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お聞きの皆様、おはこんばんちは。現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。もうほとんどの方が、夏休みも終わられていると思うんですけれども、夏休み特集の語り部解説、もう一本やろうと思います。
今回は、とあるオランダ人のカップルがフランスに向けて車で小旅行をしているところから物語が始まります。
2人は、ちょっと安っぽい車なんですけれども、ちっちゃな車に乗って、車の屋根の上には2台の自転車を乗せて、ポコポコとフランスに向けて一緒に旅行してるんですよね、夏休みに。
ずっと田舎道を走っているんですけれども、途中で2人で仲良くしりとりしながら高速道路を乗って、フランスに向かっているんですけれども、だんだん田舎道の方に入っていって、彼女の方がガソリン大丈夫?って言って、彼氏の方に確認するんですよね。
どんどん田舎道に入っていくので、こんなところでガソリンがなくなったら大変よっていう感じで言って、なんですけれども、男の方は大丈夫だよと、運転しているのは俺にも任せとけっていう感じで、自信満々なんですよね。
そんなところで、この田舎の山道で結構長いトンネルに差し掛かってきたところで、2人はいろいろ会話を続けるんですよね。
トンネルの中に入ると、この彼女、サスキアっていう女の子なんですけれども、彼女は不穏な暗い顔をするんですよね。
彼氏はレックスって言うんですけれど、レックスがそれに気づいてどうしたって言って、またなんか嫌な夢見たの?って言うんですよね。
彼女は時々嫌な夢を見るらしくて、その夢っていうのが金の卵の中に閉じ込められて、永遠に宇宙をさまようという夢をよく見るって言うんですよね。
またその夢を見たの?って彼氏が聞くと、本当にあの夢を見ると辛いのよと、耐えがたい孤独。
もう一人でずっとこの金の卵の中に閉じ込められたまま、ずっと宇宙をさまよってるのよと。
なんだけれども、昨日はちょっといつもと夢が違ったわって言うんですよね。
これがもう一つ遠くの方に金の卵があったって言うんですよ。
この2つの卵がぶつかり合ったら全てが終わるんだわっていうような話をしてるんですよね。
彼氏の方はふーんって言って聞いてるんですけれど、この長いトンネルの中でいきなりガス欠でブスって車が止まってしまうんですよね。
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もうびっくりして、そんな嫌な話してる時に暗闇の中に閉じ込められて車が止まってしまった上に、
もう早くっていうね、車はジャンジャン高速道路なんで通っていきますんでね。
危ないからっていうことで警告灯って言うんですかね。これを早く出しましょうって言うんですけど、
これもうボロい車なんで警告灯とかが乗ってないんですよね。
でも彼氏が乗ってないよそんなのって言うんで、彼女は半狂乱になって何言ってんのよって言って、
確か懐中電灯を乗ってたはずよって言って、後部座席をわーって漁って、泣きながら懐中電灯を探してるんですよね。
その間に彼氏はもうさっさと車から降りてですね、こんなところにいたら後ろから車に追突されたりして危ないから出ようって言うんですけど、
彼女はもう怖がって、とにかく懐中電灯を探すことに必死になってるんですよね。
なので彼はもう彼女を置き去りにして、テケテケとね、トンネルを逆戻りして歩いて行っちゃうんですよね。
彼女がちょっとレックス、何、もうやめてって言って、もう私を一人にしないでって言ってね、キャーって泣きながら呼び戻すんですけれど、
彼氏の方はフンってね、ちょっと半笑いしながらスタスタとね、トンネルを出て行っちゃうんですよね。
これは近隣の家にね、ガソリンをもらいに行ってるんですけれど、彼女は泣きながら車に取り残されてね、泣きながら懐中電灯を探してるんですよね。
場面が変わって、彼氏はガソリンをね、ちゃんともらって引き返してくるんですよね、トンネルの中にね。
そうして、車に戻ってくると、もう車の中に彼女がいないんですよ。
サスキアっていうね、彼女がいなくて、あれ?と思って、とりあえずガソリンを入れて、
車をピューと、とにかくトンネルから動かさないといけないんで、車をね、ブーッと運転していくと、
このトンネルの出口のところに、もうサスキアがね、泣きながら懐中電灯を胸に抱きしめながらね、立ってたんですよね。
で、やれやれという感じで、彼女を乗せて、でもうね、すごい気まずいままね、2人はもう、
あの、ずっと沈黙したまま、あの、ずっとね、あの、まあ、あの、また旅を続けるんですよね。
で、まあ、とにかくちょっと、まあ、一息休憩しようかということで、この高速のパーキングエリアっていうんですかね、サービスエリアありますよね。
で、ここに行くんですよね。で、ここで、いや、ちょっと本当にね、君をあんなね、トンネルの暗闇の中にね、置き去りにして悪かったよと、
僕が悪かった、ごめんって言って、初めてこのレックスが謝ったら、もうサスキアはね、泣きながらね、そうよって、ひどいわよって言って、
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もう泣きながらね、彼をポカって殴るんですけれど、まあまあ、とにかくね、ここで、まあ、お互いね、仲直りして、
とりあえず、まあ、もうちょっとまあ、気を取り直しましょうということで、2人、また車から降りてですね、
で、なんかタバコ吸ったりしてね、気を取り直すんですよね。で、この時にですね、お互いコインをね、出してきてですね、
この8本目のね、左から数えて8本目のこのパーキングエリアに植わっているね、木の根元にね、
このお互いコインにね、ちょっとキスをして、それをね、お互い一つずつね、コインにキスしたやつを根元に埋めるっていうね、
まあ、愛の誓いみたいなことをするんですよね。ここで、誓いましょうということで、彼女が彼に追いかぶさってね、
さあ、誓いなさいとね、この火の打ち所のないね、美しくて優しいね、私、サスキアをもう二度と一人にしないと、誓ってってね、
絶対にもう私を一人ぼっちにしないと、誓ってちょうだいって言って、笑いながら言うんですよね。
わかった、わかったって言ってね、エレックスも笑いながら、あの、承諾してですね、2人は仲直りするんですよね。
でも、このサスキアって女の子はね、本当に可愛い女の子で、ちょっとね、あの、あの、なんだ、マリリン・モンローが、あの、まだマリリン・モンローになる前、
ノーマジーンっていうね、あの、まだモデルだったね、ちょっと赤毛っぽい、あの、モデルさんだったんですよね、最初ね。
その頃みたいなね、ちょっと赤毛がかった金髪の、すごい可愛い女性なんですよね。
それをポニーテールにしてね、髪の毛をね、で、あの、黄色いタンクトップにね、白いデニムを履いていて、すごい素敵な女性なんですよね。
で、まあ、その、彼女にね、そうやって言われて、とにかく、あの、ここからはね、休憩の後は私が運転するからねって言って、うん、言って、わかった、わかったと、
まあ、どっちもね、だからこの彼女からの、あの、誓いにね、彼は苦笑いしながら、承諾して、まあ、とにかく仲直りできたし、
彼女もね、機嫌が直ったんで、ほっとして、うん、で、とりあえず、じゃあちょっとね、ドリンクをね、コーヒー買ってくるから待っててっていうことで、
あの、まあ、このサスケ屋がね、あの、このサービスエリアの、この売店の方に行くんですよね。
で、彼はわかった、わかったっていう感じで、まあ、彼女をね、あの、あの、待つんですよね。
で、まあ、車の中の後部座席の荷物をちょっと整理したりとかしながら、微笑ましく待ってるんですよね。
で、ちょっとこの遠くからね、サービスエリア全体の写真を撮ったりしながら、まあ、なんとなくこう、待ってるんですよね。
うん、で、でもね、あの、なかなか戻ってこないんですよ、彼女がね。
で、あれ?と思って、もうさすがにね、30分経っても戻ってこないので、これはちょっとおかしいなということで、このレックスもですね、この売店の方に行くんですよ。
でね、すっごい人が混んでるんですよね、売店がね。
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で、いないなと思いながらね、きょろきょろ探して、うん、で、あのレジのね、あの、売店のね、レジの女性に声かけて、あの金髪の、あの黄色いね、あのタンクトップ着た女性見ませんでしたか?っていうふうに聞くと、
あ、そういえばね、あの、いましたよと、うん、あの、確かね、コーヒーを買うのにお釣りが欲しくて、あの、声かけられましたって言われたんですよね。
だから彼女を記憶してる人がいたんで、え、その後どうしました?どこ行きました?って言ってね、一生懸命レックス聞くんですけど、いやもうこの人混み見てよと、ね、こんだけ人がいるからさすがにそれ以上のことは覚えてないわって言われて、
あ、そうかという感じで、で、次はですね、外に出て、え、ここはね、ガソリンスタンドの、まあこの、あの、ところに立ってるね、男の、あの、店員もいるわけですね。で、このガソリンの係りの人に声かけて、あの、こういう女性をね、見覚えないですか?っていうことで彼女の写真も見せてね、聞くと、
あ、彼女だったらね、えっとちょうどね、男と一緒にね、出てったよって言われるんですよね。で、男?っていうね、そんなわけないっていうかね、え、誰だよ?とね、俺以外に誰と?っていう感じで、でもそれ以上ね、誰ももうわかんないんですよ。だからいっぱい人いるんだけれども、みんなね、なんかなんとなく、まあきれいな女性ですし、なんとなく覚えてはいるんだけど、その後どうしたかまでは誰も覚えてないっていう状況で、
で、わあ困ったなと思って、だんだんね、もう彼も焦ってきてですね、で、まあもうとにかく一旦、もしかしたら彼女がね、あの車のところに戻っているかもしれないっていうことでね、売店を離れて、あの車を止めているところまで戻ってくるとですね、車の窓がね、窓ガラスが割られている上に、
ね、車の屋根の上に乗せていた自転車も盗難っていうかね、盗まれた後で、うわーっていうね、車上嵐とね、自転車も奪われて、くっそーっていう感じで、もうなんだー?みたいなね、怒って、あの、苛立ってね、誰だ?みたいな感じで怒ってるんですけれども、もう後の祭りなんですよね。
で、今までレックスが止めてたね、車の横には、それまで車が止まってたらしく、コーラのね、缶がね、潰れてね、だからタイヤで引かれた後、プシュッとこうね、割れて、ペシャンコになった缶が落ちてたりね、そこから吹き出したコーラがね、シミになって道路に広がっていたりとかっていう状況で、
だから誰かがここに車をね、止めて、あの、レックスとね、サスキアの車から、あの、物を盗んで、自転車も乗せて走り去ったんだろうという感じなんですよね。
なんですけれどね、もうこの盗難よりも何よりも、とにかく彼女がいないので、もうね、レックスはね、もうだんだんもう、ちょっとこれはただ事じゃないということで、焦り狂ってですね、いろんなところにね、聞いて回るんですけれど、男子トイレも女子トイレも全部探してね、大声で叫び回るんですけど、とにかくいないんですよね。
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で、このサービスエリアの責任者のところまで行って、頼むから警察を呼んでくれと。今だったら、あのレジにね、あるお金に指紋が残っているはずだから、ここから利用者の指紋を全部洗えばね、あの怪しい奴が分かるはずだって一生懸命言うんですけれど、こんなのね、警察が取り合ってくれるわけないし、
大抵ね、こういうカップルとか夫婦がこういうことがあった時っていうのはね、半時間とか半日後には必ず戻ってくることがほとんどだから、まあ翌朝までお待ちなさいって言われて、喧嘩もしてないし、むしろ喧嘩した後仲直りしてすごくいい雰囲気だったわけですよね。
このタイミングで、その彼女がね、急に一人で消えるわけがないっていう確信があるわけですよ。もうね、腑に落ちないんですけれども、誰も何もしてくれないので、とにかくね、もうこれはもうしょうがないということでね、車で夜を明かすことにするんですよね。
ここで場面がね、ガラッと変わりまして、朝のシーンに変わります。ここでですね、草ぼうぼうの山小屋の前にあの場面が変わるんですよね。ここに今までのレックスとは全然違う、あの眼鏡をかけたね、小さっぱりした金髪の小太りの男性が出てくるんですよね。
あの何かビジネスマン風の、あのちょっとエリートな感じの男性なんですけれども、この人がね、この山小屋の前にエンジン色のフィアットを留めてですね、ここのこの土地のところのね、土に刺さっていた看板を引き抜いてるんですよね。
この看板には、山小屋売りますっていうね、あの不動産屋の建て看板だったんですよね。これを引き抜いて、もう車の中にしまっているので、この人がこの山小屋を買ったんだなということがここでわかるんですよね。ここからまた場面が変わって、この男性はここでですね、とってもね素敵なこの田舎のフランスの田舎によくあるような石造りの山小屋なんですよね。
この家を買った後、家族を呼び寄せて外でですね、ランチしているシーンになるんですよね。木のテーブルを出してですね、ここでワインとパンを出して食事をしようというシーンに変わっているんですよ。
でもまだ家はね、改装前なんで、外でね、とにかくこの家を買ったよということで、家族にお披露目ということで、ここでみんなが集まっているんですよね。家族構成はこの男性と奥さんと娘が2人、中学生ぐらいの娘が2人いるんですよね。
この男の人はフランス人で、みんなフランス語で喋っているんですよね。ここでお昼食べるところで、いろいろね、今までいつもお世話になっているねということで、奥さんにワインを出してあげるんですよね、この男の人がね。
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ちょっと娘たちに、そのテーブルの引き出しの中にコルク抜きが入っているから、それ出してくれやって言うんですよね。娘がはいって言って引き出し開けたらですね、その中にうじゃぶじゃってね、でっかいクモがいっぱい入ってたんですよ。ギャーって言って娘がびっくりして叫ぶんですよね。キャーって言って。
そしたらこの男の人が面白がってですね、お前でっかい声で叫んだなーって言って、クモかーって言って、笑ってね、ほらもうみんなも負けずにちょっと大声大会しようやって言うんですよね。で下の妹の方もですね、キャーって言って叫ぶんですよ。
で今度はお母さんの方もですね、キャーって叫んで、面白面白いって言ってみんなで笑ってて、この男の人ももう女たちに負けないようにね、わーって言って大きな声で叫ぶんですよね。パパ何それーって言ってみんなでキャッキャキャッキャ言って大声で叫んでるんですけれど、そんな感じでわきあいあいとね、とにかく昼食をしているシーンがあって、
これ片付けてですね、帰る時に近所のおじさんが近づいてくるんですよね。このおじさんはこの土地の管理をしている、おそらく大工工事ができる人なんですよね。この人があなたたちがまた都会の方に戻っている間に改修工事進めておきますねって声をかけるんですよね。
そうするとこのみなりの良いフランス人の男性は、じゃあぜひよろしくお願いしますと言って、ところでですね、先ほど食事時に僕たち家族が大騒ぎしてギャーギャー騒いでたんですけれども、ご迷惑かけませんでしたかって言うんですよね。
そうするとこのおじさんはキョトンとして、いや別に特に何の声も聞こえませんでしたよって言うんですよね。このフランス人のエリート男性は、そうでしたかと、ご迷惑になってなかったんだったらほっとしましたって言って、このまま車でこの山小屋を後にするんですよね。
はい、というわけで今日はここで止めさせていただいて、続きはまた次回とさせていただきます。ごきげんよう。