1. たべものラジオ 〜食を面白く学ぶ〜
  2. #40(s7-3)想像を超えるビール..
2021-12-03 26:04

#40(s7-3)想像を超えるビールの地位。ハンムラビ法典!通貨!薬!健康食!(たべものラジオ)

ビールと社会。
紀元前3400年~500年ごろまでのお話。

  • ビールは文明の証
  • 通貨としてのビール


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00:06
はい、では前回からの続きです。で今回は はい、ビールがこの時代の社会文明とどのような関わっていたのか
どんなふうに見られてたのか ビールが社会と関わる
そうなんですよ、これ前2回でもちょっとずつお話をしてるんですけど ビールってお酒と思われてない節があるんですよね
まあまあ確かにね 徐々に徐々に現代人の感覚のお酒という認識に変わっていくんですけど
初めの頃はそうじゃないと、どっちかというと 栄養満点な食べ物が栄養満点な飲み物になったというぐらいの感じ
ああそうなんだ 栄養食なんですよ あ、栄養食なの扱う はい、ちなみにですけど
現代でも比較的北欧の人たちはそれに近い感覚を持ってるそうです へえ
日本人と全然違うんですって なんか楽しむためのアルコールみたいな
はい、だけではなく あ、違うんだ 体に良いぞと サプリ
サプリまでいかないですけど例えば我々日本人でも日本酒って栄養価高くて意外と健康に良いらしいよ
ほどほどならみたいなそういう文脈で話が進むことあるじゃないですか そういう感じじゃないですかね
ああそういう感じね これ文明と組み合わせて見ていくといろんな記録があって面白くて
ギルガメッシュ女子子って聞いたことあります 噛んだねギルガメッシュ女子子
噛みやすいやつ 紀元前3400年頃のメソポータミア文明の中にギルガメッシュという王様がいるんですね
この人のことを語った物語この中にエンキドゥっていう人物が出てくるんですよ
エンキドゥ 誰やねん話だけど一応物語上でいくと後々ギルガメッシュ王の親友になる人物
で暴君にならないように神様がエンキドゥを作って地上に降ろしたと そういうストーリーなんですね
このエンキドゥは初め地上に降りたタイミングで獣の社会森の中に生まれちゃったんですね
だからガチンコの野人として育つんですよ 神様の啓示を受けてギルガメッシュ王に会いに行く
その途中で羊飼いの家で施しを受ける そこに娘さんがいてねエンキドゥにこういうのどうぞってご飯とか振る舞ってくれるんですよ
この中の一節がね召し上がれそれが人間の生きる過程 ここで初めてエンキドゥはパンとビールを口にする満腹になると開放的になり楽しそうに歌った
上機嫌だった彼は薄汚れた体に水をかけ 油で体をこすりそして人間になった
人間になった ここがね興味深くて
03:01
パンとビールを口にすること自体が文明人の証だっていう認識っぽいんですよ へえ
面白いですよねだからこの文章を取り上げて解説している本があったんですけどパンとビールというのがいわゆる人間文明
濃厚文明を象徴していてこのエンキドゥという人物そのものが狩猟採集時代の人間を象徴している
こういう人類の文明の発達の過程を象徴してるんじゃないかなっていうふうに言われていてこの中でパンとビールが象徴的に取り扱われているということですね
これだけパンとビールが人間社会に重要な扱われ方をしていたという かなり盛り上げる形で書いてあるよね
そうですよねこれが紀元前3400年頃です 3400年頃
今から5400年前です 5400年前にもうこんなん書いてるんだね
そうなんですよすごいよね すごい色々すごすぎてちょっとツッコミどころが見えたら困るよ
もうちょっと新しい時代行きましょうかバビロニアという国が後々出てきますね バビロニア
名前ぐらいは聞いたことありますか 名前ぐらいは
旧約聖書の世界ですねここにハンムラビ王という王様が登場します ハンムラビ聞いたことありますか
ハンムラビ聞いたことあるよ ハンムラビ法典世界最古の法律の一つだと言われてますね
主に刑法です ハンムラビ法典で何か思いつくことってありますか
ハンムラビ法典パッと出てこないけど かなり有名ですよ目には目を歯には歯をっていうのはこの法典の中のセリフですね
あああったね こういう法律が当時あったんですけど実はこのハンムラビ法典の中にビールに関する法律があるんですって
すごいね すごいよね時代がだいぶ後なのでさっきのギルガミッシュ女子誌から比べると相当新しいですよ
紀元前1790年代 1790さっきが3400年
だから一気に半分ぐらいいっちゃってる1700年ぐらい進んでますね 現代で考えると結構進んだね
そうですね今から1500年前っていうと紀元500年でまだ奈良時代とかその辺ですからね一気に進みましたね
この時代の法律で酒場の女主人がビールの代金を穀物ではなく銀貨で受け取った場合
もしくは質の悪いビールを客に高く売りつけた場合
でき死の刑 でき死の刑 怖え
でき死の刑すごい刑あんだね でき死させちゃうんだよね
あとね酒場の女主人が自分の酒場で政治的で危険な会合に参加している客を見つけて
官権に通報しなかったら死刑 へえ死刑なんだ
ちょっとね旺盛に対して不満分子とかがいるの見つけたらちゃんと通報しなさいよ
06:02
通報しなかったらお前も同罪だよあとねこれすごいなと思ったのが
混ぜ物をしたビールを販売したものはビール樽に入れられてでき死するまでビールを注ぎ込まれる刑
どう言ったらいいんだろうねビール樽に入れられてっていう
何をしたい 笑っちゃいけないけどなんだこれって感じだよね
混ぜ物をしたんだったらお前ビールでビールの恨みを買えみたいな
なのかな ビールの扱い上すぎない
ねえすごい価値高く語られててさこの3つの法律他にもあるっぽいんだけど
ここから読み取れるのがまず気になったのは酒場の女主人がって
ちょっと気になったねそれ ねえいちいち女主人がって言ってるんだよね
これ何かっていうのを調べてったところどうやらビール自体が家庭料理の延長としての位置づけであった
だから女の人が料理を作るのと同じようにビールを作っていったそういう系譜が元々あったんじゃないかと
男性は比較的肉体労働や兵役とか政治の仕事とかそっちに関わることを中心としていて
家庭料理を料理を作って売るっていうのだから女性のお仕事として扱われやすかった
酒場自体が料理屋という括りか そうですねこれとは別にビール工場は男性が働いていたようですけどね
ああそうなんだ あともうやたらとビールの品質下げんなよって言ってますよね
もうちょっと重要な法律あったでしょ ねえもちろんたくさん書かれてるんであると思いますけど
食料としてすごく重要だったよっていうのとあとね広く価値を感じられる存在だった
身分社会であるにもかからず身分に関係なくたくさんの人からビールは価値があるというふうに感じられている
ああそうなんだね 労働階級でもビール飲んでますからね普通に
でこれだけ人間が当たり前のように価値を感じるものだとこのビールというものが経済価値を認められていくようになりますよね
あと今しれっと話しちゃいましたけど酒場がもう出てますよね 酒場出てるね まあ間1,500年あるんでわかんないんですけど
栄養食として発祥したお粥だったやつが栄養ドリンクみたいになっていってスープ化していったのがこの時代になってくると
コミュニケーションの媒介としての酒みたいな そういう環境に少しずつ進化していきますよね
でねこの羽村美宝典が出てくる時代にもうすでにビールが20種類ぐらい存在するらしい 20種類
すごくない すごい量だね 大麦で作ったビールが8種類でエンマームギーっていう麦を使ったのが8種類
エンマームギー でこれらを合わせて混合してねブレンドしていろんな味を作ったのが4種類で20種類
09:02
しかも麦だけじゃなくてハーブを使って風味付けしてる ハーブじゃなくてね ちゃんとドリンクだね
そうなんですよでそういうフレーバービールが出てきてそういうのを大量に作るところも向上化されてきている
かなり社会的地位上がったよねビールがね そうなんですよでねこの社会的地位が上がったっていうのがわかるのが実はビールって
若干通貨としてお金のように使われてるんですって 通貨?ビールが? ビールが
おかしいでしょ ビールの日本でお米が通貨ってあったから不思議ではないけど液体だからねこっちは
液体が通貨化してくるんですね 元は配給制食料を配給するところからスタートしたっぽくて
例えばバビロニアとかあと同じ時代に北部にあったアシリア帝国なんかだと 階級によってビールがこのぐらいの配給だよっての決まってて
配給なんだ ビールが? 配給制みたいな給料としてね国家から配給される
すごいね 一番下の労働階級の市民は1日2リットル
ぼちぼちあるよ2リットルって でもこれ食料だからさ
ああまあ食料で考えたら パンとビールの組み合わせですよね
で中3階級中級の人たちになると1日3リットル1リットラップですけどこのビールが高濃度ビールに変わります
高濃度ビールとかあるの? ちょっと幕中の使う量が多いとか
あと当然だけどそういう作り方をするとアルコール度数が上がる ちょっといいビールという扱いですね
で上流階級になると高濃度ビールが1日5リットル 飲めんよ
5リットル毎日でしょ 毎日 何すんのこれ
これ使用人たちに配ってます給料として ああそういうことね
これやるから働いてね給料として使われるようになっていきますね
すげーなビール給料って そうなんですちなみにこの上流階級ってこの上に王族貴族がいるんですけど
この上流階級ってどういう人たちだっていうと官僚官権とかあと僧侶
僧侶もそうなんだ 入ってきますねそれと同格にビール職人がもういます
だからビール職人って偉い人なんですよ お金作ってる人か
そうお金作ってる人重要な食料を作ってる人みたいな扱いになってたみたいですね
なのでこの上流階級の人たちは全員漏れなく兵役は免除されているのでビール職人も兵役は免除されています
国としてはビールできなくなったら問題だもんね
はいちなみに今メソポタミアの話しましたけど古代エジプトでも給料として使われてますね
有名なギザの大ピラミッドとかありますけどピラミッド建造の時の給料ここにパンとビールが出てきます
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ああ出てくるんだ はいあれ奴隷を酷使して作ったというよりはどっちかというと福祉事業っぽいんですよ
ピラミッド建造自体がね まあ国家事業じゃないけど
これナイルガーが氾濫しちゃったり農業が不作の都市とか出てきますよね
そうすると一部の地域じゃあ例えば上流域は普通に作物が取れてます羊の皮も取れてます
でも下流域はもう全然ダメですとなったらこの下流域の人たちをピラミッド建造に借り出すわけですよ
上流の人たちから集めた税金を再分配するそんなような効果があったみたいなんですね
ああそうなんだ はい国民事業としての連帯感の養成につながってたりもするし
税制度としても正当化されやすくなるみんなで助け合おうみたいなね
この時に支払われたのが1日あたりですよこれすげえ量だなパンが3キンから4キン
キンってでっかいやつでしょ でっかいがたまにこの時代のキン1キンがどのぐらいかよくわからないけど
確かにね 家族もいるでしょうしね
あとビールがカメ2つ 一カメがだいたい2リットルくらいなんですって
4リットルくらい 毎日? 毎日
すげえ消費しないといけないじゃん パンとビールで食事をしていた他のものは特になくても
生きてきたんだねそれで はいとりあえずおにぎりあれば生きていけるみたいな感じでパンとビール
こういう扱われ方をしていくと次第に一部のコミュニティの中だけで通貨機能を持ち始めるんですよ
普通ありえないんですよ保存効かないから
通貨の定義の中に保存機能とか自己増殖機能ってありますけどその機能持ってないですからね
確かにね ただ利点としては2つあってみんなありがたがってくれる価値高いよ
国も配給してるぐらいですしねであと液体だから分配楽なんですね
まあダバダバって開ければいいのか もうカップで測ればいいじゃん
これが金とか銀だともうそもそもそれをちぎる能力が必要だし
重さ測らなきゃいけないし大変じゃんこれを分配しやすいよねっていうので
劣化しちゃうんだけど主食の一つだからどうせ飲んじゃうでしょって感じでうまいこと使われてたっぽいですね
すごいね通貨機能か 一部でね全部じゃないですよもちろん
でついでにエジプトの話出ちゃったんでちょっとだけエジプトの話しましょうか
エジプトのビールはどうやらメソポタミアから伝来したっぽいですね
メソポタミアから はいさっきのバビロニアとかね
あっちの方から地続きなのでで時代的には紀元前3000年から2900年頃
この100年間で伝来したんじゃないかっていうふうに言われてるそうです
すごいあれだね今までの中ではちゃんと絞ってきたね
そうねさっきまで3000年から2000年とかってすげえざっくり言ってたのが
急に100年に絞られたからねなんでかっていうのはちょうどこの時代にメソポタミアで
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国家間の覇権争いまあ要は戦争状態になってくんですよ
どっちが強いかどっちが主導権を取るかみたいな
戦争もあるけど国力増強しなきゃいけないので攻撃をするんですって
元々メソポタミアって攻撃の中心地でもあったのでここをベースに
北部に行ったり東部に行ったり西部に行ったりって攻撃のルートを広げていく拡大機でもあったようなんですね
なのでここからエジプトに伝わったのではないかというふうに言われています
そういうタイミングだったのはわかってるからね
そうそういうことみたいですねこれねちょっと笑っちゃったんだけど
エジプトの文字あるじゃない生計文字 ああ生計文字
生計文字にね食べ物を表す文字があるわけですよ
現代人が見たら記号にしか見えないですけどあれってパンとビールの組み合わせみたいなんですよ
パンとビールこのパーツがパンでこのパーツがビールっていうのが一つに組み合わされると食べ物っていう文字になるんですって
えパンとビールイコール食べ物だったってこと? そういうことみたい
表現が? 表現が
えそれしかなかったの? いやいやあると思いますよ
あったけどパンとビールがイコール食っていうか食べ物
そうですね何か象徴されるものだったんじゃないですかね
肉じゃなくてやっぱり麦で作られたものが食べ物の象徴みたいな
でこれがねだんだんこう違う意味を帯びてくるんですよ
日本語でも世界中であるじゃないですか言語がだんだん違う意味を帯びてくるみたいな
これがねこの食べ物という言葉が健康と幸福を表すようになっていくんですね
ずいぶん進化したというかちょっと移動したね そうなんですよ
でこれが後々に挨拶に使われるようになっていく 挨拶?
こんちゃーとかヘイとかハローとか言う感覚で発音とかわかんないですよ
古代エジプトなんでただ意味としてはパンとビール
パンとビールって言ってるわけですよ まああれかもう帰りまっかみたいな
そうだね そんな感じのご挨拶がパンとビール
健康と幸福を祈りますみたいな意味合いで挨拶なんだね
すげえなパンとビール象徴としてすごいな そうなんですよ
これ寛容表現みたいなのがあって 例えばエジプトだったらビアホールに座るというのは
飲んで騒ぐとか楽しい時間を過ごすっていうのを寛容表現としてビアホールに座るとか
ああそういう表現なんだね みたいですね
これあとビールを注ぐこれはどっちかというとシュメル人が使ってた表現ですけど
宴を開くっていうのをビールを注ぐっていう寛容表現
ああそうなんだ いっぱいやるみたいな感じ
まあそうだねちょっといっぱいやるがそういうことでね
そうそう飲みに行くっていうのはもう宴ですよねそんな感じで使ってたみたいですね
へえビール中心だね 日本でもお米にまつわる話とか言語っていっぱいあるじゃないですか
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言葉としてやっぱり同じようにパンとかビールにまつわる言葉っていうのが
その地域地域に根付いて残っている なんか小型文字見たらちょっと探してみようかな
俺読めない どこで見んだって話だけど
ちょっと無理っぽかった あと全然違う使い方ですけど薬のベースとしても使われたっぽいですね
へえ薬のベース うんビールに玉ねぎ混ぜて便秘薬になるよとか
オリーブの粉末を混ぜるとこれが消化促進剤になるよみたいな
そんな使い方ね そうそうなんかね今だったら薬って水で飲むじゃないですか
水飲めんのですよ 飲めない
僕ら日本人って子供たちに川の絵を描いてくださいって言うと水色で描きますよね
これ日本人だからなんです海外の人たちは緑や茶色を使うことがとても多いんですね
よくテレビで見るのは茶色い川だね 川が茶色いんでそのまま飲めないんですよ
お腹壊しちゃうのか お腹壊しちゃうビールはもう水の代わりとして
水分の摂取源として非常に大事 なんかワインとかもそうって聞くね
同じ同じですねなんでこの辺の地域ではビールがそれに当たっていて
だから薬のベースになったりとか だからビールと一緒になるんだね
そうなんですねパンとビールの組み合わせもこれがわかってくると
なるほどねって感じしますね 確かにビール飲まないと水分摂取できないって
困るもんね ただ僕謎解けてないんですけど
ビールっていっぱい飲んでも利尿作用 高いんで熱血症予防にならないじゃないですか
確かにね 熱血症予防どうなんだろうねこれ
脱水にはなるからだからこんなに配ってるとか
なのかなぁ めっちゃ飲むみたいな
みんなヘベレ系なのかなぁ でもアルコール耐性毎日飲んだら
つくっていうからつくんじゃないの かもねただこの時代のアルコール度数
今よりももっと低いっぽいですね そうなんだ
2℃とか3℃とか 今が6℃とか7℃とかあるでしょ
5℃くらいじゃない 5℃か
もうちょっと低いっぽいですね 飲みすぎやだめですけど今よりはちょっと低いっぽいですね
とにかくあと栄養がすごく満点だったのでそういう意味でもとっても都合が良かった
栄養が満点っていうのがね ビタミンB群がいっぱい取れたっぽいですね
ビタミンB群か重要だよねビタミンB群で そうなんですよ
例えば発酵する過程で羊酸とかナイヤシンとかリボフラビンとかチアミンっていうそういうビタミンB群ができちゃうんですって
だからパンで穀物からの栄養を取りますよね パンで取れない栄養素を別の作物を作らなくてもビールから取れちゃう
だから農作業としては麦だけ作っていれば2つの別の栄養素を摂取できるこれ効率いいですよね農業生産としては
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っていう意味でも重宝されてたんじゃないかなっていうふうに考えてましたね
現代人ビタミンB群不足しがちって聞いたけど 確かにあとねこれビールがなんでこんなに発展したのやっていうのは
ちょっと面白いなと思ってて後々ワインとかが登場してくるとワインは貴族や王族のものとかっていう時代を経て
もちろん後々一般庶民も飲むようになるんですけどローマ人なんかはビール飲んでるあいつら野蛮だぜって言い出すわけですよ
ビールを飲んでるエジプトの連中とかゲルマン人とかでちょっと野蛮な人たちだよねって
上流な真っ当な人間はワイン飲むよねみたいなこういう差別意識が生まれてくるんですね
ところがビールってもう本当に一般市民さっきも配給の話しましたけど階級に関係なくみんな飲むわけですよね
これはやっぱり栄養があって飲み水の代わりになってっていうのもあるんですけど
一つは酔っ払う快楽これが発見されるんです 発見されるんだ 人間は気づいちゃうんですよ
というのは前回の話で狩猟採取の時代の方が楽だったって話ちょっとしましたよね
その辺にいくらでも食べ物あるんで農業ってめちゃくちゃコストかかるんですよ 時間もね
時間もかかるし人手もかかるしいろいろ管理大変やしその割に収穫料高出てるしみたいな
この辛い労働をビールのためだと思えば頑張れる 酒だからな 麦粥のためだけだとちょっと心なえるんですよね
確かにそれはあるよね そういうのもあるんじゃないかなっていう 可能性はあるよね
ここまでがざっくりと古代文明の中のビール 次回から一気に中世とかローマ帝国とかゲルマン民族とかその辺が出てくる話になるんですけど
ずいぶん歴史に踏み込まないとあれだね 実はなぜ今その話を触れたかというと
ここを境に今言ってるのは紀元前1500年頃の話してますよね 紀元前500年くらいまでこの文化が続いて一回ふっとビールの記述が消えるんですよ
消えるんだ はい表舞台からスッと消えちゃうんです
へえ なんでっていう そんなに配給までしてたのに
表舞台はもうワイにとって変わられていってあれビールどこ行ったみたいな
そんなことになるんだね 一回地下潜ります
へえ でずいぶん北の方からひょっこりとビールがポンってまた出てくるんですよ
ああそうなんだ なんでっていう
じゃあ次回はその辺も そうですねその辺りの話をできればいいかなと思っております
なかなかあっちこっち行くねビールね そうなんですよこれね本当は全部繋げて話せばいいんだろうけど
間ないんすよ ないんだ その資料がね
ああ資料がね でこの間のねじゃあバビルナ帝国ってどういうとこだったんだとか
シリア帝国ってどういうとこだったんだとか言ってもさ歴史の授業になっちゃうからさ
24:05
確かにね皆様知ってる人も多いかもしれないしね
そういうところがあってざっくりとビールってこう扱われてこんな流れで来たんだなっていうのをわかって
これを土台としてじゃあ中世ではどういうふうに変遷していったのか
教会と関わっていってどうなっていったのかそれが大航海時代でどう広がっていってどんなふうにビールが進化していったのか
この時代のビールと人類の関わり方を知っているとまたその間間の社会とビールとの関わり方っていうのがまた変わって見えてくると思うので
なんかあれだねこれ見てるとこの時からパンとビールって今も変わらないんだね
ね 今もドイツだったらなんか不思議な形をした塩固いパンあるじゃん
名前ちょっと忘れちゃったけどあれがビアコールとか行くと絶対売ってるんだよねあれ
そうなんですね 塩固いパン あのアミコンのようなやつ
なんだっけ名前忘れちゃったけど ラプンツェルみたいな名前のやつ
プリッツェルかなんかそんな名前 ちょっとカリッとしたやつだけどあれとビールをセットでだいたいみんな食べてる
そうなんだ まあ若い子たちそれと蜂蜜ビールとか
未だにパンとビールっていう 面白いっすね
主食だからとかそういうのじゃないんだろうねきっとねビールとパンは相性がいいんだよきっと
また蜂蜜ビールね蜂蜜酒っていうのも出てきますよ登場
出てくるんだね 日本よりも若い子たちが飲んでてなんか不思議な空間だねドイツなんか行くとね
なるほどなるほど国によってその年齢制限違いますもんね
はいじゃあ次回をお楽しみにということでここで終わりたいと思いますありがとうございました
ありがとうございました
26:04

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