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2024-08-29 10:22

『新築購入が絶対オススメですよ♡』④ #178

日本の住宅開発と増え続ける都心のタワマンについて、戦後からの住宅政策の流れに沿って解説します。

▽パフパフ回もこの機会にぜひ
『パフパフの家に人生の全てを注ぎこむ持ち家信仰の恐怖④ 』
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お聞きの皆様、おはこんばんちは、現役リフォームプランナーの寸尺かんなです。
今日も不動産シリーズの続きになるんですけれども、今日はですね、住宅を購入する我々サイドではなくて、住宅を供給する側の話を少ししようと思います。
これはですね、ニュータウンと呼ばれるようなね、大きな今まで田舎だったり田んぼだったりする場所をですね、大々的に開発して住宅地を作るっていうね、こういった事業のことなんですけれども、
これは大手デベロッパーがね、土地を安く仕入れて宅地造成して、そこに住宅をたくさん建てて売るっていうね、こういう一連の事業のことなんですけれども、
これはですね、本当にあのある意味宝探しみたいな感じで、なるべく安くて今まで価値がね、何にもないと思われてたような場所をですね、見つけて仕入れて、ここに大きな住宅タウンみたいなものを作るっていうね、
それによって大きな利益を得るっていう、まあ一大事業だったんですよね。この唇を切ったのはですね、関西のね、阪急電鉄っていうね、今は阪急阪神ホールディングスでね、
一つの会社になりましたけれども、ここの阪急電鉄の小林社長という人がですね、大阪の都心から離れた田舎であったね、当時宝塚とか美濃エリア、ここに目をつけてですね、ここであればね、この辺に住宅地を作ったら、
阪急電鉄に乗ってですね、都心部の大阪とか梅田エリアに通勤してこれるなということに目をつけてですね、ここに住宅開発してボロ儲けしたっていうのが過去にあったんですよね。これを真似した東京の東急電鉄ですね。東急電鉄も同じくですね、東京の鉄道沿線上にある大きな眠っていた土地を開発して、
ここに大きな住宅タウンを建てて、大成功したというようなことがあって、このような流れでですね、昭和にたくさんこういった郊外都市にね、ニュータウンのようなね、新興住宅地がたくさん建てられて、この人たちが通勤圏内のね、鉄道に乗って都心部に往復するというライフスタイルが確立されたという歴史があるんですよね。
このデベロッパーはですね、住宅を供給さるだけでなくて、町づくりもね、全部やってたんですよね。で、これは安い土地をね、仕入れなければいけないので、当然都心部からね、なるべく離れた場所だけれども、まああの通えなくはないというね、あの許容範囲の中でね、とは言っても東京の人と私喋っててすごいなと思うのは、あの1時間半ぐらいっていうのは普通に通勤圏内だっていう価値観がね、
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まだまだ私の世代の人たちにはすごく根強くありましたね。あの埼玉とかね、あのどこだろう、所沢とかね、そういったところから普通に都心部に通っている人はザラにいて、こういうところじゃないと逆に買えないというかね、そういったこともあって、普通に1時間半から2時間片道かけて通うというライフスタイルが主流だったんですよね。
ただこれも都市人口がどんどん増え続けていた時期にはね、あのうまくいっていたスタイルだったんですけれども、今のように人口が減少している時代には当然会わなくなってくるんですよね。
まあね、あの皆さんもね、自分のあの見聞きしている場所とかね、そういったところでよく見ると思うんですけど、こういうね、かつての新興住宅地もどんどんどんどん歯抜け状態のようにね、空き家とかが増えていってますよね。
なのでこういった郊外に建てられた住宅地を今後どうしていくのかっていうこともね、すごい課題として、まあ私たちには近い将来としてこういった課題も残ってるんですよね。
まあ話をね、この土地開発の話に戻すとですね、こういうモデルがまあ現在はどんどん通じなくなってきていて、そうなると都心部にみんな住みたがるというふうにライフスタイルが変わってきたわけですよね。
でなった時にですよ、もう古くからの都心部っていうのはもう当然もうすでに人が住んでいて、既存の住宅地ってものがあるんですよね。
ここをみんな立ち抜きさせてね、新たに新しいね、この土地開発みたいなことは極めて難しいことになるので、そうなるとね、今だからニョキニョキとね、都心部を中心にタワマンがバンバン立っていってますよね。
これはコメントでね、確かお母さんが今のこのタワマン問題をカンナさんどう思いますか?っていうことでね、ご質問もいただいてたんですけれど、これだけね災害が多い日本で、なんでこんなにねタワマンがいっぱい増えるんだっていうね、その理由はここにあるわけなんですよね。
だから、まああの人口減少時代になって、都心部にどんどん人が住みたがると、だけれども高すぎて、なかなか高すぎるし、既存の住宅地をなかなか開発するのも難しいとなった時にですね、空いた土地、空いた土地というか狭い土地をなるべく背を高くしてね、ここにたくさん人を収容していこうというふうに、必然的に発想はそういうふうになっていくわけですよね。
ここでですね、まず2000年代の初頭は、ちょうど私がモデルルームとかバンバンやってた時代の頃なんですけれども、この頃はね、まだやっぱり一つ一つの間取りはそんな広く取ると高くなっちゃうんでね、コンパクトマンションというような呼び方をして、単身の結構ね、この時代になるとバリバリ男性並みに給料がいい女性っていうのが出てきたんですよね。
年収1000万以上稼ぐような女性もどんどん増えてきて、エグゼクティブ女性が単身で暮らすようなコンパクトマンションということで、50平米前後のちっちゃな間取り、だから広くても2DKぐらいですよね。広めの1LDKから2DKの間取りっていうのが結構売り出されたんですよ。
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この間取りですとね、単身女性およびディンクスって言われたんですよね、当時ね。今も言うのかな、ディンクスっていうのはダブルインカムノーキッズの略なんですよね。
だから、共働きの夫婦が、子供いない夫婦ですね、が暮らすような狭めの間取りということで売り出されたのが結構よく出てたモデルだったんですけれど、ここからですね、いよいよ2010年代を越えてくるとですね、いよいよ都心部で暮らすことがもう本当に普通になってきてですね、
若いファミリー層も都心部で暮らしたいというふうに、どんどんライフスタイルがさらに加速していくわけですよね。こうなってくると、より広い間取りが求められるようになって、いよいよタワマン時代が到来したという背景があります。
凡情目的のタワマンがどんどんどんどん増えていって、このタワマンのメリットっていうのは、値崩れがしにくいんですよね。監禁性も非常に高くて、しかも狭くても都心に暮らせるメリットということで、費用を惜しまない人がたくさん出てきたと。
それぐらいだから、今は格差社会なので、お金持っている人は持っていますので、お金を出せばこういった利便性の高いところで暮らせる。そしてタワマンというブランドもありますよね。こういったところで暮らすという一つのステータスですよね。ライフスタイルのステータスみたいなものが確立されたので、いよいよこのタワマンの凡情っていうのはどんどんどんどん進んでいったという背景があります。
このタワマンのメリットというのは、ここに住めなくなって売りに出すと言ってもすぐに売れるという現状があります。
なので、今の日本は一方で、かつてのニュータウンとか古い住宅地がどんどんはぬけ状態で空き家が増えていくということが起こっている一方で、都心のマンションはどんどん背が高くなってタワマン化していくという、本当にこの2つの相反する動きが起こっているんですよね。
なんでこんなに空き家がいっぱい余っているのに、バカ高い値段でタワマンが売買されているんだというのが、こういった事情が裏にあるということを今日はお話しさせていただきました。
ちょっとね、この不動産シリーズって話しだすと話すことがいっぱいあるなと思って、これねまだまだ多分序盤ぐらいなんですよね。これでもね。なのでちょこちょことね、いろいろ話をしていきたいんですよね。
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これはね、結局一番メインとなっている話は、どうして日本が新築文庄住宅が好きなのかということとか、そこが一番中心となって、それとこれを語るためにはですね、周辺のこういう中古市場であったりとか、賃貸住宅とこの持ち家の住宅がどっちがどうなんだとかいう、こういうね、永遠に続く議論の問題であったりとか、こういったこともね、
全部関係してくるんですよね。私自身はあくまでも一リフォーム業者の一人に過ぎないんですけれども、このね、不動産屋さんとはね、タッグを組んでこういった仕事をしている以上ですね、こういった日本の住宅事情みたいなものは、切っても切れない関係性にあって、私自身が戦後からのね、この日本のこういう住宅におけるね、いろんな歴史をもう一度再確認すると、
というのはね、非常に意味があると思いますので、インプットとアウトプットを兼ねて、ちょっとね、しばらくお付き合いいただけたらと思います。はい、というわけでね、今日は終わります。ごきげんよう。
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