか行くとパンとワインが分け与えられる。ああいう儀式になるんですって。ワインはすごく大事だよと。
何ならキリスト教の元になってレースになってるユダヤ教旧約聖書ですね。
そうだね。
ノアの箱舟って有名じゃないですか旧約聖書。ノアの箱舟から降りた後ノアはブドウを植えた。
へえ。
だからブドウから作られているワインは喜びと祝福の象徴であると。
なんかワインすごいことになってるね。
なのでキリスト教が布教していくということは同時にワインを広めていくことにつながるんですね。
はいはいはい。
この流れはよくわかりますよね。ここでキーになってくるのがゲルマン民族なんですよ。
ここで出てくるんだ。
ゲルマン民族の人たちはもともと北方にいますよね。
だからキリスト教もどんどんゲルマン民族の人たちを仲間にしていきたいんですよ。
というのもローマ帝国消えちゃったじゃないですか。
うんうん。
被護者がいないんですよ。後ろ盾になってくれる人が。後ろ盾いないと困りますもんね。
確かに。
ローマ教会的には。なので被護者として今度ゲルマン人に後ろついてもらおうってなるんですよ。
そんなんでいいの?
だってめっちゃ強いんだもん。
ゲルマン勢力。この人たちにうまいこと擦り寄って自分たちの信じてるキリスト教を布教していこうと。
なかなかずるいこと考えるね。
ずるいって言っちゃうと神徒の方に怒られちゃうかもしれないですけどね。
うまく世俗の権力と信仰を組み合わせて拡大していくという流れになっていきます。
なのでこの後のゲルマン民族の国が出てくるの少し前くらいの段階でも一生懸命ゲルマン民族の力を借りながら
ローマ帝国の残りの勢力を借りながら北に北に向かってキリスト教を拡大していくと。
それで前回出てきたイギリスに上陸していくと。そういう流れなんですよ。
このイギリスに上陸した時に当時のローマ教皇が修道士オーガスティンという人を派遣します。
あなたイギリスに行ってちょっと布教してらっしゃいと。597年です。
上陸した場所が現在でいうところのケント州。
ドーバー海峡を渡ってたどり着いたところがケント州です。
09:00
今のブリテントイギリスの島の一番右下。
地図見てもらった方がわかりやすいですよね。
ブリテントというのはイギリスの島自体はグレートブリテンって言うじゃないですか。
ロンドンって右下なんだね結構ね。
そこからさらに南東に行ったところドーバーがあったりカンタベリーがあったり。
この辺りのことをケント州って言うんですけど当時はこの地域がケント州ではなくてケント王国なんですけどね。
ここの今話に出たカンタベリーここで布教活動を始めます。
結構イギリスの右下ね。
ベルギーに近いところ。
でここにオーガスティンさんはオーガスティン修道院というのを作ります。
ちなみにこのオーガスティン修道院今はもう廃墟化してますけど世界遺産ですね。
そうなんだ。
この辺りにカンタベリー大聖堂っていうのがありますね。これも世界遺産です。
このオーガスティン修道院がどうやらイギリスにおける一番最初のエール醸造をした修道院らしいんですよ。
イギリスはイギリスだけどかなり走ったんだね。
これねなんでこんなところで急にエールの醸造を始めたかと。これはねもうやむにやまれずですよ。
やむにやまれず。
だってワインがないんですもん。
ぶどうがないんだよね。
そう。ぶどうが栽培できる西北原がだいたいフランスくらいで原土なんで。
そうかフランスって結構下だもんね。
はい。ドーバ海峡渡ってさらに右下ぐらい。ちょうど境目あたりなんですよ。
でね当時のワインって運ぶに運べんのです。
運ぶに運べん。
そうすぐダメになっちゃうから。
そうなんだ。
現在私たちが飲んでいる例えば赤ワインだとしましょうか。割と酸味が効いていてそんなに甘ったるい感じとかないですよね。
ないない。
これはもうちゃんと発酵しきっちゃってるからなんですけど、当時のワインっていうのはかなり甘いんです。
甘いの?
アルコール度数もかなり低いんですよ。
へえ。
これね現在でいうと発酵途中で止めてるような感じなんですね。
ああそうなんだ。
これなんでかっていうとワインをお酒として飲もうという気がないんですね。
うん?
水がまずいじゃないですか。
なんでその水にワインを入れて混ぜて水を飲みやすくするためのものみたいな感じ。
ああそういう感じか。
カルピスかみたいな。
果汁酒の原液みたいなね。
そうそんな感じなんで感覚的には濃縮ブドウジュースにしとけば長期保存できるじゃんっていうそういう感覚なんですって。
ああそういう感じか。
当時のパンって結構固いものが多いんでパサパサするからこういう飲み物があると食べやすくなるし水もアルコールでちょっと殺菌されて安全に飲めるよねっていう。
12:09
ああそうなんだビールとパンみたいな感じだねそれも。
ああそうですねこのワインが手に入らないのでこのオーガスティンさんどうしたかっていうと現地のゲルマン人たちが飲んでいるエールいいじゃんってこれで行こうってなるんですね。
ああまあこれしかないからね。
逆にないからねでまあこの辺りでは大麦取れるんでこいつでエールを作ってということを始めます。
ああまあやってることは一緒なんだワインと。
そうなんですでねこれ宗教はキリスト教だけじゃないんですけど拡散していく段階で現地化していくんですよ。
現地化していくんだ。
ローカライズしていっちゃうこれ例えば仏教話飛んじゃいますけどもともとインドでは裸の上にオレンジ色のケサみたいなのバッと着てこれで過ごしなさいよみたいな話でスタートしたらしいんですよ。
なんですけどその仏教の教義を守ったまま中国で同じことやったらどうなりますか。
凍えちるんでしょ。
でしょ無理やんって。
無理だね。
なるんでちょっとずつローカライズして変わってきますしなんなら仏教が日本に入ってきてから神仏集合とか言ってもうなんなら神社と一緒になっちゃいますよね。
で日本化していったりヒンズー教と合体していったりとかいろんなことが起きますよねこれキリスト教も同じことやってるんですよ。
ああそうなんだ。
キリスト教がゲルマン化していくんです。
で調べていくといろいろあるらしいんですけど僕らが分かる一番分かりやすい例はクリスマス。
クリスマス。
クリスマスってクリスマスツリーにモミの木使いますよね。
ああ使うね。
よく考えてくださいモミの木ですよ。
あれが地中海沿岸に生えてると思いますか。
あれって寒い地域の木だよね。
そうですよ。
なのでサンタクロースだって雪のさなかにモコモコの服着てソリに乗ってやってくるわけですよ。
これがローマで起こり得ますか。
ローマって暑い国だよね。
比較的温暖ですよね。
なんならイエスの生まれたところはここじゃないですからね。
ああそうなんだ。
中東のエルサレルムとかの方ですよね。
シリアとかあっちの方ですもんね。
なので今我々が見ている日本で見ているキリスト教というのは基本的にはゲルマン化されたキリスト教なんですよ。
そうなんだ。
だいぶ原点から変わってるはずですよ。
そういう感覚で見ていただくとこの時にキリスト教がゲルマン化していって
その流れの中でワインからビールに変わっていったと。
15:01
現代版だったら最後の晩餐はビールとパンだった?
確かにね。
ということだよね。
ジョッキーとかパーッとやったかもしれないね。
もっと居酒屋みたいなノリかもしれない。
最後の晩餐、翌日処刑なのでそんな明るくないと思いますけど。
確かにね。
こういうふうにして修道院がエールを醸造するということを覚えるわけですよね。
これ都合がいいと。
これが他の修道院も真似していくことになるんですね。
例えば今のベルギーだとかドイツだとかオランダだとか環境的には武道ないじゃないですか。
なので北の方はみんなこれで行こうぜみたいな感じでなっていくんですね。
みんななっていくんだ。
みんななっていっちゃう。
南の方はワインのままなんですよ。フランスとかね。
取れるからね。
ドイツも南部のミュンヘンとかのあたりまでギリギリワインが作れるんでいいんですけど。
ここからだんだん北の方に行ってケルンとかアーヘンとかドルトムントとか。
あっち行っちゃうともうワイン作りようがないんでやっぱりビール。
そうなんだ。
だからドイツってビールもワインも両方あるんだ。
そうなんですよ。地理的な問題なんですよね。
あれ地理的なんだね。
と言って標高が高すぎてもダメなんですけどね。
まあ限度はあるよね。
限度はありますよ。もうスイスの山のマッターホールの途中でみたいなそれは無理ですけどね。
このゲルマン民族が作った国家が西暦800年頃にでかいのがボンって出てくるんですよ。
フランク王国って言います。
フランク王国?
フランスじゃないですよ。
フランスじゃないですけど。
フランク王国。これは現在で言うところの例えばドイツとかフランスベルギーオーストリアとかこれが全部フランク王国の中にあるものですね。ピンときてますか?だいぶでかい国ですよ。
全然ピンときてない。
ドイツ丸ごと全部プラスオーストリアプラスベルギープラスフランスこれ丸ごと一個の国です。
一個の国?一個の国これが?
一個の国。
めちゃくちゃでかいじゃん。
でなおかつこれが一つのフランク王国という国でこのフランク王国の勢力が及ぼす範囲ローマも入ってます。
ローマまで?
そうなんですよ。これなんでかというとローマ教皇がねうちの彦者になってよって言ってフランク王国にすり寄ってくるんですよ。
この初代の皇帝になったカール大帝という人がいるんですけどねこの人にあなたは真の皇帝ですということでローマ教皇が戴冠してあげるんですよ。
冠被せてあげるんです。めっちゃ権力あるんだけどなんかこう権威が足りてない状態なのでそれをローマ教皇があなたは私たちのローマ帝国の後継の帝国のトップですということを認めてあげるんですよ。
18:08
ちょっと嬉しいじゃないですか。でこれがどんどんどんどんこの勢力図としては大きくなっていく。
このゲルマン人の国フランク王国にすり寄ったことでキリスト教はますますゲルマン化してきますよね当然ですけどね。
カール大帝もそこまで熱心だったかどうかわかんないですけど一応クリスチャンになるんですよ。
で私の使命はキリスト教の布教であるみたいなことまで言っちゃってね。そういうことを実際にやるんですよ。
でこのカール大帝記録で見るとね結構すごい豪傑ですね。
要はね国を立ち上げてガンガン拡大するような人なのであっちこっちで馬に乗って戦いまくってんすよ。
で身長192センチ。
でけえな。
だいぶでけえ。で酒飲みでほぼザル。
どんだけ飲んでも平気みたいな。でゲルマン人なので超ビール好き。
そうなんだね。
なんだけどねこの方法律を出していて酔っ払った奴は死刑みたいなこと言ってるんですよ。
何自分が強いからいいみたいな。
やっぱね頭いいんでしょうね。
政治をやってる例えば官僚だったりとかが応出応急で酔っ払ってる姿を見たら機能がままならないし風紀乱れるじゃないですか。
だから酔っ払うな。なんならもうビールとかワインとか飲むなよみたいなこと言ってるんですよ。
自分は首謀なのに。
でどこで飲んでるかっていうと戦場なんですね。
戦場。
戦って夜戦わないで宿舎でいっぱいやったりとか勝ったーってなったらみんな宿配あげるわけじゃないですか。
いかに禁止してるとはいえカール大帝の下にいる将軍とか兵士たちはうわーってなってるわけですよ。
かんぱーいってなってるときにそれダメって言ったら結構ドン引きなんですよね。
なんでそこでカール大帝はみんなと一緒に気さくに俺は飲むぞーってかんぱーいとかやってるってそういう感じのイメージだそうですね。
なんで割とね楽しく騒ぐのは好きだったみたい。
でこの人が撮った制作がちょっと面白くて割と国土広いじゃないですか。
だいぶね。
だいぶ広いか。
だいぶだね。
だいぶ広いですよね。一人で全部見るのきついですよね。
ヒエラルキー構造社長部長課長みたいな段階を作って中央集権的に統治していくんですよ。
ちゃんと作ったんだね。
これ全部一から作ると結構大変なんですよね。初代なんで。
でもともとそういうヒエラルキー構造を持った組織を使っちゃえって。
21:03
そんな構造を持ってるとこあった?
あるんですよローマ教会。
あーローマ教会。
ローマ教皇をトップにして各地の修道院のでっかいとこ大司教がいて。
いるね。
この仕組み使っちゃえってなるんですよ。
賢いね。
でおっきいところさっきのカンタベリーとかもそうですけどケルンとかにもケルン大聖堂とかありますよね。
この時代はまだないですけど。
アーヘンとかあの辺のでっかい修道院を作ってここを各地の統治ポイントにしていく。
大聖堂って統治するために作られていったんだね。
ほんとは違いますよ。
違うんだ。
ほんとは修道院としての機能があるんですよ。
仏教ですよ。
ただそれに上手いこと乗っかっていくんですよ。
そういうことなんだね。
当然ですけどここが全部エールの醸造所を持ってます。
全部?
全部。
全部持ってます。
すごいね。
すごいんですよ。
工場セットか。
工場セットです。
当時はだいたいエールの醸造って1,2週間なんですって。
短いんだ。
なので作って飲む作って飲むの繰り返しなんですね。
ついでに言うとエールの醸造だけじゃなくてそこでパンも焼いてますよ。
パンも焼いてんの?
結構パンも焼いてます。
食料ですからね。
親戚みたいなもんですからパンとエールは。
両方小麦粉か。
両方麦で両方酵母使う。
確かに。
工程が違うだけめっちゃ相性いいんです。
作るのは楽だね。
流用が効きますからね。
ここで問題になってくるのは修道院がだんだんと世俗権力持ってっちゃうんですよ。
どこにもあるね。
だってエールの醸造って権利なんですよ。
権利なんだ。
誰でも勝手に作っちゃっていいよってわけじゃなかったんですよね。
そこは現代と一緒なんだね。
醸造権っていうのがあって作るのも権利だし売るのも権利だし。
この修道院が特権的なエール醸造権持ってるんですよ。
それは乱用しやすいよね。
めっちゃくちゃで作る売るは当然なんですけど原料を安く仕入れたりとか低賃金で人を使うこと。
これも特権で認められてるんですよ。
権力強いな。
だいぶ権力強いですよね。
フランク王国カール大帝のだいぶ後ですけど国が危機に見舞われたとか地域ごとに出ますよね。
そんな状況になると普通はエール醸造禁止入れっていうのが出るんですよ。
一般の商人たちはダメってなるんだけど修道院はOK。
これはやばいですよ。
なんでかっていうとこのエールの販売が財源だからですね。
そうなんだ。
24:00
修道院の維持にはある程度の資金がないと回らないですから。
確かに。
これがだんだん肥大していって財力と。
あと自給自足的な生活してるのでそれこそ畑だのなんだのっていう土地を持ってますね。
そうなんだね。
政治的な牙にもなってますよね。
なのでこの3つが重ね合わさると完全に私族権力を握った状態になっちゃいますよね。
何でも持ってるね。
何でも持ってるんですよ。
これが後々だいぶ後の時代ですけど肥大化していって職有上問題とかなってマルチンルターが出てきて宗教革命になると。
その流れなんだ宗教革命。
ここから修道院があさっての方向に行くんで。
この修道院もちょっといいところがあって789年かな。
カール大帝が修道院の中に学校作れって言うんですよ。
ちゃんと学べよって。
これは多分政府機関として必要だったというのも説にはあるらしいんですけど。
これが意外とビールエールの発達に寄与してるんですね。
学校が。
修道士修道場の皆さんがガンガン学問やるんですよ。
先生にもなるし研究者にもなるんですよね。
そうするとエールの醸造どうやったらいいかねとか。
どういう発酵過程がいいかねとか。
賢くなっていったんだ。
めっちゃ研究するんですよ。
なんなら前にやったバビロニアとか旧約聖書とかあの辺が舞台じゃないですか。
あの辺のコテも勉強するんですよ。
ちゃんと歴史勉強する。
おそらくここで古代のメソポタミア式のビールだったりとか。
エジプト式のビールだったりとかの文献を読むことになりますよね。
すごいな。
これが実は後々響いてくるということがあります。
さらにこの修道院の役割っていうのは結構すごくて。
修道院っていうのは修道士たちがそこに住んでいてという状態じゃないですか。
学校にもなってるからクリスチャンの皆さんが集まってくるんですよ。
勉強のために。
当時識字率相当低いので文字読めない人が大半ですから
そこで修道士の方から口頭で教えてもらって。
なるほどねと。
これで文字読めないから絵が発達したりするんですけどね。
当然礼拝もやるし儀式もやるし交流もするし。
何なら職業の圧戦とかもやってるんですよね。
そうなんだ。
割とハローワーク的なね。
生活支援も含めた街を支える一大集会場みたいな。
すごいところだね。
いいこともいっぱいやってるんですよ。
27:00
大きい修道院大聖堂とか持ってるな。
あと修道院長がすごく有名な方だったりとか。
そういうところになるといろんな人が
礼拝に遠くからやってくるんですね。
今もそうなもんね。
今もありますよね。
聖地巡礼みたいなね。
旅人がたくさん来ますと。
そうすると迎え入れる場所欲しいじゃないですか。
この時にできたのがゲストハウスというお部屋。
部屋というか修道院の外側に作った建物ですね。
ここには高貴な人たちがやってまいりますと。
一方で瀬仏所と呼ばれてるスペースもあって。
ここは庶民のための受け入れ施設ですと。
伝統的にここに来た方々には
飲み物とか食べ物とか生活用品なんかも提供しますよというのが。
こういう施しをするのが慣習なんですって。
そこまでするんだ。
止まったりもしますしね。
ここで提供されたのは何だと思いますか?
これビールなんじゃない?
そうなんですよ。パンとエールが提供されるんですよ。
すごいな。
そうなんですよ。
ここでちょっと思い出してください。
カール大帝って修道院を拠点にして統治してましたよね。
あちこちの統治拠点なので巡回するんですよ。
巡回して回っていくの?
そうなんです。
ビール好きの大酒飲みのカール大帝が
ビール作ってる修道院を回るんですよ。
これどうなると思います?
もう全国に本州巡りみたいなもんだよね。
もうそんな状態ですよ。
しかも大帝ですからね。皇帝ですから。
従者もたくさんついてきますし
迎え入れる側としても上司ですから
結構みんなビビりながら一生懸命準備するわけですよ。
まあそうなるよね。
もう何たる醸造するみたいな。
再来週来るぜ。めっちゃ作るみたいな。
カール大帝が動くたびにガンガンエールが醸造されると。
これが定番化してくるともう名物化しますよね。
この有名修道院を訪れる旅人たちがどんどん増えてくると
結構エール目当てだったりしてくるわけですよ。
なんならゲストハウスとか世仏場で
人収まらんくらいの場所も出てきますよね。
もう観光地化しちゃうんですよ。
ビールのせいでね。
まあビールだけじゃないと思いますけど。
例えば伊勢神宮ってありますよね。
あの前におかげ横丁ってあるでしょ。
あんな感じ?
土産物屋もあったかどうか知らないけど。
今回は食べ物と学ぶもの?
有名人とか大聖堂とか。
30:01
セットだよね。
セットですね。
当然泊まるところも欲しいし。
ここで発生するのが宿泊施設とともに出たのが
エールハウス。
エールハウス?
その名もエールハウス。
居酒屋っすよ。
居酒屋のこと?
エール売ってるんです。
そこで出てくるんだ。
これがどんどん増えていくんですよね。
修道院が増える。
つまりキリスト教がどんどん布教するたびに
エールも一緒に布教されていくという流れになりますね。
どこで最初の下りをビールに繋げるのかと思ったけど
ここに来るんだね。
これ前回の話で途中触れましたけど
ローマの歴史家のタキツスが
ゲルマニアっていう著者の中で言ってましたよね。
ビール飲んでる奴は野蛮だって。
めちゃくちゃ言ってましたよね。
見てくださいこれ。
もう名物化しちゃってるじゃん。
逆転ですよ。
どっちかっていうとフランク王国においては
ビールが主流。
こんな状態です。
ワインの方が押されてるね。
ローマ帝国の流れでいくと
フランク王国の没効のおかげで
ワインがバーンって行って
ビールがガンって下がったけど
この延長上で逆転するんですよ。
両方ともローマ帝国。
ローマ帝国の後継と言われていた
フランク王国。
実質後継じゃないと思うんですけどね。
後継ってのはあれか。
これはローマ教会としても
こういう後ろ立てがないと生きていけないので
超怖いわけですよ。
いつ潰れるかわからないんで。
そんな感じなんだね。
あとは東ローマ帝国
つまりビザンツ帝国の方の
コンスタンティノブルをメインとした
キリスト教というのがちゃんと残ってるわけですよね。
これは聖教会という方ですけど
こっちはちゃんと普通に生き残ってるんですよ。
だってビザンツ帝国滅びてないですもん。
オスマンが来るまで全然元気ですから
普通にどんどんどんどん伸びていくんですよ。
別れちゃった西ローマは
教会としてもちょっとライバル心ありますしね。
うちも頑張らんとってなって。
じゃあそれでバックどこつけんだって話か。
後ろ立てがどんどんコロコロ変わっていっちゃう
っていうだけのことですね。
そこでビール食うんだね。
そうなんですよ。
意外。
だいぶ前半歴史っぽかったけど
ちゃんと最後はビールだったね。
これフランク王国のカール大帝いなかったら
こんなになってないかもしれない。
すごい。カール大帝?
カール大帝。
大帝って何?
大きい皇帝の帝と書いてある。
初代皇帝なんですけど偉大なので大帝と。
そういうことね。
33:02
カール大帝は300の映画のトップで
マント来たムキムキのおっさんが
お雨やってるみたいなあんなイメージだけども。
どうなんだろうね。そっかもしらんね。
195越えだし。
192ですからね。
首豪だし戦い強いし。
ムキムキの人のイメージだよね。
かもね。でかいんだろうね相当ね。
強かったんでしょうね。
相当強かったんだね。
これだけの王国作るぐらいですから。
日本より国土広いもんねそこまで行くと。
だいぶでかいと思いますよ。
今回はこんな感じかな。
そうですね今日はこんなところですかね。
だいぶありましたけど。
だいぶボリューミーですね。
これ30分で話す内容じゃないですかね本来。
今回はこの辺で終わりたいと思います。ありがとうございました。
ありがとうございました。
33:54

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