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2024-09-19 45:06

正直FPラジオ第136回 「社会保険について一から学ぼう」

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今回は、マサさん回です。

社会保険について一から教えてもらいます。

サマリー

このエピソードでは、社会保険の基本的な構成や意義を理解することを目指しています。お二人は、健康保険や介護保険、厚生年金保険など狭い意味での社会保険の重要性や保険の仕組みについて詳しく解説しています。また、日本の社会保険制度について、その背景や実態を深く掘り下げ、高齢化社会や医療費の負担、さらには制度の歴史を考察し、現在の課題が浮き彫りになります。このエピソードでは、社会保険の制度が1960年代からの人口動態や経済状況に基づいて構築されていることを探ります。しかし2024年においては、現行の制度が維持困難であることが明らかになり、今後の課題についても語られています。老齢年金や社会保険制度に関する重要な情報を提供し、制度の持つ希望と絶望の狭間での理解を深めます。

社会保険の基本理解
正直FPの反念しか言わないトーク!イェーイ!
どうも、みなさんこんにちは、またはこんばんは。
金融商品を売らず、顧問料だけで稼ぐトップ1ファーのコンサルティングFP課事と、
軽コンサル、コーチングも出かける個人投資家、テラの2人でお届けします。
このラジオは、金融商品を販売しないからこそ、各業界や金融機関に忖度なしの、
正直意見が言える現役FPがぶっちゃけ投資をする暇つぶしコンテンツとなっております。
どうもよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日はマサ3回です。
マサ3回が何なのかという方もいらっしゃるかと思いますので、
簡単に説明をすると、テラとカジの友人のマサさんという方がいて、
この方は会計士税理士さんをされています。
社会保険とか税とか、そういうことにテラやカジよりもすごく詳しい方なので、
私たちが話せないほど深い話っていうのをマサさんから引き出していって、
皆さんと一緒に勉強をしていこうというシリーズ会になっていて、
今日は3回目でしたっけ?
ちょっと回数は怪しいね。3か4。
確か3回目だと思うんですが、
今日もマサさんにお越しいただいています。
マサさん、こんにちは。よろしくお願いします。
はい、こんにちは。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日は社法について、少し深く深い話をマサさんに聞いていきたいなというふうに思っています。
社法ね。社会保険で、
社会保険の仕組みと意義
多分、社会人なりたての頃って何なのかよくわかんないと思うんですよね、基本的には。
なんかよくわかんないけど、めっちゃ給料少ないけどなんで?みたいなところから。
給料名妻もらって、なんか見たらすごい惹かれてるなぐらいの感覚だと思うんで、
だから新社会人にもぜひ聞いて理解してもらいたい回ですよね。
あと、他の人はわかってんのかな?一般的な社会人はどういうものかっていうのはわかってるのかな?
ちなみにマス総代表のかじから言わせていただくと、
私は20代の頃、社会保険っていう名前は知ってたけど、
じゃあ社会保険って何で構成されてんの?って言われたら、全然知りませんでした。
っていうレベルがマスの人たちだと思います。
なるほどね。
だからそういう意味で言うと、
マサさんから社会保険って何で構成されてんの?みたいな話から聞いてみる?
なんか払ってるけど、リターンは何で、自分にとって何の意味があるの?っていうのを、
そういうレベルの人にはまず知ってもらうのも大事かなって気はしました。
すごく優しくね。
自分が払ったものは何に使われてどういう意味があるんだっていうのをね。
じゃあ今日はなんかそれのスタートじゃないけど、
歴史じゃないですかね、社会保険ってこういう経緯で作られて、
今こういう状況になってますみたいなところをまとめられるといいかなという感じですかね。
うん。
じゃあ私の方から説明する形でよろしいですかね。
はい、お願いします。
まず社会保険というものですけれども、
狭い意味での社会保険と広い意味での社会保険みたいなものがありまして、
まずもう本当に狭い意味での社会保険っていうのは、
3つの保険から成り立ってます。
社会保険というぐらいですから、社保社保っていう話で、
社会保険というぐらいですから、これ保険なんですね。
皆さんが生命保険とか、損害保険とか火災保険とか入られてると思うんですけれども、
あれと一緒です。
なので何か起こった時にお金がもらえますというのが保険のやつなんですね。
そうか。保険の構造から説明してあげるといいかもしれないなって今思いました。
保険って言われても多分、民間の保険と公的な社会保険の境目が結構曖昧というか、
仕組みは一緒じゃないですか。
いろんな人から多くのお金を集めて、何かあった人に対して分配していくというか、
その辺りの理解から多分怪しい気がしたんだよね、今聞いてる人。
保険上はそうか。
だってハライゾンジャンっていう人いるじゃん。
あ、そうだね。
そうですね、まあじゃあ簡単に保険。
そうそう、保険とはみたいな。多分ラジオでも保険の話なんかしてるけど。
長くなりそうだぞ、これは。
いやでもそこから言ってあげないと多分社会保険って何なんだっていう風に、
何かいまいちな理解な気がするんですよね。
はい、わかりました。
で、保険とはという話なんですけど、
基本的には将来何があるかようわからんのが人生なんですよ。
まあそりゃ家事があるとかね、怪我するとかね、病気になるとかっていう話があるわけです。
で、そのために自分で貯めてお金を備えておくというのが基本的な考え方なんですけど、
いや、そんなに高額な金額貯めれないよみたいな話は一方であるわけですよ。
まあ起きるか起きないかわからないものに対してね、備えてばっかの人生も困るもんね。
なので、もしかしたらがんで3000万円かかるかもしれない。
だけどじゃあその3000万円を使わずにずっと持っておけと。
言われるとそりゃ困っちゃうよねという話なので、
お金はちょっとずつみんなから集めれば、一人で3000万集めようと思ったら3000万用意しなきゃいけないんですけど、
3000人から集めれば一人1万でいけるわけです。
で、一人1万円ずつ、今回の例で言うと1万円ずつ出してもらって、その3000万かかった人にお支払いしましょうというのが基本的な保険の考え方です。
なので起こる可能性が低いものについて、一人一人が準備するんじゃなくて、いっぱいの人でちょっとずつのお金で準備すればうまくいくじゃんという考え方です。
これは医療だろうが、生命保険だろうが、火災だろうが、全部一緒の話になります。
そうですね。
結局保険はみんなでお金を出し合って、何か不幸にあった人に対してお金払ってあげて、その不幸を癒してあげましょう。みんなでねっていうことだと思うんですね。
共同体としてそういう仕組みにしたほうがよかろうっていう。
確か沖縄。
合理的だよねっていう話だよね。
沖縄とかでもそういう仕組みあるんですよ。
なんかお金出し合って、毎年毎年お金出し合って、何かあった人にそういうのを支払ってっていうのを、なんかちっちゃい共同体レベルでやってるとかがあったりするんですよね。
なんかそういうのって私なんかは当たり前だなって思ってきたけど、最近なのか耳に入るようになったのか、またSNSのせい害なのかわかんないけど、なんか払い損みたいなのを嫌がる人が多いじゃない。払った分だけ回収できないみたいな。
そもそもここで伝えたいのは、保険ってそういうものじゃないからっていう。払ったものを取り返すとかそういう制度じゃないんだよって今まささんやてらが説明してくれたように、お金を出して困ってる人にそれを使おうねっていう話なんだよっていうところだよね、伝えたいのはね。
自分もそのリスクに合う可能性があるんだよってことなんですよね。大きいもののリスク。その時に保証してもらう。だからそれはみんなでリスク負担をちっちゃくしていこうねっていうお話になって。
誰が損だ得だっていう話じゃねえよっていうね、まず大前提はね。
民間と国の境目みたいな話なんですけど、じゃあその保険の中で結構その今の考え方からすると、みんなで支え合おうよみたいな話なので、国のやるべきことに近いような話があるわけですね。
その中で特に国がやった方が良さそうなものっていうのを5つほど選びましたというところです。
狭い意味での社会保険というのが3つありまして、健康保険、介護保険、高成年金保険となってます。
健康保険は皆さん、歯医者でも病院でも行かれた時に健康保険書出したら3割でいいですよみたいな話になると思うんです。
あれは本来だったら10割自分で払わなきゃいけないんですけれども、日々保険料を払っているので、いざ病気になったら7割分は先ほど言ったみんなが出してくれたプールしてある部分から出ます。
だから3割部分だけでいいですよというのが健康保険。
介護保険というのは今、日本も高齢化社会になってきているので、皆さんの周りにも介護施設みたいなのがけっこうデイケアとかですね、あると思うんですけれども。
田舎行くとそればっかですよ。
やっぱり介護するにもお金がいるんですね。
あの人たちの人件費もそうですし、施設もそうですし、そういうところのお金。
やっぱりこれってみんな年取るから、年取ったらやっぱり介護が必要な人って絶対増えちゃうので、これは国としてやった方がいいんだろうと。
というところで、これは2000年から入った。
しかも40歳以上でしたっけ?
そうですね。
まだ払ってないよって人も多いかもしれないね。
もう一つがよく話題に上がる年金ですね。
厚生年金保険という形で、65歳以上で仕事を辞めましたと言った時に、でもゼロじゃ困るでしょ、お金はいるでしょと言った時に、年金という形で国から生活費を支給しますよ。
これも年取るのは確実なので、生活保護の人ばっかり増えられても困りますので、年金という形で渡して、ちゃんと生活ができるようにしてね。
労働保険の種類
ここで年金って言葉もややこしいんですよ。
民間にも年金保険とかがあったりするじゃないですか。年金って何を指すんですかね、ちなみに。
一般的にみんながよく私もびっきりして思うのは、老齢年金のことを年金と言うし、老齢年金のことしか考えてなくて、それを個人年金保険と比べたりして、何か語る人がいるけど、違うよねっていうのは言った方がいいかもね。
そうですね。どういう切り口ですかね。
保険の中での年金だよね、みたいな。結構ここ概念重なりますよね。単純な保険じゃない感じもある。
なのでちょっとここは年金の話しちゃうと、たぶんこの時間は終わってしまいます。
一旦、年金とは65歳以上でもらえるお金だという風に。
一旦ね。了解。
また別の回でお話ししましょう。
っていうのが、狭い意味での社会保険。その他に労働保険というのも入ってまして、一つは労災保険。
要は仕事している間に怪我しちゃいましたと言った時に、その医療費を払いますよみたいな保険もあれば、あとは辞めましたと。
雇用保険と呼ばれるやつですけど、辞めましたと。
次の仕事に移るまでの間に、お金ないと困るよねというところで払われる雇用保険。
この5つが合わさって社会保険と言われております。
社会保険の基本理念
基本はみんな起こる可能性があるもののうち、社会的にこいつはねえと困るようなのをピックアップして持ったのが社会保険。
たぶん憲法の理念とかも反映されてますよね。健康で最低限度の生活をカバーするために国としてここは抑えておきましょうねみたいな。
たぶん考えはあるはずかなと思いますね。
生存期ですね。
最初の理念は素晴らしくよかったんですよ。
最初は。
私も聞いてても素晴らしいなと思うんですけれども、直近の今の話をするとですね、
2025年度、令和7年度予算が今各省庁から財務省の方に提出をされてるんですけれども、
今段階で言うと117兆円が全部の省庁を足したものの外産要求と呼ばれるやつですね。
そのうち厚労省、こういう年金とか社保とかを預かってるところですけどが34兆円。
要は30%が実はこの医療介護福祉とかの社会保険系に使われるわけですよ。
日本の税収というのは70兆円しかないので、
足して支出は117兆円、でも収入は70兆しかないって言ったら、
差し引きの47兆円どうするのですか?借金なのか。
これが多分また赤字国債という形で出るんですけど、
収入の1.5倍ぐらいの支出を毎年毎年繰り返してるっていうのが日本で、
その支出の3分の1が実はこのおじいちゃんとかの医療費とかっていう話になってるっていうのが今の実態ですね。
この部分に関して、今自民党の総裁選をやってる時期なので、
10人以上が乱立していろんなことを言っているんですけれども、
なかなかですね、多分首相が変わって、その後総選挙があるだろうと言われているんですけれども、
やっぱり選挙に強いのは高齢者なんですよ。
政治家というのは、クビになればただの人なので、通ることが絶対なんですね。
マストなんです。
ってことは、高齢者に不利な施策っていうのは多分なくなるんですね。
やっぱり自民党総裁選の中でも、一応この高齢者負担論みたいな話は日経新聞とかで出てたりするんですけど、
やっぱり選挙に乱んだら、議員の人たちがですね、
いやいや、今それ言われると俺落ちるからやめてくれ。
話が絶対出てきて、多分消えちゃうんですね。
日本って衆参両院ありまして、衆議院が4年に1回、ただこれは解散あり。
参議院は6年で半分ずつを3年ごとにやるんですけれども、こっちは解散なしという形の制度になっています。
そうするとですね、確実に3年に1回は選挙があるんです。
衆議院が解散されたら、それより短いタイミングであるんですね。
で、2年以内にですね、確実に選挙がある。
っていう話になって、そこで高齢者が不満を持ったら俺はクビになる。
っていう状況下で、さて高齢者が嫌がるこの医療負担増をできるか。
言ったら毎回毎回できなくて、毎回毎回先延ばしになっている。
というのが今まで全く改革がされてこなかった理由というところになります。
先送りってやつですね。
そうです。
課題としては明確なのにもかかわらず、政治の構造的に手が付けられない。
制度の歴史と背景
暗い気分になってきた。
絶望に行くのはまだちょっと早い。
早い?
早い早い。
で、じゃあなんでそんな制度を作ったんだっていう話なんですけど。
そもそもですね、これを作ったタイミング。
社会保険の中で先ほど健康保険ですとか年金ですとか、この2つが大きいものなので、そこに焦点を当てて話をしますけれども。
それができたのが1961年とかなんですね。1960年代です。
昭和33年に国民会保険が成立しました。
昭和34年、1959年に国民会年金が実施された。
この時って1960年ってどういう時だったかっていうとですね、戦後が1945年からですので、
やけの原が1950年。
その時に、とりあえずやけの原に残った人をなんとか救済していこうっていうのが1950年。
救貧と呼ばれる、あれですけれども。
そこで、なんとか救貧は救えたぞと。
で、その後で高度経済成長と呼ばれる時代なんですよね。
日本がジャパンアズナンバーワンと呼ばれてた時代ですけれども。
その時になってくると、やっぱりどんどんどんどん伸びるわけです。
右肩上がりの経済っていうのが当たり前。
土地は値上がりして当たり前。
インフレも今2パーとかで上がってますけど、その当時はそんなレベルじゃなかったです。
インフレなんか起こって当たり前という世界ですから。
で、要は右肩上がりが当たり前という世界だったわけです。
ってことは、今年よりは来年は豊かになるはずだと、みんな思ってたわけです。
なので、今まで戦争で苦労してたし、頑張ってきたじゃん、うちら。
なんかちょっとご褒美あげてもいいんじゃんっていうふうに思われたのかもしれない。
年長さへのリスペクトもすごくあった時代な気がします。
だって今のね、日本を戦後からここまで引っ張ってきてくれたとか、戦争頑張ってくれたみたいなさ、あるよね、きっと感情としては。
戦争頑張ったのは若者なんだけどね、当時。
当時の若者が死んじゃったからね。
そうじゃないと多分ですね、買い年金なんて絶対ないんです。
だってこれ、前回も出しましたけど、付加方式という方法でやってるので、付加方式って何言って、今の若者が今の年寄りのお金を賄うというやり方ですので、
要は一銭も払ってない老人に対して自分の金をあげるっていうのが買い年金の付加方式なんです。
現役世代から引退世代にお金を仕送りしてる状態ですね、わかりやすく言うとね。
だから大学のときと逆ですよ。
親からの仕送りが来るわけじゃなくて、おじいちゃんおばあちゃんに働きながら仕送ってるっていうことですよ。
それを国の制度としてやってるってことね。
そうですね。このときはまだ良かったんですよ。
人口動態を見ると、1960年とかもそうだったんですけど、高齢者人口って全体に占める5%ぐらいしかいなかったんですよ。
生産年齢人口が65歳までと呼ばれる、15歳から64歳までの方なんですけど、ここが実は7割以上いたと。
それより若い人、14歳以下の人がやっぱり25%ぐらいいたんで、
そうなってくると、95%で5%の人も儲かればいいじゃん。そんな大した話じゃないよね。
いう話だったと思うんです。
未来も明るかったしね。
未来も明るかったし、5%ぐらいで先ほどカジさんが言われたように、戦争の復興で頑張ってくれた人たちという位置づけもあったと思うので、
自分たちの仕送りを送ってもいいんじゃないの?というので、多分始められたんだと思うんです。
ちょっとここでですね、勘違いをしたんですけれども、ずっと右肩上がりだというふうに思ってたんですね。
特に1970年代です。
オイルショックがあった1973年が、実は福祉元年と呼ばれる時期なんですけれども、この時に実はですね、老人は医療費ただですと。
無料化にしたんだよ。
すごい強気だよね。
だって、統計をとるとですね、今の統計ですけど、65歳以上の医療費って、65歳以下の医療費の4倍になるんですね。
だから、かかるお金は4倍なんだけど払わなくていいよって言ったんですよ。
そしたらですね、何が起こったか。ただなんで受けまくったわけですよね。
この前、老人線流みたいなのが流れてきたんで、見たんですよ。
その一つが、朝だみたいな。朝だ、今日は元気だ、病院行こう。
調子いいから病院に行こうみたいな。
なんかコミュニティの場になっちゃってるんだよね。
そうそうそう、そういうことだと思いますよね。
お友達に会いに行こうみたいなレベルになってるんで。
でも、笑い話を聞いたことがあって、これは知り合いのおばあさんから聞いたんですよ。
そのおばあさんも病院に行ってるんですよ、町のクリニックと。
で、おばあさんたちの話の中で、今日は誰々さん来ねえのかいって言ったら、
なんか今日調子悪いから来ねえらしいよみたいな。
そうなってるんだよね。
すごいね。
そういう話らしいんですよ。
たぶんそれで1973年に無料化したんですね。
そしたらですね、10年ぐらいやって、これはやばいというふうに思ったんでしょうね。
1982年になって、1割負担してくださいという形には変わって、
そっから実は変わってないんですね。
菅政権が2割負担を年収で、多少2020年か2021年かにやりましたけど、
もうかれこれ40年ぐらい変わってないんですよ。
変えられてないんだよね、きっとね。
その間に実は人口派動態は全然変わってしまってですね、
さっき言ったようにですね、高齢者はその時5%だったんですよ。
なんですけど、今2024年になると、実は今30%いるんですね。
6倍いるんですよ。
現在の課題と影響
割合は6倍。
ってことは、生産年齢人口はどうなったって言ったら、
54%ぐらい、55%ぐらいなので、生産年齢人口は15%減りました。
仕送り先は6倍になりました。
こんな精度が持つわけがないんですよ。
本当にね。
しかも6倍になった上に長寿命化してるんで、期間伸びてるっていう話なんだよね。
期間も伸びてるし、あと、昔治せなかった病気が治せるようになってるんですよ、医療の進歩によって。
そのために結構な高額医療費がかかってるんですね。
今、先ほど言った社会保険の中の一つの制度として、高額療養費制度というのがありまして、
簡単に言うとですね、いくらかかってもマックス10万までしか負担させませんっていう制度なんですよ。
なので、3000万とか今、下手したら1億とかっていう医療があるんですけど、
それも保険の対象だったら、自己負担は10万でいける。
ねー、すごいよね。
これだってでも、所得なかったらあれですよね、ほんと数万円以下ですよね。
なんか非課税世帯みたいな老人とかいたらさ、ほとんど医療費かかんないよね、高額医療費。
だからそうなると、一人当たりの単価も増えてる。
で、先ほど寺さんが言われたように、その一人当たりに払う期間も増えてる。
で、払う人数も6倍になってる。
で、仕送り元の労働者は15%減ってる。
こんな状況でこの制度が成立するのかっていう。
いや、ほんとそうですよね。
社会保険の変遷
だから、別にこの1960年、70年に導入した時は、
その時の人工動態と日本の経済力と今後みたいなところを考えたら、全然悪くなかったんですよ。
でもなんかね、私これを見ててすごく不思議に思うんですけど、
人工動態推計っていうのは、結構いろんなその推計の中でも、かなり正確でブレがないって言われていると思うんですけど、
なんで、だったら推計を見なかったの?ってすごく思っちゃうんですけど、
やっぱりあれですかね、1970年くらいだとまだその人工動態推計も、
まゆつばというか、信憑性がなかったのかな。
いや、たぶんそれなりにあったんだと思いますけど、
やっぱり人工動態で見れるのって、頑張って30年ものとか。
たぶん1世代ですよね。
その時子供がどんだけいて、じゃあ次の世代がっていうぐらいだと思うんですよ。
で、それミスったのが、たぶん氷河期世代の推計なんですよね。
段階の世代のジュニアの世代なんであそこ。
あそこの推計で言ったら、たぶん段階の世代っていっぱいいたじゃないですか。
子供もまあまあいたんですよ、ボリュームゾーンで。
氷河期世代ってそうなんだけど、
その人たちが生まなかったっていう。
まあ社会構造的にね。
っていうのは読めなかったよねって話で。
なんで、基本的に人工統計って、
今ゼロ歳の人が死亡率が低かったら、
20年後には20歳になるよね。
ここはわかるんですよ。
だから今生きてる人っていうのが、
どのぐらいまでいくのってなんとなくわかるんですね。
で、わからないのはどんだけ生まれてくるのっていう話と、
あとはどんだけ死ぬの。
どんだけ死ぬのは正直言うと、
ここまで医療が発達して、
こんなに年齢が伸びるとは思ってなかったと思います。
生むのはこんなに少子化になるとは思えてなかったので、
1970年代の人たちはね。
基本的にはここの家庭モデルっていうのが、
お父さん働きに行って、お母さん専業主婦で、
子供が2人から3人ぐらいいるっていうのが基本モデルなので、
だから、2を減るっていうことは多分考えてなかったはずなんですね。
今1.22とかそのぐらいだと思うんですけど、
この1960年、70年で2を削るっていうのは、
いや、だって生活モデルが普通、
お父さん、お母さん、子供2人じゃん。
だから2人は生まれるよね。
じゃあ2は削らないよねっていうのが、
多分当たり前の話だったと思うんですね。
なるほどなぁ、そっか。
やっぱりこんなに、
やっぱり女性の独身比率も増えてるんですよね。
1個は、やっぱり女性の社会進出も起因してるって言われてて、
やっぱり先ほどのモデルで言うと、
女性は結婚をして家に入るっていうのが、
多分この世代の当たり前だったんで、
逆に言うと、1人だと生きていけないっていうのが前提だったんですよ。
なんですけど、今2人で生きていけるじゃないですか。
そしたら別に結婚しなくていいよねっていう話になる。
確かに。男女雇用機会均等法は1985年ですもんね。
この辺からまた変わってきたって感じか。
なので少なくとも1985年までは、
雇用ですら男女は平等でなくてよかったんですよ。
ということは、女性は家に入るもんだ。
家に入ったら子供は2人産むもんだ。
という前提からしたら、
若い人がこんなに少なくなるという前提は置かなかった。
すごい。ありがとうございます。
でも世界的にこういう状況ですよね、先進国は。
みんなそうだよね。
大きな流れになっているので、
そういう大きな仕組みじゃないですけど、
あるんだろうなみたいなメカニズムがっていうのは言われてるんですよね。
だから正直は結構、世界各国なんとかしようと思ってるけど、
なんともならんすよ、結局現状。
一つの、いろいろ諸説ありますけど、
少子化が進む理由が都市化っていう話があって、
やっぱり人間、暇だったら困ったなっていう話になるんですけど、
暇じゃなかったらいろんなところに遊び行っちゃうんですよね。
で、都市ってやっぱり、いろんなところに。
田舎の人って結婚早いし、子供を産むのも早いもの。東京の人より。
それは諸説ありますけど、一個にはやることがない。
じゃあそうだと思うよ、普通に。
だから都市化が進めば進むほどやることが増えるので、子供はできにくくなる。
じゃあ原始に帰るしかないですね。解決するにはね。
ほら東出さんみたいに俳優の、山にこもれば子供ができるんだよ。
原始っぽいからね。
そうそう。
社保の話でいうと、1960年70年は素晴らしい制度だったと思います。
ただやっぱりそれっていうのは1960年70年の時の人口動態と将来予測、
あとは日本の経済力、これに基づいた制度としては素晴らしかった。
ただやっぱり今2024年になって、今の人口動態と将来予測と経済情勢を考えた時には正直立ち行かないよね。
っていうのが分かっていながらも、その政治のところが3年以下の選挙によって変えられない。
っていうのが日本の実態かなと思ってます。
これちょっと時間がなくなりそうだから、
公負担率っていうので、国民負担率の話で各国非核があるじゃないですか。
よく非核に出されて、大きく分けると公負担で公リターンみたいな。
あと低負荷で低リターン。
小さい政府か大きい政府かみたいな社会で言うとね、そういう話に近いと思うんですけど。
いわゆるスウェーデンとか北欧系は公負担でリターンも大きい国民へのっていう話があると思うんですけど、
それがやっぱり今維持できて、今うまくいってそうなっていう風に、
うまくいってるかちょっとごめんなさい。現状僕はあまり知らないから申し訳ないんだけど、
いってそうに見えるんだったら、さっきあれですよね、見た感じだとやっぱり人口動態的にまだ有利な時期っていうのがありましたよね。
そうですね、ボリュームゾーンがちょっと違うって、まだまだその生産年齢、人口がまだまだボリュームゾーンだよ。
一方、日本のボリュームゾーンって今60を超えてきちゃってたはずだと思うんですよ。
あそこで違うよねって構造的に。日本の方が高齢化が進んでるっていうことかな。
そうだ、国の状況、置かれている環境状況が違うから、多分高負担にしたらより良い高リターンの制度になるでしょうっていうのは、
多分日本では当てはまらなくて、国の規模もあると思うんだけど。
10倍ぐらい違うね。
こういう比較ってよくされてさ、日本は全然ダメだみたいなことよく言われたりするんだけど、環境前提条件が違うっていうのは結構思いますよねっていうので。
多分、日本の今の置かれた状況だと、作った制度設定したときのいろいろな置いた前提条件っていうのとはもうだいぶ変わっちゃってるから、維持無理だよねみたいな現状になってますよっていうのを、
今、今回は確認した感じですかね、とりあえずね。
現状の課題
なんかマサさん追加であります?
そうですね、ここまでの詳しい話はわからなくても、そんなに働いて払ってる人ってバカじゃないんですよ。
よく、保険払い損じゃん、車保払いたくねーみたいな話あるんですけど、それって多分肌感覚でなんとなくわかってるんですね。
こんな快悪な保険に払いたくねーみたいに。
だから払わないとかっていう話が出てくるんですけど、そこは多分第6巻が働いていて、それはあってるっていう感じですね。
ロジックで言うと、いいですよ。
本来で言うと、今回の自民党総裁選で、ちゃんと次の首相になる人が、その若い人が不安にならないようなビジョンを示してあげなきゃいけないんですよ。
それをちゃんと納得させて有言実行したら、もうちょっと払ってくれるかもしれないんですけど、なかなかそうはならないんだろうなと思ってます。
これも収録前に少し話してたやつで、やっぱ払ってる現役世代の負担感だけでリターン感がないっていうのが大きな問題だと思うんですね。
今のマッサンが言った第6巻的なものは、いや自分全然リターン返ってこないんじゃない?これみたいな。負担だけ上がってくんじゃない?みたいなのがなんとなく感じてるっていうところだと思うんですよ。
だからそこはすごい、さっきから話してる国の置かれた状況、人口動態、あと諸々の話で、リターン返ってくるのはやっぱり高齢世代にしか返せないですね、基本的にはね。
今のままならね。
現状、この仕組みでやるとね。
っていうのを、じゃあどこで変えるのかっていうのがずっと議論は先送りされていたり、諸々だっていう話が、社会保険、社会負担みたいな感じの話になるかなと。
将来への提案
そうだね、まあ本当今日は絶望的だね。
そういう感じになっちゃうので、今日はちょっと時間も長くなっちゃったんで一旦切りますけど、絶望だけでここは終わらせたくないなっていうのもあって。
次回は、じゃあどういうふうに変えていくべきなのかとか、そういうちょっと将来に向けた話を、これはね、こうすべきだみたいな。
そう、こうすべきだって話よりも、みんなで考えようみたいな、そういう回を入れたいなっていうふうに思ってるよね。
ちなみにさっきのハライゾンとかいう話で言うと、やっぱり現役の人たちにも健康保険の話もあれば、さっきの老齢年金の中には障害年金とか諸々あるじゃないですか。
もうちょっとリターンとしてはいくつかあるわけですよね、払ってる国民において。
民間の保険とよく、例えば僕も質問を受けたりして、こっちの方がいいじゃないっていう人いるんだけど、結局さっきの保険って仕組みは多くの人から集めた方がいいサービス提供できるわけですよね。
資金プールがでかくなるから。
最も資金プールがでかくなっているのが国民開保険の国が集めているものなんで、やっぱりリターンとして効率的なのはここなんですよ、民間よりも基本的には。
だから、民間保険いっぱい入るよりは、一旦この国的なものを利用するっていうのを前提にした方がいいよねって話はある。
それはもう明白だよね。
利息年金と障害年金を民間の保険で準備しようとすると、それなりにコストかかるので、それプラス老齢年金なわけでしょ。
老齢年金の理解
老齢年金だって今のところの制度だと一応払った分ぐらいは戻ってくるよねっていう風になってたはずなので、ある程度生きればね。
もらい出す年齢によるけどね。
払ったら、それだけでも利息分はペイできるんじゃないのって気はするけどね、私は。
払いたくない気持ちはよくわかるんだけど。
特に運用とか自分でできる人はなおさらだよねって思いますよ。
はい、ということで、まささん今日はありがとうございました。
ありがとうございました。
また次回ね、一緒に今後どういう流れになっていくのかとかどうすべきかみたいな話を一緒にしていただけたらと思いますので、また次回も。
絶望にならないように。
ここはいつもはFPは絶望に突き落とすけど、さすがのテラもこの話は絶望で終わらせたくないって言ってて珍しいなと思ったんですけど。
絶望な話なんだけど、多少の希望があった方が聞く人は嬉しいんじゃないっていう、そういう配慮です。
FPにもそういう配慮をお願いします、ぜひ。
ということで、じゃあ今日のところはこのあたりで終わりにさせていただきます。
今週も最後まで聞いていただいてありがとうございました。
このラジオは毎週木曜日に更新をしています。
お気に入り登録いただけると更新の通知届くと思いますので、ぜひお気に入り登録の方よろしくお願いします。
また私たちXの方でアカウントを持っていて、そちらで感想や質問などを受け付けさせていただいていますので、ぜひXの方のフォローもよろしくお願いいたします。
質問いただいたら放送内のネタとして回答させていただいたりもしております。
マサさんへの質問でもいいですよね、きっとね、シリーズ化してるんで。
そういうことなのでよろしくお願いいたします。
それでは今週も正直に生きていきましょう。バイバイ。
45:06

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